僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2023/7/19 水曜日::

■[ラノベ]悪い子と 悪い大人と ロメリアと「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 外伝」

ギリエ峡谷の先で港湾工事を始めたロメリア。
有能な商人、頼りになる師匠たち、信頼できる部下、と揃っているけれど、
内陸国家だったライオネル王国には港湾関係の知見を持つ者はほぼ皆無。
そこでメビュウム内海に浮かぶメルカ島に協力を求めることにしたロメリアだったが…?

今回は電子書籍オンリーでの外伝が出ましたけど、
1巻と2巻の間の話で、コミカライズ3巻の後の話ですね。
確かに港湾工事はさらりと流されてましたけど、
難事業であることは間違いないですし、何かしら物語が有るとは思ってましたよ。
しかし、これほどロメ隊の脇キャラたちが美味しい物語だとは思いませんでした。

どこか抜けているところがあるガットは憎めない奴だし、
好きな女の子のために頑張る姿は格好いいと思うのですよ。
ただ、頑張りすぎて心配させられるところはハラハラしてしまいますね。
ポーラは大変だと思うけど、ある意味自業自得なハラハラ具合だと思います。

DVサバイバーのゼゼの過去もツラいものが有ったけれど、
それを知りながら助けることができなかったジニもトラウマになっていた、というのは、
とても良い視点だと思いますし、だからこそ戦災孤児たちに感情移入しちゃいますよね…
ロメリアが中々命令を下せないのも仕方ないよなぁ。

それにしてもメアリーは本当に考え無しで頭が痛いですね。
父親であるモーリス船長の方がもっと頭が痛いと思いますけど…
「悪い子になると、本当に悪い大人の格好の餌食にされる」という言葉通り、
メアリーたちが操られているのは昨今の闇バイトで犠牲になる大学生を見ているようです。

だからこそ、そんな悪い子や本当に悪い大人たちの更に上を行くロメリアは格好いいわけですよ。
用心深く、合理主義で、現実主義なのがロメリアですからね。
伊達に世界を巡って魔王を倒してはいませんよね。

それにしても相変わらずロメリアは自己評価が低いというか。
アルもレイも本当に大変だな、と思いましたw

:: 2023/7/18 火曜日::

■[漫画]内政のターン「ロメリア戦記~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~」3巻

ロメリア戦記~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~3巻ロメリア戦記~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~3巻
出版社:マッグガーデン
原作者名:有山リョウ
原作者twitter:有山リョウさん(@ariyamaryo) / Twitter
作者名:上戸亮
紙書籍通販:ロメリア戦記 (3)
Kindle版まとめ買い:ロメリア戦記
DMM電子書籍:ロメリア戦記 (3)

魔王軍の斥候部隊を新兵だけで撃退したロメリア隊。
癒し手の派遣にも目処がたったことで、
次にロメリアが手を着けたのは内政で…

ロメリアには個人的な武力はないけれど、
軍才と政治家としての手腕は卓越していますね。
オタクが大好きな諸葛亮孔明みたいな軍師的な才能ですが、
軍師とはデータとハッタリを駆使する交渉人でもあるのです。

歴戦の商人を相手にハッタリをかましつつ、
出資せざるを得ないような美味しそうな話を持っていく、
というのは難しいけれど、成功した時の達成感が凄いのです。

その部下のロメリア隊の面々ですが、
ロメリアの思惑を超えて、有能な面を見せてくれるのが意外感があって良かったです。
人間はロメリアが考えて動く駒じゃなくて、自分で考えて動く人間なんですよね。
それを痛感したロメリアはこれから更に伸びていくと感じられます。

そんなロメリアですが、頭が上がらない恩師二人が来たことで、
ロメリアの優秀な成績がわかると思ったら…

貴族令嬢として身に付けておくべき教養は殆ど興味が無く、
うわべをなぞることすらも出来ていなかったとは…!
それに比べて数学、経済学、政治学、歴史研究といったものには興味を持って、
積極的に修めていたというのには納得です。
恩寵を得ているかどうか以前に、才能がそちらに偏っていたんですね…w

ロメリアは着実に力をつけていくのに、
アンリ王子はお馬鹿のままで、花嫁となったエリザベートは大変ですね。
まぁ、自業自得ではあるのですが…
エリザベートのこれからの艱難辛苦を思うとちょっと同情してしまいます。

それはそれとしてエリザベート…
デカいな…

:: 2022/5/29 日曜日::

■[ラノベ]ガリオスの答え「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」4巻

ガンガルガ要塞を攻略する人類連合軍において水攻めを使ったロメリア。
しかし陥落間近の時に魔族の援軍が到着し激戦となりレーン川の対岸へと撤退する途中、
ホヴォス連邦の暴走でスート大橋が爆破されてしまい、
取り残されてしまったロメリアたちは絶体絶命の危地に陥ってしまい…?

人類軍と魔王軍、優勢と劣勢が目まぐるしく変わって混乱しそうでしたね。
ロメリアとギャミという優秀な指揮官たちの策謀もさることながら、
クーデリア皇女とイザークという一騎当千の武人に、
ヒューリオン王といった予想外な手札。
そして、ガリオスという強力すぎるラスボスと、先が全然読めなくて驚きの連続でした。

ロメリアの策が鮮やかだったのは流石の一言なんですが、
要塞攻略のための最後の一手をゼブル将軍の犠牲を伴ったのには心残りがありますね…
必要な犠牲だったとは思うのですが…
ゼファーに対する不器用な父の愛、というのを見ただけにね…
しかし、他人のことならわかるのに自分のことは分からないとは、
ロメリアは本当に自分の事に対しては鈍感ですよね。

カラー口絵でガリオスに対してアルとレイが対峙するネタバレを食らっていたので、
ラスボス決戦があるのはわかってましたが、
結局アルとレイがどのようにして国王の命令を覆したのかはまだわからないですね。
個人的にはレイのロメリア至上主義っぷりが気持ち良かったので、
そっちで振り切ったというのもアリだとは思うのですが、
何となくグラハム伯爵が手を回したような気がします。

ガリオスが遂に得た答えですが、
この答えによって為されたことが今後魔族と人類の戦いにおいてどういった意味を持つのか。
とても気になるところですが、
レーリア公女とゼファー、ヒュース王子とグーデリア皇女といった、
若き王族たちの恋愛模様の結末も気になるところです。
何とか幸せになって欲しいものなんですけどね…

:: 2022/5/28 土曜日::

■[ラノベ]傷だらけの聖女「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」3巻

英雄王アンリと聖女エリザベートを失ったザリアの乱から二年。
ロメリアはライオネル王国を率い、人類連合軍によるガンガルガ要塞攻略戦に参戦していた。
各国が功績を得るために声高に叫ぶ中、ロメリアは水面下で秘策を実行していた。
対する魔族軍では窮地に際して参謀のギャミが監獄から出されてその叡智を振るいだしていて…

各国の軍上層部が集まる中でも平然としているだけでなく、
部下を意図せずやる気を最高に出させたり、
驕慢な部下も見事に扱き使ったりと、ロメリアは相変わらず人使いが上手いですね。
そしてかつて旅して広げた知見を遺憾なく発揮して、
要塞を水攻めするというのが面白かったです。
これ、モチーフは備中高松城の水攻めですよね、多分。

対する魔族の方ですが、技術水準がやたら高いですね。
まぁ、大陸間航行が可能な魔導船を建造できるからそれは明らかなんですけどね。
それを認めようとしない人類たちは、ちょっと偏見が凝り固まってる気がします。

また、ギャミのような多様性に富んだ兵種の開発等に熱心な魔族がいるから、
人類は簡単に対策されて足下をすくわれるんでしょうね…
それにしても個の戦闘力を重視する魔族社会で、何故このような技術開発が進められてきたのは謎ですね。
案外、ギャミを拾った魔王のような上層部が昔から多かったのかもですね。

そのギャミですが、獄中にあっても色々と動く行動力と実行力が凄かったです。
ただ、そんなギャミすらもタジタジになってしまうアザレア嬢が面白かったです。
純粋な好意を向けてくる有能な異性とか、確かにギャミには天敵かもしれませんね…w
一体どんな経緯でギャミに惚れるようになったのかが気になるところです。

味方陣営のミスで窮地に陥ったロメリアたちですが、
ロメリアはやはり窮地でこそ輝いてしまうんですよね。
本人にとっては不本意でしょうが、やはりピンチに陥ってこそロメリアって感じがします。

3巻も面白かったけど、一つだけ注文をつけたいというか…
ガンガルガ要塞を含めた地形というか、陣営の図が欲しかったですね。
流石に文字から想像するだけでは難しいくらいに味方陣営とか多かったので…

:: 2022/5/25 水曜日::

■[ラノベ]王弟ガリオスとの決戦「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」2巻

ロメリアがカシューで軍隊を組織し始めてから3年。
アンリ王子は戴冠するも軍部を掌握するザリア将軍とは対立したままな上に、
義父のファーマイン枢機卿長の強欲さに国庫が逼迫し魔王軍残党を討伐できないでいた。
そんな中、ロメリアを旗印とした軍事同盟が拡大して各地で討伐を成し遂げていて…

Web版の第二章が丸っと省略されていて驚きました。
確かにロメリア視点が少なかったし、ツラい展開もあったので仕方ないのもあるんですが…
とはいえミーチャやソネアさんの悲劇は知っておきたいというか…
無かったことにはしたくないかな…

魔族の中の英雄というか戦闘狂の王弟ガリオスですが、
竹を割ったような武力一辺倒の武人、というのは中々に魅力的だと思います。
圧倒的な個の暴力によって親衛隊が数百人単位で蹂躙されるエリザベートからすると、
溜まったもんじゃないでしょうが…

ガリオスに対して個の戦闘力が高い魔王殺しの英雄たちとロメリア二十騎士が共闘するシーンは、
呂布に対して劉備、関羽、張飛の三人で挑む虎牢関の戦いを彷彿とさせますね。
その戦いに加われない武力のないロメリアだけど、
指揮官として類い稀なる度胸と知謀を発揮しており、
やはり彼女も英雄なのだな、と思いました。

ただ、ロメリアは女子力が極端に低い合理主義の現実主義のため、
そりゃ魔王討伐メンバーの中でハブられても仕方なかったのかも?
と4人の再会&仲直りシーンで思ってしまいました…w
たとえるならJK時代の部活で3人のエースとして活躍したり恋バナしてる横で、
マネージャーとして奮闘するも女子力低く合理的なダメ出しばかりしてたら…
そりゃ仲間外れにされちゃっても仕方ない気がします。

エリザベートも結婚して子供が出来たことで現実との摺り合わせしていき、
少しずつロメリアの気持ちを分かるようになったことで和解できたんだと思うけど…
それだけに最後の悲劇はキツいものがありましたね…
アンリ王子も10代のやらかしに気付いて、罪を清算しようとするのは良かったけど、
やはりまだ自分に酔っているなぁ、とも思いました。

しかしザリア将軍は有能だったのかもしれないけれど、
王家に仕える家臣としては才覚が全くありませんでしたね。
長年軍人をやっていたとはいえ、対魔族戦の経験が余りないロートルは、
本当に有害だったんだな、と思いました。

それにしてもロメリアはロメ隊のメンバーの子供が出来たら抱っこしたいと言ってましたが、
エリザベートの子供たちを抱っこする機会がすり抜けていったのは可哀想でしたね…
自分の子供を作って抱っこしてあげたら良いと思うんだけど…
自分の女子力の過小評価っぷりを見ると、難しいんだろうなぁ…w

:: 2022/5/22 日曜日::

■[漫画]窮地での覚醒「ロメリア戦記 ~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~」2巻

辺境の地カシューで新人兵士たちを率いて魔物討伐をしていたロメリアは、
クマ退治のつもりで赴いた先で魔族の斥候部隊と邂逅してしまう。
歴戦の魔族に対してこちらは初陣がすんだばかりの新兵ばかり。
頼みの綱のリーダー格アルも重傷を負う中でロメリアが取った策は…

原作を読んだことでわかったんですが、
このコミカライズは脇役に深みを持たせるのがとても上手いですね。
汚職代官のセルベクすらも、彼の過去を描くことで彼のキャラクターがよくわかり、
それによってロメリアの業の深さも際立っていて面白かったです。

そして、ロメリアが王子との魔王討伐の旅路で出会った遍歴の癒し手。

原作では軽く触れられているだけの彼でしたが、
ロメリアの追想が描かれることで、
彼がどれだけロメリアに影響を与えたのがとても伝わってきたし、
彼に対してどのような想いを持っていたのかもわかり、
それ故に彼を失った時の慟哭も伝わってきてしまいましたね…

もちろんロメ隊のみんなもしっかり描かれているので、
ロメリアが慕われていることがよく伝わってきたし、
ロメリア本人が鈍感なのもとてもよくわかりましたねw
アルとレイの想いが報われる日は来るのだろうか…
来ない気がするなぁ…w

HTML convert time: 0.123 sec. Powered by WordPress