僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2023/6/4 日曜日::

■[漫画]あなたとともに「あんじゅう」2巻

あんじゅう2巻あんじゅう2巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:あんじゅう (2)
Kindle版まとめ買い:あんじゅう
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梢と彩香は高校時代の先輩後輩で今はルームシェアする関係。
百合という訳ではないんだけれど、仲は良い。
性格は全く違うんだけれど、仲は良い。
そんな二人が過ごす日常を描いた第二巻です。

初っ端から彩香の店で働くパティシエの横山さんですが…
彩花のいらんことを言って即後悔する迂闊なところが笑えるというか…
巻き込まれて知らぬ間にフラれている横山さん可哀想というか…
まぁ、ドンマイ! 横山さん!

それにしても梢と彩香の二人は飯を食べたりバッセン行ったり物件情報話したり…
そんな日常も面白いんですよね。
性格が違って、それをナイスな言語化してるのが面白い。

でもまぁ、私もどちらかというと物件選びは梢派かなー
物件にロマンを求めて居住性を落とすのわなー
風呂を硝子張りにするのはちょっとセクシーがすぎると思うの。

それと訪問販売について話をするキッカケになった被害者の横山さんですが…

彩香はまたいらんことを言ってるなぁ…w
今回は後悔はしていないけれど、
梢に釘を刺されたのをサッパリ忘れてる気がするぞ…!
でも、とても彩香らしいと思います。

それにしても今回は横山さんが散々でしたね。
可愛い系男子でパティシエとかモテそうなもんだけど、
そもそもいつの間にかフラれていることに気付いてなさそうだから、
しばらく梢に恋患いをしたままなのかもしれない…
横山さん… ドンマイ…!

:: 2022/7/30 土曜日::

■[漫画]両片想い未満の遠距離幼馴染み「イマジナリー」2巻

イマジナリー2巻イマジナリー2巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:イマジナリー (2)
DMM電子書籍:イマジナリー (2)

幼馴染みでお互いが気になるけれど一歩踏み出せない真依香と佑。
大学進学を機に都会に行った真依香とは物理的に離れたけれど、
スマホで頻繁に連絡をするくらいの距離感。
そんな二人のもどかしいほどの恋愛未満模様がとても面白い2巻です。

2巻では初っ端から佑と同じダメージを心に負った私です。

高校時代に押しの強い先輩と付き合ってたとか、
NTR属性でもない限り興奮しないというか。
そりゃ佑も臆病になるよなって共感しかない。

ただ、そこを乗り越えて自分から動かないといけないわけですよ!
そうしないと私のような独身のまま40代突入ですよ!
そもそも幼馴染みなんだから真依香の「モノは試し」という性格を把握してるはずだろ!
大丈夫、先輩ともモノは試しで少し付き合っただけだから!
逆に「モノは試し」だからと告白すればオールオッケーだから!
でもな! それが出来たら佑が今までずっと煩悶としてないよな!
うん! わかるわ!

まぁ、真依香も何だかんだで佑のことを意識しまくりなので、
そこが可愛いと思うのですよ。

髪を切るかどうかで散々悩む理由は、
結局のところ、佑の好みかどうか、というあたり、
とても可愛いと思うのです!

興味ないとか強がってたくせに、
佑の妹の柾に暴露されたときは驚いちゃってるところも可愛いと思うのです!

しかし今回は柾が良い仕事をしてくれたので、
赤面する真依香が見られたのはとても良かったですね。

この二人だけだと全く進展が無さそうなので、
柾にはからかい要員としての働きを期待したいものです。

:: 2021/8/31 火曜日::

■[漫画]幾花にいろエロ漫画デビュー作も収録!「丹」

丹
出版社:GOT
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
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現在は主に一般誌である楽園で活躍されている幾花にいろさんですが、
その直前は快楽天で描かれており、更に前はアンスリウムで描いてたんですよね。
エロ漫画デビューはアンスリウムだったんですが、
アンスリウムでの単行本はずっと出ずにモヤモヤしてたんですよねー
今回、ちゃんと出たことにとても安心しております。

エロ漫画デビュー作となる「開き直り」は巻末に収録されているんですが、
確かに描き慣れてないなぁ、と感じますね。

内容はお互いに初体験を迎える男女が手探りな状態で始まり、失敗しながらヤっていくんですが、
そのぎこちなさがが良いんですよね。
こういったストレートではないエロの雑味が結果としてエロを風味豊かにしているんですよ。
こういうところが幾花にいろ作品の良いところだと思います。

それと注目したいのが「落花流水」ですね。

学生時代の同級生にとたまたま再会して、
記念に飲んで徐々に盛り上がってからのコレですよ。
童貞男子のアタフタっぷりがとてもリアルに描かれており好感度が高いです。

あと、ヒロインである沖島さんがタレ目というのがレアですね。
幾花にいろヒロインは基本つり目ばっかりなので。
タレ目で優しいけど、経験者の沖島さんに色々と教えて貰いながら、
ぎこちないけど興奮度MAXでセックスする長命寺くんが良かったです。

逆に主人公の好感度がマイナスなのが「秘密」シリーズの弘樹ですね。
いつまで経ってもヤラせてくれない彼女の圭さんに不満が募り、
他の女子に迫られたら簡単に身体の関係を持ってしまう浮気男なんですよ。
ただまぁ、第一話の相手である幼馴染みのお姉さんである基子は良いんですよね…

弘樹のことがずっと好きだったことが伝わってくるし。
ここで弘樹が圭さんに操を立てるなら良し。
基子の想いに応えて、圭さんと別れて基子と付き合うのもまた良し。
しかし、実際は圭さんに秘密にして基子と浮気をしているわけで…
うーん、クズだわ…w

あとがきによるとハーレムモノを目指したらしいんですが、
この主人公の性格でハーレムモノは無理でしょうね…w
クズエロとしてはとても良かったと思います。

しかし、これで幾花にいろさんのエロ漫画は殆ど単行本化されたことになりますね。
快楽天のが1,2作品くらいまだ収録されてなかったと思うけどここ最近は描かれてないからなー
ボチボチで良いから描いて欲しいものですね…
幾花にいろさんの漫画は一般向けだけなくエロ漫画もとても好きなので。

:: 2021/4/2 金曜日::

■[漫画]突如読者の脳内に溢れ出した存在しない記憶「イマジナリー」1巻

イマジナリー1巻イマジナリー1巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:イマジナリー (1)
DMM電子書籍:イマジナリー (1)

都会の大学に進学した真依香と田舎な地元に残った佑は幼馴染み。

女の子と仲良くするのはダサいと思ってた子供の頃は、
バレンタインのチョコを貰ってもツンケンしてたけれど、
今となっては気になるあの子。

若さ故の過ちに後悔しつつも、自分から一歩を踏み出すことができない…
そんな佑を見ていると自分の中のノスタル爺が暴れるわけですよ。
「抱けー! 抱けー!」とか「メールしろー! メールしろー!」とかね。
これはそんな、読者のノスタル爺を刺激しまくる物語です。

二人の恋模様が牛歩もびっくりするくらいにスローペースなんですよ。
どちらかが肉食系だったら一気に物語が進むんでしょうが、
二人とも今風というか、ガツガツしないといか。
探り探りで進んでいる上に遠距離だから、これがもう全然進展しないわけですよ。
幾花にいろさん、エロ漫画だとサクサクとヤっちゃってるのに…!w

進展が遅いのにも理由があって、メインの二人だけで物語が進展していくわけではなく、
それぞれの友達との日常も描かれている群像劇になっているんですよね。
真依香は大学の友達3人と色々と遊びに行きつつ、
佑のことを聞かれてウザく思いつつも楽しく過ごしてて。

そして佑は男友達と馬鹿なことを話しつつ、気になる女の子の話をしてるんだけど、
その友達の一人が見事なまでに非モテの思考回路を発露しているわけで…

わかる… わかるぞぉ…!
言わなくてもYESかNOのサインを読み取れとか、
現国の問題よりも数段厄介な上に個々人によって答えが違う上に、
練習問題でミスったら容赦なくダメ出しされて死ぬという地獄。
しかも、ハラスメント認定されて二重に死ぬリスクもあるという…!

まぁ、非モテとの話し合いで進展するわけもなく…
これは佑と真依香の二人はこのままスローペースな気がメチャクチャしますね!
じっくり5巻くらい掛けても当然のように思えるけれど、
これ、余裕で10年くらい掛かるという可能性でもあるわけで…
出来れば3巻くらいで少しくらいの進展を見せてくれると嬉しいな…!

:: 2021/1/29 金曜日::

■[漫画]安らかに住むふたり「あんじゅう」1巻

あんじゅう1巻あんじゅう1巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:あんじゅう (1)
DMM電子書籍:あんじゅう (1)

真面目でしっかりしているけれど抜けている所もあるOLの家城梢。
ズボラというか適当な所ばかりのパティシエ見習い(?)の天花寺彩花。
高校時代の先輩後輩の二人は2LDKに住むルームシェア仲間。
この物語はそんな二人の日常を眺める漫画です。

エロ漫画の「幾日」で有名な幾花にいろさんの一般作です。
恋愛がテーマの楽園のweb増刊で連載している作品なんですが、
別に百合的な雰囲気があるわけではないです。
まぁ、ロケット漫画が載るような媒体ですので…w

どんな漫画かというと幾花にいろさんらしい漫画というか。
叙情的であり、怠惰であり、日常を感じるんですよね。
エロ漫画の頃からべらぼうに漫画が上手いことで有名でしたが、
一般作でもその力を発揮しまくりなのです。

幾花にいろさんの漫画は何というか、キャラの見せ方が上手いんですよね。
冒頭から二人の関係は何も説明されてないんだけど、
先輩である梢というキャラを第一話からすぐに把握できるというか。
しっかり者なんだけど無愛想で。
そうかと言えば家電の音に返事したりと、ちょっとした面白いクセを見せてくれて。
梢がどんなキャラがすんなりと理解できてしまうのです。

そして後輩である彩花もすぐにどんな子かわかるんだよなぁ。
適当というかズボラな所が色々とあるし、
金銭感覚もズボラな所とか、いかにもって感じなんだけど、
コロコロと表情を変えるところとかは愛嬌があるというか。

無愛想な梢からしたら凄いことなんだけど、
そこを褒められても驚きしかないというか。
まぁ、そりゃそうだよなぁ…w

女性二人のルームシェア漫画と言えば「ストレッチ」とかもありますが、
あの作品のように明確なテーマもシリアスな要素も特にないですね。
個性的な二人のどこにでもある普通の日常を眺めるだけの漫画なのです。
そして私はそんな作品がとても好きなのです。

もしまだ幾花にいろ漫画を読んでないなら入門用に是非ともどうぞ。
3月に発売される「イマジナリー」も良いけど、この「あんじゅう」も良いぞ…!

:: 2019/2/7 木曜日::

■[漫画]健全な幾花にいろ「机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集」

机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集
出版社:芳文社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろ (@ikuhananiro) | Twitter
Kindle版:机ノ上神話
DMM電子書籍:机ノ上神話

幾花にいろさんがエロ漫画家として花開く前、
ファミリー向け4コマ誌で描いていた作品をまとめた短編集です。
他社で育って売れてるから、死蔵していた原稿で美味しい所だけをいただこうとする、
とても芳文社らしい厭らしさ溢れる単行本ですね!
読者からすると
「幾花にいろさんに土下座してでもそれぞれ完結するまでの原稿を描いてもらえよ…!」
と思うんですけどね…!

■通り抜けできます。

ある日仕事に疲れてアパートの部屋に戻ってみたら、隣の部屋の壁が崩れていたでござる…

そんな導入から始まるお隣以上同棲未満の物語です。
しかもこの後、反対側の壁もノリで壊されてしまったおかげで3部屋連結ですよ。
右隣はコミュ障気味巨乳美少女のスミちゃんこと安宅スミカ。
左隣はボーイッシュ美少女の店子イオリ。
二人の間に挟まれる木造さんが主人公の特に何も起こらない4コマです。

これがエロ漫画なら3Pになるところなんですが、
この頃の幾花にいろさんはエロ漫画描いてないですからね。
深夜にラーメンの匂いを漂わせる木造さんのせいで、
身体の肉具合を確認したりするような展開ばかりです。

全体的にファミリー4コマ誌らしい、日常系漫画してます。
正直、もっと続きが読みたいですね…
木造さんのお姉ちゃんとか出てきてほしかったし、
スミちゃんとのラブコメ展開とかも読みたかった…!

■同姓同盟

伊東勇貴と糸生優希。

同姓同名だけど漢字が違えば見た目も性格も違うという、
幼稚園の頃からの幼馴染な二人の日常漫画です。
私が初めて読んだ幾花にいろ作品でもあります。

優希に対するライバル心剥き出しで努力する勇貴が可愛いですね。
相手を貶めるなんて発想はなく、
自分が努力して頑張るところが好ましくて応援したくなります。

見た目から優希の方がモテるのはわかるんですけど、
勇貴も良いところが多いのでもっとモテて良いと思うんですよね。
まぁ、勇貴のことを一番好きなのは間違いなく優希なんですけども。
勇貴は優希のことをライバルだと思ってるけど、
優希は勇貴のことが大好きなんだよなね。
これ、勇貴が彼氏作ったらどうなるんだろ…

この作品ももっと続きが読みたいんですよね…
せめて単行本1冊分くらい続いて欲しいし、続けて大丈夫なくらい面白いと思うんですよ。
連載当時、いきなり続きが始まらなくて驚いたくらいですからね…
いやはや勿体無い…

■捨てられないひと

今回の単行本化に際してタイスペで描き下ろされた漫画です。

引っ越しに際して断捨離してたら昔友達に借りた漫画が出てきて、
後は芋づる式に久しぶりに友達に連絡して飲み会に…

といった内容なんですけど、やっぱり面白いです。
わずか数ページの漫画なのにキャラクターが生きているのが感じられるんですよね…
というか、キャラの名前すらよくわからないのに、
生きているのが感じられるとか嘘みたいだけど、
ホント、何というか、生々しいんですよ。
こういったところはエロ漫画の方と同じですよね。
幾花にいろさんの漫画の特長にして強みだと思います。

■机ノ上神話

初投稿作らしいです。

流石にこの漫画は単行本化の話が出るまで存在すら知りませんでした。
6年前の作品なので絵の雰囲気とかは確かに初期作品っぽいですけど、
幾花にいろさんの作風はすでに感じることができますね。

しかし下ネタは多少あるけど、それほど下ネタに感じないのは、
既に幾花にいろさんのエロ漫画を嗜んでいるからなのであろうか…

2019年現在、幾花にいろさんが描いている一般向け漫画は「楽園」連載作のみです。
こちらはまだ話数が足らないので単行本が出るまではまだ掛かると思います。
年内に出れば御の字じゃないかな…

「楽園」は恋愛アンソロジーなので、その名の通り恋愛モノです。
しばらく会ってなかった幼馴染み男女の物語「イマジナリー」はとても面白いので、
幾花にいろファンは是非読んで欲しいですね。

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