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:: 2013/2/25 月曜日::

■[ラノベ]栞子と恋する男「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-02-22 )
文庫 ( 333 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

テレビドラマはXENOGLOSSIAという別モノと考えるとして、
原作「ビブリア古書堂の事件手帖」の4冊目のテーマは江戸川乱歩。
恐らく日本人なら誰でも知っている探偵小説の先駆けとなった作家で、
今の若い世代だと江戸川コナンの名前の元ネタの方で有名かも知れませんね。(笑

乱歩マニアとも言うべき人の遺産を受け継いだ人から頼まれたのは、
大事なモノが入っているという金庫を開けて欲しいという風変わりなモノ。
しかも鍵も暗証番号も分からない状態なのに、
そこに栞子さんのお母さんである智恵子さんまで登場して…

と、作者自身があとがきでそろそろ後半と言っていたように、
転換点となる一冊だったように思えます。
相変わらず推理自体が古書の知識で紐解かれるというユニークさと、
ヒトリ書房の井上さんを含めて今まで散りばめられていた伏線の見事な回収、
そして栞子さんというキャラクターの魅力と素晴らしかったです。

特に栞子さんが本当に魅力的なんですよね。
栞子さんが勢いよく首を振った時に長い黒髪の先が大輔の肩にぽつぽつ当たったり、
狭い空間の中で栞子さんの匂いで充満したりと、細かな描写が想像力をくすぐります。
それにいつも通り自分を含めて恋愛関係に鈍感で、気付いたらすぐに赤面する所とか、
実に…、実に可愛らしくてたまらないのです。

そして栞子さんの母親である智恵子さんですが、
聞いていた通り一筋縄ではいかない人のようで油断がならないですね。
栞子さんを凌ぐ頭の回転の速さと知識量を持ち、目的の為なら手段を選ばない人。
それでいて栞子さんと同じく本のことに関しては饒舌になり、
栞子さんも反目しながらも文香と三人で本について談義したりと、
決して母親であることを望んで蔑ろにしようとしている人ではないのも確かみたいでした。

そんな智恵子さんが家族を投げ出してまで追い求める本とは一体なんなのか。
そして何より大輔の告白に対して栞子さんはどういった返事をするのか。
これから後半に差し掛かろうとしていますが、今後とも見逃せないです。

:: 2013/1/4 金曜日::

■[ラノベ]栞子さんとお母さん。「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~」

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-06-21 )
文庫 ( 307 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

大輔が本を読めない体質(=トラウマ持ち)なお陰で本の解説が色々出てくる訳ですが、
今回は古書業界という狭いながらも独自の業態も綴られています。
古書はせいぜい漫画くらいしか目につかない私としては、
かなり独自の妙味がある業界だと思う次第です。

そしてこの3巻では2巻で少しだけ出てきた栞子さんのお母さんである智恵子さん絡みの話が多いです。
智恵子さんを蛇蝎の如く嫌い、そして同じくらい恐れているヒトリ書房の老人との因縁や、
智恵子さんの女学校時代の旧友からの依頼といったエピソードに、
1巻で出てきた坂口夫妻と奥さんのしのぶさんと疎遠な実家の母とのエピソードが収録されています。

それにしても坂口夫妻のエピソードですが、文字媒体だからこそミステリーとして成り立ってますけど、
これ、ドラマ化なんかしたらあっという間に謎が解けてしまいそうなんだけど、大丈夫なんでしょうか。(笑
まぁ、本作はミステリー要素は面白さのせいぜい半分くらいなので、
特に問題はないのかもしれませんが。

それとあとがきにもあるように、舞台が2010年ということがあり、
作中に出てきた絶版本は幾つか復刊されているので手に入りやすいというのは興味深いですね。
現在は電子書籍という市場もあるので今後ビブリア古書堂の事件手帖で出てきた作品が、
次々復刊されることになる、というのもあるのかもしれませんね。

:: 2013/1/3 木曜日::

■[ラノベ]栞子さんは巨乳。「ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」

ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-10-25 )
文庫 ( 261 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

「ビブリア古書堂の事件手帖」のコミカライズは幾つか始まっていて、
そのどれもが面白い出来ですし、そもそも私がこの作品の内容に触れたのが、
good!アフタヌーンでのコミカライズだったりします。
その出来に関しては興味が惹かれる仕上がりだったから分かるように充分あるのですが、、
ただ「菅野マナミさんが作画のも読みたいなぁ」と思うのも確かだったりします。

何でそんな漫画の話をしたかというと、この2巻ではあの有名な漫画家の古書が出てくるからです。
足塚不二雄…、後の藤子不二雄のデビュー作「UTOPIA 最後の世界大戦」です。
現在は復刻されていますが、数ある漫画古書の中でも高額な単行本にまつわる、
栞子さんが忌避しながらも、どうしても似てしまう栞子さんの母親がどんな人だったかという話です。

それ以外の短編も幾つかありますが、栞子さんと大輔のキャラの掘り下げがメインでしたね。
栞子さんが子供の頃どういった少女だったのか、どういった経歴を辿ってきたのか。
大輔の高校時代と当時の元カノとの付き合い方がどういった感じだったのか。
お互いがお互いのことを知ることで名前を呼び合うという関係になりながらも、
栞子さんは母のことが記憶にこびりついて結婚はしないと誓っているという、
単純に話が進まない所がもどかしく、でも作品として面白いです。

それはそうと、栞子さんの萌えキャラっぷりが留まるところを知らないですね!
妹との挨拶がハグだったり、女子校育ちで恋愛事に全く免疫がなかったり、
自分が巨乳であることに無自覚で男性からの視線に鈍感とかどんだけなんだと。
うーんこれは…、男性の理想像そのまんまと言われても否定できないなぁ…
まぁ、理想的だからこそこの上なく魅力的なんですけどね!
栞子さんハァハァ。(ぉ

:: 2013/1/2 水曜日::

■[ラノベ]黒髪ロングは正義。「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:アスキーメディアワークス( 2011-03-25 )
文庫 ( 307 ページ )
作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

ドラマの帯が巻かれる前に慌てて購入したボクです。
話題自体は結構前から聞いてましたが予想以上に人気になっていて驚きました。
作者のラノベの著作も名前だけしか聞いてなかったので中々手が伸びなかったんですが、
ドラマを見て買ったと思われるのも癪なので先に買って読んだ次第です。

前評判と設定だけを聞いて「『文学少女シリーズ』と『ひまわりさん』を足して2で割った感じかな?」
と失礼ながら思ってたんですが、結構いい線いった予想だったかな、という印象です。(笑
文学マニアで推理モノという設定は「文学少女シリーズ」に近いし、
黒髪ロングで巨乳で眼鏡な書店の店長という篠川栞子さんの設定は「ひまわりさん」そっくりですしね。
まぁ、栞子さんとひまわりさんの性格はかなり違いますが。

北鎌倉駅の近くに店を構える「ビブリア古書堂」
ある日本を読めない体質の五浦大輔がある事情で尋ねることで物語は始まります。
本の査定は現在入院中の店長である篠川栞子が引き受けているということで、
店長代理の妹に促されて病室を尋ねたら本の山に埋もれたベッドに佇む栞子さんと出会い…

と、いった具合の冒頭から幾つかの短編が連なり、
そうした短編が繋がる形で最後の話で綺麗に纏まっている内容になっています。
元々作者がライトノベル出身といことと、メディアワークス文庫という土壌もあり、
夏目漱石全集といった作中に出てくる古書に馴染みがなくても普通に面白い内容でした。

栞子さんは入院していることもあり、いわゆる安楽椅子探偵的なことをする訳なんですが、
解決する事件はどれも犯罪性の低いものばかりであることと、何かしらの古書に関することが、
事件の鍵となっていることが本作の要となっていることではないかな、と思います。
それに栞子さんの基本的に内気で口下手なんだけど、本のことについてのみ饒舌になる所とか、
かなり可愛らしく感じました。(笑

越島はぐさんが描かれる栞子さんのイラストも美麗で魅力的なので、
普段活字はせいぜいライトノベルしか読まない私みたいな人も気軽に読めます。
また、レーベル的にも赤川次郎くらいは読んでた還暦の世代の人でも、
扱ってる内容が古書ということもあり手に取りやすいのではないかな、と思います。

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