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:: 2019/11/19 火曜日::

■[漫画]時代の闇と誾の時代「修羅の刻」19巻

修羅の刻19巻修羅の刻19巻
出版社:講談社
作者名:川原正敏
Kindle版:修羅の刻 (19)
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戦国時代で本多忠勝と並び称された西国無双・立花統虎。
その武勇もさることながら、大名としての経歴も異例で、
他に例を見ないほどに人望があった武将に対して、
不破圓明流初代となる不破虎彦が挑む…

この19巻は虎彦が主人公なので副題が不破圓明流外伝なんですよね。
ただ、あとがきでも書かれていたように、
この物語は虎彦が主人公というよりも、
誾千代が主人公の物語なような気がします。

狛彦に負けた虎彦が、二度と負けないように、
丸目蔵人とやり、立花統虎と戦うも、それでも不安が晴れないのを、
子孫に託せ、と誾千代が諭したところとか、
男勝りな伝承が残る誾千代らしいな、と思いました。

それと修羅の刻シリーズでいつも言えることですが、
誾千代が別居した史実、立花統虎が何度も改名した史実、
それぞれに対して不破虎彦というピースをハメることで、
カチリと完成する妙は相変わらず気持ちよかったです。

それにしてもこの不破圓明流外伝は続いたりするのでしょうか?
これはこれで読んでみたいところですが…
闇の仕事が多くなりそうだから、
ちょっとダークな雰囲気になりそうだし無理かもしれない。

:: 2019/8/25 日曜日::

■[漫画]無敗の流派 VS 無傷の英雄「修羅の刻」18巻

修羅の刻18巻修羅の刻18巻
出版社:講談社
作者名:川原正敏
Kindle版:修羅の刻 (18)
Kindle版まとめ買い:修羅の刻
DMM電子書籍:修羅の刻 (18)

陸奥圓明流外伝 修羅の刻シリーズ久々の新刊です。
今回は東国無双編ということで、戦国時代に詳しい人なら誰でも知っている、
本多忠勝が相手です。
戦国時代前後の陸奥と言えば、織田信長の甥の陸奥狛彦と、
江戸時代初期に宮本武蔵と戦った陸奥八雲が居ますが、
今回の陸奥は狛彦になります。

さて、今回の相手である本多忠勝と言えば、
戦場で負った傷が皆無という伝説がありますが、
それを戦場で対峙した狛彦が使った技が無空波というのが、
上手くハマってるなぁ、と思うわけです。

というか、修羅の刻シリーズの面白いところは、
歴史のピースに陸奥をハメ混んだたら、
何故かピタリとハマってしまう整合性にあると思うんですよ。
今回も後書きにあるように他の要素もハマってて、
とても面白かったです。

格闘シーンの格好良さに関してはもはや語るまでもないですが、
蜻蛉切 vs 陸奥圓明流というのはやはり熱くなるものがありますよね。
今までも武蔵坊弁慶のようなリーチの違う相手との戦いはあったけれど、
あれほど切れ味のある槍の名手との戦いはなかったですからね。
忠勝の繰り出す槍の冴えを凌駕するために技を深めるとか、
陸奥はやっぱり奥深くて格好良いです。

さて、次は西国無双の立花宗茂ですね。
対するは狛彦の双子の片割れである不破虎彦なわけですが…
立花宗茂は武士としての強さも有名ですが、
武将として、為政者として人格者としても有名なので、
それをどう描き、どう戦いを彩ってくれるのか楽しみですね。

:: 2016/4/17 日曜日::

■[漫画]圓明流の想い「修羅の刻」17巻

修羅の刻(17) (講談社コミックス月刊マガジン)
著者/訳者:川原 正敏
出版社:講談社( 2016-04-15 )

Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 修羅の刻

この昭和編で「修羅の刻」シリーズが完結するのでは…?
と16巻の時に心配していましたが杞憂だったようですね。
あとがきで作者自身がちゃんと否定していたので安心しましたよ。
でもまあ、確かに完結するのではと心配するのも仕方ないと思いますよ。
それくらいに特異的で印象的なのがこの昭和編なんですから。

陸奥九十九の生母である静と出会った不破現とケンシン・マエダ。
静流という女性に惹かれつつある現とケンシンの二人が、
奇妙な同居生活は陸奥真玄が帰宅したことで終わりを告げる。
衰えた元・陸奥と戦おうとせず去ろうとしたケンシンに対して、
現は不破として戦うことを提案し…

心臓に欠陥を抱えながらも陸奥であろうとした静流と同じように、
心に欠陥を抱えながらも不破であることから逃げられない現が好対照でしたね。
そんな二人だからこそ陸奥九十九の両親であることに納得があります。
ケンシン・マエダとの決闘の後に心が壊れていた九十九だけど、
ある意味、現の心の欠陥が遺伝していたのかなぁ、と今更ながらに思いますね。

第弐門の終盤で明かされた九十九の父親ですけど、
雷電のこともあってケンシン・マエダがそうだと思っていただけに、
意外感はありながらも読み終わったら納得感もあった昭和編でした。

それにしても昭和まで時間軸が進んでしまったけど、
次はどの時代のどの陸奥が描かれるんでしょうね。
個人的には平将門あたりかと思ってるんですけど…
うーん、どうなるのかなぁ。

:: 2016/1/21 木曜日::

■[漫画]門へ至る刻「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」16巻

修羅の刻(16) (講談社コミックス月刊マガジン)
著者/訳者:川原 正敏
出版社:講談社( 2016-01-15 )
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 修羅の刻

久しぶりの「修羅の刻」シリーズですが、
今回は読んだ時にかなり違和感がありました。
てっきり久しぶりすぎてこっちの感覚が鈍ったのかと思いましたが、
あとがきを読んでしっくり来ましたよ。
今回のメインを張る登場人物に史実の人物が居ないんですね。

今回の話は「修羅の門」の前日譚とも言える、
九十九の母とその遺伝上の父が出会う物語です。
ブラジルから陸奥を超えるためにやってきたケンシン・マエダ。
彼が出会ったのは陸奥ではなく不破。
しかも鬼の心を持たない出来損ないの現で…

九十九がブラジルの奥地で戦ったケンシン・マエダという人物は、
「修羅の門」を読んでもどこか漠然とした印象しか残らなかったんですが、
この昭和編を読んでかなりその人物像がはっきりしました。
確かに修羅の刻で登場するのも納得な鬼がその心に住んでましたよ。

そして九十九の母である静流ですが、
早くに亡くなっていたことから勝手に大人しいイメージを持ってたんですが、
陸奥の血を引く女が大人しいはずないですよね。
静や葉月という前例があるんだからわかっていたはずなのに。
とはいえかなり天然ではあるみたいですが、
それがケンちゃんとウッちゃんの心を動かしたのでしょう。

次の17巻で昭和編は終わりですが、
今後も「修羅の刻」シリーズは続いてくれるのでしょうか。
好きなシリーズなので続いて欲しいとは思うのですが…

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