本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身Ⅻ」 12/9発売!
遂にシリーズ完結!
:: 2015/3/13 金曜日::

■[漫画]少女たちの進化「やさしいセカイのつくりかた」6巻

勢いに任せて悠くんにキスしてしまったハルカだけど…

今を生きる女子高生の少女たちの恋と成長を描いた「やさしいセカイのつくりかた」が完結!
連載誌が移動して色々あったみたいですが、こうして無事完結して嬉しいです。
絵柄や内容的には少女漫画寄りなんだけど、文法は男性向けだったので、
凄く読みやすい上に新鮮で面白かったです。

思い悩む若いハルカや葵たちだけど、大人だって、むしろ大人だからこそ悩むことがあり、
冬子に言い寄られて惑う小野田先生や、加山先生のことが忘れられない悠くんとか、
凄く等身大でむしろ共感出来ました。
そしてハルカや葵は若いからこそ、あっという間に成長して
前を向いて歩んでいけるところには若さを感じてちょっと憧れます。

その成長の最たるモノはやはり葵ですね。
ギフテッドとしての才能が悠くんの指導によって花開いて自信がついたことと、
ハルカが成長して強くなっていったところを身近で感じたことなど、
複合的なことが重なり、前に進むことを決めた葵は格好いいものがありました。

そんな変わっていく少女たちだけど、
変わらない、変えられない想いがあるからこそ切なくてたまらないんだよなぁ。
常に変わっていく年代で、変わらず持ち続けて成就させる想いだからこそ尊い…
とはいえ、小野田先生は割りと犯罪者な気がしないでもないですが。(笑

まぁ、そんなエンディングまで含めて素晴らしい内容でした。
描き下ろしの悠くんが渡米した後の少女達4人の短編も面白かったし、
何より葵がカミングアウトした後も仲良くしているのが嬉しかったです。

良い作品だと思うので色々な人に読んで欲しいです。
そして作者の竹葉久美子さんの次回作にも期待したいですね。

:: 2013/8/28 水曜日::

■[漫画]遠野冬子物語「やさしいセカイのつくりかた」4巻

やさしいセカイのつくりかた (4) (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-08-27 )
コミック ( 194 ページ )
作者twitter:竹葉久美子 (takebakumiko)さんはTwitterを使っています

祝! 悠くん脱童貞!

酔っ払った加山先生にお持ち帰り(?)された後、
やっぱり(性的な意味で)食べられちゃってたみたいですね!
棚ぼた的に美味しい想いをした悠くんだけど、
加山先生はしがらみが多い大人なので一気に大団円にはならずに…

まぁ、お陰様でハルカにはワンチャン残った状態になった訳ですが、
振り回された形になった悠くんはちょっと可哀想かも。
良いなと思っていた加山先生と酒の勢いとはいえ良い雰囲気になったのに、
訳も分からずフラれた形だもんなぁ…
そりゃ、葵に慰めて欲しいと思うくらいにヘコみますよ。
繊細でロマンチストな男の子だもんね!

そしてもう一人、女性に性的な意味で言い寄られている男子教師が居ます。
そう! 悠くんの恩師でもあるアラフォー教師の小野田先生です!

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冬子さん、狙った獲物には容赦なく食らいつく狩人っぷりがマジ凄い。
ガラスの靴を持って探しに来る王子様を待つんじゃなくて、
ガラスの靴を片足だけ履いて王城に乗り込むシンデレラですよ!
それでも理性と倫理観でギリギリの所で踏み留まっている小野田先生もマジ凄いと思います。
あ、ちなみに雑誌掲載時は発行されなかった乳首券は単行本では発行されていますよ!

葵からのひと押しもあって冬子は抱えている問題を遂に思い人の小野田先生に伝えることができ、
一歩踏み出すことが出来た感がありますが、
一方の葵はラストでハルカに秘密がバレる展開で…

いやはや物語が段々とクライマックスに近付いていきますね。
それぞれが抱える問題や秘密が少しずつほぐれてきた感じがしますが、
その後にどういった結末が待つのかまだまだ見えてこないので続きもメッチャ楽しみです。

:: 2012/9/28 金曜日::

■[漫画]恋する乙女とバレンタイン「やさしいセカイのつくりかた」3巻

やさしいセカイのつくりかた 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-09-27 )
コミック ( 180 ページ )

季節は巡ってもう雪模様な冬。
もうすぐ学年末という季節ですが、天才の悠くんはボストンの街で、
恩師の教授の正論に打ちひしがれたクリスマスから、
加山先生に慰められてフラグを立てている訳で…

そんなことを知らないハルカが割りと不憫と言いましょうか…
恋する乙女で奥手ながら、葵の協力もあってデートっぽいことをしながらも、
服屋の店員さんもモロ判りなハルカの気持ちも悠くんはニブチンだから分かる事も無いわけで…
いやー、頑張ってるンだけどねぇ…、ハルカちゃん…
めっちゃ可愛いんだけど、それ故にバレンタインの件はホントいたたまれないですよ…
悠くんってば罪つくりな人だよなぁ。

そしてそんなハルカと違って押せ押せなのが冬子。
小野田先生も狙われた獲物状態で、中々に大変なことになってて不憫なような羨ましいような…
先生たちも人間だから怒ったり喜んだりお酒を飲んだりするんですよね!
とはいえ、そのせいで失敗するのも大人な訳で!
うーん、悠くん食べられちゃったのかしら…

いやはや次巻以降も気になりまくる状態で終わってしまいましたね!
ハルカの恋する乙女っぷりが全開で微笑ましいだけに、
悲恋にならないことを祈るばかりですが、悠くんと同類な葵のことがみんなにバレてなかったり、
今回の加山先生の件とか地雷が埋設されてるからなぁ。
色々と一筋縄ではいかない教師と生徒のラブコメ模様。
次巻も楽しみです。

:: 2011/11/27 日曜日::

■[漫画]ギフテッドたちの憂鬱「やさしいセカイのつくりかた」2巻

やさしいセカイのつくりかた 2 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-11-26 )
コミック ( ページ )

本作はギフテッドの青年講師の朝永悠が女子高で苦悩するお話です。(間違ってない説明

19歳の天才・悠に惚れちゃったハルカが妙に可愛いんですよね。
恋する乙女状態になって友達にからかわれたり玩具にされながらも、
精一杯の勇気を出して悠に近付こうとしている姿が愛らしいんです。

でも彼女の想いが報われるのか甚だ疑問な乙女心を解する能力がナッシングな悠…
そもそも悠は望んで講師になった訳ではなくて、
今回もアメリカから友人が訪ねて来るんだけど、
悠は教育者としての自分も感じているわけで…

そして悠と同じギフテッドでありながら周りに合わせて普通を演じる葵。
今回、彼女が普通を演じている理由が分かったんですが…
幼い頃に母親に気持ち悪がられ、カンニングの濡れ衣を着せられるとか確かにトラウマだよなぁ。
ギフテッドっていうのはその貪欲すぎる知識欲や探求心に依るところが大きいだけに、
悠と出会うまで凄いストレスを抱えていたことが容易に想像できますよ。

でもストレスを縛る枷が外れてきているだけに葵もどうなるのか不明なわけで…
悠・葵・ハルカの三人がどうなるのか気になって仕方が無いですね。

それとその他の面子も結構濃いわけなんですが、
新しい恋を見付けた冬子も面白いけど…
番外編で出てきた腐女子の大川さんと酒乱の加山先生が最高に良い味出してますよね!
しかし二つのエピソードが両方とも実話が元だなんて…
いやー、そんなことってあるんですねぇ。

余談ですがゴルゴ31さんは自分の同人誌の売り子してたら中学の同級生とバッタリ出会ったそうです。
いやー、そんなことってあるんですねぇ。

:: 2011/1/27 木曜日::

■[漫画]天才教師のおしえかた「やさしいセカイのつくりかた」1巻

やさしいセカイのつくりかた 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-01-27 )
コミック ( ページ )

オリジナル作品で固めた新興の雑誌、電撃大王GENESISからの単行本第1弾の4冊。
その中でもこの「やさしいセカイのつくりかた」は個人的にイチオシなのです。

13歳で渡米して飛び級で大学に入学、その後物理数学の分野で頭角を現し、
在学中に発表した論文が認められてプロジェクトが立ち上がる順風満帆に見えた人生。
しかし不況の煽りか資金援助先の企業が相次いで倒産してプロジェクトが頓挫。
大学でもプロジェクトの打ち切りが決定し、それが不服としてドロップアウト。
帰国してから新たな援助先を見付けるために奔走するもなしのつぶてで活動資金も尽きてきた折、
かつての恩師に頼まれて始めたのが、女の園での非常勤講師としての仕事で…
朝永悠19歳の明日はどっちだ。

端的に言うと教師と生徒の三角関係のラブコメディに分類されるんでしょうが、
まだまだ物語は序盤なのでこれからどうなっていくのか未知数です。
ですが現時点で中々に魅力的な面白さがあるんですよねー
前任の教師にセクハラされたギャルな外見な割りに中身が乙女な草壁ハルカと、
その友人であり、朝永と同類の天才児でありながら周りに隠す広瀬葵の2人をメインに、
これからどう話が転がっていくのか期待に胸が膨らんでしまいます。

トラウマのせいで朝永にキツく当たっていたハルカが恋に堕ちちゃう展開はニヤニヤしちゃいますし、
知識欲が抑えられない葵がツンデレりながらも朝永のトコに通っちゃうトコもたまらないです。
特に朝永と葵の関係が判らず、悶々としちゃってるハルカが可愛いんですよねー
当初色々とイジワルされてたのにハルカの窮地には力を貸す朝永も勿論カッコイイですが、
まぁ、やはり恋する女の子が主役かな、と。

他にも酒を飲むと脱ぎ癖があったりするナイスバストな加山先生とか、
脇役にも魅力的で面白いキャラクターが居るので色々な意味で見逃せません。
季刊なせいで発行ペースが若干遅めですが、これからにも期待大です。

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