僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2010/4/30 金曜日::

■[漫画]もうすぐ動く歩鳥が見られるぞ!「それでも町は廻っている」7巻

それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2010-04-30 )
定価:¥ 560
Amazon価格:¥ 560
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4785933763
ISBN-13 : 9784785933760
作者サイト:おかんの家4

遂に「それ町」がアニメ化ですよ、アニメ化。
メイド喫茶だけど一般的な萌えと一線を画するメイド姿の歩鳥がヒロインのあの「それ町」がアニメ化ですよ。
凄く目出度いことですしファンとして当然嬉しいんだけど、
「それ町」は「自分だけの宝物」という感覚が特に強い作品なだけに、
ちょっぴり寂しい気持ちもあったりするので少々複雑だったりする今日この頃です。

多くの人に読んで欲しいけど、読んで欲しくない原因の一つが「生活感溢れる内容」ってトコなんですよねー
冬はどてらを着て姉弟三人こたつでゴロゴロ、夏はカラーピンナップにあるようにだらしない寝姿でゴロゴロと、
「うちの姉がお恥ずかしい…」という気持ちになっちゃうのが「それ町」なのです。
でもそこが面白かったりするんだよなぁ。(笑

また、「生活感溢れる内容」故に昔を思い出すことが多くて、またそこが面白いんですよ。
夏の高校野球の応援に駆り出されて暑さにヘトヘトになっちゃったりね。
そこで歩鳥やタッツンの女子トークに混じろうとして叩かれる男子とかもうね…!
ユキコの自分の部屋を持ちたいという我が儘と、実際一人になった時の寂しさや、
タケルがいつもと違うメンバーとカードバトルした時の新鮮さに目から鱗っぷりは子供時代を思い出すんですよ。
読者にこれほどの郷愁感を抱かせるは中々ないんだよなぁ。

そういった情緒的な面白さだけでなく、キャラクターの可愛さとかも勿論あって、
浴衣を着せられてテレる紺先輩は可愛いし、紺先輩を構う歩鳥も可愛い。
でも歩鳥が一番可愛いのはロリ時代なんですよねー
真田の恋する男フィルターも入ってるとはいえ、中学生時代の歩鳥も可愛さ5割増しだし、
小学生時代のツインテール歩鳥がすっごくロリ可愛いんですよ。
いや、勿論高校生になった歩鳥も可愛いんですよ?
でもアホの子なイメージがどうしても先行してしまうんですよね…(笑

:: 2010/3/14 日曜日::

■[漫画]このお父さん…良いね「響子と父さん」

響子と父さん (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2010-03-13 )
定価:¥ 620
Amazon価格:¥ 620
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4199501673
ISBN-13 : 9784199501678
作者サイト:おかんの家4

イラストレーターの娘と定年退職した父、そして旅行好きの母と行方不明の末娘。
そんな何処にでも居そうな普通な家族の岩崎家の日常を描いただけの作品なんですが、
石黒正数さんが描くことで絶妙な雰囲気を醸し出して、
他に類を見ない面白い作品へと仕上がってしまうのが不思議です。

実家の隣のマンションで暮らしているイラストレーターの響子さんが、
暴れん坊将軍に影響されて自宅の庭で模造刀を振り回すようなフリーダムな父を相手に、
一緒にデパート行ったり、妹との思い出を語ったり、結婚の挨拶をしたり、
言葉にすれば普通すぎる日常なんだけど、言葉に出来ない面白さを作り出しているんですよね。
これは是非読んで感じて欲しい面白さです。

石黒正数さんはそういった独特の雰囲気の確かな面白さを演出する技量もそうですが、
そういった面白さに直接絡んでくる訳じゃないけど、気付くとほくそ笑んじゃう伏線も仕込む人なんですよね。
一番大きなのは失踪している妹が前作「ネムルバカ」の鯨井ルカその人であること。
他にも細かいものだと響子が寝惚けて描いた「ニャントロ」が後に正式な作品になってたり、
響子が髪を上げたら額に傷痕があったり、切手のシーンの手紙の送り主が回想シーンの人と同一人物だったり、
その他にも諸々の伏線があって探すのが結構楽しかったりします。

しかし独特の価値観を持つ父に大層振り回されている響子さんには申し訳ないですが、
個人的にはこのお父さんにはちょっと憧れてたりします。
娘が結婚相手を連れてきた時の動揺とかも含めて、こういった父になりたいと思ってしまいますね。
私も定年後に「俺が幸せでないワケないだろ!!」と言い放てるようになりたいです。
うーん、その為にはまず筋トレとジョギングでしょうか…?(笑

:: 2009/11/4 水曜日::

■[漫画]コタツ蔵出しメイド殺人事件カレー風味「それでも町は廻っている」6巻

それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2009-10-30 )
定価:¥ 560
Amazon価格:¥ 560
コミック ( 189 ページ )
ISBN-10 : 4785932562
ISBN-13 : 9784785932565
作者サイト:おかんの家4

それ町は何気ない仕草や台詞だったりが面白く、
そのセンスの神懸かりっぷりに脱帽しまくりな訳ですが、
それというのも歩鳥という主人公が居てこそだと思う次第です。
普通の女子高生は「サンキュー特急修行中ー」とかアホなこと言わないよ…(笑

6巻でもどの話も面白かったけど、歩鳥の弟と妹のそれぞれのエピソードが好きです。
タケルくんが風邪をひいて寝込んだ時に、
エビちゃんがお見舞いに来てくれるトコとかもう最高。
自分の家に女の子が来るドキドキ感や妹のバカっぷりが恥ずかしい所とか、
あの年代の少年の心を見事に描かれていて、ムズ痒さがたまりませんでした。
あと、汗を沢山かいてお母さんに拭いて貰うトコとか妙にお気に入りです。

それと妹のユキコがまた違った意味で面白い。
特撮ヒーローモノが大好きというまだまだ子供なんだけど、
その子供っぷりが、危ない所も含めて微笑ましいんですよ。
将来は一体どんな大人になるのか不安なような楽しみなような…
やっぱり歩鳥みたいになるのかな…(笑

そして肝心の歩鳥ですが、今回は髪の毛がちょっと長めと短めの二つが見られて、
見た目の意外性と中身の相変わらずっぷりのギャップが味わい深かったです。
母の実家で見せた色々と今一つなアホっぷりも楽しかったし、
やっぱり歩鳥は面白い主人公だと思いますよ。
是非ともこのままアホで天然な主人公で居て欲しいです。

:: 2009/1/7 水曜日::

■[漫画]下町が舞台で下町が主人公「それでも町は廻っている」5巻

それでも町は廻っている 5 (5) (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2008-12-26 )
定価:¥ 560
コミック
ISBN-10 : 4785930861
ISBN-13 : 9784785930868
作者サイト:おかんの家

それ町ってのは不思議な作品で、もの凄く好きなんだけどそれを声高に叫ぶ類の作品でないというか…
必ず読む作品だし毎回楽しみにしてるんだけど、がっつく作品ではないんですよね。
うーん、この作品に対するスタンスを明確な言葉にするのって難しいなぁ。
誤解を恐れずに言うならばそれ町ってのはご飯で言うならお米ですね。
あるのが当たり前で、無かったら凄く物足りないし、何よりも飽きが来ない。
それでいてわざわざ大好きだと主張する必要もないくらい親しんでいるモノ、という意味で似てるかな。

メイドは出てくるけどあからさまな萌えは一切なく、
下町の日常がメインだけど、たまに超常的なことも出たりする。
歩鳥が主人公なんだけど、歩鳥がほとんどでない回もあり、
それでいて作品の雰囲気がガラリと変わるといこともない。
改めて考えてみると本当に不思議な漫画だと思います。

個人的にこの巻で面白かったのは紺先輩のエピソードでしょうか。
いつの間にか仲良くなっていた歩鳥と紺先輩だけど、
二人が仲良くなったエピソードとか、凄く微笑ましいですし、
強がっているけど実は寂しがりな紺先輩が可愛らしいんですよね。

それと歩鳥がユキコに付き合って夜の小学校に出かける話も、
歩鳥の小学生時代の回想とか自身の中で出した卒業という意味とか、
結構心に染み渡ってくるエピソードとかもあるんですよね。
タケルの壁新聞の回に繋がる伏線もあったりで本当に面白いです。
それとタケルといえばエビちゃん可愛いですよねー
小学生の女の子の理不尽とか恋心とか最高じゃないすか。

面白さが判りやすい一種の派手さがないので漫画好き以外に広まる可能性は低いですが、
ライトな層にも読んで欲しい作品でもあります。
少なくとも漫画が好きな人なら外すことが出来ない作品ではないでしょうか。
いやー、良い作品ですよ、ホント。

:: 2008/3/21 金曜日::

■[漫画]案外伏線とか凝りまくってます「それでも町は廻っている」4巻

それ町4巻それでも町は廻っている 4 (4) (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2008-03-19 )
定価:¥ 560
コミック
ISBN-10 : 478592926X
ISBN-13 : 9784785929268
 
作者サイト:おかんの家

この漫画のヒロインにして主人公の歩鳥はアホの子です。
朝にやったことを昼には忘れているなんて当たり前。
口笛も満足に出来ないけど、そんな歩鳥が好きです。
大ファンの作家のサインを貰って感動に震える姿とか、
純粋さの塊なんですよね。
馬鹿な子ほど可愛いとか、そんな感じ。

下町人情、メイドだけどメイド萌えでは決してない。
休みを利用して宝の地図を持って田舎町に財宝探索したり、
滑って転んで前進水浸しになったりと今日もどこかでアホ三昧。
でもそんな歩鳥だからこそ可愛いし親しみ易いのです。

勿論歩鳥だけじゃなく、周りの脇キャラも良いんですよね。
今回は警官の松田さんが色々な意味で美味しかったし、
幼なじみの真田とは良い雰囲気だったと思う。
1巻からずっと出ているたっつんは中学生の頃から胸が大きかったのが判明。
そんなたっつんの躍動感溢れる姿に真田が注目するのは致し方あるまい。
だって、男の子だもん!

それとこの漫画って適当なようで凄く凝ってるんですよね。
糸井重里ネタで歩鳥と真田が同じリアクションをするなんて序の口で、
針原が弱点のフットワークを克服したことが今回判明したけど、
これはメイズのバンド練習でドラムやってたのが伏線なんですよね。
他にも色々と細かいトコロで伏線が張られているし、
巻頭カラーでは地味に歩鳥が縞ぱんのパンチラとかしています。
のんびりとしているようで案外凝りまくってるのでじっくり読むのもお勧めです。

:: 2008/3/20 木曜日::

■[漫画]センパイとコウハイの青春のアトサキ「ネムルバカ」

ネムルバカネムルバカ (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2008-03-19 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4199500758
ISBN-13 : 9784199500756
 
作者サイト:おかんの家

大学の女子寮でルームシェアしている先輩と後輩。
初めは自分を律しようとしていたものの酒で堕落したり、
バイト先に生理的にダメな人が居たり、将来とか人生とか考えたり。
何というか等身大の若者の姿がここにあるんですよね。

「それ町」のような明らかなエンターテイメント作品ではないですが、
間違いなくこれも石黒正数先生流のエンターテイメントを有しています。
それでいて若者へのメッセージ性であったり、30代に共感を呼んだりと、
心に響いてくるものがあるんですよね。

この作品で特に心にズシンと来るのが駄サイクルという言葉。
この作品内での造語なんですが、身内だけの閉じた小さなサイクルのこと。
自分もそれに陥ってなってないかといつもヒヤヒヤしています。

他にも先輩がデビューする際のプロデューサーの言葉って嘘がないんですよね。
音楽ではなく漫画の世界でもそれは同じで、
同人誌ってどれだけ売れても万の単位だけど、商業だと桁が2,3個違いますからね。
(ゲームだと稀に「月姫」や「ひぐらし」や「東方」といった化け物が存在しますが…)
作品が壊れない範囲で現実というものを描くだけでなく、
最後にそれに立ち向かうトコを描いているのがこの作品の魅力だと思います。
うーん、正に青春だ。

それはそうと電車吊り広告でナゲナワマン見た時は笑いました。
細かいトコにセルフパロを仕掛けるなぁ。(笑

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