フラン☆Skin

「アコ、ボス戦の前にバフをかけて」
「がんばれっ♥　がんばれっ♥」
それバフじゃねーわ！

ネトゲネタやインターネットのオタネタが散りばめられた、
読んでて楽しいネトゲプレイライトノベルの第7巻！

年越しをネトゲで迎えてグダグダな新年かと思いきや、
リア充な秋山さんの発案で初詣に行ったルシアンたち。
そこで新年の決意として「結婚相手を見付ける」とのたまうマスター
更に加速する親衛隊の熱量に辟易した猫姫さんが結婚引退宣言をして…！

相変わらずこいつら楽しそうだなぁ。（笑
猫姫さんの結婚相手争奪大会とかスゲー楽しそうなの。
カルトクイズで本人が忘れていることすらも記憶している周りの面子とか、
愛情が一周回ったヤンデレ臭がとても良いですよね！
アコがルシアンのことをしっかりと記憶しているあたり、
妙に納得感というか安心感がありました。

そしてマスターのオタ婚での婚活ですが…
まぁね…　年収ン千万円の女子高生とかスペックは高いんだけど、
婚活するような男性にとってはドン引き以外のなにものでもないよね。
ヒモ志願者なら垂涎の的かもしれないけれども。
それに比べて猫姫さんのスペックは本当に高いなぁ。
その気になればホントあっという間に彼氏作れそうですわ。
まぁ、プロレス技を繰り出すルシアンたち以上のネトゲ廃人という本性があるので、
あっという間に別れそうではあるけれども。（笑

それとマスターのフラグがビンビンに立っているのは伝わってくるんだけど、
アコという正妻が強力すぎて勝てるビジョンが全然浮かばない…
これは「化物語」における戦場ヶ原を思い出させるなぁ。
こんなハーレムラブコメも有りだと思うけど…
マスターとシューちゃんの乙女心がどういった結末を迎えるのか心配ではあります。

それにしても結婚…　結婚かー
私には縁遠いなぁ…(´・ω・`)

室見さんのバストは60台…
こ、これはあの如月千早を超える逸材なのでは…！？

そんな驚愕な事実が判明する短編集な10巻も凄かったけど、
11巻から12巻にかけての室見さんの生い立ち編も驚愕でした。
確かに上司にしては見た目が若すぎるとは思っていたけど、
マジでそのまんまだったとは…
まぁ、それにしても幼児体型がすぎるけども。

10巻表紙の梢さんのおっぱいも凄かったけど、
カラーピンナップの室見さん（全裸湯気付き）のおっぱいも逆の意味で凄かった。
珍しく昨今のラノベらしいお色気要素があったと思ったら、
しっかりとブラック企業の悲哀を入れてくるあたりが「なれる！SE」だな、と。
客先からの携帯への呼び出しとか、時代は便利になりすぎたんや…！

11巻ではついに管理職にまでなってしまった桜坂だけど、
立場が変わることによって見えてくることが違うというのが興味深いですね。
自分が客先常駐であれだけ煮え湯を飲まされた大濠と、
まったく同じ事を言っていると気付いた時の桜坂のショックはいかばかりか…
まぁ、そこに至るまでのバックボーンが全く違っているのはせめてもの救いですけどね。
全体の収支まできっちり気を配った上で、
部下からの信頼を勝ち取らないといけないとか管理職も大変だわ、ホント。

そして12巻の展開ですが…
これは今までとは毛色が違った内容でしたが、
室見さんがいないとやはり仕事が回らないな、と痛感した次第です。
やっぱり室見さんはスーパーエンジニアやったんや…！

しかし桜坂の女ったらしっぷりが凄い。
本人は室見さんも真っ青な仕事馬鹿なあたりが更にたちが悪いよなぁ…
本人はカモメさん一筋らしいけど…
フラグだけは色んな女性にバリバリ立ってるだけに、
社会人としてどうけじめを付けるのか気になるところです。

7巻は今までのシリーズの中でも特に異質でしたが、
これを1巻に持ってこようとしてたという裏話には驚愕しましたね。
もしこのエピソードが1巻だったら、私は間違いなく2巻以降買ってないですよ。
それくらい狂気に満ちた酷いストーリーでした。

赤字プロジェクトへの客先常駐という名の現代の奴隷。
客先でのリーダーである大濠のクソさがひどかったですし、
その大濠をやり込めた上で撤退できても、
その裏側の政治の真実を知った時の胸くそ悪さ。
正直、これはキツかったなぁ…
序盤に大手企業にウキウキしていた桜坂を見ていただけにギャップがひどかった…

8巻は案件を防衛するという今までとは逆の立場になった上に、
桜坂のライバルとなる次郎丸縁が良いキャラだったので普通に楽しめましたね。
ちなみに次郎丸のキャラに一番魅力を感じたのは、
桜坂たちに完敗して非常階段で悔し涙を流していたところです。

それとJT&Wの梅林さんが予想以上に良いキャラになってて笑いました。（笑
3巻で出た時はホント嫌な人って感じだったんですが、
まさかここまで味のあるキャラになるとはなぁ…
桜坂に負けたのが良い薬になったということでしょうか。

9巻のサービス開発ですが…
これはもう、新人の職掌を超えすぎにも程があるな、と。（笑
それでも何とかやっちゃうのが桜坂だな！　と。
流石に9巻までくると安心感が生まれて、
実際にそれをやり遂げちゃうあたり凄かったです。

この9巻では新ヒロインは出てこなかったけど、
ばんざいする室見さんが可愛かったり、
梢さんの出番が多目だったりで満足度も高かったです。
最後にパクリ企業をやり込める展開もスカッとしましたしね。
これは素直に楽しめましたね！

迫る納期、緊迫する人間関係、更に出てくるワガママな客先要求。
そういったお仕事モノとしての面白さは昨今有名な「SHIROBAKO」と同じですけど、
決定的に違うと思ったのはリアルなお金の話を隠さないところです。

「SHIROBAKO」では絵麻の節約生活とかさり気ない描写はあったけど、
原画一枚あたりの値段や、リテイクで給料が発生しない台所事情は意図的にオミットされてました。
何故ならそこを描くとブラックすぎて視聴者がドン引きするから。
しかし「なれる！SE」では容赦なくそういったお金というリアルがあります。
特に6巻 楽々実践?サイドビジネスの伊織ちゃん編ではそれが顕著でした。

同じゼミのよしみ（＆下心）で格安価格で副業としてベンチャー企業の無線LANリプレースしたら、
あれよあれよとアフターサポートまでやらされて過労で倒れた桜坂。
それを知った室見さんが打った手段とその場面がかっこよかった。

（前略）
　小計：百万円

「は、は、払えるわけないでしょ!?　こんな額」
伊織の声は完全に裏返っていた。彼女は恐慌に近い感情で首を振っていた。
「何考えてるのよ、おかしいんじゃない!?　ば、ば、馬鹿にしてるの!?」
「馬鹿になんかしてないわよ。作業に対する正当な対価を求めてるだけ。
　あなたさっき、追加のバイト代払うって言ったじゃない」
（後略）

報酬というものは仕事に見合ったものでないといけないし、
逆に仕事に見合った報酬がないといけない。
それは確かに理想論ではあるんだけど、
だからこそフィクションでそれをやってくれるとスカッとするものがあるんですよね。
もちろん、そこに至るまでに桜坂がPMとして築き上げた人脈と、
室見さんとの間に育んできた信頼関係があってこそなんですけどね。

しっかし、新人がPMを担当するとかスルガシステム、マジクレイジー（笑
それでも素人ながら腐らずに、社長に叱責されても投げ出さず、
石にしがみつくかのように仕事を完遂させようとする意地には畏敬の念を感じる。
まぁ、それでもどうしても耐えられずにプッツンしちゃったところは、
桜坂もまだまだ若いんだなぁ、と自分の若い頃を思い出して共感してしまいました。

カスタマーエンジニアとして全国行脚するのは、
もうちょっと余裕があるスケジュールならある程度楽しめると思うんですが…
スケジュールも極悪ながら、それ以上に取引先の失敗がひどかったなぁ。
いや、ホント、よくこれで会社回ってるなぁ。

それはそうと、この4～6巻で橋本課長の株価がストップ高になりました。
何あの人、可愛すぎるんですけど！？
ギャップ萌え！？

元々Kindleで既刊は買ってたんですが、仕事に余裕が出てきたので一気に読了しました。
コミカライズ版で読んでたのでこの3巻まではストーリーを知っていたとはいえ、
読んでて中々に胃にキリキリくる内容と展開ばかりなので、
これはSHIROBAKOと同じで、仕事でストレスを抱えている時期に読まない方が良いと思います…

この作品は今更語るまでもないですが…
SEについて素人なのにシステム開発会社のスルガシステムに新卒入社した桜坂工兵が、
見た目がロリ中学生な上司兼教育係である室見立華にOJTを受け、
たまに教育だけでなくドライバー攻撃（物理）も受けながらも、
手探り状態の中からSEとして成長していくお仕事モノです。

実を言うと私は一時期情シスに居たこともあるので、それほど縁遠い訳ではありません。
仕事的な立場で言うと、室見さんたちスルガシステムに依頼する立場でしたけどね。
もっとも扱っていたのがトークンリングで構成されたネットワークだったからなぁ…
いくら室見さんでも年齢的に現物を見たことがあるとは思えない。（笑

情シスとして最後の仕事がイーサネットへの変更だったとはいえ、
それでも10年以上前のことだからシスコの機器とか知ってるのと全然違うし、
かなり新鮮な気持ちで読んでました。
というか、昔すぎてVPNとか大体の略語はわかるけど、細かい原理とかは忘れちゃったよ…

1巻はまだ入門編とでも言うような内容でしたが、
でも1巻の時点でブラック度が半端無かったですね…
とはいえ、1巻で室見さんの立場とかエンジニアとしての凄さが分かったからこそ、
2巻以降は素直に楽しめたというのはあると思います。

正直言って、1巻中盤までは室見さんが横暴で理不尽すぎると感じて心が折れそうでした。
それでも、そこを乗り越えてからの桜坂の機転によるカタルシスと、
それを支える室見さんの技術力が光っていたと思うんですよね。
というか、室見さんが可愛いロリじゃなかったら絶対読み続けてないわー、これ。

室見さん以外も、ストーカー体質だけど梢さんも魅力的だと思います。
仕事に対してしっかりと自分のスタンスを持っているだけでなく、
エンジニアとしてのスキルを持っているところが社会人的にかっこいいですしね。
それに何より良いおっぱいをお持ちでだし！

取り敢えず未読の人は一気に3巻まで読むか、
コミカライズ版から入ることをお勧めしますね。
というか、コミカライズ版はなんで3巻までで終わっちゃったんだろう…
結構面白かったのになぁ…

本州での聖殲派との戦いを終えて絃神島に戻ってきた古城たち。
しばらくのんびり出来ると思ったら絃神島の要人が暗殺されたり、
絃神島へ向かう船や飛行機が立て続けに問題を起こして流通がストップ。
それらは全てタルタロス・ラプスという魔族特区を潰すテロ組織が関与しており、
その頭目のディセンバーは古い吸血鬼のようで…

12巻でば出番がないどころか出遅れていた煌坂さんですが、
今回はちゃんと冒頭から出番がある上に初っ端からお風呂シーン！
しかも劇中では舞威媛としてのバトル的な見せ場もありまくりで面目躍如でしたね！
まぁ、古城の情婦ポジションは唯里に持っていかれてたけど。（笑

今回の敵は中々に手強かったですね。
テロという防御手段が難しい相手というのもありますけど、
その大義とディセンバーという相手が今までとは違っていたというか。
しかし、それすらも別の陣営の手のひらの上というのが辛い。
うーん、浅葱さんどうなるんでしょうね。

まぁ、何にしても雪菜から感じられる正妻の貫禄が凄かったです。（笑
すぐ傍で煌坂さんたちがバトっているというのに、
古城を欲情させるために半裸になってキャミソールで目隠しプレイとか、
中学生なのに高度すぎるでしょう！
そして雪菜が正妻の貫禄があるとすれば、唯里は愛人の覚悟が出てきた気が…
次ってなんだよ次って…（笑

いやー、次の14巻が楽しみですね！