僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2020/2/18 火曜日::

■[漫画]少年よ、大志を抱け「銀の匙 Silver Spoon」12巻

銀の匙 Silver Spoon12巻銀の匙 Silver Spoon12巻
出版社:小学館
作者名:荒川弘
紙書籍通販:銀の匙 Silver Spoon (15)
Kindle版まとめ買い:銀の匙 Silver Spoon
DMM電子書籍:銀の匙 Silver Spoon (15)

2年半振りの新刊にして最終巻です!
エゾノーを舞台にした八軒勇吾の3年間の締めくくりにして、
それからの生活を少しだけ見せてくれての完結になります。

いやー、最後までエンタメしてて面白かったですね!
大学受験というプレッシャーが掛かるテーマが入った15巻でしたが、
読んでてゲラゲラ笑えてしまうくらいに面白かったです。
八軒本人もトラウマを劇的に克服するのではなく、
相川が語ったように、前を向いて少しずつ乗り越えていくのが良いですよね。
トラウマに効く銀の弾丸は無いけれど、銀の匙はあるから大丈夫なのです。

北海道のことは「試される大地」とはよく聞きますけれど、
この作品を読んでたら「試すことができる大地」だなぁ、と感じました。
周りの大人とか「取り敢えずやってみて、失敗しても良い」と言ってくれるし、
仲間のみんなも「まずはやってみよう」という気概なのが良いんですよね。
不況時代しか知らない世代にとっては「失敗が怖い」ですし、
実際八軒もそんな雰囲気があったんですが、
前向きにポジティブに、試行錯誤が許される懐の広さに救われているところがあります。

あと、八軒と大川先輩を見てると、
「家族とは無理に仲良くする必要ないよね!」
と思いますね!
そうだよね! 家族だからといって必ず気が合うわけがないし、
毒親風味な家族だってあるんだから、無理する必要ないですよ!
八軒みたいにちゃんと向き合って、その上で付き合うのもアリだと思うけれど、
大川先輩みたいに見限った上で付き合うのもアリだと思うんですよね…
私はどちらかというと大川先輩に近いので気持ちはよく分かります。

それにしてもラストが彼女の御影じゃなくて駒場というのには驚いたというか。
しかも極東ロシアに進出とかなぁ。
確かに14巻で八軒の兄夫婦に家庭教師を頼んでいましたし、
極東ロシア関連の書籍も手元にありましたが、まさか裸一貫で挑戦していたとは…
八軒も駒場もエゾノー1年生の頃では考えられない仕事をしていますけれど、
人生が充実しているようで良かったです。

エンタメ作品としてとても面白かったですし、
何よりも中高生の頃に読みたかった作品でした。
今からでも遅くないから何かやってみようかな、という気持ちにさせてくれますね。
うーん、何しよっかなー?

:: 2017/8/23 水曜日::

■[漫画]今、運命の刻…!「銀の匙 Silver Spoon」14巻

銀の匙 Silver Spoon14巻銀の匙 Silver Spoon14巻
出版社:小学館
作者名:荒川弘
Kindle版:銀の匙 Silver Spoon (14)
Kindle版まとめ買い:銀の匙 Silver Spoon
DMM電子書籍:銀の匙 Silver Spoon (13)

八軒が大川先輩と立ち上げた会社(株)GINSAJI。
御影豚の育成を中心にした「個性を持ったまま否定されずに並び立つ」をコンセプトに、
試行錯誤の連続の中、久々に家の事情で中退した駒場から連絡が!
はたして八軒への頼みとは…

久々の新刊です…!
ご家族の体調不良で看護のために連載をアルスラーン戦記のみにしているため致し方ないのです。
原作者がいる、お預かりしている作品なので仁義的にそちらを優先したのでしょう。
自分の妊娠&出産の時には休まなかったのにご家族のためには迷わず休載するという…
荒川弘さん、マジ肝っ玉母ちゃん

待望の新刊でしたが、待望の展開でしたね…!
御影の受験が無事に終わってついに…!
告白の時のドタバタは抱腹絶倒でしたが、
キスする時のトキメキは悶絶必至でしたね…!
もうね…、本当に甘酸っぱい…!
一度失敗するところも含めて本当に甘酸っぱいのです…!

しかしラブ時空にすんなり入っていけない周りの環境…
義父からの圧力、受験シーズン、会社経営…
更にそこに八軒の大学受験という難題…!
かつて逃げ出したトラウマを前に八軒は向き合えるのか…!?
農業高校での心のリハビリの結果は15巻で!

現在はまた連載が休止してしまっているのでまたしばらく連載はなさそうですが、
それでもとても楽しみです。
ご家族が完治して、また連載が読めますように…

:: 2015/6/21 日曜日::

■[漫画]はじめてのインターハイ「銀の匙 Silver Spoon」13巻

久しぶりの「銀の匙 Silver Spoon」の単行本ですが、
まんが家BACKSTAGEでも触れられてます通り、
ご家族の病気を看るためとのことなので仕方ないですね。
自分が妊娠した時は殆ど休暇を取らなかったのに、
ご家族が病気だと即座に休みを取るとか、
荒川弘さんは本当に北海道の肝っ玉母ちゃんだなぁ。

この13巻ではほぼ丸々、八軒たちの馬術大会ネタです。
北海道での大会と、そこから勝ち上がってギリギリでのインターハイ出場。
そしてインターハイでの八軒のありえない活躍と、
農業ネタ以外でも情熱的で青春してます。

もちろん農業、というか食に関してのエピソードも盛りだくさんで、
八軒たちが立ち上げた会社の事業の一貫としてまたもやピザ作りをはじめ、
様々な種類のチーズやじゃがいも等の組み合わせで作られており、
読めば読むほどヨダレが出てきます。
不揃い品とはいえ極上の素材をふんだんに使った石窯焼きピザとか、
どう考えても美味しいやろー!

そして八軒たちは既に三年生ということなので、
ついに大学進学の大詰めに入ってきており、
御影もついに推薦が決まったわけですが、それでも油断が出来ないわけで。
果たして八軒とのラブコメは大団円を迎えることができるのか。
駒場が八軒に頼みたいこととは何なのか。
そして南九条はオール2から脱出して来年畜産大に入れるのか…!?
続きが気になりますね!

ご家族の体調はまだ油断はできないとのことですので、
まだしばらく休載が続くと思いますが、
八軒が立ち上げた会社のコンセプトの通り、
一度長期休載をしたとしても見限らず、楽しみに待ちたいと思います。

:: 2014/8/20 水曜日::

■[漫画]あっという間に三年生「銀の匙 Silver Spoon」12巻

前回、大川先輩を切った方が良いとか書いちゃいましたけど、
八軒はそれの上を行きましたね。
一度ダメ出しされて失敗したけど八軒は再起したように、
八軒が作る会社はその哲学を突き詰めるべきなんだよなぁ。

そう、八軒はもう会社の哲学を作り上げるほどになっちゃったんですよね。
どの会社にも社是があるように何かしらの哲学を持っているものですが、
八軒は高校生にして既に会社の理念とも言うべきものを持っているんですね。
まぁ、本人は無自覚っぽいですが。

そして一度失敗しても再起すると言えば駒場ですね。
彼も八軒たちの奮闘と家族の支えをバネにもう一度立ち上がろうとしており、
駒場一郎という一人の男の活躍が期待出来そうです。

12巻にしてやっと判ったんですけど、この作品のテーマは、

・新しいことに勇気を持ってチャレンジする精神
・失敗しても挫けずに、もう一度立ち上がる勇気
・ダメ出しされた=欠陥品ではない、という哲学

多分ここらへんにあると思います。
少年漫画としてこれ以上ないほどのテーマですよね、これって。
流石は荒川弘さんだと思わされます。

それはそうと、何かあっという間に1年が経っちゃいましたね。
忙しいと時間が経つのがあっという間とは言いますが…
八軒も身体つきがかなりガッシリしてきて時間の経過を感じますね。
まぁ、御影との仲は時間が経っても相変わらずみたいですが。(笑

しばらくは荒川弘さんがご家族の看病のために連載ペースが落ちるみたいですが、
そこは気長に待ちたい所ですね。
というか、ご自身は出産でも殆ど休まなかったのに、
家族のためなら躊躇なく休むとか荒川弘さんは流石に凄いわー…

:: 2014/1/15 水曜日::

■[漫画]おそロシア…「銀の匙 Silver Spoon」10巻

銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2014-01-08 )
コミック ( 186 ページ )

アニメも二期が始まった訳ですが…
今更ですが何でこれ、夕方アニメじゃないんでしょうかね…
それと同じクールに同じ農業モノである「のうりん」も放映されてて、
これからは農業ブームが!? という気がしないでもないです。
いや、あっちはパロネタと下ネタと社会性の高いネタなのに対して、
こちらは北海道の厳しさと青春グラフィティという違いはあるのですが。

さて、この10巻で一番印象に残っているのが何だと聞かれたら、
私は間違いなくアレクサンドラさんだと答えます。
八軒の義姉であり、ロシア育ちな慎吾の姉さん女房! しかも巨乳!
八軒たち農業高校の一辺20kmの畑を「かわいらしい」と言えるロシアの常識が凄い!
コサック騎兵の子孫で、ソ連崩壊という世界規模の不安定な情勢を生き延び、
大学中退なフリーターの慎吾でもOKな大らかさが凄い。
というか慎吾のアレな味の料理が大丈夫とか、御影家の曾祖母並みだよね。
同じ馬好きということでアキとは仲が良いから、
八軒とアキが結婚しても良い感じになりそうだなー、とか妄想しちゃったりして!

そういったイベントも挟みつつ豚肉ファンドも進んでいるんですが、
ソーセージの作り方とか初めて見たので新鮮です。
また、自分たちが作った製品に対する値付けに苦悩したりするのが初々しいですねー
そして自分たちが作ったモノが売れる理由が美味しさとかよりも、
ブランド力やパッケージングに依る所が大きい事を体感しているのが重要だと私は感じます。
高校生の時にこういった経験が出来るのは貴重だよなぁ。

学校を辞めた駒場を何だかんだと構う八軒たちと、
その鬱陶しさに一見辟易しているようだけど、
確実に何かが変わっている姿には青春が感じられます。

しかしラブコメは全然進みませんなー
まぁ、色々と釘を刺されてるからなー
とはいえ、もうちょっと進んで欲しい気も…
頑張れ! 八軒!

:: 2013/10/27 日曜日::

■[漫画]家族と失敗と「銀の匙 Silver Spoon」9巻

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2013-10-18 )
コミック ( 186 ページ )

アニメ化に実写化と破竹の勢いで売れている「銀の匙 Silver Spoon」ですが、
やはり原作であるこの漫画が原液の面白さがあると思うのですよ。
流石に「アルスラーン戦記」を同時連載開始しただけあって、
たまに休載を挟むようになったけれど、面白さには陰りはありません。

アキにマンツーマンで家庭教師をやることになった八軒。
勉強については突破口を見つけることが出来たけど、
恋愛については突破口どころか足掛かりもままならない訳で…
まぁねー、クリスマスプレゼントにばん馬の蹄鉄をくれる女だかねぇ…
いや、うん、先月北海道のとかちでリアルでばん馬の蹄鉄を見たので、
あの迫力はわかるし、男ならちょっとトキメクのもわかるけど、
クリスマスに女の子から貰うプレゼントではないわなぁ…(笑

今回のテーマは家族ですかね。
アキの方は前巻で家族と対話して前に進むことが出来たけど、
八軒の方はお父さんがカタブツだからなぁ…
その分、お母さんの方は向こうから歩み寄ってくれたことで、
八軒も一歩前進することが出来たのは嬉しいですね。
何より、農業高校に入ったことで料理を美味しいと言ってもらえる、
その喜びを身をもって知ることが出来たことで、
お母さんの気持ちを理解することが出来た、というのが良かったです。

それと今回は豚肉の解体作業まで描かれているんですが、
最大限グロくならないように描かれています。
とはいえ、キツイ人にはキツいでしょうね。
でも、肉を食べるならこれくらいは読んでおくべきだと思います。
まぁ、それでもベジタリアンにはなれないんだよなー
だって、豚肉って美味しいしね!

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