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:: 2015/1/4 日曜日::

■[ラノベ]ロマネスクの会「ビブリア古書堂の事件手帖 6 ~栞子さんと巡るさだめ~」

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-12-25 )

作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

古書と人とを繋ぐ事件手帖の6冊目。

長い時を経て、やっと付き合うようになった栞子さんと大輔。
それが文香ちゃんというスピーカーで拡散されて、
赤面しまくる栞子さんが可愛かったです。
しかし古書を巡る事件は待ってくれずに、因縁の太宰治の本が関わってきて…

今回は1巻で出てきた太宰治の「晩年」アンカットの出自が判る内容でした。
大輔と田中の祖父である田中嘉雄と縁があった人々の間に起こった四十七年前の盗難事件。
関係者も半分以上が他界し、盗難された稀覯本「駆込み訴へ」の実物も読めない状態で、
事件を見通す栞子さんは流石でした。

でも、事件は見通せても自分の人間関係は見通せない所は栞子さんらしかったですね。
久我山家の人々にどう思われているかを察することが出来ず、
自分の才能に無自覚な所とかは如何にも栞子さんらしいな、と。
そこが弱点でもあると思うので大輔にはきちんとフォローして欲しいですね。

また、太宰治に関してですが、作中に出てきた別PNの話とか新鮮でした。
そういえば最近でもハリーポッターの作者が別PNで推理モノ書いて、それがバレたとか何とか…
それと太宰治の心の弱さとか色々と興味深いエピソードが知られて面白かったです。

今回も「器量は悪くない」と大輔に天然で返されて赤面する栞子さんとか、
可愛らしい一面が沢山見られたので嬉しかったけど、
正直もっともっと見ていたいですね。

それだけにあと1,2冊で終わるっぽいのは残念だなぁ。
栞子さんの血縁とか判明した訳ですが、これがどう最後に収束するのか。
次巻もまた1年くらい先に出るかと思いますが、楽しみに待ちたいと思います。

:: 2014/1/26 日曜日::

■[ラノベ]栞子さんと告白の返事「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」

ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上延
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-01-24 )
文庫 ( 322 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

11ヶ月ぶりの発売ということで首を長くして待ってましたよ!
作中でも大輔は告白の返事を2ヶ月近く待たされてましたが、
読者の方は11ヶ月待たされましたからね!
いやはや、栞子さんは天然で焦らしプレイするから困る。

大輔から告白され、返事は決まってるけど母に聞かなければならないことがある、
と言われて2ヶ月も返事を待つ大輔は中々に辛抱強いと思います。
まぁ、それだけ栞子さんという女性のことをしっかり理解しているということなのでしょう。
そういった栞子さんへの信頼が読み取れますね。

今回は「彷書月刊」という古書専門雑誌というマニアすぎる雑誌から、
「ブラック・ジャック」というメジャーすぎる漫画作品まで手広く扱っています。
特に「ブラック・ジャック」にまつわるエピソードは一漫画好きとしても面白かったです。
手塚治虫のクリエイターとしての尋常じゃない姿勢とかは、
「ブラック・ジャック創作秘話」等からある程度知っては居ましたけど、
単行本のどれが話数収録の変遷に関わっているとかまでは知りませんでした。
そして、それで感動的なエピソードが生まれているというのにも本気で感心しました。
凄い。

それにしても思うのは、栞子さんが本当に可愛いということです。
「彷書月刊」を仕事中に隅々まで読み込んでいたことを告白した時の栞子さん可愛いし、
大輔と口論してたら唐突にもう一度告白されて真っ赤になっている栞子さん可愛いし、
親友のリュウに化粧しない理由を聞かれて「め、面倒くさくて……」という栞子さん可愛いし、
大輔に甘やかされていると思って「年下のくせに……」とふてくされる栞子さん可愛いし、
何よりラストの大輔への告白の返事をした時の栞子さんは最高に可愛かったです。
ホント、栞子さんって男性にとって理想的な女性ですよね。
表紙の栞子さんにも見とれまくりでしたよ。

ちなみに私は最後のエピローグで「え?」と思ってプロローグを読み返した派です。
確かに読み返してみれば一部違和感のある描写(初めての出会いとか)も混じっていたので、
「言われてみれば…」という所もあったけど、それにしたって上手い構成だと思いました。
それにしても本当に二人は似てるんだなぁ…
一番の違いは出会った男性の性格だという所でしょうか。
当たり前のように栞子さんの傍に居ようとする大輔は良い旦那になると思いますよ。
また面倒な因縁が復活したみたいですが、二人なら何とか乗り越えられると思うので、
完結まで頑張って欲しいです。

:: 2013/2/25 月曜日::

■[ラノベ]栞子と恋する男「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-02-22 )
文庫 ( 333 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

テレビドラマはXENOGLOSSIAという別モノと考えるとして、
原作「ビブリア古書堂の事件手帖」の4冊目のテーマは江戸川乱歩。
恐らく日本人なら誰でも知っている探偵小説の先駆けとなった作家で、
今の若い世代だと江戸川コナンの名前の元ネタの方で有名かも知れませんね。(笑

乱歩マニアとも言うべき人の遺産を受け継いだ人から頼まれたのは、
大事なモノが入っているという金庫を開けて欲しいという風変わりなモノ。
しかも鍵も暗証番号も分からない状態なのに、
そこに栞子さんのお母さんである智恵子さんまで登場して…

と、作者自身があとがきでそろそろ後半と言っていたように、
転換点となる一冊だったように思えます。
相変わらず推理自体が古書の知識で紐解かれるというユニークさと、
ヒトリ書房の井上さんを含めて今まで散りばめられていた伏線の見事な回収、
そして栞子さんというキャラクターの魅力と素晴らしかったです。

特に栞子さんが本当に魅力的なんですよね。
栞子さんが勢いよく首を振った時に長い黒髪の先が大輔の肩にぽつぽつ当たったり、
狭い空間の中で栞子さんの匂いで充満したりと、細かな描写が想像力をくすぐります。
それにいつも通り自分を含めて恋愛関係に鈍感で、気付いたらすぐに赤面する所とか、
実に…、実に可愛らしくてたまらないのです。

そして栞子さんの母親である智恵子さんですが、
聞いていた通り一筋縄ではいかない人のようで油断がならないですね。
栞子さんを凌ぐ頭の回転の速さと知識量を持ち、目的の為なら手段を選ばない人。
それでいて栞子さんと同じく本のことに関しては饒舌になり、
栞子さんも反目しながらも文香と三人で本について談義したりと、
決して母親であることを望んで蔑ろにしようとしている人ではないのも確かみたいでした。

そんな智恵子さんが家族を投げ出してまで追い求める本とは一体なんなのか。
そして何より大輔の告白に対して栞子さんはどういった返事をするのか。
これから後半に差し掛かろうとしていますが、今後とも見逃せないです。

:: 2013/1/4 金曜日::

■[ラノベ]栞子さんとお母さん。「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-06-21 )
文庫 ( 307 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

大輔が本を読めない体質(=トラウマ持ち)なお陰で本の解説が色々出てくる訳ですが、
今回は古書業界という狭いながらも独自の業態も綴られています。
古書はせいぜい漫画くらいしか目につかない私としては、
かなり独自の妙味がある業界だと思う次第です。

そしてこの3巻では2巻で少しだけ出てきた栞子さんのお母さんである智恵子さん絡みの話が多いです。
智恵子さんを蛇蝎の如く嫌い、そして同じくらい恐れているヒトリ書房の老人との因縁や、
智恵子さんの女学校時代の旧友からの依頼といったエピソードに、
1巻で出てきた坂口夫妻と奥さんのしのぶさんと疎遠な実家の母とのエピソードが収録されています。

それにしても坂口夫妻のエピソードですが、文字媒体だからこそミステリーとして成り立ってますけど、
これ、ドラマ化なんかしたらあっという間に謎が解けてしまいそうなんだけど、大丈夫なんでしょうか。(笑
まぁ、本作はミステリー要素は面白さのせいぜい半分くらいなので、
特に問題はないのかもしれませんが。

それとあとがきにもあるように、舞台が2010年ということがあり、
作中に出てきた絶版本は幾つか復刊されているので手に入りやすいというのは興味深いですね。
現在は電子書籍という市場もあるので今後ビブリア古書堂の事件手帖で出てきた作品が、
次々復刊されることになる、というのもあるのかもしれませんね。

:: 2013/1/3 木曜日::

■[ラノベ]栞子さんは巨乳。「ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-10-25 )
文庫 ( 261 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

「ビブリア古書堂の事件手帖」のコミカライズは幾つか始まっていて、
そのどれもが面白い出来ですし、そもそも私がこの作品の内容に触れたのが、
good!アフタヌーンでのコミカライズだったりします。
その出来に関しては興味が惹かれる仕上がりだったから分かるように充分あるのですが、、
ただ「菅野マナミさんが作画のも読みたいなぁ」と思うのも確かだったりします。

何でそんな漫画の話をしたかというと、この2巻ではあの有名な漫画家の古書が出てくるからです。
足塚不二雄…、後の藤子不二雄のデビュー作「UTOPIA 最後の世界大戦」です。
現在は復刻されていますが、数ある漫画古書の中でも高額な単行本にまつわる、
栞子さんが忌避しながらも、どうしても似てしまう栞子さんの母親がどんな人だったかという話です。

それ以外の短編も幾つかありますが、栞子さんと大輔のキャラの掘り下げがメインでしたね。
栞子さんが子供の頃どういった少女だったのか、どういった経歴を辿ってきたのか。
大輔の高校時代と当時の元カノとの付き合い方がどういった感じだったのか。
お互いがお互いのことを知ることで名前を呼び合うという関係になりながらも、
栞子さんは母のことが記憶にこびりついて結婚はしないと誓っているという、
単純に話が進まない所がもどかしく、でも作品として面白いです。

それはそうと、栞子さんの萌えキャラっぷりが留まるところを知らないですね!
妹との挨拶がハグだったり、女子校育ちで恋愛事に全く免疫がなかったり、
自分が巨乳であることに無自覚で男性からの視線に鈍感とかどんだけなんだと。
うーんこれは…、男性の理想像そのまんまと言われても否定できないなぁ…
まぁ、理想的だからこそこの上なく魅力的なんですけどね!
栞子さんハァハァ。(ぉ

:: 2013/1/2 水曜日::

■[ラノベ]黒髪ロングは正義。「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキーメディアワークス( 2011-03-25 )
文庫 ( 307 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

ドラマの帯が巻かれる前に慌てて購入したボクです。
話題自体は結構前から聞いてましたが予想以上に人気になっていて驚きました。
作者のラノベの著作も名前だけしか聞いてなかったので中々手が伸びなかったんですが、
ドラマを見て買ったと思われるのも癪なので先に買って読んだ次第です。

前評判と設定だけを聞いて「『文学少女シリーズ』と『ひまわりさん』を足して2で割った感じかな?」
と失礼ながら思ってたんですが、結構いい線いった予想だったかな、という印象です。(笑
文学マニアで推理モノという設定は「文学少女シリーズ」に近いし、
黒髪ロングで巨乳で眼鏡な書店の店長という篠川栞子さんの設定は「ひまわりさん」そっくりですしね。
まぁ、栞子さんとひまわりさんの性格はかなり違いますが。

北鎌倉駅の近くに店を構える「ビブリア古書堂」
ある日本を読めない体質の五浦大輔がある事情で尋ねることで物語は始まります。
本の査定は現在入院中の店長である篠川栞子が引き受けているということで、
店長代理の妹に促されて病室を尋ねたら本の山に埋もれたベッドに佇む栞子さんと出会い…

と、いった具合の冒頭から幾つかの短編が連なり、
そうした短編が繋がる形で最後の話で綺麗に纏まっている内容になっています。
元々作者がライトノベル出身といことと、メディアワークス文庫という土壌もあり、
夏目漱石全集といった作中に出てくる古書に馴染みがなくても普通に面白い内容でした。

栞子さんは入院していることもあり、いわゆる安楽椅子探偵的なことをする訳なんですが、
解決する事件はどれも犯罪性の低いものばかりであることと、何かしらの古書に関することが、
事件の鍵となっていることが本作の要となっていることではないかな、と思います。
それに栞子さんの基本的に内気で口下手なんだけど、本のことについてのみ饒舌になる所とか、
かなり可愛らしく感じました。(笑

越島はぐさんが描かれる栞子さんのイラストも美麗で魅力的なので、
普段活字はせいぜいライトノベルしか読まない私みたいな人も気軽に読めます。
また、レーベル的にも赤川次郎くらいは読んでた還暦の世代の人でも、
扱ってる内容が古書ということもあり手に取りやすいのではないかな、と思います。

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