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夏! 海! 青春!
:: 2014/7/21 月曜日::

■[漫画]男前なシャツの着こなし「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」7巻

サルトリア・ナポレターナになって明確に単行本1冊に一つのテーマを集約するよになりましたけど、
今回はスーツには絶対に欠かせないシャツ編です。

シャツと言えば日本人にとっては殆ど白色です。
何というか一番無難なんですよね、白って。
しかし実際は色だけじゃなく、襟とかも色々と種類があって難しいのがシャツです。
今回のお客さんはそこら辺の機微が判っていないアメリカ人のジョー・ローリング氏。
日本の外食産業と長い間付き合ってきたからその時の経験から日本人と同じ状態に…

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しかしローリング氏は間違った先入観があったとはいえ、
そこは一代で世界的なステーキレストランチェーンを築き上げた男。
柔軟にイタリアのシャツ文化を取り入れて人生の肥やしにする良い男っぷりを見せてくれます。
でも耳アカ味のジェリービーンズは勘弁な!

今回はそのローリング社長が大学時代の元カノとのけじめを付けるために、
彼女が嫁いだイタリアのアッサンドリ財団と事を構えることになるんだけど、
そこに固執した雰囲気がない余裕があってローリング社長が男前に見えるんですよね。
まぁ、元カノと会った時の仕返しがアレだったのには驚いたけど、
これくらい可愛いものじゃないですか。
むしろ、その後の去り際まで含めてホント良い男でしたよ。

人生万事塞翁が馬と言いますが、確かに元カノにフラれたことで社会的な成功を収めたけど、
それ以外の人生もあったんじゃないかなぁ、とも思います。
結局この件で誰が一番悪かったかと考えると、
自分の身体の弱さを言い訳にして甘えてきたアッサンドリ社長でしょう。
というか15歳も下の相手と見合いしようとすんなよなぁ…(笑

何にしても今回はシャツの蘊蓄よりも作中のドラマが印象的でした。
次回も楽しみです。

:: 2014/3/20 木曜日::

■[漫画]THREE PIECE「王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ」6巻

隠居したジジイにやっと絡まれなくなったと思ったら、
そろそろ隠居しそうなジジイが飛び込んできましたよ!
店を構えてもジジイどもにばかりモテモテの織部…
カムバック4巻の頃の女子率…!

とはいえストーリー自体は相変わらずよく出来ていて面白いです。
今回はロンドン、サヴィル・ロウの顔役とも言えるパウエル親方が、
新興国の成金に予約の横車を押されて賞金まで懸けられたので、
織部の所に避難してきた所から始まる珍道中と特急仕事のお話です。

頑固な職人の姿を体現したかのようなパウエル親方ですから、
ナポリの流儀とは中々相容れなくて、織部も織部で自分のスタイルを曲げるはずもないので、
しょっちゅう衝突はしつつも仕事となったら早いのは流石と言えましょう。
しかしどんどん増えていく仕立て屋パーティーは何だかRPGやってるみたいでしたね。
正直、最後の面子だけは登場を読めませんでした。(笑

そういえば久しぶりに白鳥さんことシモーネが再登場してましたが、
やはり白鳥さんが出るとコメディっぷりが前面が出てきて面白いですね。(笑
最後の「これ 僕のせいじゃなくねえ?」には同情を禁じ得ませんが、
白鳥さんだから仕方がない。(笑
それはそうと戦車と自治体ネタという現在の萌えブームもちゃんと把握しているのは、
流石だなぁ、と思ったりも。

それにしてもラウラたん、しばらくはロンドンかしら…
描き下ろしで出てきた時は復帰エピソードかと思ったんだけど…
頑張れラウラたん、早く戻って女子率を上げてください…!

:: 2013/11/2 土曜日::

■[漫画]紳士のお供”鞄”編「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」5巻

王様の仕立て屋 5 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2013-10-18 )
コミック ( 184 ページ )

故・マリオ親方の旧友にして名鞄商のクッカリーニさんが、
織部が店に並べる予定の信玄袋が気に入らなくて突っかかってきて、
鞄に合わせるスーツ、というお題で勝負をすることに!
そこに耳敏いオカッパがちょっかい掛けてきて…

老害とは言いませんが、隣の業界の先達にひたすらちょっかい掛けられるとか、
社会とは面倒な物であるなぁ、と思わせられる5巻ですね!
しかし隠居のはずがクッカリーニさん元気すぎるよなぁ、と思ってたら、
案の定なオチで笑わせて貰いましたよ。
まさか通算37巻目にして新レギュラーキャラが登場することになろうとは…(笑

そう言えば今回はクッカリーニさんというジジイがメインで迷走したのか、
織部がスランプになって漫画原稿を描いた上に、
日本の出版社に送って生々しい酷評を受けるという展開になったのは驚きましたね!
何か実体験が入ってそうでちょっと切なかったです。

ちなみに今回の数少ない萌えポイントを担ってくれたのは、
本作きってのツンデレキャラのラウラたんでした!
正直クッカリーニさんは面倒なジジイだと思ってたましたが、
ラウラをして織部に「彼女か?」と聞くという、ナイスアシストには賞賛を送りしたいです、
流石年の功! 良い仕事してますねぇ、と思わされました。(笑

:: 2013/7/23 火曜日::

■[漫画]るろうに連載「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」4巻

王様の仕立て屋 4 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2013-07-19 )
コミック ( 192 ページ )

3巻の感想
「是非とも本誌連載に移る次巻からはラウラたんとか女の子分が補充されることを願っております。」
と書いたんですが、まさにその通りな4巻でした!
まぁ、グランドジャンプ本誌はおっぱい分が豊富になってきましたからね!
雑誌カラーに合わせてラウラやモニカにフェデリカのサービスショットが拝めるのは、
単純に嬉しいですね!(←セクハラオヤジ的発言

ナポリの後継者問題に一区切りが付いたので通常営業に戻った織部たち。
まぁ、通常営業=借金漬けなので毎度の特急料金吹っ掛ける案件も多々ある中、
今回はジラソーレに関係するエピソードも多めになっております。
ええ、もちろん誌面を華やかにするには当然と言えましょう!

この作品で一番可愛いが誰かは人によって意見が割れるかと思いますが、
多分ラウラは上位に入ると思うんですよね。
そして逆に下位に来そうなのは出番が少なめなモニカだと思うんですが、
今回のエピソードを読んで考えを改めましたよ。
やはり自分の貧乳にコンプレックスを持つ女の子は可愛い。
これは絶対的な真理だと思う訳ですよ!

おっぱいと言えばフェデリカの星条旗ビキニも大概アレで素晴らしかったですが、
個人的に推したいのは扉絵のだまし絵トリックネクパイタイの絵ですよ!
本誌だとカラーで素晴らしかっただけに、単行本でモノクロになってるのがちょっと残念。
ちなみにカラーだとこんな感じでした。

うーん、やはりこの漫画は女の子が映えるな。

いや、もちろん紳士服のエピソードはどれも唸る面白さがあったのは確かなんですけどね!
紳士服という漫画の土台がしっかりしているからこそ、こういった遊びが映えると言うか。
アレですよ、作中で言ってた雨降り袖みたいなものですよ!
おっぱいが堅さを中和してくれるんですよ!
という訳で今後もどんどん中和してくださいよう、お願いいたします。

:: 2013/3/19 火曜日::

■[漫画]このジョナタ・ジャイオッティには夢がある「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」3巻

王様の仕立て屋 3 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2013-03-19 )
コミック ( 184 ページ )

ナポリの仕立て屋業界を巡る革新と保守の争いも、ナポリの下職はヨーロッパ全土の服飾の土台を為している現状、
地元商工会の諍いレベルでは収まらず、英国の貴族が出張ってくるわ、中国資本がえげつない手法で横車を押すわ、
更にはナポリの裏社会を牛耳るカモッラの影が見えてくるわという世界レベルのモノに!
そんなナポリの仕立て屋業界の騒動が一応の決着を見せるのがこの3巻になります。

実を言うともう少しこのエピソードは続くと思ってたんですけど、
大人の事情で掲載誌がグランドジャンプ本誌に移籍に伴ってこの巻で区切りを付けてるんですね。
それでもちゃんと纏めているのが流石すぎるんですが、
それにしたって今回の終盤のエピソードは流石という言葉で済ますには、
少々やりすぎだったんじゃないでしょうか。(笑

ナポリの仕立て屋業界が後進を育てるのに次代のリーダーとして白羽の矢が立った若者の名前が、
ジョナタ・ジャイオッティ効果音がJOJOフォントとか同じジャンプの名を冠する雑誌とはいえやりまくりですな!
雑誌掲載時はジョナタ・ジョイオッティとニアピンどころじゃない名前だったんですけどね!(笑
まぁ、よく考えたらジョジョ第5部の舞台も同じイタリアですしねー
というか調べてみたら大河原遁先生の前作であるかおす寒鰤屋の連載開始が少年ジャンプ1995年51号で、
ジョジョ第5部の開始がその次の52号からと意外と縁があるんですね。
しかしジョナタにカモッラ志望の属性を与えるとか被せまくりにも程がある気がしないでもないですが…(笑
これは「王様の仕立て屋」もアニメ化をしてくれという編集部サイドに対する無言のプレッシャーなのかしら…

しかしまぁ、お陰様で3巻は男臭いエピソードになったもんですな。(笑
これはこれで面白いんだけど「王様の仕立て屋」の魅力の半分は女性たちの華やかさで出来ていると思うので、
是非とも本誌連載に移る次巻からはラウラたんとか女の子分が補充されることを願っております。
そして単行本発売ペースが元に戻るのは嬉しい限りですよ!
本棚もその分早いペースで圧迫されそうなので困るのも確かなんですけどね…(笑

:: 2012/10/22 月曜日::

■[漫画]守旧or革新?「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」2巻

王様の仕立て屋 2 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2012-10-19 )
コミック ( 184 ページ )

新装開店したとはいえ、そんな大して変わるもんでもないだろう。
そんな風に考えていた時期が私にもありました。

カモッラの借金が無くなった途端にナポリの仕立て屋協会がすり寄ってきて、
しかもその内部では守旧派と革新派が派閥争いをしていると来たもんだ。
そこに悠が巻き込まれて、当然その反対の派閥にはラウラたんが肩入れして、
しかもそちら側には今更なマリオ親方の息子にして悠の兄弟子が参画して…

と、2巻にして割りと事態が動きまくりであります。
というかマリオ親方の息子のリッカルドとか本当に今更すぎるなぁ。(笑
それなりに筋が通る話の構成だから充分納得できるんだけど!
いやはやホント、物語の構成力とかそういったものが卓越してますよね、ホント。
流石は大河原遁先生やで。

お金持ちになびくヴィレッダに利益の為なら権謀術数厭わぬおかっぱさんとか、
相変わらずの個性豊かなキャラたちに加えても問題ないリッカルドのキャラもまた凄い。
期待のエースでありながら稀代のダメ人間という寅さんもビックリなキャラクター
それでいて紳士服業界に一石を投じるコンセプトを持ってるとか存在自体がミラクルなキャラだなぁ。
またこれで面白くなってきましたですよ。

それはそうと、今回のエピソードでは漫画家を契約で縛ることで起こりうる弊害や、
日本独自の世界に較べて歪んだ伝統と、興味深い示唆に富んだ内容があって考えさせられました。
そして、伝統を受け継ぎ高齢になりながらも精進を怠らない職人の姿勢には、
畑違いでも感銘を受けましたね。
いやホント、職人とはかくありたいものです。

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