僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2019/2/7 木曜日::

■[漫画]健全な幾花にいろ「机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集」

机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集机ノ上神話 幾花にいろ初期作品集
出版社:芳文社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろ (@ikuhananiro) | Twitter
Kindle版:机ノ上神話
DMM電子書籍:机ノ上神話

幾花にいろさんがエロ漫画家として花開く前、
ファミリー向け4コマ誌で描いていた作品をまとめた短編集です。
他社で育って売れてるから、死蔵していた原稿で美味しい所だけをいただこうとする、
とても芳文社らしい厭らしさ溢れる単行本ですね!
読者からすると
「幾花にいろさんに土下座してでもそれぞれ完結するまでの原稿を描いてもらえよ…!」
と思うんですけどね…!

■通り抜けできます。

ある日仕事に疲れてアパートの部屋に戻ってみたら、隣の部屋の壁が崩れていたでござる…

そんな導入から始まるお隣以上同棲未満の物語です。
しかもこの後、反対側の壁もノリで壊されてしまったおかげで3部屋連結ですよ。
右隣はコミュ障気味巨乳美少女のスミちゃんこと安宅スミカ。
左隣はボーイッシュ美少女の店子イオリ。
二人の間に挟まれる木造さんが主人公の特に何も起こらない4コマです。

これがエロ漫画なら3Pになるところなんですが、
この頃の幾花にいろさんはエロ漫画描いてないですからね。
深夜にラーメンの匂いを漂わせる木造さんのせいで、
身体の肉具合を確認したりするような展開ばかりです。

全体的にファミリー4コマ誌らしい、日常系漫画してます。
正直、もっと続きが読みたいですね…
木造さんのお姉ちゃんとか出てきてほしかったし、
スミちゃんとのラブコメ展開とかも読みたかった…!

■同姓同盟

伊東勇貴と糸生優希。

同姓同名だけど漢字が違えば見た目も性格も違うという、
幼稚園の頃からの幼馴染な二人の日常漫画です。
私が初めて読んだ幾花にいろ作品でもあります。

優希に対するライバル心剥き出しで努力する勇貴が可愛いですね。
相手を貶めるなんて発想はなく、
自分が努力して頑張るところが好ましくて応援したくなります。

見た目から優希の方がモテるのはわかるんですけど、
勇貴も良いところが多いのでもっとモテて良いと思うんですよね。
まぁ、勇貴のことを一番好きなのは間違いなく優希なんですけども。
勇貴は優希のことをライバルだと思ってるけど、
優希は勇貴のことが大好きなんだよなね。
これ、勇貴が彼氏作ったらどうなるんだろ…

この作品ももっと続きが読みたいんですよね…
せめて単行本1冊分くらい続いて欲しいし、続けて大丈夫なくらい面白いと思うんですよ。
連載当時、いきなり続きが始まらなくて驚いたくらいですからね…
いやはや勿体無い…

■捨てられないひと

今回の単行本化に際してタイスペで描き下ろされた漫画です。

引っ越しに際して断捨離してたら昔友達に借りた漫画が出てきて、
後は芋づる式に久しぶりに友達に連絡して飲み会に…

といった内容なんですけど、やっぱり面白いです。
わずか数ページの漫画なのにキャラクターが生きているのが感じられるんですよね…
というか、キャラの名前すらよくわからないのに、
生きているのが感じられるとか嘘みたいだけど、
ホント、何というか、生々しいんですよ。
こういったところはエロ漫画の方と同じですよね。
幾花にいろさんの漫画の特長にして強みだと思います。

■机ノ上神話

初投稿作らしいです。

流石にこの漫画は単行本化の話が出るまで存在すら知りませんでした。
6年前の作品なので絵の雰囲気とかは確かに初期作品っぽいですけど、
幾花にいろさんの作風はすでに感じることができますね。

しかし下ネタは多少あるけど、それほど下ネタに感じないのは、
既に幾花にいろさんのエロ漫画を嗜んでいるからなのであろうか…

2019年現在、幾花にいろさんが描いている一般向け漫画は「楽園」連載作のみです。
こちらはまだ話数が足らないので単行本が出るまではまだ掛かると思います。
年内に出れば御の字じゃないかな…

「楽園」は恋愛アンソロジーなので、その名の通り恋愛モノです。
しばらく会ってなかった幼馴染み男女の物語「イマジナリー」はとても面白いので、
幾花にいろファンは是非読んで欲しいですね。

HTML convert time: 0.187 sec. Powered by WordPress