僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2015/9/6 日曜日::

■[漫画]分野と才能と青春と「氷菓」9巻

氷菓 (9) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2015-08-26 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)

Kindle版:氷菓 (8)
Kindle版:氷菓 (9)

今年の2月に「氷菓」BD-BOXがついに発売されましたね!
「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]

特典である描き下ろし漫画も読んだんですけど…
暗号解読はしばらく粘ったけれど全然解けなかったので、
諦めて読み進めたことを告白しておきます。(笑
里志のくせに良い暗号作るじゃないか…

で、この9巻なんですが「クドリャフカの順番」のクライマックス直前まで収録されています。
古典部 vs 怪盗十文字の騒動をメインに、
里志やナコルル先輩といった、
”自分の好きな分野に対して才能がなく、その分野に興味がない友人に才能がある”
という悩みを持つ若者たちの葛藤がそこにはあります。

「氷菓」の面白さは高校生らしい人が傷つかないミステリーだけではなく、
高校生らしい若者たちの葛藤を描いた青春群像であることも魅力の一つだと思います。
だからこそなのか、里志やナコルル先輩の苦渋とやり切れなさと諦観が滲んだ表情とか、
心を良い感じにヤスリがけしてくれますよ。
うーん、痛い… でも、ちょっと心地いい…

でも一番の魅力的なのはやっぱりえるだよねー
”卑猥な話”という言葉で固まるえるの純情さが尊い…
そういえば入須先輩からのアドバイスがえるには合わなかった件ですが、
よく考えれば里志やナコルル先輩とはある意味正反対である、
”自分の苦手な分野に対して才能がない”状況なんですね。
漫画でじっくり読んだことでやっと分かりましたよ。

ちなみに作画のタスクオーナさんですが、
現在「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」も同時連載中です。
Fate/stay night [Heavens Feel](1)Fate/stay night [Heavens Feel] (角川コミックス・エース)

それでいてこの「氷菓」9巻の作画は全然クオリティが落ちてないので、
今後も安心して読むことが出来そうです。
次回はついに「クドリャフカの順番」のクライマックスですね。
楽しみです。

:: 2015/1/27 火曜日::

■[漫画]読めばアニメを見たくなる「氷菓」8巻

氷菓 (8) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2015-01-23 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)

Kindle版:氷菓 (7)
Kindle版:氷菓 (8)

お料理研究会での料理対決で八面六臂の活躍を見せたえるだけど、
活躍しすぎて材料を切らしてしまったため、
最後の料理人である摩耶花は料理が出来ない状態に。
そんな窮地に陥った古典部チームに届いたのは、
古典部で店番をしている奉太郎の声で…

この8巻も面白かった!
アニメで感じた面白さを追体験させてくれるだけでなく、
漫画としての面白さが詰まってますからね。
アニメ放映から時間は経ってしまいましたが、
当時の感動を色彩豊かに思い出させてくれます。

でも実はアニメとは異なっている点も若干あって、
漫研の摩耶花と別派閥の子たちが着ていたコスプレが、
ボカロ系からまどマギに変わってましたね。(笑
その関係で派閥メンバーが一人増えてたけどそこも含めて些細なお遊びでしょう。
いや、アニメ放映時からの時代の変化に沿った変更なのかもしれませんね。

コスプレといえば漫画でじっくり読んで気付いたんですが、
摩耶花のコスプレって「ひみつのアッコちゃん」なんですね。
奉太郎に手鏡を渡す所でやっと気付きましたよ。
そして後書き読むまで初日のコスプレが「11人いる!」だったのに気付かなかったという…
いやー、通りで7巻の帯コメントが萩尾望都さんだった訳ですよ。
我ながら間抜け…

そしてアニメですが来月BD-BOXが出ます。

「氷菓」BD-BOX [Blu-ray]

TV未放映の単行本特典のプール回も収録されていますし、
タスクオーナさんの新規描き下ろしがあるのでファン必携ですね!
実は私はBOXが出るだろうと通常discを買い控えていただけに、
非常に楽しみであります。

私、BOXが届いたらアニメと漫画版を交互に鑑賞するんだ…

:: 2014/7/28 月曜日::

■[漫画]一生に一度の高校生ライフ「氷菓」7巻

氷菓 (7) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2014-07-25 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)

Kindle版:氷菓 (6)
Kindle版:氷菓 (7)

「クドリャフカの順番」に入り、カンヤ祭が描かれることになった「氷菓」ですが、
その名前の元となった文集は間違って200部も刷った為に
奉太郎以外の古典部員は色々と頑張っているんだけど、
えるはちょっと空回ってる感じで…

輝かしい高校生ライフを思い出させてくれる「氷菓」は、
何度も観たいし、読み返したくなる本当に良い作品です。
でも、この7巻に収録されている摩耶花とナコルル先輩との口論だけは、
正直薄目でハイスピードで読んでしまいました。
えーと、実は私の高校時代の黒歴史を思い出してですね…(笑
あったなー…、私にもあんな時代が…
元気にしてるかな、M先輩…

それ以外の所はじっくり読みましたよ!
特にお料理研究会でのえるの活躍っぷりは何度読んでも良いものです。
黒髪でポニテというだけでも最強なのに、
要領よく次々と見事な料理を作りあげていく女子力の高さ!
それでいてちょっと抜けている所もある可愛らしさ!
もう、ホントに千反田えるという女の子は最高の嫁じゃないですか!

そんなえるとは違った女子力を持つ入須先輩も良かったです。
しかし彼女ってまだ高校生のはずなのに、
あの論理的思考力と人の心理を読むスキルの高さは凄すぎでしょう。
でも、ちょっと支配されてみたい気がしないでもない…

それにしても今回のお料理対決の作画資料のために実際に作ったのかー
ぎせ焼きとか名前すらも知らなかった料理だけなので、
今回改めてググってみたけど、美味しそうだったので食べてみたくなりました。
我が家にもえるが来てくれないかしら…

:: 2014/4/27 日曜日::

■[漫画]さあ、文化祭です!「氷菓」6巻

氷菓 6 (角川コミックス・エース 387-7)
著者/訳者:米澤 穂信
出版社:KADOKAWA( 2014-04-26 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

Kindle版1巻:氷菓 (1)
Kindle版2巻:氷菓 (2)
Kindle版3巻:氷菓 (3)
Kindle版4巻:氷菓 (4)
Kindle版5巻:氷菓 (5)
Kindle版6巻:氷菓 (6)

コミックス版の「氷菓」、6巻が発売です!
今回冒頭に収録されているのはアニメオリジナルのプール回、11.5話のアレンジ回。
もちろん米澤穂信さんに書き下ろしてもらった脚本があるんですが、
それにしたって全く違和感がないというか、アニメが脳内再生出来るかのようでした。

しかし、アニメでも素晴らしかったけどえるの水着姿は本当に素晴らしいですね。
割りとスタイルが良いしポニテだしポニテだしポニテだし。
奉太郎に挨拶に来た時のポニテも良いけど、ひとしきりプールで遊んだ後に、
水で濡れて重量感が増したしっとりしたポニテもまた良いですよね。
タスクオーナさんは良い仕事をされてます!

プール回で入須から受けた精神的ショックを復調した奉太郎だけど、
次の文化祭では文集の部数ミスという面倒事が起こってしまったために、
古典部はちょっとした窮地に陥ることに。
もっとも奉太郎自身はそれほど気負ってないんですけどね。

それにしてもえるにとって文化祭というのは誘惑が多すぎだなぁ、と改めて感じます。
目的に向かって一直線に行きたいのに、好奇心を刺激するコトが多すぎて、
あっちへフラフラ、こっちへフラフラと行ってしまうし、
何より名家のご令嬢だから教養が高いために書道でも百人一首でも、
ある程度こなしてしまうからこそ、っていうのもあるんでしょうね。

まぁ、お陰様でえるのコスプレ写真を拝めることが出来たので嬉しいのですが、
はたしてえるはこの誘惑を断ち切り本懐を遂げることが出来るのか!?
アニメと原作で既に結末を確認しているとはいえ、
コミックス版でも「クドリャフカの順番」の結末まで描かれるのが楽しみです。

:: 2013/10/3 木曜日::

■[漫画]女帝・入須「氷菓」5巻

氷菓 (5) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:角川書店( 2013-09-25 )
コミック ( 152 ページ )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

「氷菓」屈指の名エピソードである「愚者のエンドロール」編が完結!
アニメで見た時にも思いましたが、これって本当に凄くよく出来てますよね。
単純な密室トリックではなく、様々な個性的な解法を提示した上で、
正解よりも高度な誤答を導き出せるようにした仕掛けと、
その仕掛けを利用しての人間ドラマというストーリー構成が素晴らしかったです。

奉太郎の「力」が発揮された解決編でしたが、
意図的な入須先輩と天然のえるは対照的ではありましたけど、
確かにタロットの通り女性に翻弄されてましたね。(笑
でも一番奉太郎を翻弄しているのはやっぱり供恵姉さんでしょうけど。

それにしても入須先輩の確固たる自己は凄いよなぁ。
到底高校生には思えない在り方だと思うんですが、それも魅力の一つな訳で。
それにしてもやっぱり入須先輩は奉太郎にとってのアイリーン・アドラーなんでしょうかね?
でも奉太郎には最高に可愛いえるがお似合いだと思うんだ。
「愚者のエンドロール」編ラストをえるが綺麗に締めて読後の余韻を良くしてくれてますし、
やはりえるは大天使ですよ。

一つの漫画作品としての出来が良いのは勿論のこと、
アニメの追体験をするのにも最適な一冊だと思います。
原作にも手を出して、その魅力を更に体験したいとは思いつつも、
忙しくてまだ手を出してないんですよねー…
うーん、先日のKADOKAWA電子書籍半額キャンペーンの時に、
Kindle版で全部買っておくんだったな…
と思って調べたら2013/10/03 20時時点でまだ半額だった…
いつ買うのか? 今でしょ!(←言ってみたかっただけ

氷菓 (角川文庫) 愚者のエンドロール (角川文庫) クドリャフカの順番 (角川文庫) 遠まわりする雛 (角川文庫) ふたりの距離の概算 (角川文庫)

:: 2013/6/24 月曜日::

■[漫画]「愚者のエンドロール」編、開幕!「氷菓」4巻

氷菓 -4 (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:角川書店( 2013-06-22 )
コミック ( 180 ページ )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

入須先輩が本格的に本編に登場する「愚者のエンドロール」編の導入から中盤までが、
この4巻に収められているんですが、相変わらず凄いですね。
何が凄いって、まるでアニメを見ているかのような臨場感がある上に、
漫画としてもしっかり読める作りになっている玄人仕事っぷりが凄い。
この「氷菓」コミカライズを読んでいる大半の人は京アニで慣れてるかもしれませんが、
このクオリティは実はかなり凄いんですよ!

まず、自主制作映画の稚拙な作りの見せ方と古典部の面々の視聴のノリが判る構成。
そして入須先輩の冷然とした美貌と隠しきれない教養と厳しさを感じさせる立ち居振る舞いを、
紙面の上でコマ割りと構図を巧みに使いこなして演出する妙技とか、
匠の技が光っていると言えましょう!
あ、あと探偵役の羽場さんのウザさが発揮されてたのも絶妙でしたね。(笑

そして漫画の利点としては自分のペースでゆっくり読める上に、
活字になっているので判らない事も簡単に調べられるんですよね。
例えば私はミステリーに詳しくないので十戒とか云われても判らなかったんですが、
google先生に聞けばあっという間に調べられますからね。
ノックスの十戒 – Wikipedia
ヴァン・ダインの二十則 – Wikipedia
チャンドラーの九命題: 零画報

なるほど、これらを踏まえると羽場たち3人の探偵役どれも役者不足と言えますし、
入須先輩が「技術がない者がいくら情熱を注いでも結果は知れたもの」と、
辛辣な言葉を紡ぐのも仕方ないと言えましょう。

ちなみに私はタロットも種類は知っていても意味は知らなかったのでついで調べたんですが、
入須先輩の女帝 (タロット) – Wikipediaだと繁栄と情熱あたりが該当するでしょうか?
摩耶花の正義 (タロット) – Wikipediaは公正・公平、誠意あたりはしっくりくるし、
里志の魔術師 (タロット) – Wikipediaはエネルギーあたり…?
奉太郎の力 (タロット) – Wikipediaは知恵、冷静あたりで、
えるの愚者 – Wikipediaは自由、無邪気、純粋、天真爛漫とぴったりですね。
まぁ、サブタイトルになっている「愚者のエンドロール」の意味合いは逆位置っぽいですけど。

そうそう、「氷菓」で忘れてならないのがえるの可愛さなんですが、
この4巻ではウイスキーボンボンで酔っ払ったえるが見られる訳なんですけど、
アニメと同じくハイテンションになったえるが可愛いったらないですね!

酔っ払いえる

まぁ、可愛いとはいえ、えるは大学生になってお酒を飲むようになっても、
奉太郎が傍に居ない限りお酒は飲まない方が良いと思います…(笑

さてさて、次の5巻で恐らく「愚者のエンドロール」は終わると思うのですが、
今まででも充分面白いだけにこれからにも期待ですね。
原作ストックもまだ残っているので存分に楽しみたいです。

HTML convert time: 0.127 sec. Powered by WordPress