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夏! 海! 青春!
:: 2020/10/8 木曜日::

■[漫画]ルッツの家族「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 本のためなら巫女になる!」4巻

タウの実が魔力を吸ってトロンベになることを知ったマイン。
魔術具の代替となる可能性が高いため自分と同じ身食いを助けられるかも、
と思うも貴族社会と敵対する可能性をベンノに指摘されて思いとどまることに。
それとは別にルッツは家族との諍いから家出することになってしまい…

表紙にもなっているように今回はルッツと父のディードの話がメインです。
原作を読んでる時はどうしてもルッツに感情移入していたので、
わかってくれない、わかろうともしてくれないルッツの家族にイラ立ちがあったのですが、
ルッツのことを心配してやつれたカルラおばさんの姿を見ると、
やりきれないというか、もどかしいというか、申し訳なさみたいなのを感じてしまいます。

あぁ、ルッツのことを邪魔しているんじゃなくてただ心配なだけなんだなぁ、と。
ただ、下町の常識ではわからないので結果として邪魔しているみたいになってるんだな、と。
人はどうしても自分の常識で考え、動いてしまうのでトラブルが発生してしまうんですが、
当人同士だと中々それが理解できずに和解できなくて困るのですが、
今回は第三者である神官長がとても良い仕事をしてくれました。

狭い世界で気心が知れた人とだけ生きていると「あれ取って」みたいに代名詞だけで終わるため、
語彙や会話が少なくてすんでしまうため、ディードが口下手になるのはわかるんですが、
それを汲み取り、言葉を引き出す神官長は本当に良い仕事をしてくれたと思います。

もちろん、神官長なりの思惑があったのは確かで、
Web版読んだらほぼラスト付近でその思惑の詳細もわかるのですが、
その意を汲んで描かれている鈴華さんは流石ですね。
熱心なWeb版読者としても嬉しくなりました。

後半からはヴィルマが側仕えになったり、
マインが将来的に否応なく貴族と関わることになるため、
教養を身に付ける手段として音楽をすることになるんだけど…
フェシュピールを演奏する神官長は美しかったですね…
まるで少女漫画の一コマみたいだったというか…
まぁ、その後にすぐに台無しにするあたりマインらしいな、とも思うのです…w

でも、マインのこういうとこ、嫌いじゃない。
というか、かなり好きですw

描き下ろしはディードおじさん視点で面白かったですし、
書き下ろし短編のギル視点も面白かったです。
あと、カバー下の神官長は可愛かったですw

:: 2020/4/10 金曜日::

■[漫画]孤児院の改善と下町のお祭り「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる!」」3巻

自分が気兼ねなく読書の時間を楽しむために、
孤児院の改革をすることになったマイン。
みんなに協力してもらって孤児たちの待遇も改善されるも、
今度は金欠に悩まされることになって…

いやはや、孤児院がまともになって良かったですね。
みんながどうにかしないとと思いながらも足踏みすることを、
マインは苦労しながらもやり遂げちゃうから凄いですよ。
まぁ、その動機がかなり独善的だけど、そこはまぁ、マインですから…w

そして金欠になったマインですが、
そこは溢れ出るアイディアで何とか解決していこうとするあたり、
知識チートが凄いなぁ、と思うんですよね。
ただ、知識だけじゃなくて美的感覚も先進的すぎるために、
絵が下手だと言われて凹むのは可哀想なんだけど笑えるというか…w

まぁ、写実的な絵が流行ってるところにデフォルメされた絵はうけないかなぁ…
私は良いと思うんですけどね!

それと、表紙にもありますけどタウの実を投げる星祭りですが、
タウの実が予想以上に水風船でしたね。
原作でもそのように書かれてましたけど、どうしてもトマトみたいな果実を予想していましたが、
よく考えてみれば魔法的な植物なんだから、地球の常識は通用しないのでした…
そう考えれば納得だなぁ。

巻末収録の番外編はトゥーリと一緒にコリンナさんのところに伺う、
「儀式用の衣装の注文」でしたね。

どうしても第一部に比べてトゥーリの出番が減ってしまっているので、
番外編とはいえトゥーリの出番があって嬉しかったです。

憧れのコリンナさんの家に尋ねることになって緊張するトゥーリが可愛いし、
マインのほっぺたを「ぷにっ」ってしているトゥーリも可愛かったです。
次の4巻では出番が増えてくれると嬉しいなぁ…

:: 2019/10/18 金曜日::

■[漫画]読書のための環境作り「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 本のためなら巫女になる!」2巻

巫女見習いとして神殿での生活に少しずつ馴染んで来たマイン。
ギルにも仕事を与え、褒めてあげることで教育し、
デリアも「もーもー」言いながら仕事してくれるようになり、
失敗しつつも順風満帆な生活になっていたけれど…

原作を読んだのは随分前でしたけれど、
こうしてコミカライズ版を読むと当時の感想を思い出しますね。
自分が為した成果を初めて褒められた時のギルの気持ちを思うと、
胸がジーンとなってましたが、漫画で読むとその感慨も一入です。

人間は褒められると喜ぶ生き物ですからね…
特に多感な子供の頃に褒められなかったら、
愛情に飢えてしまいますし…
特にギルのような孤児だとその感情の勢いは凄いことでしょう…

それとデリアですが、そう言えば「もー!」と言いながら仕事する彼女は、
とても可愛かったな、という気持ちを思い出しました。
デリアはどうしても第三部以降は出番が激減してしまうので、
しばらく見なかったから記憶から薄れてましたが、
こういったわざとあざとくしていない、素の部分が可愛いということを再認識した次第です。

しかしそういった可愛いところだけでなく、
孤児院の悲惨な状況がわかる後半はちょっとショッキングですよね。
後書きで書かれてましたが、小学生がショックを受けすぎないように、
配慮をしつつもギリギリなところを攻める、というのは、
確かにその通りだなぁ、と思わされました。
大人にはちょっとぬるいと思われるかもですが、このラインがギリギリでしょうね…

それにしてもこの時のルッツは本当に頼り甲斐があるなぁ…

マイン一人だと袋小路にハマってしまうけれど、
ルッツが下町の常識で考えて、別の視点を与えることで、
次々とマインの視野を広げて、手を引いて前に進ませてくれる…
ルッツは最高にヒーローしてますよね…

それと原作者香月美夜さんによる巻末書き下ろし短編ですが、
フェルディナンド様視点の短編というのは珍しいですね。
相談された時に冷淡に振る舞った理由とかもよくわかりましたが、
貴族の常識に疎いマインへの期待の方向が間違ってますよね…
この後も常識の違いによる意思疎通の齟齬というのは出てくるので、
本当に常識っていうのは難しいものだなぁ、と思わされます。

そして今回のコミカルで可愛いマインはこちら。

キラキラおめめで立候補するマイン可愛い。
作中では散々絵心がないと言われていくマインですが、
めげずに美意識を貫いていくんだよなぁ…
頑張れ、マイン…!

:: 2019/5/3 金曜日::

■[漫画]待望の第二部開始!「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる!」」1巻

祝! TVアニメ化決定!

神に祈りを! 神に感謝を!

鈴華さんはコミカライズを初期の初期から頑張ってましたからね。
単行本1巻も電子書籍オンリーで発売から始まるという世知辛いものでしたが、
今では第二部も任され、物理書籍もバンバン出るほどになってますからね。
アニメが放映されれば更にブーストされそうな気がします。

さて、この第二部ではマインが巫女見習いとして神殿に通うことになり、
今まで以上の常識の違いに翻弄されることになります。
まぁ、そんなマインにはルッツやベンノさんはもとより、
フランたち側仕えも振り回されることになるんですけどね。

マイン本人も結構大変になっているだけに、
そこはみんなで苦労を分かち合う、ということで…
ほら、この後はみんなそれなり以上の利益を得られることですし…!

それにしてもギルの第一印象は最悪ですよねー

私は原作を読んでいるので、この後どれだけギルが成長するか知ってるけど、
それでもこのギルを見てると見捨てたくなります。
こんな悪ガキ相手でも見捨てずに成長させるだなんて、
本当にマインは慈悲深いですよ…

それとこのコミカライズの凄いところは、
不憫なキャラを不憫そうに描くのが本当に上手いところです。
今回で言えばルッツの兄であるラルフがそうです。

トゥーリのことが好きで、トゥーリと一緒に居たいんだけど、
妹思いなことを知ってるから森に行こうと強くは言えず、
そもそも自分の常識にないことをしてるから一緒に行くと言える勇気もなく、
そして一緒にいる弟のルッツへの嫉妬もあるという、
わだかまりのある苦悩が出ていると思うわけですよ。

それにマインの側仕え初日、門前で半強制的に分かれることになり、
気まずそうに佇むフランも不憫でしたね…
あと、亡くした恋人への想いから憂い顔だったベンノさんも良かったです。

とはいえそんな負の面の描写だけでなく、
今回もコミカルなマインが可愛かったです。

これが成長したら女神と間違えられるほどになるとはなぁ…
わからんもんですわ…

第二部も結構長いので大変かと思いますが、
この第二部のラストはとても感動的なものなので、
是非とも最後までやりきって欲しいですね!
そして、できれば最後の章までお願いしたいです…!

:: 2018/8/9 木曜日::

■[漫画]家族を守る一番冴えたやり方「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」7巻

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~7巻本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~7巻
出版社:TOブックス
原作者名:香月美夜
原作者サイト:香月 美夜
原作者twitter:香月美夜 (@miyakazuki01) | Twitter
作者名:鈴華
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華 (@suzupaca) | Twitter
Web版:本好きの下剋上 ニコニコ静画
Kindle版:7巻
Kindle版まとめ買い:本好きの下剋上
DMM電子書籍:7巻

貴族に飼い殺されるよりも家族と一緒にいることを望んだマイン。
そんな中、洗礼式で訪れた神殿で図書室を見付けてしまい、
後先考えずに突撃して一騒動を起こしてしまうんだけど、
それによってマインが生き延びる道が見えてきて…

尊い… みんな尊い…

まず、馬車に乗れるかどうかで一喜一憂するトゥーリが尊い。

フリーダの手の平の上でコロコロと転がされちゃってるけれど、
この年頃の子供としてはとても普通なリアクションですよ。
マインのことは大切だけど、好奇心は抑えられない…
そんなトゥーリが可愛かったです。

次に、洗礼式でマインのことを素直に褒めているルッツが尊い。

近所のおばちゃんたちが言っているように、
小さな可愛い結婚式みたいでしたよ。
まぁね、この先の展開を知っていると素直に祝福できないんですけどね…
ルッツ… 君は精一杯頑張っているよ…!

そして、何と言ってもマインを守ろうとする両親の姿が尊い。

貴族相手に逆らったら命がないのがわかっているのに、
それでも愛する娘、マインを守るために神官相手に大立ち回りをするギュンターパパ素敵…
神官はこの手の荒事したことないから全くなってないってのもあったけど、
無双するギュンターパパ、格好良かったです。

他にも知恵と知識を出してくれたベンノさんとか、
色んな人の協力を取り付けてマインが生き延びる道が見付かって良かったですね。
これで第一部が完結になりますが、マインの物語はまだまだ続きますので、
これからもとても楽しみです。
第二部は引き続き鈴華さんが描かれるみたいなので楽しみです。

それと今回表紙にも登場し、洗礼式でも意味深なお目見えをしていた神官長ですが、
原作を読んでいる人ならわかると思いますが、とても重要な人物ですからね。
コミカライズだけ読んでいる人は是非とも気にしておいてください。
面談中を含めて厳しい表情をしているように見えますが、
単に激務で疲労が激しいだけ、というのがそのうちわかると思います。
それに、マインの両親に対する言葉も物語の完結にいたるまで重要な意味を持っているので、
よく覚えておいて欲しいです。

それにしても素晴らしいコミカライズだった…
まだ第一部が終わっただけで、面白さはまだまだ加速していくんだけれど、
これからの面白さを確信出来るモノだったので、第二部も本当に楽しみです。
早く青色巫女見習いをするマインを見てみたいです!

:: 2018/2/25 日曜日::

■[漫画]家族の愛。「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部 「本がないなら作ればいい」」6巻

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~6巻本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~6巻
出版社:TOブックス
原作者名:香月美夜
原作者サイト:香月 美夜
原作者twitter:香月美夜 (@miyakazuki01) on Twitter
作者名:鈴華
作者サイト:列挙。
作者twitter:鈴華 (@suzupaca) on Twitter
Web版:本好きの下剋上 ニコニコ静画
Kindle版:6巻
Kindle版まとめ買い:本好きの下剋上
DMM電子書籍:6巻

「身食い」の熱でまた倒れてしまったマイン。
今回の熱は命の危険があったけれど、ギルド長のお陰で九死に一生を得ることに…
しかし、このままだと余命一年であることを告げられたマインは、
貴族に飼われるか、家族と一緒に過ごして朽ちていくかの二択を迫られて…

もうね、涙なしには読めない…

「本好きの下剋上」はモノ作り、マインのキャラ、ファンタジー世界の魅力、
と面白さは色々な要素があるんだけど、中でも私の琴線に触れるのは家族愛なんですよね。
今回はその家族愛が溢れに溢れ、涙も溢れさせてきてやばかったです。

マインとして転生してから家族と仲が良かったけど諍いがなかったわけではなく、
それでもいつの間にか愛すべき家族という関係になっていたトゥーリ、ギュンターパパ、エーファママ…

失いたくない、一緒に居たい、大事にしたい…
そんな家族がいるからこそ、余命一年という短い時間を、
大切に、そして愛おしく思い、離れたくないと思うマイン…
そんなマインを受け止めてくれるトゥーリたちは、
本当に良い家族だな、と思います…

元々トゥーリだってマインのことがまるごと大好きだったわけじゃなく、
晴れ着が豪華なマインに嫉妬したりするんだけど、
それでも死んじゃうと言われたら泣いてしまうんだよね…
だって、大事な家族なんだもの。

ギュンターパパが愛し、家族を大事にしてきたからこそ、
こういった愛で溢れる家族になっているんだと思います。
だからこそ、マインの余命が一年と言われて狼狽えるわけで…

もうね、原作で読んでた時以上に涙腺を刺激されて私も狼狽ですよ。
今回もWeb原作最終回でハッピーエンドになることを再確認してからじゃないと、
この単行本読めなかったですもん!
現時点でこうなんだから、原作で一番泣いた第二部のラストはどうなるのか我ながら心配です。

もちろんそんな感動的な場面だけではなく、
今回もマインのコミカルなところは健在です。
私が6巻でMVPに選ぶのはベンノさんにパイルダーオンしたマインが、
ギュンターパパとベンノの言動に驚いたシーンです。

驚いてるマイン可愛い…(笑

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