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:: 2015/3/9 月曜日::

■[ラノベ]ただの人間を応援する物語「俺の教室にハルヒはいない」4巻

「俺の教室にハルヒはいない」シリーズはこの4巻で完結です。
好きな作者だし、好きな内容で自分にも合ってただけに終わるのは悲しいですね…

仕事が順調なカスガとちょっとした喧嘩になってしまったユウ。
そんな時にクラスの凛々しい眉毛で黒髪ロングな委員長から、
人気のない教室に呼び出されてのんきに告白かと思っていたら、
その委員長が手に持っていたのはカッターナイフで…

タイトルから判っていましたが、
そこまでハルヒをフィーチャーしなくても良いんじゃないかな?
とも思いましたが、そのお陰で「涼宮ハルヒの憂鬱」を読むことになり、
ユウが「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品を理解し、
ひいては自分のことを知ることが出来たのは、
これもひとつの人生万事塞翁が馬ってヤツなのかな、と。

もちろん作品に対する解釈は人それぞれだと思いますので、
「涼宮ハルヒの憂鬱」の解釈だけが正統の正解だとは思いませんが、
この解釈もひとつの正解なのは間違いないと思います。
ハルヒ自体も既にひとつの歴史的コンテンツになってしまったので、
その作品を読んで影響を受けるキャラのコンテンツがあっても良いですよね。

まぁ、それはそれとして最後の展開は実に良かったですね。
カスガもマナミも神楽坂先輩も良いキャラしてました。
直球ド真ん中なカスガの告白も良かったけど、
マナミとの不思議な距離感の告白も良かったです。
つまりこれはマナミが正妻でカスガが愛人で神楽坂先輩がセフレということですね!(ぇー

これで完結なのは残念ですが、良い終わり方だったと思うので次回作にも期待したいです。
新井輝先生、また新しい作品をよろしくお願いします。

:: 2014/8/3 日曜日::

■[ラノベ]おっぱいに無防備なカスガ「俺の教室にハルヒはいない」3巻

2巻直後から話が続いている3巻です。
カスガの強さのお陰で冷静になることが出来たユウが、
マナミと仲直りするために家に会いに行ったら、
マナミの妹と父親とご対面するだけではなくて、
明日学校に登校するためにユウの家に泊まりにくることになって…

マナミとカスガの微妙なすれ違い具合が絶妙すぎる。
プライベートではユウの家でニアミスしまくりで、
仕事場ではお互い素顔で仕事をしているのに、
何故かカスガは気付かなくて…
もしかしてとは思ってたけど、カスガはドが付く天然さんなのであろうか…

というかユウの方が天然なのかもしれない。
神楽坂先輩なんかあからさますぎるアプローチかけてきているのに、
スルーするどころか気付かないとか、鈍感という言葉すらも生温い。
ユウは恋愛には向いてないのであろうか…

マナミもカスガも神楽坂先輩も徐々にユウとの距離を詰めてきているけれど、
お互いがお互いのことを知っているようできちんと知ることが出来てないように見えます。
彼女たちがお互いのことを気持ちも含めて知り合うことが出来たら、
何かが起こると思うのですが…

まぁ、それはもうちょっと先なのかな?
何よりこういった絶妙な距離感の取り方が新井輝作品ですしね。
続きが楽しみです。

:: 2014/1/6 月曜日::

■[ラノベ]冬服脱いだら「俺の教室にハルヒはいない」2巻

俺の教室にハルヒはいない2 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:新井 輝
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2013-12-28 )
文庫 ( 251 ページ )
作者サイト:知ってるすべてを話しちゃいけない
作者twitter:新井俺得@2巻発売中 (terurin9)さんはTwitterを使っています

表紙見た時に「ハルヒは出ないけど佐々木さんは出るの?」
と思ったら全然違うキャラだったでござる。
表紙の新キャラは生徒会長の神楽坂先輩だよ!
革命起こしそうなバンドリーダーっぽい名前だね!

万能選手なのは同じだけど、自分をハルヒに例えられるのを嫌い、
ユウに「友だちがいない」ことを指摘されて初めて気付く、ちょっとズレた美少女。
だからこそなのか、ユウに興味を示して「セックスしてくれないか?」とか、
何とも新井輝作品らしいちょっと斜め上な美少女ですよね。
面白い人だわ、ホント。

新キャラと言えばカスガのドタキャン先輩である月島さんも登場しましたけど、
第一印象からしてぶっ飛んだエキセントリックな人ですねー
「生徒会の一存」のくりむ役ということは本多真梨子さんがモチーフなのかしら。
新人じゃないけど、微妙に売れてないラインの声優さんとして、
業界の厳しさを訥々と語る欠かせないポジションとはいえ大変な役をしてくれましたね。
しかしウルトラマンネクサスに一体どんな嫌な思い出があるんだ…

今回はカスガとアスカのオーディションの結果が出たことで、
声優という職業の厳しさと、二人を応援したことによる苦悩が、
一気にユウにのし掛かってきましたけど、声優に詳しくないユウには厳しすぎたよなぁ。
アスカの言葉は事実を言い表してるけど、ユウには棘がありすぎるのが辛い。
しかし、それすらも乗り越えるカスガの強さが光ったラストでした。
まだカスガだけが事実を知らされてないのが気掛かりですが、
彼女なら何とかなるような気もします。

それにしてもユウはフラグ立てまくりですね。
何となく二人のポジション的に「WHITE ALBUM」見てるみたいです。
狙ってるのかな?

:: 2013/9/7 土曜日::

■[ラノベ]新井輝の復帰「俺の教室にハルヒはいない」1巻

私は「ROOM NO.1301」から新井輝ファンになったクチですので、
ROOM以外では「私の愛馬は凶悪です」くらいしか読んでなかったりします。
ですが、それだけで新井輝作品がどんな作品であるかは理解できるくらいに、
新井輝作品には独特の空気がありますので自信を持って言えます。
「俺の教室にハルヒはいない」はまごうこと無く新井輝作品だと。

「涼宮ハルヒ」10周年と角川スニーカー文庫25周年を記念しての、
谷川流公認の「ハルヒ」の名を冠した新シリーズですが、
「涼宮ハルヒ」のスピンオフだとか、同じ世界観を有したシリーズではありません。
「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメ作品が登場する2010年前後が舞台の、
青春学園グラフィティーのシリーズモノです。

主人公のユウは少しばかり友達が少ないだけのごく普通の男子高校生。
ある日深夜にリビングに行ったら妹が見ていた学園モノのアニメで、
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

と言っていたキャラのせいで学園モノのアニメなどにアレルギーを持つことになったけど、
それ以外は至って普通。
ある日中学時代に疎遠になっていた向かいの幼馴染みの少女、練馬カスガから、
一途に夢を追いかけて努力してきた声優になれるかもしれない、と相談を持ちかけられ応援することに。
そして駅前で偶然知り合ったアニメ脚本家の上野マコト女史に気に入られ、
その友人たちとも付き合うことになるんだけど…

声優志望の巨乳幼馴染みのカスガ、女同士の派閥争いが嫌気がさしてジャージ姿を貫く清澄、
週5回も締め切りがある多忙作家なマコト、人気声優だけど友達がいないアスカ。
そんな個性的な女性陣と付き合いを深めていくユウなんですけど、
話をしやすく聞き上手なお陰で次々とフラグが立てていくのは、
会話劇とその間の取り方が上手い新井輝作品らしくて流石です。
夢や仕事や友情と悩み事が多い彼女たちを支えるのではなく寄り添う形の立ち位置が、
モテる秘訣なのかな、と思っちゃいますね。
何というかヒモの才能があるよね。(ぉ

それにしても久しぶりの新井輝作品でしたが、いつも通りの新井輝でしたね。
ユウの口から語られる聞きようによっては辛辣とも言えるしっかりとした言葉。
その言葉のキャッチボールから新井輝らしさを感じると言いましょうか。

ラノベ業界からはしばらく離れてアニメ業界でお仕事されてましたけど、
それがある意味活かされた内容と言いましょうか。
というか、シリーズ構成作家の上野マコトってどう考えても上江洲誠さんが元ネタでしょう。(笑
確かお二人はひたすらモンハンやってる仲だったので友情出演なのでしょうが、
友人を性転換させた上で自作に登場させるとかラノベ作家というのが業が深いですねー…
まぁ、ROOMみたいに初っ端から性的な関係を持たせないあたりは自重したのかも知れませんが。(笑
しかしその内エロい展開になるのではないかと心配してしまうのは、
今までの新井輝作品に毒されているのかもしれない…

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