僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2017/2/13 月曜日::

■[漫画]愛の思い出と幸せの形「恋とごはんと虹色日和」

恋とごはんと虹色日和 (思い出食堂コミックス)
著者/訳者:浅野 りん
出版社:少年画報社( 2017-02-13 )

作者サイト:浅野ん家
作者twitter:浅野りん(@rin_asano)さん | Twitter
Kindle版:恋とごはんと虹色日和

まいったな… まだ2月なのに2017年で最高の一冊に出会ってしまった…

はある日会社の後輩の付き添いで婚活イベントに参加することになった陽向明日美(32)

そこで出会ったのは緊張すると目元が強面になってしまう大柄男子の雨宮享介(25)
素直でストレートな雨宮くんの想いを受け入れた陽向さんが、
好きな人のことを想いながら料理をして、
二人とも笑顔で幸せになっていく物語です。

元々掲載誌自体が普段漫画を読まない層が読むといこともあってか、
物語自体は非常にオーソドックスで、全く奇を衒ってない内容です。
今流行りのグルメ漫画ではありますが、全く変化球のない家庭料理です。
ですが、それが相乗効果を発揮して最高の面白さを見せてくれているのです…!

浅野りんさんは少年漫画誌で活躍されていた漫画家さんなんですが、
恋愛要素は物語中ではかなり薄味だったんですよね。
唯一恋愛要素が強かったのは平成バンパイアの逆襲の「恋してなんぼ」くらいで、
浅野りんさんのラブコメ漫画好きとしてはずっと残念だったんですよね…

ですが、そんな今までの不満を「恋とごはんと虹色日和」は綺麗に解消してくれました!
先ほどオーソドックスと言いましたが、つまりはそれは王道ということです。
多少のすれ違いや勘違いで不安になることはあったとしても、
それらを乗り越えることができる愛情がもうお腹いっぱいなんですよね。
二人が美味しそうにご飯を食べているシーンだけで心も満たされてしまいます。

はぁ… 幸せだなぁ…

また、恋愛漫画としてだけではなく、家族の愛情も感じられるんですよね。
料理には当然のように家庭の味というものがあるし、
何より思い出が詰まっているんですよね。

こういった細かいエピソードの一つずつが愛おしいんですよねぇ…
そういった思い出を理解し合うだけでなく、
お互いの新しい思い出を積み上げて、
自分たちの幸せの形を作っていこうというところが最高に良いんだ…!

本当に面白いので多くの人に読んで貰いたい漫画です。
1巻完結なので気軽に読めるので未読の人は是非!

:: 2017/1/17 火曜日::

■[漫画]漫画家二世と親との絆「田中圭一の「ペンと箸」」

田中圭一の「ペンと箸」: -漫画家の好物- (ビッグコミックススペシャル)
著者/訳者:田中 圭一 GMOクリエーターズネットワーク
出版社:小学館( 2017-01-12 )

作者twitter:はぁとふる売国奴(@keiichisennsei)さん | Twitter
Kindle版:田中圭一の「ペンと箸」
DMM電子書籍:田中圭一の「ペンと箸」

田中圭一と言えば手塚治虫の絵柄で下品なネタ漫画を描く人で、
コミPo!を作った面子の一人、というくらいの認識しかありませんでした。
だからこそ、Web上でこの作品が発表された時には新鮮でしたし、
漫画の面白さに驚かされました。

この漫画のコンセプトは
「偉大な漫画家を親に持つ子供が、親との思い出の料理を食べながら親子の絆を語る」
というものです。
ですので、どうしても漫画家二世の年代的に登場する漫画家の多くがアラフィフ向けですが、
クッキングパパを始め現役世代もいらっしゃるので大丈夫だと思います。

この漫画の妙味は知っている&見たことがある漫画家の話なので取っ付き易い上に、
田中圭一さんは人の絵柄を真似るのが上手く再現度が高いお陰で、
その作家を知るファンほど物語に没頭してしまうんですよね。

多忙で有名だった手塚治虫が父としてしっかりと娘のるみ子女史と触れ合ってたり、
どんなに仕事とトラブルで忙しくても娘に笑顔を見せていたいがらしゆみこさんだったり、
ファンから見た漫画家としてではなく、
子供から見た一人の親としての側面を知ることが出来て面白かったですね。

また、かわぐちかいじさんが双子だったこととか、
池上遼一さんの婿養子がフラッパーの編集長だったこととか、
業界の中でも知られていないネタの宝庫でもあるので、
何というかオタク心をくすぐられますよね。(笑

それと私の年代的に興味深かったのはジャンプの遺伝子がアストロ球団から、
連綿と続いてきていることでしょう。

高橋陽一→和月伸宏→尾田栄一郎のラインは知っていたけれど、
その源流がアストロ球団の中島徳博さんにあったとはなぁ…
アストロ球団以外の作品は存じ上げないけれど、
その遺伝子を受け継いだ作品が今でもジャンプを牽引していることを考えると、
その偉大さがわかるというものですね。

それとグルメ漫画的には森山塔さんお気に入りの、
とうもろこしの天ぷらが個人的に興味を引きました。

昔、北海道で食べたことがあるんですが、確かに美味しいんですよね。
通常は固い芯まで美味しかった憶えがあります。
また食べてみたいなぁ…

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