僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2012/5/23 水曜日::

■[漫画]新装開店!「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」1巻

王様の仕立て屋 1 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2012-05-18 )
コミック ( 210 ページ )

大店(連載誌)が吸収合併で消失して、母屋が月刊誌に移るという、
天変地異に見舞われながら、それすらも作品内で上手く調節し、
改題&舞台も場末の小さな事務所から店を構えて新装開店するという、
その適応力の高さと後付けとは思えない見事な仕事っぷりに感心せざるをえないです。

新装開店で店舗を構えてもやっている仕事は相変わらずなのは小気味良いですし、
ラウラたんたちジラソーレの面々も入り浸って華やかなのは大変よろしいです。
今回はあの華やかな面々が接待でラウラたん以外も色んな格好をするという、
ジラソーレの面子萌えな私みたいな読者も大喜びな話もあって安心してしまいます。

他にも緊急着陸で有名になったベテランパイロットの人とか、
上手いこと料理した時事ネタを交えながら作り上げる紳士服のエピソードは興味深いですし、
後継者問題を抱えながらも前を向いて進んでいく悠のブレなさには、
芯が感じられて安心感を得ることができるんですよね。

それと巻末にはまだ巣立ったばかりの頃のジラソーレの面々が、
産みの苦しみの中でも這い上がっていく姿が描かれています。
今の姿を知っていると面映いものがありますね。
どのキャラも当時から芯が変わっていないのが感じられますし、
彼女たちをもっと見ていきたく思わされます。

という訳で非常に魅力的なヒロインが多いので、
是非ともエロくて薄い本を読みたいのでどなたかよろしくお願いします。(ぉ

:: 2011/11/5 土曜日::

■[漫画]女のエスコートは紳士のたしなみ「王様の仕立て屋」32巻

王様の仕立て屋 32 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2011-11-04 )
コミック ( 202 ページ )

まずは何より雑誌再編騒動の中、無事生き残ってくれたことに感謝を。
月刊の「グランドジャンプ PREMIUM」ということなので、
1話当たりのページ数やら単行本の発売ペースも変動すると思いますが、
今回のエスコート編の連載中で一時中断したのに、
綺麗に一区切り付ける才覚を持ってすれば全然大丈夫でしょう。

というわけで今回の32巻は女性のエスコート編 in Summer!
恒例の男爵さまカップルからはじまり、白鳥くんまで出てくる話になりますが、
話の流れ的に何故かペッツオーリ社とジラソーレ社の話に膨らんで、
更に悠の借金の話になっちゃうというミラクル。
オリベマジック、マジすげぇ。

女性のエスコートをする男の服装ということで必然的にカップルが多いので、
悠じゃなくてもリア充爆発しろと言いたくなりますが、
流石にお年を召した夫婦を見てるとそんな気持ちにはならない訳で。
まぁ、ここらへんのバランス感覚も読者層を意識してるわけは…、ない気がする…
というか、読者の年齢層考えると独身は実は少ないのでは…
いかん、自分で言ってて地味にショックを受けてきたぞ。

しかし悠の場合は周りに美人のお嬢さん揃いな上にフラグもある程度立ってる状態なので、
今回で借金の件もある程度まとまったし、一国一城の城も綺麗になったしで、
雑誌移籍とともに何かしらテコ入れもあるのかもしれませんね。
まぁ、新雑誌でも変わらぬ面白さを見せてくれることを願うばかりです。

:: 2011/7/5 火曜日::

■[漫画]セルジュ坊ちゃんの修行の成果「王様の仕立て屋」31巻

王様の仕立て屋 31 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2011-07-04 )
コミック ( 178 ページ )

時計編が終わってしばらくはのんびりとナポリ編かと思いきや、
今度もまた、時計職人に引き続き一人の職人が巣立ちの季節を迎えるみたいで、
パリから逃げ出してナポリでコントの相方の修行、もとい仕立て修行に勤しんでいた、
元モデルのセルジュの修行の結果が結実するエピソードが丸々一冊に纏まっています。

時計編で滞在した久方ぶりのパリでかつての同志に出会ったセルジュが、
虚栄心から見栄を張ってナポリの修行を見せることになり、一着仕立てることに。
悠の修行もまた一歩進んで、道ばたでの帽子作りという少々精神的に辛いモノに…
セルジュ相手だからか、仕立ての基本的なノウハウを詰め込みつつ、
漫画ならではの超短期促成栽培で上達していくセルジュ君。

セルジュもかつて世話になり、今では病気療養の薬の副作用で一気に老けた先輩の為、
真摯に仕事に取り組んで、曲がりなりにも将来を見据えた成長を見せてくれるんですが、
セルジュパパのアランが黙ってみているはずもなく、陰険な妨害を開始ですよ。
いやー、アランのおっさんブレないっすねぇー…

それはそうと、相変わらずラウラが可愛いわけなんですが、
個人的に今回一番ヒロイン度が高かったのはモニカだと思うんですよ。
ビアッジオ親方の仕事はいつも良いですね、素晴らしいですね白バニー
ちょっとロリな体型が故に際立つ可憐さと言いましょうか。
うーん、誰か王様の仕立て屋で薄くてエロい本作ってくれないかしら…

:: 2011/4/5 火曜日::

■[漫画]花開け、現代のマリー・アントワネット「王様の仕立て屋」30巻

王様の仕立て屋 30 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2011-04-04 )
コミック ( 178 ページ )

30巻という節目に合わせて描かれた腕時計編も見事に大団円にて完結。
嫁取りモノであることと、そもそもが腕時計編なので時計職人のハンネスにスポットが当たり、
悠の出番は相対的に少なかったですが、随所でその腕と職人としての先輩っぷりを見せてくれ、
更には最後にはキチっと良い仕事を収めており流石は主人公と思わされました。

腕時計だけでなく、紳士服業界(主にリヴァル社)を巻き込んでの大騒動でしたが、
それらを見事にまとめ上げたストーリーテラーっぷりは流石でした。
個々人の思惑と業界のしがらみといったモノを織り込みながら、
そのストーリーを綺麗に畳む手腕は大河原遁先生の真骨頂だと思います。

ワールドタイマー、トゥールビヨン、そして現代版マリー・アントワネットと、
漫画ならではの無茶なスケジュールをこなしながらも描かれる時計と紳士服の数々は、
蘊蓄もそうですが、見てて面白い装いで非常に楽しめました。
しかし、腕時計ってのはホントに高いもんなんですねぇ…

それにつけても美人の嫁さん手に入れるという偉業を成し遂げたハンネスさん。
悠とは同じ若手だが才能が認められた職人として通じるモノがあるみたいですし、
今後の再登場にも期待したいところであります。
その時までには悠にも良い人が現れると良いんですけどねぇ…
無理かも…?

:: 2011/1/7 金曜日::

■[漫画]人類が生み出した偉大なる発明、腕時計編「王様の仕立て屋」29巻

王様の仕立て屋 29 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-12-29 )
コミック ( 186 ページ )

まぁ、まずはクロード乙としか…(笑

「将を射んとせばまず馬を射よ」という諺がありますが、
その諺の通り、意中の女性をゲットしようと先ずはその腕時計好きな父親に気に入られようと、
悪童のなりを潜めて誠心誠意を尽くして腕時計を勉強したりと頑張って、
いざ馬を射止めてみたら肝心の将が駆け落ちして既に馬上には居なかったでござる…
クロード…、今君は泣いて良い…(つД`)

さてさて、紳士の身嗜みの中でもかなり高価な部類に入る腕時計編です。
最近ではソーラー電波時計などの利便性と実用性が高いものが普及してきましたし、
そもそも私みたいに携帯で事足りちゃう人も多いですが未だに需要は高く、
そして贅を凝らしたくなってしまう男の困った趣味が腕時計なのです。

クロードが逃げられたフランシーヌお嬢様が転がり込んでいたのは時計師のハンネス。
フランシーヌの父親ジェローム氏から支援を受ける律儀で将来を嘱望されるハンネスが、
嫁取りの試練として課される腕時計の注文にジラソーレが絡んで、
それがいつの間にか紳士服業界が騒然とする腕時計と紳士服のコラボレーションという事態に。

という訳で今回は悠の出番は控えめで、メインは若手独立時計師のハンネス。
若くして独立しているという点では悠と共通しているので見所はあります。
しかし悠とハンネスの違いはやはり傍に将来を共に歩きたい女性が居るか否かですよねー
悠…、頑張れ…!

:: 2010/11/4 木曜日::

■[漫画]マフィアに学ぶ男の貫禄「王様の仕立て屋」28巻

王様の仕立て屋 28 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-11-04 )
コミック ( 202 ページ )

今回は時間が巻き戻って1巻冒頭に近い、まだ借金が殆ど返し終えてない時代の話。
だからマルコどころかジラソーレの華やかな面々が出てこないどころか、
むしろシチリアのマフィア連中という、男臭いどころか硝煙臭い野郎共に囲まれた、
一触即発、死と隣り合わせでの仕立て仕事が描かれています。

シチリアで、さほど大きいとは言えないながらもファミリーを構えていたドン・トトの死亡。
それに伴い持ち上がる後継者問題だが、遺言で指名された肝心の跡継ぎは貫目不足。
そこで出番になるのが、ドン・トトが愛用していたジャケットを仕立てたマリオ親方の仕事。
しかし親方が亡くなっているので出張ってきたのは織部悠その人で…

悠が持つ仕事の矜持とマフィアが持つ男の矜持が良く判るエピソードでした。
そしてマフィア相手だろうと矜持を保ってられた悠の格好良さが映える話でもあり、
話を通して読んでみても「男が男であるために」という内容が多かったですね。
1巻丸ごとそういった話で占められていて異色と言えば異色ですが、
これでこそ「王様の仕立て屋」とも言えると思います。

そう簡単に外部の人間に心を開かないシチリアのマフィア相手に一目を置かれた織部悠。
彼がこれからマルコたちに出会っていく訳ですが…
一応通し番号としてこの話は28巻となっていあmすが、0巻と銘打っても良いかも知れませんね。
時系列的にも、織部悠という男の根幹が見える意味でも。

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