僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2019/5/25 土曜日::

■[漫画]シルエット「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」1巻

大手IT会社に勤めるサラリーマンの吉田(26)。
5年間片想いしていた年上巨乳上司の後藤さんに告るも玉砕。
やけ酒でベロベロに酔っ払って帰宅途中にJKの沙優を拾い、
エロなしの奇妙な同棲生活を始めて…

カクヨム連載から角川スニーカー文庫で書籍化され、
現在少年エースでコミカライズ中なのが本作です。
ComicWalkerでも少しだけ読むことが出来ます。

家出JKを拾って世話をするというシチュエーション自体は、
エロ漫画ではとてもよく見られるものなんですけど、
この作品は吉田が良識溢れる大人なのでエロいことを全くしません。
むしろ誘惑すると追い出すとまで言います。

吉田の好みが年上巨乳でJKには全く興味がないし、
そもそも後藤さんに未練たらたらというか、
片想い歴5年というくらいに結構ピュアなところがありますからね。
フラれたからってすぐ次に行くはずがないのです。

泊めてもらうのに抱かれるのが当たり前だった沙優からしたら、
そんな吉田の姿は完全に想定外な言動なんでしょうけど、
とても居心地が良いと思うんだけど、
良すぎるからこそ過剰に遠慮したり、
ちょっと冗談気味にからかう姿がいじらしいというか…
好意にはもっと素直に甘えたって良いと思うんだけど、
今までのことを想像すると、それも難しいんだろうなぁ…

それにしても吉田って案外モテるんですね…
会社の後輩の三島ちゃんから絶対惚れられてるだろう…

しかし、これで気付かないとか吉田はどんだけ鈍感なんだろう…
いや、後藤さんに一途すぎるから他は眼中じゃなさすぎるだけなのかな…
それはそれでピュアで好感度上がるな…

吉田と沙優。
吉田と三島。
吉田と後藤さん。
それぞれの関係が気になってどんどん読み進めてしまい、
続きが気になって仕方がなくなります。

私は気になってカクヨムから入って原作1巻を購入しました。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

まだこのコミカライズ版1巻のあたりまでしか読んでないけど、
続きもボチボチ読んでいくつもりです。
沙優… どうなってしまうんだ…!

:: 2017/10/28 土曜日::

■[漫画]解くだけでなく解かせる謎「氷菓」11巻

氷菓11巻氷菓11巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:米澤穂信
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (@honobu_yonezawa) on Twitter
作者名:タスクオーナ
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (11)
Kindle版まとめ買い:氷菓
DMM電子書籍:氷菓 (11)

何か実写映画化されるみたいですね、氷菓。
元々の文庫からして実写化向きのレーベルだったとはいえ、
京アニ版から入った身としてはちょっと身構えるというか。
まぁ、面白いんだろうけど、多分観ないんだろうなぁ…
だって、私はそういう人種なんだもの。

さて、この11巻ではクリスマスからバレンタインのイベントまで収録されています。
クリスマスのイベントはBDBOX特典の短編だったんですが、まさか単行本に収録されるとは。
まぁ、面白い作品だっただけに多くの人に読まれるべきだと思いますけどね!
原作にはなかったエピソードだけに、原作ファンも楽しめたのではないでしょうか。

そしてお正月の荒楠神社への初詣の話ですが、
これはいつもと違って、謎を解くのではなく、解かせるというのがメインですよね。
今までは奉太郎の冴えた頭脳で解くのが面白かったけど、
今回は分かる人には分かる暗号的な謎を作るというのが面白いですよね。
友達だからこそ知る、お互いの知識の幅を利用しての作問はやはり面白いです。

それと、やっぱりえるは可愛いですよね…
着物姿は最高でしたよ…
何というか、着こなしてるなぁ、と。
やっぱり千反田えるは和服でも大天使だと再確認した11巻でした。

:: 2017/10/26 木曜日::

■[漫画]両想いから横恋慕「また、片想う。」2巻

昔から野方くんからの猛烈なアプローチを受けていた清瀬。
別の人から告白されたこともあり、自分の気持ちに気付いて野方くんと付き合うことになるも、
もう一人の友達である金井くんも含めた三角関係に…
そんな青春模様が繰り広げられると思っていた矢先に野方くんが死んでしまい…

という強烈な1巻の展開でしたが、2巻ではまた凄い展開です。
まず、野方くんが死んで気落ちしていた清瀬さんの前に現れた美女。
彼女が持つ何らかの能力で死んだはずの野方くんに会えたんだけど…

会えた野方くんは野方くんだけど、知ってる野方くんではなくて。
つまり、野方くんが死なない世界線に清瀬さんは来たんだけど、
そこでは野方くんと清瀬さんは初対面という…

幼馴染みと言って良いくらいに長い付き合いだった上に、
恋人同士になったというのにその記憶がない野方くん…
もちろんそんな電波な事情を言い出せるはずがなく、
清瀬さんの心情を思うともどかしいですね…

というか清瀬さんにとって一番の試練は、野方くんには既に恋人がいるということでしょう。

この世界線での野方くんは逆にアプローチを掛けられる側で、
片想いをしたことがなく、される側だったんですよね。
そんな付き合い始めたばかりの二人に横恋慕することになった清瀬さん…

このままこの世界線の恋人である秋津さんとくっついたままで、
清瀬さんはフラれることになるのか…
それとも世界線を越えてきた清瀬さんとくっついて、
秋津さんがフラれることになるのか…

フラレ属性の女の子を魅力的に描くことに定評のあるタチバナロクさんですが…
これはどっちにも転んでも切なく、素晴らしい展開になりそうですね…!
3巻も楽しみです。

:: 2017/3/26 日曜日::

■[漫画]恋愛しませんか?「また、片想う。」1巻

また、片想う。1巻また、片想う。1巻
出版社:KADOKAWA
作者名:タチバナロク
試し読み:ComicWalker
作者サイト:パンストクンカクンカしタイツ
作者twitter:タチロク(@tachibanaroku)さん | Twitter
Kindle版:また、片想う。 (1)
DMM電子書籍:また、片想う。 (1)


小学生の頃から清瀬のことが好きな野方。
何度も告白しているんだけど、
何度もしているからかまともに受け止めら無かったんだけど、
清瀬が後輩から告白されたことで少し変化が生まれて…

いやー、清瀬さんの初々しさがたまんないですね。
真っ正面から好きと言われてついに付き合うことになったのも可愛いし、
SNSでも好きだと言われて悶々として布団の上ゴロゴロしてるのも可愛いし、
手を繋ぐことだけでドキドキしちゃうのも可愛いし、
初めてのデートで服を選ぶのを迷いまくるところも可愛い!

そんな清瀬さんの姿を見ることで、
初めて自分の気持ちに気付いてしまった金井との三角関係が始まるのか…!
これはオーソドックスな三角関係モノが始まったなぁ…!

と、思ってたら。

えぇぇぇえぇええー!?

ど、どういうことなの…?

まさかの展開というか、まさかすぎる展開というか。
おいおい、綺麗な顔だろ展開にしても早すぎだろというか。
読者の度肝を抜きすぎだろというか!
おいおい、甘酸っぱい青春ラブコメだと思ったのにというか。
うーむ、全く予想していない展開になったわ…

もちろん傷心の清瀬さんと金井が付き合ってめでたしめでたしな訳もなく、
割りと超常的な展開になって更に予想外の方向に話が転がっていっているので、
2巻が気になって仕方がないですよ。
いやー、マジでどうなるんだろう…
1巻は序章でしかないんだろうけど、ホント予想がつかないわー

:: 2016/8/5 金曜日::

■[漫画]クドリャフカの終演「氷菓」10巻

氷菓 (10) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2016-07-22 )

原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (10)
Kindle版まとめ買い:氷菓

盛り上がりを見せるカンヤ祭と十文字事件。
この10巻では4巻に跨って繰り広げられた「クドリャフカの順番」のフィナーレと、
それとは別の短編2つが収録されています。
いやー… ホント長かったなぁ「クドリャフカの順番」…

漫画で読んで改めて理解できたんですが、
奉太郎が田名辺先輩と話していた流れっていうのは、
単なる事件の解決ではなく、文集買い取りの交渉がメインであり、
詰まるところ、えるが入須先輩に助言されて行った交渉と本質的に同じなんですね。
同じ「私は困っています」という言葉だけでも、
えると奉太郎ではこんなに使い方とニュアンスが違ってくるんだというのが、
何とも興味深くて面白かったです。

それと田名辺先輩の葛藤とかそういったものは分かるなぁ…
私も10年以上ブログを書いてきたけど、面白いブログを書ける人ってのは本当にいるもので、
センスとか才能とかそういったものを感じざるを得ないんですよね。
ただ、そういった才能を持っていながらそれを活かそうという人は少なくて、
殆どの人はブログを書かずに別の趣味に力を入れたりしているんですよね…
私がいくら望んでも、どんなに努力しても手に入らないものを当たり前のように持ちながら、
それに価値を見出さずに捨てるような行為をする人が身近にいると、
もどかしいという気持ちがよく分かります。

まぁ、そんな個人的にどうしようもないほど共感できるエピソードもありましたが、
小木先生のヘリコプターの短編や、瓢箪から駒な偽一万円札推理事件とか、
面白い短編も入ってて良かったです。
「クドリャフカの順番」のような長大なエピソードも良いですけど、
こくいったサックリ読める短編も良いモノだと思います。

:: 2015/9/6 日曜日::

■[漫画]分野と才能と青春と「氷菓」9巻

氷菓 (9) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2015-08-26 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)

Kindle版:氷菓 (8)
Kindle版:氷菓 (9)

今年の2月に「氷菓」BD-BOXがついに発売されましたね!
「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]

特典である描き下ろし漫画も読んだんですけど…
暗号解読はしばらく粘ったけれど全然解けなかったので、
諦めて読み進めたことを告白しておきます。(笑
里志のくせに良い暗号作るじゃないか…

で、この9巻なんですが「クドリャフカの順番」のクライマックス直前まで収録されています。
古典部 vs 怪盗十文字の騒動をメインに、
里志やナコルル先輩といった、
”自分の好きな分野に対して才能がなく、その分野に興味がない友人に才能がある”
という悩みを持つ若者たちの葛藤がそこにはあります。

「氷菓」の面白さは高校生らしい人が傷つかないミステリーだけではなく、
高校生らしい若者たちの葛藤を描いた青春群像であることも魅力の一つだと思います。
だからこそなのか、里志やナコルル先輩の苦渋とやり切れなさと諦観が滲んだ表情とか、
心を良い感じにヤスリがけしてくれますよ。
うーん、痛い… でも、ちょっと心地いい…

でも一番の魅力的なのはやっぱりえるだよねー
”卑猥な話”という言葉で固まるえるの純情さが尊い…
そういえば入須先輩からのアドバイスがえるには合わなかった件ですが、
よく考えれば里志やナコルル先輩とはある意味正反対である、
”自分の苦手な分野に対して才能がない”状況なんですね。
漫画でじっくり読んだことでやっと分かりましたよ。

ちなみに作画のタスクオーナさんですが、
現在「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」も同時連載中です。
Fate/stay night [Heavens Feel](1)Fate/stay night [Heavens Feel] (角川コミックス・エース)

それでいてこの「氷菓」9巻の作画は全然クオリティが落ちてないので、
今後も安心して読むことが出来そうです。
次回はついに「クドリャフカの順番」のクライマックスですね。
楽しみです。

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