僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2013/12/2 月曜日::

■[漫画]恋する変態システムエンジニア「SE」1巻

SE 1 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:此ノ木よしる
出版社:白泉社( 2013-11-29 )
コミック ( 200 ページ )
作者サイト:此ノ木よしる公式HP
作者twitter:此ノ木よしる (y_konogi)さんはTwitterを使っています

純情だけどちょっと変わった女の子を描くことに定評のある、
此ノ木よしるさんがヤングアニマルに移籍しての新連載「SE」1巻が発売!
システムエンジニアという職業の認知度は高いけど、
案外職業モノ漫画で描かれることは少ないですからね。
多分、「なれる!SE」と「オタリーマン」くらいじゃないでしょうか。

しかし、此ノ木よしるさんが普通にSE的な職業モノを描くはずない訳でして…
ヤングアニマルという変態たちが集う地で、今一匹のケモノが解き放たれる…!

入社を間近に控えたプログラム専攻の丘くんが、
以前から気になっていた電車内で意識し合う女子高生。
もうすぐ卒業で会えなくなるからと一念発起して話しかけてみたら、
ちょっと焦って女子高生の鞄の中身が出てしまった!
慌てて拾ってあげたそのこぼれ落ちたモノとは…

se01_01

どう見てもオナホです、本当にありがとうございます。

そんなボーイミーツガールから始まるSEストーリー…

まさか丘くんが入社した会社が学習型自動洗浄機能付きオナホの開発を手掛けるとこで、
しかもそこの社長が電車で会っていた女子高生で天才プログラマーとかね!
その社長の百香ちゃんが初めから丘くんの好感度MAXなのはともかく、
まさか丘くんにオナホの使用感を面と向かって聞く変態とは…
何というか、色々と発想が奇抜すぎるっ!(笑

もうこのあらすじからどこがSEモノなんだって感じちゃうかもですが、
案外ちゃんとSEモノらしいトコ出てますよ。
仕様書のバージョン確認ミスによるデスマーチ突入間近になっちゃうトコとかね!
まぁ、それにしたってオナホという題材には驚きのちに爆笑させられましたけども。(笑

ちなみに世の中には似たようなことを考える人が居るのか、
最近こんなニュースも出てきています。
「二次元が来い」がとうとう現実に バーチャルリアリティ内で女の子がTENGAをシコシコしてくれる夢のシステムがいろいろはかどりそうで困る – ねとらぼ

すげーな、こいつら未来に生きてんな…

それと衝撃の第一話は丸ごと公開中ですので、
ちょっとでも気になった人は是非読んでみるべきだと思います!

:: 2013/9/29 日曜日::

■[漫画]将棋と家族と「3月のライオン」9巻

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野チカ
出版社:白泉社( 2013-09-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter

今の時代の漫画好きは幸運だ。
何故なら「3月のライオン」をリアルタイムで読めるのだから。
今の時代の漫画家は不運だ。
何故なら羽海野チカという怪物が現役で存在するのだから。

8巻のいぶし銀な表紙とは打って変わって可愛らしさ溢れる表紙の9巻ですが、
表紙になっているように前半のメインはひなちゃんです。
いじめ問題も一段落して進学先のことを考えるようになったひなちゃんに、
零が手を差し伸べてくれるんだけど、そこにまたほっこりするんですよね。

あかりが言う通り、零にとってひなちゃんの存在はもう家族なんでしょうね。
他人ではなく、泣いたり困ったりして欲しくない、守るべき家族。
よく「男は結婚して守るべき家族が出来ると強くなる」と言いますけど、
零は結婚しなくとも守るべき家族が出来て、より一層の強さを身に付けたんだと思います。
だからこそ、恋に戻すのが難しいというのは確かにもどかしいですね。
それにしても恋を”もろい”と表現するのには、なるほど、と膝を打つ納得感でした。

将棋の方ですが、滑川七段の存在感がハンパなかったですね。(笑
コラムを書いている先崎学さんも抱腹絶倒のインパクトがありながら、
きっちりと将棋のプロとして描ききっているのは流石というか何というか。

そしてもう一人新登場した土橋九段ですが、これがまた凄い人でした。
確かに地味だけど、島田八段をも凌ぐ努力の人っぷりには唖然とするほど。
また、その努力を支える家族の存在にもきちんとスポットが当たっているのが良かったですね。
ひなちゃんと零の件といい、今回は”家族”がテーマの一つだったのかもしれません。

余談ですが、この作品の好きな要素の一つにモモちゃんの子供らしい可愛さがあるんですが、
今回のお気に入りポイントは流しそうめんを見て「モモ つるつる大スキ!!」と言った所です。
”そうめん=つるつる”と、食べ物を擬音等で表現するのはとても子供らしいと思うんですよ!
うちの姪がイクラが好きで「ぼーる食べたい、ぼーる!」と言ってるだけに、
子供らしさのリアルが伝わってくるかのようでした。
素晴らしいなぁ。

心配なのが羽海野チカさんが入院と手術するということ。
確かに毎号読めないことには落胆してしまいますが、
それ以上に身体を壊しやすい職業なだけに、十二分に労って欲しい気持ちで一杯です。
是非ともご静養して、また面白い「3月のライオン」を描いて欲しいものです。

:: 2012/12/14 金曜日::

■[漫画]真っ白な対決といぶし銀な対決「3月のライオン」8巻 手帳付限定版

3月のライオン 8 手帳付限定版 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2012-12-14 )
コミック ( 306 ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter

華やかで愛らしい表紙だった7巻からは一転、
闇の奥に潜む虚無感が感じられるいぶし銀な表紙の8巻です。
実際、内容としてはご老体とご病体が大熱戦を繰り広げており、
熱く、渋く、何よりも色々な重さが伝わってくる大迫力な面白さが詰まっていました。

しかし先ずは宗谷名人と零の記念対局。
零はまっ白で心地良い二人だけの空間にいるかのような錯覚に陥りながら、
ただひたすらに自分に出来る最善を打ちながら無言の内に宗谷名人と語らうという、
一種独特であり、天才同士だからこその空気がひどく清涼で鮮烈で…
むしろ清涼すぎて驚くくらいの内容でしたね。

そしてそれと対極にいるような対局を見せてくれたのが島田八段と柳原棋匠。
努力を積み重ねてきた島田八段と、迎え撃つはかつての戦友たちから預けられたたすきを背負い、
還暦をすぎても第一線に踏み留まる柳原棋匠のがっぷり四つの大熱戦は凄いの一言!
いぶし銀という一言だけで表すのが勿体無い、粘性が感じさせる熱さに興奮させられましたよ。
こういった熱い展開も魅せてくれるから3月のライオンは面白いんだよなぁ。

そういった将棋の日常だけではなく、川本家の日常もまた別の魅力があるんですよね。
三日月堂が商店街のお祭りに参加することで活気づく姉妹と、
それを当たり前のように手伝う零という関係が良かったです。
祭りの風景を見ながら店番をする零とひなたの二人を見てると、
将来のこの二人の姿を幻視するかのようでした。

ちなみに限定版には手帳が付きますが、これは本当に手帳です。
カレンダーの部分とフリーノートのページがちゃんと付いており、
普通に手帳として使えると思います。

3月のライオン8巻限定版手帳

まぁ、私は勿体無いので使わずに取っておくと思いますが…(笑

:: 2012/3/26 月曜日::

■[漫画]忘れないでおこう このうれしかった日を「3月のライオン」7巻

3月のライオン 7 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2012-03-23 )
コミック ( 184 ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter

信じて「他のどのライバルよりも1時間長く毎日努力を続ければある程度迄の夢は、かなりの確率で」叶う

零が新人王決勝で降した山崎順慶の言葉なんだけど、凄く真理を突いてますよね。
そして零と二海堂は無駄になるかもしれない努力を躊躇いなく続けることが出来る人間で、
自分は躊躇ってしまったという悔悟の念が伝わってくるようです。

そして二海堂の言葉を思い出して踏み留まり、新人王を取った零が京都でひなちゃんを見付けることで、
ひなちゃんの笑顔が戻り、「ありがとう」と「おめでとう」という言葉も貰って、
本当に嬉しさがこみ上げているシーンにはこちらまでもらい泣きしそうでした。
キッカケはひなちゃんのいじめ問題というネガティブなことだったけど、
零は今回のことで間違いなく成長できたよなぁ、と感じました。

そしてひなちゃんのいじめ問題もやっと解決。
最後に結果を残したのは倒れた担任教師の代わりに来た学年主任の先生かもしれないけど、
そこに到るまでにひなちゃんの心が折れなかったのは支えてくれた家族が居たからだし、
何より話を聞いてくれて、あてのない京都で見つけ出してくれた零のお陰なのは間違いないんですよね。
零本人は鈍感で生真面目だからそこに気がつけてないけど、
ひなちゃん本人がしっかり判っているのでそこはあんまり心配してなかったりします。

しかし零とひなちゃんは初めは兄妹くらいな距離感だったけど、
どんどん二人の間が狭まってきてて良い感じですよね。
まぁ、零と恋愛ってのは中々結びつかない要素同士だとは思いますが、
二人の仲がうまくいったらなぁ、と思います。

そして次回は記念対局で現役最強の宗谷名人との対局です。
これは現在発売中のヤングアニマルに載っているので我慢出来なかったらこれを機に雑誌派に切り替えれば良いかと。
というかぶっちゃけ、我慢できないですよね!
もういっつも続きが読みたくてたまらないんですよ!
そして何度も読み返したくなるから困るんだよなぁ。
甘味処の後にひなちゃんたちの話じゃないけど、
最新話→1から読み直し→最新話とどんどん読んじゃうんですよ。
そしてその度に涙腺刺激されちゃうんですよ…
ホント名作過ぎて困るなぁ…

:: 2011/7/26 火曜日::

■[漫画]届け! 二階堂の心!「3月のライオン」6巻

3月のライオン 6 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野チカ
出版社:白泉社( 2011-07-22 )
コミック ( 184 ページ )
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ (CHICAUMINO) on Twitter

ひなたちゃんが幼馴染みをいじめから庇ったことに端を発する、
学校のいじめ問題に悩むひなたちゃんが物語の主軸になってきた「3月のライオン」
テーマ的に雰囲気が陰鬱になりそうですが、そこは羽海野チカさんだけあって、
キャラクターたちを掘り下げ、物語も今までより一層重厚なものへと仕上げてきています。

特に、今まで停滞し、少しずつ進んでいた零は目標を持ったことで情熱的になって邁進しており、
少々空回りしているところもあるんだけど、それもまた若さで魅力的です。
今までは零を助けようという周囲の人が多かったのが今回は助ける側に周ることになって、
ひなちゃんによるトラウマ克服もあって、人間として一皮剥けようとしているように思えます。
また、いじめ問題を一緒に取り組んでくれる恩師林田は零にとって大きな存在になってきていて、
林田に出会っただけでも零が高校に進学した甲斐はあったんじゃないかと思えますね。

そして自称心友の二階堂が表紙になっているように熱い!
兄弟子の島田から語られるその幼少期からの気風と棋風には感化されますし、
零に対する数々の助言を投げかけ、常に精一杯を努力する姿には理想の友のソレがあり、少々憧れたりも。
二階堂の熱い助言が遂に零に届き、零が成長して新人王をとった時はちょっと感動しましたよ。
二階堂は自称じゃなく、本当に心友だと思います。

そしてひなたちゃんの周りも家族、零、侠気溢れる高橋くんと助けてくれる人たちは確実に居て、
担任教師が頼りなくて困った人でも、口惜しくて泣いてしまっても、
理不尽ないじめに怒りを燃やし、歯を食いしばって頑張る姿には応援せざるをえません。
不器用ながら支えになろうと頑張る零を助けに何とか乗り切って欲しいです。
頑張れ、ひなたちゃん…!

:: 2010/12/27 月曜日::

■[漫画]浮気した者の末路「うそつきパラドクス」5巻

うそつきパラドクス 5 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ
出版社:白泉社( 2010-12-24 )
コミック ( ページ )
作者サイト:GRAIL WabSite[Od]
作者twitter:きづきあきら (kidukira) on Twitter
作者twitter:サトウナンキ (t_rkd) on Twitter

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…

でも気持ち良い…

そんな痛気持ち良い展開目白押しの「うそつきパラドクス」5巻。
遂にこの5巻からは八日堂視点での物語の時間軸と平行した内容を、
栖祐さんの彼氏、名古屋こと大桑の視点から語られることに。

いやー、私としてはどうしたって八日堂を味方してしまうんですが、
漫画自体は大桑の視点で描かれる訳で、その上手い演出力のせいで、
どうしたって大桑の心理が私の心に訴えかけてしまう訳なんですよ。
だから、浮気の後ろめたさ、嘘をつくことへの忌避感、彼女の言動への疑惑、
そして寝取られることへの腹の底から煮え返る黒い感情と、
そういった諸々がドロドロと塗りたくられるんですよね。
自業自得だと馬鹿にしたいし、実際に馬鹿にするんだけど、
正直、どこか同情しちゃったいるするのもまた事実なんですよね。

そして栖祐さんが可哀想になってくるんだよなぁ。
自分の彼氏が浮気していたと悟ったときの栖祐さんの気持ちを思うとホント居たたまれないですよ。
そして八日堂との仲が深まることで栖祐さんが綺麗になっていくのが、
大桑の視点から語られることで、本当に栖祐さんは八日堂に恋してたんだなぁ…
と、確信させられることに…

それにしても本当に痛いんだけど、何より面白いんだよなぁ。
恋愛ドラマ並にドロドロしてて、凄く痛いんだけど読まずにはいられない。
サトウナンキ+きづきあきらさんの良さである痛さを絶妙な所でキープさせている、
おっぱい大好きO野木さんの手腕は本当に凄いと思います。
彼女無しなのも好感持てますしね。(ぉ

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