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:: 2010/1/14 木曜日::

■[ラノベ]俺の後輩はこんなに可愛い「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」5巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 (電撃文庫)
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキーメディアワークス( 2010-01-10 )
定価:¥ 578
Amazon価格:¥ 578
文庫 ( 301 ページ )
ISBN-10 : 4048682717
ISBN-13 : 9784048682718
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog

4巻ラストで桐乃が海外留学で去り、メインヒロイン不在となるも、
入れ替わりで黒猫が高校の後輩として再登場することにより、
妹の友達から学校の後輩へとジョブチェンジ!
そんな訳で5巻はほぼ丸々、黒猫がメインヒロインとして大活躍となっております。

桐乃という本音を出し合え、仲良く喧嘩する相手が居なくなった黒猫が、
その性格も災いしクラスで友人が出来ない状況になるんだけど、
それを京介が放っておく訳もなく1巻の時に桐乃の人生相談をした時のように、
自分のエゴと断じながら黒猫が新しい仲間を作るように世話を焼いていくんだけど…

1巻の時と違うのは数々のエピソードを経て黒猫は確実に変わってきているという所ですね。
京介のアシストがあったとはいえ、ゲー研に入ることにしたり、
ゲー研でのプレゼンで自分が持つある意味開き直った意見を主張できたりと、
小さな変化かも知れないけど、良い方向に成長してきてて可愛くてたまらないんですよね。
変化といえば京介も今やもう立派なオタになってしまったというか…
会話に選択肢を思い浮かんだり、エロゲの攻略をあやせ似の黒髪ロングからにしたりとか、
もう引き返せないトコまで来てるんだなぁ、と感慨深くなってしまいます。(笑

主要な新キャラの三浦部長と赤城瀬菜の二人も良いキャラですよね。
何というかベクトルは違うけど二人とも濃いという意味では同じなんですよね。
特に京介と三浦の二人は運命と言っていい再会だったので、
潔癖性で擬態が巧い腐女子の瀬菜じゃなくてもそりゃカップリング妄想しちゃうよな、と。
しかしまぁ、腐女子にカップリング妄想されるというのは割と背筋がゾクリとしますよ。
先日の冬コミで生モノBL本を描かれてしまった、某サイトの人バカの二人には、
腐女子に妄想される恐怖をいつか生々しく語って頂きたいですね!(←ヒドイ

ラストでは黒猫が勇気を出して一歩進んだアプローチを掛けたり、
鈍感な京介だから気付いてない婉曲的な告白をしてたり、
黒猫フラグはビンビンに立ちまくっているんですが、黒猫ENDはどうしても妄想できません。
いや、黒猫の可愛さや魅力は十二分に判っているつもりなんですけど、
田村さんちの麻奈実さんというラスボスの強大さを知っているだけに難しいと言わざるを得ない。
創作活動だけじゃなく、恋愛方面でも壁は厚くて高いけど是非頑張って欲しい所存です。
黒猫、ファイト!

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 Comments (1)

1 Comment »

  1.  乙ですー。本巻の大筋は概ね予想したとおりの動きを見せましたので、そこまでハラハラすることもなく安心して物語を楽しむことが出来ました。かなり予想外だったのは、フランさんも触れられておられます「赤城瀬菜」という存在そのものに対してでして、全巻のヒキから本編に登場する可能性は僅かながらでもあるにはあるか、くらいに思っていたこの赤城浩平君の妹さん。……黒猫に真っ正面からぶつかるようなキャラクターに仕立てて、まさかのまさか、「物語を収集させる方向に」ではなく「物語を発展させる方向に」持ってくるとは……!? こりゃ、続けようと思えば「俺の妹~」は下手をすると未だ物語の折り返し地点にすら到達してないですな。完全に長期連載コースです。ドラマCDで声優のキャスティングが決定したことといい、「俺の妹~」は尻上がりに盛り上がっていきますね~。そして瀬菜腐人の性格設定には、それこそ伏見つかさ先生の文筆業面目躍如というくらい吃驚しましたよ……。完全に予想外で意表を突かれました。
     しかし、このまま桐乃渡米が長続きした場合、個人的に話を盛り上げるキャラクターであったあやせを筆頭とした一般人サイドとの接点が無くなることを惜しんでいたのですが、まぁ、京介君が少し気の毒になるくらいに、あやせに毒が入ってきましたねw 私の中では「少し潔癖な一般人代表」という位置付けだったのですが、訂正訂正、あやせも随分と感化されてきましたw 桐乃を盗られたと思いこむどす黒い嫉妬心からなのか、桐乃が自分の崇拝像と乖離した一面を持っていたという幻滅からか、はたまたその両方か。意識的にしろ無意識的にしろ、あの毒は桐乃が「自分が最も嫌悪していた性質を持っていた」事によって葛藤した結果、あやせがそちらに歩み寄りを見せた影響であるのは間違いないでしょう。それを勘案しても、あやせの京介君に対する嫌いようは並ではありませんが……。マイエンジェルあやせたんは諦めるんだ、京介君……。

     さて、本巻も割と伏線を張られておられましたね~。目に付くところですと、沙織のバックエンドを掘り下げていたのが中々に印象的でした。沙織のキャラ付けはどうやらこの伏線の張り方から続編刊行が決定した後の様子ですが、結構、複雑でハードな内容となりそうです。回収する場合は一巻以上、まるっと使う形で回収しそうですね(元々が京介君の裏人格のような形で、物語の調整と進行を担う役割だったと存じます)。黒猫も家庭環境がかなり複雑そうで、バイトに励む一方で妹がいる、その合間を縫って創作活動に励むという熱意のモチベーションは何処から来ているのか、何かしら理由があるような気がしますね。そして京介君は三年生という身分で部活に入部したわけですが、……大丈夫かしら? 沙織も密かに次巻以降へと繋がりそうなフェードアウトを見せておりましたから、少し気になるところです。
     逆に、ますます京介君の気苦労は増えます。好きこのんで自分から苦難に向かっているので自業自得といえば自業自得なんですが、それで片付けるには少しばかり気の毒な惨状。それにしても、

    「あれ神ゲーですよね!!」

     には本気で笑ってしまいました。どれだけ食い付きが良いんだw 「半生」とか、私でも初めて知ったような単語を使ってスラスラ会話されると(「半生」は普通なら「はんせい」と読みますよ……)、その世界の深さ(広がり的にも業の意味でも)に戦慄してしまいますよ……。すたひろセンセの担当さんみたいな会話ですな。このマニアックな男女の間での意識乖離が、例えば「ザワさん」の一人称に対してスピリッツ編集部を紛糾させて女性編集さんから総出でダメ出しを受けるような現実に繋がるわけですね……。お、奥が深いぜ! 「文化的に鎖国」ですとか「貴方の萌えは他人の萎え」ですとか、此処まで凄まじいと身構えてしまいますよ……。始めからこんなに衝突する可能性を抱えているのでしょうか、腐女子という方々は……? これほど渡る世間に801ちゃんは多いんですか……? むぅ、戦々恐々(や、カップリングを前後させてしまうだけで「憤怒の固まりになる」というのは、流石に洒落になりません)。
     後、何かひょっとしてフェイトさんももしかしますと、攻略可能なメインヒロインにクラスアップしましたかね、コレ? 作中の属性付けが中々に半端無いレベルへと達していましたが……。確かにギャルゲーチックな展開を考えるなら、年上ヒロインがいなかったので丁度良いのかも知れませんが、貧乏属性の宝塚系僕っ娘の忘れたい過去と編集スキル付き、しかも美人で呼称が「京介くん」でクォータでミドルネーム付き(ロシア系? それとも洗礼名?)で派遣切りされ現在無職。「何を隠そう、私の年収は五三万です」。……どんだけー!? ……や、好きですけれど!
     他にも小さいところですと「松戸ブラックキャット」ですとか。絶対に回収してくるでしょうねー。自転車の三浦さんもまさか本編に登場してくるとは思わなかったんですが、こちらは瀬菜腐人ほどのインパクトがなかったので自然と受け入れられました(高校留年はちょっと吃驚しましたけどね)。物語を広げるには絶好のキャラクターです。

     ……しかし、いきなり16才の女の子に企画書を書けというのも、中々に無茶な振りですw もしかして、部内にフォーマットとかあるんですかね?(企画書の書式なんてあって無きが如きなんですが……。私は仕様、というか要望書を戴いて企画書として纏めるので、完全な意味での企画職ではないのです) だったら安心ですが、加えて更にコンペ形式にしてプレゼンをしろというのはかなり可哀想な気もw それとも今時の中高生はプレゼンが出来てパワーポイントくらい使えて当然というスーパーキャラクター……? それだったら私、本気で泣きますが……(入学したての女子高生ですら書類を残しているというのに藻前らは……。特に某一流企業数社、見習って下さい!)。瀬菜腐人については、二次元RPGのスクリプターまで完全バグ無しでカチカチに組めちゃうんですか……。イカン、本気で泣きそうです。黒猫にしても、ノベルゲームのスクリプターを、シナリオのリンカにバグがあったのはご愛敬としても(ツール自体にバグがあったのは大きな失点ですけれども。もっというと「バラバラだったシーンをつなぎ合わせてみた」というツールの設計構想自体が恐らくバグを生んだ要因でしょうね。動作確認用の仮想スクリプト・ランナーは別個として、組んだスクリプトは完成後、全て例外なくメインのシナリオファイルにリンケージするようにしないと、最後の最後に信用度の判らないツールで複雑かつ重大な処理をしてしまうために、此処でクリティカルなバグが出るとプロジェクト全体が破綻します。この点に於いて全体工程を見積もれないので、上司がいたら指摘されるとは思います。恐らく「シーン毎にバラして最後にリンケージする」のではなくて、「仮想マシーンでシーンに飛べるよう、デバッグ用のポイントをシナリオファイルに埋め込む」のがこの場合は正解でしょう。勿論、フラグも手動で設定可能です。そうでなければデバッグ・シートが作れませんから)キチンと組めるレベルにまで達しているというのはかなりの高水準。というか君ら、引き抜いて良いですか?

     えー、本編の最終的な感想と、フランさんの感想に対するお返事などを。麻奈美は確かに強敵ですな! 本編で麻奈美とあやせが電話番号を交換していたの、アレって三巻の小説編で「京介君と黒猫が桐乃に対して共闘関係を築いた」のと同じレベルだと思います。あやせは恐らく桐乃を軸として京介君に対しての最終防衛ラインと間諜に麻奈美を選んだのと同様、麻奈美も情報アンテナを務めるにあたって、安心材料として「物々交換の原則」からあやせの共闘関係申し入れを受諾したとも考えられます(意識的にしろ無意識にしろ、結果的にそうなっておりますからね)。何より「麻奈美が京介君に対すて具体的な行動に出た」という事実が、黒猫派の私にとってはビックビクなわけですw 黒猫曰く「支えてくれる人」「なんでもない一言で全てが報われる」の筆頭格でえある京介君ですが、如何せん京介君に本巻の最後になるまで対等な立場で扱って貰っていませんでしたからね。その点、麻奈美は下積みも高いですし赤城浩平というライバルがいますし、一気に盛り上がる可能性は大いにあります(併せ馬調教?)。私から京介君流に発言してみますと、「ぼちぼち黒猫とはエンディングを迎えても良いんじゃない?」という感じでして……。逆に私はエンディングを迎えるまでは安心できない質の人間ですから、現状はコナミばりのお邪魔フラグがバリバリに立っている気がするんですねー……。ですから、黒猫以外のヒロインの好感度をこれ以上、上げてくれるな京介君! 泣くぞ!?(涙) 構図にすると「チャンピオン麻奈美vs挑戦者・黒猫」。
     あと京介君、アメリカがポルノに厳しい云々ではなく、「風習の違う国に降り立つ場合は、特にポルノや麻薬といった価値観の違いから生じる摩擦は極力、避ける」のは国際常識なので……。日本国内のポルノ品を持ち込んでも、アメリカなら旅行ビザでの持ち込みでは間違っても有罪刑は喰らわないでしょうが(普通は税関で取り上げられますね)、インドネシアとかサウジアラビアとかUAEとかで見つかったらどうなるか、私は知らんぞ……。ちなみに上記の国は女だと余計に刑が厳しくなる可能性もあるので、これは桐乃もね?(シャリーアを採用している国は概ねそう)
     桐乃が半年を待たずに連れ戻されたというのも、可能性としてはあるだろうなと考えておりました。戻し方も予想通りです。唯、単行本一冊で帰ってきたのは少しだけ早い印象も受けましたね。間に一巻くらいは挟むかなと思っていたのですが、読者アンケートが「桐乃出場」で纏まったのかも知れません。
     残った疑問としましては、まず桐乃が参加していた強化合宿所という存在の位置付けですねー。どういう仕組みでどういうレベルの寮なのか判らないのですが、レベルとしましては国体の強化選手に選ばれたような感じですかね? 更にコレを一段階、進めてオリンピック強化選手(アレは十六歳くらいの年齢制限があったはずなので、実際には桐乃は参加できないのですが)に選ばれるような人材の指導となると、そんなモノが努力だけで何とかなるのなら、それこそ世の中、メジャーリーガーだらけですがな、桐乃さん……。インターハイやインカレに出場できるだけでも余程、才能と努力に裏付けられた実力であると評価できるのですが、桐乃さんは身長が165cmで体重が45kg。三体値から体脂肪率が割と常人レベルかと想像できますが(要はスタイルが良い)、短距離選手なら50kgは越えるだけの筋肉が欲しいです。体脂肪率は10%切ります。一級アスリートである女性の体躯を見なさい! 脂肪が殆ど無くて概ね鋼のような筋肉です! 女性らしい体型は全て犠牲にしなければならないのです! モデルと兼業できるような体型の女性が陸上のトップアスリートになるというのはかなり苦しいでしょうね……。
     というわけで、世界一線で活躍するには、桐乃は既に体付きの段階でハンデを背負っているんです(女性らしい身体というのは殊、陸上に至ってはそれだけでハンデです。脂肪は重り、筋肉は動力)。ですから、京介君が無理矢理、連れ戻して一度、挫折を味合わせたのは良いことだと思いますよ。日本人は筋持久力が優れているので長距離が向くのですが、トラックに移っても勝てるかなぁ……? 兎角、体調を戻してもう一度、出直しですね。
     で、今後の桐乃の身の振り方に付いて、もう一つの疑問。このまま日本の中学に復学したとして、どうなるのかなというのが今後の懸念材料です。勉強なら先天的な才能より後天的な努力が物をいいますから、コレは桐乃の得意分野だと思うのですが、そのまま復学して高校受験を目指すのですかね? それとも? 桐乃の今後もかなり気になりますね。
     というわけで、長期的には「京介君の大学受験」と「桐乃の身の振り方」の二点です。コレがどうなるかによって大きく物語が変わるので、伏見つかさ先生の判断に期待したいところです。

     あ、折角、桐乃が戻ってきたのですから、黒猫は普段に増して京介君の部屋に入り浸ると良いと思うのですが、京介君は任務完了という感じでゲー研からは身を引くような感じも受けました。さあ、どうする黒猫!? そのままゲー研に居場所を作ってヒロインからはフェードアウトか!?

    Comment by Mya — 2010/1/16 土曜日 @ 3:07:48

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