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:: 2012/9/21 金曜日::

■[漫画]恋に角は付きものだ。「恋愛視角化現象」上

恋愛視角化現象 上 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
著者/訳者:秋 枝
出版社:集英社( 2012-09-19 )
コミック ( 186 ページ )
作者サイト:■□■ロケット燃料★21■□■

「恋をすると額に角が生える。」
思春期にのみ起こる、そんな現象が確認されてから50年。
そんな時代に生きる恋する少年少女の、
一風変わった独特な、秋★枝さんらしいオムニバス形式の恋愛漫画です。

元々はウルトラジャンプエッグで連載されていたんですが、
途中からウルトラジャンプ Webで連載していたのが単行本化されました。
だからか結構知名度は低いのですが、秋★枝さんファンは勿論のこと、
それ以外の人にも読んで欲しいです。

上巻には主に二つのグループの話が収録されているのですが…、
どちらにも共通しているのが「角」がある故の恋のから騒ぎ。
恋をすると角が生える、という世界であるが故に付き合っているのに片方に恋が生えないと、
ただそれだけで不安になってしまう、という心情が恋物語の良いエッセンスになっています。
正に”恋愛の視角化”しているからこその心の機微が愛しかったり切なかったりと、
かなり面白いんですよね。

小野田くんと付き合っていて、ちゃんと好きなのに角が生えないのに悩む芹沢さん。
そんな角があるが故の独特の話もあるし、逆に、
好きな人が出来ても臆病で何も行動を起こさなかった浅葱が、
親友がその人に告白して、成就したら暗い嫉妬を抱いている自分が嫌で…
というオーソドックスでありながら、角が話を転がす為のモノまであります。

”角”という独特のモノがありますが、そう大して身構えることもなく、
普通に恋愛漫画として楽しめば良いと思います。
現在、芹沢さんがヒロイン1話が公開中なので、取りあえず読んでみると良いと思います!
まぁ、ウルトラジャンプの問題か画質結構悪いので読みにくいかもですが…

■[漫画]角も恋も十人十色「恋愛視角化現象」下

恋愛視角化現象 下 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ)
著者/訳者:秋 枝
出版社:集英社( 2012-09-19 )
コミック ( 194 ページ )
作者サイト:■□■ロケット燃料★21■□■

下巻は角関連の話の恋物語でも結構変わった話になっています。

先ずは大学の研究室で角に関して生物方面から研究をしている女性、倉橋愛の話。
元々違う研究をしたかったんだけど、コミュ力の問題から研究室をたらい回し状態で、
結局人気のない教授のトコに配属されて二人だけの研究室に。
愛ちゃんが学生時代からの友人の直樹と居酒屋で愚痴を吐き出しながら、
色々と思い悩んでいく、結構な変わり種な内容となっています。

他にも恋をすると視角化されるが故に問題になるのがアイドルとかそういった方面。
ある日声優の柚希ちゃんはいきなり角が生えてしまって、
プロデューサーの片瀬さんはアレコレ考えたり仕事のことに付いて指摘したりと、
仕事に対する話がメインだったりするんですが、これはこれで面白いです。

他にも書道の選択授業で一緒になった本間くんが内村さんに恋をして、
内村さんに角が生えるまで、お試しの一ヶ月をお願いするのもダメで、
それでも情けなくとも更に延長してと、本間くんのキャラが中々に笑えますね。(笑
それと内村さんがなんかエロいのには激しく同意せざるをえない。

また、サチと龍之介の幼馴染みな二人な話もありますし、
最後には今までのキャラのエピローグが収録されていてこちらもまた良いです。
個人的には成長した伊達さんがやたら可愛かったですね!
いやー、女の子って恋すると変わるんですなぁ…

みんな恋すると角が生えるという現象はあれども、
普通に恋する人たちばかりで面映ゆいロマンスが多くて読み応えがありました。
上下巻が同時刊行されているので両方一気に読むことをお勧めします。

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