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:: 2019/1/14 月曜日::

■[漫画]乙女の笑顔「笑うあげは」4巻

笑うあげは4巻笑うあげは4巻
出版社:竹書房
作者名:田中ユタカ
作者twitter:田中ユタカ (@tanakayutak) | Twitter
Kindle版:笑うあげは (4)
Kindle版まとめ買い:笑うあげは
DMM電子書籍:笑うあげは (4)

盲目の美人雀士のあげはさんの物語もこの4巻で完結です。
麻雀漫画誌で連載し、実際に麻雀をしているんですけど、
その面白さは麻雀好き以外にも刺さる内容でしたね。
いえ、私は麻雀好きではあるんですけどね。
多分、麻雀わからなくても面白さは伝わると思いますよ。

今回ね、私が一番刺さったのは東の恩師が出てきた回ですね。
東の人生において転換点となった恩師が、
かつての熱さを失い、しょぼくれた初老になっていたのを、
今度は逆に東の方から熱さを伝えて恩師が奮起する展開は熱いですよ…!

私も先日同窓会でかつての恩師に会ったからわかるんですが、
生徒にとっては一人の先生だけど、
先生にとっては毎年数百人いる生徒の一人であり、
しかもそれが何年も続くわけですからね。
東のことを覚えているだけで凄いですよ。
それだけ、情熱を持って教職に就いていたんだな、と。
だから東は今の性格となり、今度は逆に生徒一丸となって恩師を助けようとするんだな、と。
読んでて心が熱くなりましたね。

最終話、最後にあげはさんが何を引いたのか明示されなかったですけど、
私は「東」を引いたんじゃないかな、と思ってます。
もちろん読者一人ひとりの中に回答はあると思うんですけど、
何となくそうじゃないかな、と。
あげはさんのあの笑顔を見てそう思いました。

それと、あげはさんは終わりましたけど、次はスパローガールが始まるみたいですね。
第一話読みましたけど、あげはさんで出てきたスパローガールとは中の人が違うみたいですね。
あちらは二代目なのか、そもそも同じ世界観なのかもわかりませんが、
今度はちょっと物語のベクトルは違うみたいですけど、
面白そうなので楽しく読んでいきたいです。

:: 2018/5/5 土曜日::

■[漫画]主人と執事の信頼関係「笑うあげは」3巻

笑うあげは3巻笑うあげは3巻
出版社:竹書房
作者名:田中ユタカ
作者twitter:田中ユタカ (@tanakayutak) | Twitter
Kindle版:笑うあげは (3)
Kindle版まとめ買い:笑うあげは
DMM電子書籍:笑うあげは (3)

全盲の美女で大金持ちで大の麻雀好き。
そんなあげはさんの強さと強かさが光る3巻です。

他人の人生を賭けた大博打にも乗って上げる度量があり、
他人の吉花さんを信じられるくらいの器量もあり、
そして何よりも麻雀が大好きなあげはさんが今回も格好いいです。

この3巻では女執事の吉花さんの出番が多かったですね。
「蝶と花」のその2とその3が特に良かったです。
自称豪遊王にしてその実は人間が小さい茨目という男を、
完膚なきまでに叩きのめすストーリーなんですが…
特殊麻雀「主人と執事」というギミックも良かったですが、
そのギミックを活かしきった上で描かれた、
あげはさんと吉花さんの絆が素晴らしかったです。

吉花さんに全幅の信頼を寄せて、その信頼に応えた吉花さんの良い笑顔!
あの晴れやかな笑顔は最高でしたね!
もちろん、二人が戯れている時の笑顔も最高でした。

それとラブコメ好きとしては「いたずら猫たちの罠」も見逃せません。
東が他の女性に鼻の下を伸ばしているのを察して、
機嫌が悪くなっているあげはさんが可愛いと思うのです。

いつもは超然というか飄々というか、そんな感じなのに、
東に対してだけは感情を表に出しているような気がするんですよね。
そこがまた魅力的ではあるのですが、
問題は東がそこに気付くことができるのか、ということでしょうか。
東はあげはさんを恋愛対象というよりも崇拝対象にしている気が…
実際のところどうなんでしょうね。

3巻もとても面白かったです。
次の4巻も楽しみですね。

:: 2017/10/11 水曜日::

■[漫画]美しく、ときどき可愛いでしょう「笑うあげは」2巻

笑うあげは2巻笑うあげは2巻
出版社:竹書房
作者名:田中ユタカ
作者twitter:田中ユタカ『笑うあげは』 (@tanakayutak) on Twitter
Kindle版:笑うあげは (2)
DMM電子書籍:笑うあげは (2)

全盲の美女にして大金持ち。
しかしてその本質は大の麻雀好き。
そんなあげはさんの麻雀の強さが痛快な2巻です。

この漫画の面白さを一言で表すと”痛快”になるでしょうか。
あげはさんが全盲だけど兎に角強い。
新興宗教の教祖様だろうがジゴロだろうがハードボイルド作家だろうが、
相手の事情とか忖度せずに、ハンデを負わされても勝つ。
そこにシンプルに”痛快さ”を感じて面白いんですよね。

あと、あげはさんがたまに見せる可愛さにヤラれます。
あげはさんが美人なのはもちろんなんですが、
たまに見せる子供らしさに可愛さを感じるんですよね。

あげはさんとしては特に可愛さを意識してないと思うんですけど、
何か妙に可愛さを感じてしまいました。
そして、そんな可愛さを見せてくれるくらいに、
あげはさんは東くんに心を許してるんだなぁ…
と思うと、愛おしさがこみあげてくるようでした。

麻雀漫画だし、実際麻雀がメインの話なんですけど、
麻雀だけではない面白さがあるので多くの人に読んで欲しいですね。

:: 2017/2/5 日曜日::

■[漫画]麻雀の女神に死角はない「笑うあげは」1巻

笑うあげは 1 (近代麻雀コミックス)
著者/訳者:田中 ユタカ
出版社:竹書房( 2017-02-01 )

作者twitter:田中ユタカ TanakaYutaka(@tanakayutak)さん | Twitter
Kindle版:笑うあげは (1)
DMM電子書籍:笑うあげは (1)

田中ユタカさんと言えば「愛人[AI-REN]」や「もと子先生の恋人」といった、
情感豊かでちょっとエッチな漫画を描く人という印象があったので、
麻雀漫画という新境地での活躍はかなり意外でした。
ですが連載を読んだ友人たちの評判が良かったので単行本をポチって読んだんですが、
これが予想以上に面白かったです。

盲目の美女あげは。

彼女はどんな難病も治してしまう奇跡の手を持つ治療師にして、
麻雀には目がない謎多き女性。
彼女は視覚が閉ざされていながら盲牌と捨て牌の発声だけで、
圧倒的な強さを見せてくれます。

田中ユタカさんは人間の美しいところを見せるのと同時に、
人間の弱さとずる賢さもしっかりと描いているんですよね。
あげはさんが目が見えないことを良い事に捨て牌を誤魔化したり、
揺さぶりを掛けてくる相手もいるんだけど、
それらの思惑を悠々と越えてくるあげはさんの麻雀の強さには、
単純に爽快感があってとても面白いのです。

それに麻雀漫画としてもよく出来ていると思います。
打ち筋からそのキャラの性格が滲み出ているんですよね。
粗暴に振る舞っていながらも肝心の勝負所ではヘタレてしまうという、
そんな心根の弱さが捨て牌から分かってしまうとか、
とても麻雀漫画してると思います。

それにしても、あげはさんというキャラクターは魅力的だなぁ。
ただ優しいだけではない、どこか芯が通った強さがあるんですよね。
何というか、格好良さがあるというか。
作中で東くんが惚れるのも仕方ないと思いますね。

普段は麻雀漫画は「咲-Saki-」くらいしか読まないんですけど、
久しぶりに続きが楽しみな麻雀漫画が始まりましたね。
2巻が楽しみです。

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