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夏! 海! 青春!
:: 2012/4/9 月曜日::

■[漫画]気づいた 好きなきもち。気づいて 恋ごころ「好き もよい」

好き もよい (CR COMICS DX)
著者/訳者:双見 酔
出版社:ジャイブ( 2012-04-07 )
コミック ( ページ )
作者サイト:とどかない そら
作者twitter:hutami (hutami) は Twitter を利用しています

しんしんと降り積もる雪のように、好きという気持ちが積み重なって、
素敵な物語を作りあげた作品集がこの「好き もよい」です。
今までコミティアなどで発表された作品に60P以上の描き下ろしを加え、
非常に読み応えのある面白い短編集になっています。

「同人誌をつくってみた。」
友だちが作った同人誌に触発されて絵を描き始めてみたら、
実は元同人作家っだった母上様のスパルタ教育で漫画を描くことに。
初めはただのコメディだったんだけど、3作目で良い話になってるのが印象的です。
漫画を描くのが「好き」というお話。

「ふたつねがい。」
日々の受験勉強が必要であることは理解しているけど、鬱屈したものも感じる悩める受験生。
気分転換に通っている神社で会うようになった男の人と話をするようになったら、
お互いの願いが叶うように願掛けするような不思議な関係に。
神社が結び育んだ「好き」の形。

「好きといえないこと」
自分からの告白で付き合うことになったけど、実感が籠もらない「好き」という言葉に気後れして、
中々言い出せなくて悩む青春真っ盛りの男の子の話。
不誠実な「好き」という言葉を声に出すのを躊躇っていたら、
全く違う考え方で解答を指し示す女の子が良いです。
「好き」という言葉を積み重ねていこう、というお話。

「ちくたく」
「好き」と言われたから知っていくために付き合い始めたら、
どんどんその人のことを見るようになって気づいたら…、という展開。
短いながらも「好き」に気づいていく流れが良いです。

「好き もよい」
表題作。
ネトゲのギルメンで会話のテンポが独特なアキさん(男性)のことが気になって、
色々と話し掛けたりしているうちに…、なミズさん(女性)のお話。
チャットの返信の”間”について色々考えたり、実際に会うとなってゴロゴロ転がったり、
ログインしない状態に思いを巡らしたりと、細かい所作に色々と共感できるんですよね。
こういった細かいトコロが積み重なって出来上がる”空気感”こそが双見さんの漫画の真骨頂だと思います。

余談ですが双見酔さんとネトゲと言えばやはりROですよね。
こちらも数年前ですが作品集が出ているので是非とも読んでみてはどうでしょう。
ラグナロクオンライン ~つづく大地~ (マジキューコミックス)

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