僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2012/7/31 火曜日::

■[ラノベ]あの夏を忘れない「あの夏で待ってる」2巻

あの夏で待ってる2 (MF文庫J)
著者/訳者:豊川一夏
出版社:メディアファクトリー( 2012-07-23 )
文庫 ( 263 ページ )

丁度物語の中と同じ季節になってきた昨今ですが、
盆休みを利用して小諸に行く人も多いと思います。
このノベライズ版「あの夏で待ってる」の中でも地名がいろいろ出ているので、
舞台探訪する際には参考にしても良いのではないでしょうか。

ノベライズ2冊目ですが、これで完結です。
内容は基本的にアニメ版そのままなのは変わらずなのですが、
実はエピローグがアニメ本編とは違ってるんですよね。
匂わせるだけだったアニメとは異なっているのですが、
これはこれで有りかな、と思います。

登場キャラの視点を入れ替えながら語られているので、
キャラの内面が掘り下げられているのが良いですよね。
特に沖縄での樹下さんがどう思っていたのかを知ることが出来たのは良かったですね。
小学生の頃と違っていた理由とか、失恋の経緯と本当の失恋とか。

しかしキャラの内面が分かってくると、それだけに柑菜の切なさがつのるなぁ。
悩みながらも真正面から向きあうと決意する若さと、
フラれたら号泣してしまう本気の恋。
好きな人が自分のことを見ていなくても、好きな人の幸せを願う優しさと、
青春がほとばしってましたよね。

やっぱり「あの夏で待ってる」は良い作品だよなぁ。
夏コミ終わったらもう一度行くのもアリかな?

:: 2012/7/29 日曜日::

■[ラノベ]奥様は処女!?「聖剣の刀鍛冶」13巻

聖剣の刀鍛冶13 (MF文庫J)
著者/訳者:三浦勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2012-07-23 )
文庫 ( 261 ページ )
作者サイト:OTV
絵師サイト:R/L -reclaimed land-
絵師twitter:屡 (kanari_lu) は Twitter を利用しています

表紙のセシリーさんがエプロンに包丁と正に主婦って感じで、
幸せが滲み出ている雰囲気で、何より表情がもう「奥さん」なんですよね。
1巻がまだ騎士見習いっぽい少女だったセシリーが今や「奥さん」ですってよ、奥さん!
思えば遠くへ来たもんだ…

もっとも、奥さんとはいえ主婦スキルが皆無なのがこの巻では露見する訳なんですが…(笑
包丁の使い方として頭上から振り下ろすと思ってたりと、
「正に脳筋っ…」などと読んでて思わずツッコミ入れてしまいましたよ。
決戦間近だというのに妙にのほほんとさせてくれて、これが新婚か…、などと思ったりも。

ただ、この作品は全年齢向けでありますし、
「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ…」という死亡フラグを叩き折ったルークさんが、
もう一つ死亡フラグを折るために未だにセシリーが処女というのには驚きです。
いや、てっきり「はがない」のあのシーンを再現するもんだとばっかり…(←エロゲ脳
でも、「はがない」コミカライズ2巻を本棚から引っ張りだしたのは私だけではないと思うんだ!

しかしそんな幸せな雰囲気でも決戦は迫っているだけではなく、
聖剣として再誕したアリアも自分の個を見出せず不調で…
いやはや、相変わらず目標に向かって困難が立ちはだかりまくって三浦勇雄作品らしいですなぁ。
そして良い所で尻切れ蜻蛉なのもホントらしいですなぁ!
残り1~2巻だと思いますので是非とも完結まで突っ走って頂きたいです。

それと、今回は良い所で終わっただけではなく、アニメDVD付属だった短編2本も収録されています。
ツンデレだった初期のルークあったり、ゼノビアとシャーロットのロリコンビも見られるので、
ある意味お得だと思いますが、佳境に入った本編からいきなり番外編は凄くペースが狂うと思いますので、
少々覚悟を持って読むことをお勧めします。

:: 2012/6/24 日曜日::

■[ラノベ]ヘタレヤンキー、ここに極まれり「僕は友達が少ない」8巻

僕は友達が少ない 8 (文庫J)
著者/訳者:平坂読
出版社:メディアファクトリー( 2012-06-22 )
文庫 ( 295 ページ )
作者twitter:平坂読 (hirasakayomi) on Twitter
絵師サイト:ブリキの砦

中々新刊が出なくて、アニメやはがないポータブル発売で忙しかったのかなー
と思ったらまさかの作者急病で一ヶ月入院していたとは…
というか、MF文庫Jの作家はヤマグチノボルさんといい、弓弦イズルさんといい、
売れっ子になったら重病に罹るジンクスでもあるんでしょうか…
まさか、ライバルレーベルが呪いを掛けているのか…!?(中二病的発想

それはともかく、表紙があまりの正統派美少女で誰だか一瞬分かりませんでしたが、
理科が表紙になるのも納得の理科がメインでしたね。
というか「僕は友達が少ない」というタイトルの「僕」の人称が、
小鷹のソレ(俺)じゃないことから察することが出来たように、
今まで全ての物語の主役は理科だったんだよ!(ナ、ナンダッテー

というかそれに伴い素の理科がボクっ娘であるという事実まで判明した訳なんですが、
理科が最萌えな私としては大フィーバーだったわけなのです。
流石はウルトラハッピーで日曜日の朝に小さな女の子にも大人気なキャラは違いますね!
まぁ、一番ヒロインらしいイベントが起こりまくってたのは、
チートお嬢様の星奈だったりするのが、何というか本当にチートすぎる。

しかし、今回は小鷹のヘタレっぷりが本当に際立ってて、
少々読み進めるのが辛かったなー
アナログボードゲームまではいつも通りのノリだっただけに、
星奈のアレな発言から起こる小鷹のヘタレっぷりには少々ガッカリしつつも、
まぁ、小鷹だしなぁ、と思ったり。

それにしてもこの終わり方で次以降もダラダラ続けることが出来るのでしょうか…
何か終わりそうな雰囲気なんだけど、心機一転とかしちゃうのかなー
それはそれで読みたいようなそうでないような…
まぁ、事態が動きそうな9巻にも期待です。
今度は作者が病気になって発売が半年後とかになりませんように…

:: 2012/4/4 水曜日::

■[ラノベ]聖剣と刀鍛冶の花嫁上等。「聖剣の刀鍛冶」12巻

聖剣の刀鍛冶12 (MF文庫J)
著者/訳者:三浦勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2012-03-22 )
文庫 ( 263 ページ )
作者サイト:OTV
絵師サイト:R/L -reclaimed land-
絵師twitter:屡 (kanari_lu) は Twitter を利用しています

屡那さんも仰ってますがこのコンビでウエディングドレスのヒロインが表紙とか、
ジューンブライド上等。を彷彿とさせて当時からのファンとしてはニヤリとさせられます。
コスプレ表紙シリーズも全裸という極まったのが既に出てましたけど、
ウエディングドレスはやっぱり外せないですよねー

とはいえこれで完結という訳ではありません。
勿論セシリーが図らずも都市全域に響き渡る逆プロポーズをすることで、
ルークの腹も決まって色々と盛り上がる展開が怒濤の如く襲ってきてます。

それに数々の謎も意表を突いた形で次々と明らかになってきてたりと、
物語の終焉が近いのは感じ取れますが、このジェットコースター的展開でこそ三浦勇雄作品であるので、
むしろ望むところであり嬉しい限りです。
最後のウエディングドレス姿で啖呵を切るセシリーさんとかマジぱねぇ。

セシリーが、アリアが、銘無しが、リサが、ルークが「覚悟」を決めていき、
色々と失いつつも前向きに進んでいっている姿はやっぱりカッコイイです。
こういう潔い格好良さは三浦勇雄作品の真骨頂だと思いますので、
このまま完結まで維持したまま熱く駆け抜けていって欲しいです。

:: 2012/3/29 木曜日::

■[ラノベ]羽音たらくさんのイラストに惹かれる「あの夏で待ってる」1巻

あの夏で待ってる1 (MF文庫J)
著者/訳者:豊川一夏
出版社:メディアファクトリー( 2012-03-22 )
文庫 ( 291 ページ )

スタジオオルフェ(なつまち脚本の黒田洋介さんの会社)のスタッフ、豊川一夏さんが執筆し、
イラストレーターはもちろん、キャラデザにしておねがいシリーズを手掛けた羽音たらくさんという、
「あの夏で待ってる」公式ノベライズの第1巻。
この1巻には沖縄旅行の中盤までが収録されているので、全2巻か全3巻になるんだと思います。

奇しくもコミカライズと同様に女性が書き手となった「あの夏で待ってる」ですが、
女性らしい心情描写でイチカ先輩や柑菜の心の動きを描写されています。
あ、ちなみにこのノベライズは昨今のラノベとはちょっと方式が違っていて、
場面場面で視点を切り替えていく方式なんですよね。
そのお陰でアニメを見ていただけでは気付かなかった事に色々と気付けるんですが、
黒田洋介さんが後書きに書かれている通り、90年代のラノベに近いので、
最近のラノベに慣れている人だとちょっと戸惑うかもしれません。

視点を変えることで軽井沢で海人とデートしていた時のイチカ先輩が、
どんな風に思っていたか、どういった経緯で海人のことを意識していくようになったかとか、
つぶさに感じることができるんですが、
それは同時に柑菜がどういった気持ちを海人に向けていたか、
どんどん距離が縮まっていく海人とイチカ先輩の間にどれほど心を痛めていたかという、
そういった切なさも感じることができるだけに柑菜萌えな人にはちょっと辛いかもしれません。

アニメだけでは分からなかった細かな設定やニヤっとする事実など、
そういったものが分かったりするのは「なつまち」ファンとしては嬉しい一冊ですね。
そして何と言っても羽音たらくさんのイラストというだけでも充分惹かれるので、
「なつまち」ファンにとっては嬉しいノベライズなのではないでしょうか。

:: 2011/12/2 金曜日::

■[ラノベ]1年ぶりの新刊!「聖剣の刀鍛冶」11巻

聖剣の刀鍛冶 11 (MF文庫J)
著者/訳者:三浦勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2011-11-23 )
文庫 ( 261 ページ )
作者サイト:OTV
絵師twitter:屡 (kanari_lu) は Twitter を利用しています

実に1年ぶりの新刊ということで非常に久しぶりなんですが、
何はともあれあのまま中断されなくてホッとしております。
このままだと「聖剣のブラックスター」の方が知名度高くなりそうでしたしね。(ぉ

さてさて、11巻では表紙のセシリーコスプレシリーズも一巡したのかおとなしめのモノに。
まぁ、前回が全裸だっただけにね…
とはいえこの服にも色々と深い意味があるのでそれは読んでのご期待ですよ!

今回は登場キャラの女性たちへそれぞれスポットを当てた連作短編。
とはいえガッツリと本編が進んでたりするんですが。

まずはセシリーの母親、ルーシーさんによる今は亡き旦那さんとの馴れ初め話。
今は身体が弱っているけど、さすがはセシリーの母親といえるだけの女傑で、
自分の身体のことを理由に拒む男相手に、袖にされても殊勝に凹まずに、
押せ押せでアタックするルーシーさんってば最高にいい女。
しかも今でも恋する乙女な面を持ってるとかホント素晴らしい。
旦那さんのチェスターへの最後の口説き文句も彼女らしくて良かったです。

次はセシリーの後輩、ヘイゼルとヒルダの話。
こちらも昨今の都市の状況から色々と大変な二人が、
非番の日にも関わらずそれぞれアレコレと厄介ごとに巻き込まれて、
最後には一筋の光をさす展開にするのは良い感じでしたね。

また、軍国での少女王ゼノビアとその姉のようなシャーロットの話。
ゼノビアはその年齢では考えられないくらいしっかりとした意志の持ち主なんですよね。
そんなゼノビアを助けるという名目の元、シャーロットが二人の侍女に巻き込まれて、
少女王を名乗って世直しをする話なんですが、中々に痛快ですね!
水戸黄門や暴れん坊将軍とか時代劇的な面白さがありましたよ。

最後の女性陣は帝政列集国の魔剣たち。
基本的にSなヴェロニカとイライザ・イヴァの狂った二人と、
何を考えているのか判らないエヴァドニだけでなく、
比較的まともそうだったフランシスカも割りと狂っているというお話。
やはりこの国の連中は狂ってますなぁ。

最後は帝政列集国に一歩先んじられて後手後手な独立交易都市での、
表面上大人になったかのようなセシリーが自分を取り戻して、
直球体当たりでルークにぶつかって行く話なんですが…
いやー、いっちゃいましたなぁ。
惚れ惚れしますなぁ。
というか女性の方からってのは家系なんでしょうか。
えーと、この後の展開は「聖剣のブラックスター」で!
ということで良いのでしょうか。(ぉ

それとあとがきで作者の三浦勇雄さんも言ってましたが前作上等シリーズに近いノリでしたよね。
そう、今回は副題を付けるならこうなるでしょうね。

「プロポーズ上等。」と。

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