僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2023/6/22 木曜日::

■[ラノベ]甦る鬼火「濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記」3巻

四ヶ国同盟が魔領を焼いたため引き起こされた大暴走。
ウォルムはダンデューグ城で奮闘して生き残ったものの、
仲間たちとは生き別れ、祖国も焼かれたため、群島諸国で酒浸りの毎日だった。
しかし、一年が経過して移植された目に異常が出てきた事で動かざるを得なくなって…

目の治療をするためには莫大な金か伝説的な治療薬が必要だけど、
ウォルムができるのは戦争だけっていうのが異世界転生モノとしては珍しいですね。
折良く領主間でのお行儀の良い紛争があるので傭兵として参加したら
予想以上の活躍をしちゃって敵味方に大きな衝撃を与えるのは、
ある意味異世界転生主人公っぽいな、とは思います。

それにしても表紙に出ているカリムとクーウェンの二人だけど、
Web版読んでた時はただの少年兵って感じでしたが…
この書籍版ではこう… ショタみが凄いですね…
ヒロインが不在となるとはいえ、まさかショタで攻めてくるとはなぁ…w

まぁ、紛争自体も強欲なメイゼナフ伯爵を完膚なきまでに叩きつぶしてスカッとしましたし、
迷宮へと赴く船旅でもウォルムは活躍していましたけど、
本当にウォルムは行く先々で戦いに巻き込まれる男ですよね。
この一年の酒浸りの毎日が一番平和だったんじゃないでしょうか。

次の4巻からは迷宮攻略編ですね。
ヒロインは出てきますが、色々とまた酷いことになりますので…
その… 覚悟しましょう…!

:: 2022/10/14 金曜日::

■[ラノベ]絶望の坩堝の中で「濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記」2巻

サラエボ要塞で四ヶ国同盟から熾烈な攻撃を受けるハイセルク帝国。
リグリア大隊所属の異世界転生者のウォルムは三英傑の攻撃でやられたかに見えたが、
仮死状態に留まっており数日後に何とか息を吹き返すことができた。
だが、周りには気心の知れた仲間たちの無惨にも陵辱された亡骸が満ち満ちていて…

1巻で出てきたヒロインのノールもあっさりと退場していた所から始まる2巻です。
折角生き延びたというのに仲間の無念に祖国への忠誠、そして怨敵への嫌がらせで、
鬼火の本領を発揮して敵陣を焼き尽くすだけでなく、
三英傑を捕虜に取るほどの大戦果を挙げるとかウォルムさんパネェっすわ。

それにしても負けそうになったからと魔領を焼いて人為的な大暴走を引き起こして、
死なば諸共をやらかす四ヶ国同盟は本当にえげつないですね。
特に魔領と一番離れているリベリトアが暗躍しているのが最高にえげつないです。
いつかその報いを最大限に受けて欲しいものです。

捕虜となった三英傑のアヤネはヒロインとして良い仕事をしてくれましたが、
彼女にも次々と試練が課されるのが可哀想にすぎるというか。
この戦争には輝かしい戦果とか平和な時間というものが決定的に欠けてますよね…
そういったものは三章にほんの少しだけあるくらいだと思います。

ウォルムがやったことはヒドイことが多いですけど、戦争ですからね。
アヤネが察したように、ウォルムは真面目なだけというか、真面目すぎたんですよ。
その上に人が良いモノだから貧乏クジばかり引いて何度も絶望させられてて、
本当に悲劇だな、と思わざるを得ないです。

すれ違ったがためにお互いが生きていることを知らないウォルムとアヤネですが、
二人が再会できるのは三章になってからなので、
このまま書籍化が無事に続いて5巻まで出ることを今から祈っておきましょう…

:: 2022/5/18 水曜日::

■[ラノベ]ダークファンタジー異世界転生「濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記」1巻

ブラック企業勤務の高倉頼蔵は出勤途中に過労が祟ってか心筋梗塞で死んでしまう。
魔法とスキルがあるファンタジー異世界に農家の三男ウォルムとして転生するも、
祖国が防衛戦争を繰り返し巨大化してきたハイセルク帝国だったため徴兵され、
各地の戦場を転戦し、ブラック企業の社畜として培った精神を発揮してか、
濁った瞳でしぶとく生き残っていくのだった…

マガジンエッジのコミカライズから入り、Web版読んで面白かったので書籍版も購入しました。
なろう連載の異世界転生モノなんだけど、なろうっぽくない作品なんですよね。
どちらかというと平野耕太とか弐瓶勉とかそっち方向の作風というか。
仕事だから敵国の兵士を淡々と殺す主人公とか、そっち方面ぽいです。

仕事だから、生き残るために、味方を助ける為に、敵は殺す。
いつ終わるかもわからないような戦争で死なないために実践でスキルを身に付け、
魔法も学んで実地で試して兵士として成長していくウォルム。
転生主人公なんだけど、転生したからといってチート要素は全然なくて、
ブラック企業の社畜だったから精神が摩耗するのに耐性があるのかな?
ってくらいですね。

ウォルムが生まれたハイセルク帝国は急成長してきた国家だから、
周辺国から「のび太のくせに生意気だ」とばかりに軽く喧嘩を売られたら、
相手を容赦なくボコボコにして力を得ていくという、餓狼みたいな国なんですね。
だからこそウォルムみたいな兵士は休まる暇もないのですが…

一兵卒が主人公の戦記モノとしてはわりと面白いですし、
ダークファンタジー的な面白さもあるんですけれど、
1巻のラストが中々にエグいところで終わっているのがネックですね。
講談社のラノベ関連は原作のWeb人気におんぶに抱っこで宣伝を全然しないくせに、
ちょっと売り上げ悪かったら即打ち切りといった印象がとても強いので、
はたして2巻が出るのかがちょっと心配です。

余談ですが、表紙に出ている後輩のノールちゃんですが、
何故タイツみたいなぴっちりした服を着ているのかとても謎ですね…
わりと技術は遅れてる世界でウォルムも靴下なんて上等なものを履けずに、
布を巻いているという描写があったくらいなのに…
まぁ、これはこれでエッチだから好きですけどね!w

HTML convert time: 0.165 sec. Powered by WordPress