僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2014/11/21 金曜日::

■[ラノベ]動き、集い始める若き星々「東京レイヴンズ 12 Junction of STARs」

待ちに待った「東京レイヴンズ」の新刊が発売!

前回、天馬のお陰で夏目が東京に戻ってきたことを仲間たちが知ることが出来、
1年半の雌伏から立ち上がる準備を始めた矢先に、
十二神将のイレギュラーから夏目の存在が陰陽庁に嗅ぎつけられ、
土御門の親たちが捕らえられ、夏目もまた追われることになり…

ギリギリの窮地を仲間たちの精一杯の努力で綱渡りのように切り抜けていくこの展開!
この緊迫感と開放感の連続こそがあざの耕平作品の醍醐味だと思います。
誰か一人の協力が無かったら打開できない状況だからこそ輝く仲間の絆。
それぞれが1年半鍛え上げてきた実力と絆の力で大人たちの陰謀を潜り抜ける、
その若さが感じられる展開が熱い!

そしてニ部になって登場した秋乃はまだまだこれからだけど、
重要なキーパーソンにして仲間になってきそうな雰囲気があるのも良いですね。
ウサギの生成りという珍しさの影に「月輪」という隠し球があったとは。
春虎が苦心して捜索していたモノなだけに今後の重要度が高そうです。

それに対して悲しいのが大友先生だなぁ…
春虎たちのために精一杯やっていたのに、だからこそ春虎に認められないとは…
夜光の記憶が定着したことで、陰陽師として風格が出てきたからこそ、
大友のいびつさの怖さが判ってしまうが故の悲劇。
飛車丸の不安定さもそうだけど、取り返しが付かなそうな所が怖くて悲しいですね。

陰陽庁が企む陰謀も徐々に片鱗を見せてきましたし、
十二神将の中にも倉橋長官たちの動きに思惑を感じる人物が出てきた事から、
今後の大人たちの動きにも注目していきたいものですね。

:: 2014/4/21 月曜日::

■[ラノベ]塾生たちの臥薪嘗胆「東京レイヴンズ 11 change:unchange」

第二部の1冊目がちょっと変則的だったせいでその後が不明だった冬児たち塾生の、
それぞれがどう動いて、今どう変わってどう変わらなかったのかが判る11巻!
そういった意味ではやっと第二部が始まったとも言える一冊でしたね。

冒頭から秋乃の元気すぎる食欲でほんわかしましたけど、
第一部終了時から一年半後の現在までの状況は割りとシビアです。
蘇生直後の夏目と父である泰純との会話とか割りとしっとりしてて好きでしたけど、
夏目以外の面子はしっとりでは済まされないものが有りましたね。

特に大友先生は「白の八咫烏」と呼ばれ陰陽庁から狙われ、
親友の木暮さんと夜の都内で本気バトルをするという展開はしっとりどころじゃないですよ。
冬児の修行も限界ギリギリを綱渡りするもので、
命を削りすぎだろ、と思わざるをえないですし。
というかいくら後見役に天海が居るとはいえ教師役を鏡がするとかもう無茶苦茶すぎる!
でもドラゴンボールにおけるピッコロもそうだけど、
教師役は悪役がやると妙にハマるんだよなぁ。

京子、鈴鹿、天馬もそれぞれで頑張ってるけど、
それでもかつての仲間たちとコミュニケーションを取れないのが辛い…
そんな中でやってくれたのはやはり天馬でしたね!
いやー、9巻でも最高の活躍をしてくれましたけど、
またまたやってくれて嬉しかった!

エヴァでも加持さんが言ってましたけど、
自分が今何をすべきなのか自分で考え自分で決められてこそ一人前なんですよね。
普通でも良い、いや、普通だからこそ警戒されずにイレギュラーを起こしてくれる、
そんな天馬が超カッコイイです。

恐らくあのメッセージを春虎も受け取ったことでしょう。
そして何より倉橋長官が何をするかを春虎も判っているはずなので、
ここから一気に巻き返すターンに入るのではないかと思います。
BBBでもそうだったけど、そうなったら面白さは天井知らずになっていくので、
今から楽しみでならないです。
早く! 続きを!! 読みたい!!!

:: 2014/2/21 金曜日::

■[ラノベ]闇鴉の雛たちの青春今昔物語「東京レイヴンズ EX2 seasons in nest」

東京レイヴンズEX2 seasons in nest (ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2014-02-20 )
文庫 ( 328 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

Kindle版:東京レイヴンズEX2 seasons in nest [Kindle]

現在アニメ放映中の「東京レイヴンズ」の短編集の2冊目が発売です。
春虎たちが1年生だった時の冬から春にかけてのエピソードと、
大友先生と木暮と幼女先輩の三羽烏が出会った頃のエピソード、
そしてちょこっとだけ11巻直前のエピソードと、
時間軸が3つほどある短編が収録されています。

陰陽師なのに式神を全力で使いながらクリスマスを楽しむ陰陽塾の塾長だったり、
節分の豆まきイベントで冬児がはっちゃけちゃうエピソードだったりと、
副題通り季節感が溢れるネタもありますけど、
個人的にはやっと春になったことで鈴鹿が出てきたのが嬉しいです。

内容的には丁度アニメにもなった春虎たちが住む男子寮訪問イベントなんですが、
地の文で鈴鹿の心情が語られている分、行間を読むことでより味わい深いものになっております!
丁度、アニメBD1巻の特典が鈴鹿を主人公にした短編だったこともあり、
アニメでは一気に花開いた感があるんですよね、鈴鹿って。
読んでる最中、あの可愛いお尻をフリフリした鈴鹿が常に脳内再生されておりましたよ。

いや、まぁ、夏目は夏目で可愛いヒロインだとは思うんですよ?
後輩たちに女だとバレそうになった時のエピソードとか萌えましたし、
三者面談での男子寮引っ越しバレとか面白かったですしね!

でもなぁ…、やっぱり鈴鹿が可愛いんだよなぁ…
陰陽塾の塾生はは闇鴉の雛に例えられることが多いけど、
鈴鹿は実力はあるんだけど、他の塾生に比べて一部精神的に未熟すぎですからね。
ある意味、春虎への恋の刷り込みが強烈に働き過ぎてる気がします。
そんな所が鈴鹿を可愛いと感じる所以なんじゃないかと自己分析してみたり。

さて、春虎たちから遡ること11年前の三十六期生の出会いの物語もあるんですが…
大友先生が学生の頃から飄々としていたのは予想通りでしたけど、
木暮が結構やんちゃしてたのはちょっと驚きでした。
9巻では大人として確固とした在り方を見せただけに、
もうちょっと真面目だったのかと思いましたが、
確かに今までの話を読み返すと、結構破天荒っぽいエピソードもありましたねー
まぁ、幼女先輩は昔から変わらず幼女先輩でブレてなくて安心しましたが。(笑

さてさて、本編ですが11巻は4月発売みたいですね。
その前にも各種外伝だったり、アニメのクライマックスだったりがありますが、
やっぱり一番の楽しみは本編の続きかなぁ…
早く本編でも鈴鹿に会いたいので再登場に期待です!

:: 2013/10/23 水曜日::

■[ラノベ]春が去り、夏が来て、秋と出会う。「東京レイヴンズ10 BEGINS/TEMPLE」

東京レイヴンズ10 BEGINS/TEMPLE (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2013-10-19 )
文庫 ( 361 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

衝撃の第一部完で圧倒的な面白さを見せつけてくれた「東京レイヴンズ」
現在放映中のアニメ版も期待以上に出来が良くてホッと一安心しています。
なんでも2クールという話もあるので、もしかしたら第一部完まで行くかもですね。
だとするとあざの耕平作品の魅力が遂にラノベファン以外にも伝わるかも…?

第二部の物語はあれから一年経ち、春虎がテロリストして指名手配された所から始まります。
それに伴い主人公も春虎から夏目に。
夏目が行方をくらませた春虎を追い、呪術界の暗部である闇寺を訪れた先で、
ウサギの生成りという珍しい少女・秋乃と出会い、友達になるというほのぼのした展開から一転、
寺内部の派閥争いと、「十二神将」と遭遇戦とバイオレンスな展開に。
そして満を持して、転生した夜光こと春虎たちが来山し…

秋乃が登場したことで遂に「春」虎、「夏」目、「秋」乃、「冬」児と、
四季の全員が揃うことになりましたね。
まぁ、冬児はまだ再登場していないというか、そもそもどこに居るのかも不明ですが…
冬児以外の仲間たちが今現在どういった状況にいるのかも不透明だし、
そもそも無事なのかも判らないのでハラハラしちゃいますが、
そういった所もあざの耕平作品の面白さの一つだから困ったものです。(笑

それにしても新キャラの秋乃は可愛いですね!
ドジっ子で眼鏡っこでウサミミのロリとかどんだけ属性盛ってるんですか!
土御門家じゃなくてうちで飼いたい、もとい匿いたい!

秋乃だけじゃなく、もちろん夏目も可愛いです。
というより第一部から魅力が増していますよね。
「泰山府君祭」が失敗し、北斗に憑いて貰うことで辛うじて現世に留まっているという、
「これはゾンビですか?」的な、ある意味富士見ファンタジア文庫らしい属性もゲットしたし。(ぉ
というか、春虎を追う理由が自分を中途半端に生き返らせた云々なんて微塵もなく、
ただ単に好きだから会いたいし、傍に居たいという所が最高に可愛いと思うのですよ。

夜光の遺志に春虎の目的とまだまだ謎の部分が多いです。
ですが、それらが解き明かされていく中での面白さが光るのがあざの構成作品の醍醐味なので、
今から期待が高まって仕方がないです。
それに今回は良い根性したおっさんだった三善さんがメインでしたが、
大人たちの魅力を引き出すのもあざの耕平作品らしさでもあるので、
次回以降も楽しみです。

:: 2013/7/22 月曜日::

■[ラノベ]雛鳥たちのコメディな日常「東京レイヴンズEX1 party in nest」

東京レイヴンズEX1 party in nest (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2013-07-20 )
文庫 ( 264 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

あの驚異的なヒキで第一部が終わった本編はちょっとお預けで、
今回からEXが付くようになった東京レイヴンズ短編集の発売です。
この短編集は時系列がまだ春虎たちが一年生の頃の話なんですよね。
だから鈴鹿はまだ出てこないからちょっとツンデレ女子分が不足気味かも?
まぁ、何故か挿し絵には鈴鹿が天馬の妄想とはいえで出てきてるんですけど。(笑

短編集ということもあってか春虎以外のキャラがメインの話ばかりです。
隠形出来なくなったコンが陰陽塾で騒動を起こしまくったり、
夏目とデートすることになった京子が張り切ったり、
誕生日をサプライズで祝われるはずがカオスなオチが待っている天馬の話だったり、
霊災に遭った冬児が未だ引きずる後遺症の話だったり、
北斗と春虎が出会った頃のエピソードだったりが綴られています。

しっかし、本編のシリアスさが微塵も感じられないコメディっぷりですね!(冬児除く
特に天馬の短編のオチがもの凄いツボって比喩抜きで腹を抱えて笑い転げましたよ。
このシーンは是非アニメで見たいんですが、今度のTVアニメで放映されないですかねコレ!(笑
それと今回の短編で一番可愛かったのはコンでしょうか。
本編でその正体が判っているとそのギャップで更に萌えることが出来ますしね!
あと、倉橋塾長も年甲斐もなくお茶目すぎて可愛いと思います。

第一部終盤の盛り上がりが激烈だったので忘れそうになりますけど、
あざの耕平さんは短編コメディも上手いんですよねー、ホント。
またたまにはこうやって短編集を出してくれると嬉しいですね。
まぁ、今は早く第二部を出してくれ! と思ってしまいますけど。(笑
いや、ホント早く出してくれないでしょうか…
おそらくTVアニメが放映開始と同時期になるんだろうから、
9月か10月発売になるんだろうけど…
うーん、待ち遠しい!

:: 2013/3/23 土曜日::

■[ラノベ]五つの封印「東京レイヴンズ 9 to The DarkSky」

東京レイヴンズ9 to The DarkSky (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2013-03-19 )
文庫 ( 443 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

まさかのメインヒロイン死亡という展開だった8巻のラストから続き、
絶望の帳が落ちるオープニングから始まった第一部のクライマックス!
最も親しい人を失った春虎たちの絶望と困惑と焦燥が痛いくらいに伝わってきて、
読み進めれば読み進むほどに胸をかきむしりたくなる面白さがここにはあります。

今回は第一部で一番の見せ場という事で多くの登場人物に見せ場があります。
蘆屋道満と当代最強の陰陽師にして不動明王の化身とも言われる宮地の対決、
夜叉丸こと大連寺至道の深遠にして傲岸不遜な手腕に、
京子の「星読み」としての覚醒、そして全員を出し抜いた天馬の活躍と、
誰一人取ってもそれぞれの能力に見合った最高の舞台が用意されていて、
ぐいぐいと物語の中に引き込まれていきます。

そして今回一番の見せ場を持っていき、中心となった人物は飛車丸ですね!
今まで封印されてきたのが解呪されて、
本当の姿を取り戻して活躍する展開は少年漫画みたいで盛り上がりましたよ!
飛車丸が覚醒した姿はもとより、今まで見せてきた忠義の美しさが心を打ちますね!
というか絶世美女が旧日本軍の軍服っぽい格好とか最高にマニアックだなぁ…
つまりは夜光はとてもマニアックだったということなのだろうか…(笑

敵側にいる倉橋長官を含めた大友先生や木暮といった大人たちは元からそうですが、
今まで塾生だった春虎や天馬たちも雛鳥から一歩成長することでそれぞれに信念を持ち、
それでもって生き方を選んでいるのが感じられましたね。
それに比べるとどうしても鏡は三下っぽく感じられるんだよなぁ…
能力だけが高くても、信念が感じられないとやはり下郎と誹られても当然な気がします。

これで第一部完とのことですが現時点でこれだけ面白いのに、
果たして第二部ではどこまで面白くなるのか期待に打ち震えてしまいますね。
あざの耕平さんはやはり長編シリーズでこそその真価が発揮されるので、
ちょっと巻数が多いけど、それに臆することなく読んで欲しい作家さんです。

うーん、しかし今から次の10巻が楽しみでならない…!

HTML convert time: 0.166 sec. Powered by WordPress