僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2011/4/5 火曜日::

■[漫画]花開け、現代のマリー・アントワネット「王様の仕立て屋」30巻

王様の仕立て屋 30 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2011-04-04 )
コミック ( 178 ページ )

30巻という節目に合わせて描かれた腕時計編も見事に大団円にて完結。
嫁取りモノであることと、そもそもが腕時計編なので時計職人のハンネスにスポットが当たり、
悠の出番は相対的に少なかったですが、随所でその腕と職人としての先輩っぷりを見せてくれ、
更には最後にはキチっと良い仕事を収めており流石は主人公と思わされました。

腕時計だけでなく、紳士服業界(主にリヴァル社)を巻き込んでの大騒動でしたが、
それらを見事にまとめ上げたストーリーテラーっぷりは流石でした。
個々人の思惑と業界のしがらみといったモノを織り込みながら、
そのストーリーを綺麗に畳む手腕は大河原遁先生の真骨頂だと思います。

ワールドタイマー、トゥールビヨン、そして現代版マリー・アントワネットと、
漫画ならではの無茶なスケジュールをこなしながらも描かれる時計と紳士服の数々は、
蘊蓄もそうですが、見てて面白い装いで非常に楽しめました。
しかし、腕時計ってのはホントに高いもんなんですねぇ…

それにつけても美人の嫁さん手に入れるという偉業を成し遂げたハンネスさん。
悠とは同じ若手だが才能が認められた職人として通じるモノがあるみたいですし、
今後の再登場にも期待したいところであります。
その時までには悠にも良い人が現れると良いんですけどねぇ…
無理かも…?

:: 2011/1/7 金曜日::

■[漫画]人類が生み出した偉大なる発明、腕時計編「王様の仕立て屋」29巻

王様の仕立て屋 29 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-12-29 )
コミック ( 186 ページ )

まぁ、まずはクロード乙としか…(笑

「将を射んとせばまず馬を射よ」という諺がありますが、
その諺の通り、意中の女性をゲットしようと先ずはその腕時計好きな父親に気に入られようと、
悪童のなりを潜めて誠心誠意を尽くして腕時計を勉強したりと頑張って、
いざ馬を射止めてみたら肝心の将が駆け落ちして既に馬上には居なかったでござる…
クロード…、今君は泣いて良い…(つД`)

さてさて、紳士の身嗜みの中でもかなり高価な部類に入る腕時計編です。
最近ではソーラー電波時計などの利便性と実用性が高いものが普及してきましたし、
そもそも私みたいに携帯で事足りちゃう人も多いですが未だに需要は高く、
そして贅を凝らしたくなってしまう男の困った趣味が腕時計なのです。

クロードが逃げられたフランシーヌお嬢様が転がり込んでいたのは時計師のハンネス。
フランシーヌの父親ジェローム氏から支援を受ける律儀で将来を嘱望されるハンネスが、
嫁取りの試練として課される腕時計の注文にジラソーレが絡んで、
それがいつの間にか紳士服業界が騒然とする腕時計と紳士服のコラボレーションという事態に。

という訳で今回は悠の出番は控えめで、メインは若手独立時計師のハンネス。
若くして独立しているという点では悠と共通しているので見所はあります。
しかし悠とハンネスの違いはやはり傍に将来を共に歩きたい女性が居るか否かですよねー
悠…、頑張れ…!

:: 2010/11/4 木曜日::

■[漫画]マフィアに学ぶ男の貫禄「王様の仕立て屋」28巻

王様の仕立て屋 28 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-11-04 )
コミック ( 202 ページ )

今回は時間が巻き戻って1巻冒頭に近い、まだ借金が殆ど返し終えてない時代の話。
だからマルコどころかジラソーレの華やかな面々が出てこないどころか、
むしろシチリアのマフィア連中という、男臭いどころか硝煙臭い野郎共に囲まれた、
一触即発、死と隣り合わせでの仕立て仕事が描かれています。

シチリアで、さほど大きいとは言えないながらもファミリーを構えていたドン・トトの死亡。
それに伴い持ち上がる後継者問題だが、遺言で指名された肝心の跡継ぎは貫目不足。
そこで出番になるのが、ドン・トトが愛用していたジャケットを仕立てたマリオ親方の仕事。
しかし親方が亡くなっているので出張ってきたのは織部悠その人で…

悠が持つ仕事の矜持とマフィアが持つ男の矜持が良く判るエピソードでした。
そしてマフィア相手だろうと矜持を保ってられた悠の格好良さが映える話でもあり、
話を通して読んでみても「男が男であるために」という内容が多かったですね。
1巻丸ごとそういった話で占められていて異色と言えば異色ですが、
これでこそ「王様の仕立て屋」とも言えると思います。

そう簡単に外部の人間に心を開かないシチリアのマフィア相手に一目を置かれた織部悠。
彼がこれからマルコたちに出会っていく訳ですが…
一応通し番号としてこの話は28巻となっていあmすが、0巻と銘打っても良いかも知れませんね。
時系列的にも、織部悠という男の根幹が見える意味でも。

:: 2010/7/7 水曜日::

■[漫画]クラリッサのお騒がせ修行編完結!「王様の仕立て屋」27巻

王様の仕立て屋 27 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-07-02 )
コミック ( 194 ページ )

リーマンショックを引き金とした世界不況のせいで、
英国老舗の紳士服生地の機屋が壊滅状態に陥った窮状を凌ぐため、
ナポリで悠の元で修行しながら布地探しに頑張るクラリッサを描いた修行編も27巻で完結!
ラブコメ成分が極端に薄かったこの作品にラブコメの息吹を吹き込んでくれた、
クラリッサのひとまずの退場には惜しむ声が多く届けられております。
主に私から。

ラウラちんのお調子者っぷりとかもアレはアレで可愛いんですけど、
やはりクラリッサが良いですよね、ホント。
仕事のことに一所懸命で、掛け替えのない友人のことを心配する優しさを持つクラリッサ。
リストラされたおじさんの話でポロリとこぼした内心もむしろ魅力を引き立たせてますよ。
特にラストで想いをこぼした時の赤面顔ったら最高でしたね!

しかし白鳥ぼっちゃんことシモーネさん等のいつものアレな面子を交えつつも、
ウールのスーパー200’sとかの蘊蓄も交えつつと興味深く、
ジラソーレのチームワークで社内一丸となって仕事をする姿勢とか面白かったんですが、
一番興味深かったのがペリーニ伯爵に呼び出された社長のドレス姿とは言えない。
…谷間が凄かったです。

ちなみに巻末に収録されている作者のダイエット奮戦記ですが、
先日発売されたスーパージャンプのダイエット特集号に掲載されていたモノですね。
雑誌では印刷が汚くてイマイチ判りにくかったのですが、
流石に単行本になると写真もよく判りますね。
うーん、痩せて皺だらけになってもオーダーメイドならホントに綺麗に仕立て直されるんですねー
作中通りでちょっと感動しました。(笑

:: 2010/5/7 金曜日::

■[漫画]遂に仕立て服業界にもラブコメの波が到来…!?「王様の仕立て屋」26巻

王様の仕立て屋 26 〜サルト・フィニート〜 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-04-30 )
定価:¥ 540
Amazon価格:¥ 540
コミック ( 186 ページ )
ISBN-10 : 4088598377
ISBN-13 : 9784088598376

かつてこの作品でこれほど興奮したことがあっただろうか、いや、ない!

思わず反語調で始めてしまうほどにこの26巻は素晴らしいのです。
どう素晴らしいかというとラブコメ的な意味で!
今まで男主人公で周りは女性だらけというハーレムシチュだったのに、
「ボク悪くないもん」と無用に神経逆撫でしていたが為に全くフラグが立たなかった悠ですが、
遂に! 遂にラブコメ展開が訪れるほどに悠に春が…!?
来た…、のか…?

不況に喘ぐイギリスの仕立て業界で天井知らずの値を付ける生地の代替として、
イタリアに生地を探しに来たクラリッサが行き詰まっている修行の打破として選んだのが悠の内弟子志願!
独身の男女が一つ屋根の下という状況にヒートアップしてラウラが茹で上がり、
事態を聞きつけたエレナがパリから有給取って押し掛けたりと、
悠は大変だけど見てるこっちは楽しくて楽しくて仕方ない展開ですよ! ヒャッホー!

いやー、特にラウラが良いですね、ラウラが。
内弟子から通い妻に落ち着いて、それでも心配だから(どっちが?)付いてきたり、
もうホントに素直になれないツンデレの典型的な言動にニヤニヤしまくりですよ!
勿論そこからの仕立て服に対する淀みない展開も面白いんですけどね!
ラウラとセルジュの前提は似てるけど内容は似ていない父親のアレコレとかも良いです。

とはいえ何と言っても26巻の肝はラブコメ展開でしょう!
いやー、今まで日本編で取材と絡み合わせたりと色々とジャンルを組み合わせてきたけど、
ラブコメでくるとは少年誌的ですね! 最高じゃないすか! 流石はもと少年ジャンプ作家!
次巻でも多少はラブでコメると思いますので期待ですね!

:: 2010/2/4 木曜日::

■[漫画]今回は靴が多めになっております「王様の仕立て屋」25巻

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 25 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2010-02-04 )
定価:¥ 540
Amazon価格:¥ 540
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4088598229
ISBN-13 : 9784088598222

「JIN-仁-」大ヒットのお陰でスーパージャンプも知名度が上がってきましたが、
面白い漫画は何も「JIN-仁-」だけではなく、他にもあるのです。
中でも個人的にお勧めしたいのがこの「王様の仕立て屋」です。
少年ジャンプ打ち切り作家が雌伏の時を過ごして花開いた作品をどうぞご覧じろ。

で、今回はスーツを語る上で省くことが出来ない靴の話。
今までもマルコが居たし、それなりに話に絡んできましたが、
ここまで靴の話一色になるのはなかったように思えます。
それぞれ独立した話なんだけど、読み進めていけば靴のイロハが判る寸法です。

勿論上手いこと話を転がして日本の話も絡めてきてます。
日本では何故スリッポンが多いのかという話から始まって、
日本の歴史と文化の側面にも切り込んでる話で興味深いですね。
ちなみに私も革靴は一応持ってますがスリッポンだったり…

しかしラウラのお母さんが出てくると面白いですね。
活動的な女史だからこその賑やかさは勿論ですが、
慌てるラウラを見られるというのもまた良しといいますか。
これからもちょいちょい出てきてくれることを願っております。

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