僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2011/7/13 水曜日::

■[漫画]カイン王子 vs 鷹羽和義!「ツマヌダ格闘街」10巻

ツマヌダ格闘街 10 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:上山 道郎
出版社:少年画報社( 2011-07-11 )
コミック ( ページ )
作者サイト:別冊兄弟拳
作者twitter:上山道郎 (ueyamamichiro) on Twitter

早いモノで「ツマヌダ格闘街」も巻数が二桁に届くほどになったんですね。
上山道郎さんのキャリアは結構長い、というか私がコロコロを買っていた時期に、
サイポリスを連載しているくらいのベテランなのに、考えてみれば初めての二桁なんですよね。
それほど青年誌で格闘というジャンルが合っていたということなんでしょう。
子供の頃からのファンとしては嬉しい限りです。

今回のメインはやはり何と言ってもほぼ全話によって描かれているカイン王子対鷹羽の試合!
高い領域で拮抗した実力を持つ二人の全力を以て挑む試合内容は白熱したもので、
互いにミスをせず、自分が持つ全てを出し尽くしての決戦は迫力満点でした。

子供の頃から恵まれた才能と環境にあぐらをかかずに努力してきたカイン王子。
1年前に空手を始めたばかりだが、愚直なまでに努力を重ねてきた鷹羽和義。
試合用に袴を着ることで動きを読ませないようにしてきたカイン王子の戦略性も上手いし、
ダメージを受けても、それに心折られずダメージすらも呼び水にする鷹羽の強さも凄い。
死力を振り絞った戦いというのはそれだけで感動させられます。

また、今回はドラエさんの子供の頃の話も語られてましたが、
ほぼ完璧超人なドラエさんにも精神的に未熟な子供の頃があったと感じさせる、
微笑ましく、そして祖父である橘明道老師の温かな人柄を察すことができる、
良いエピソードだったと思います。

ちなみにこの10巻までがOURs連載分で、次回連載分からは月刊ヤングキングになります。
ヤングキング→OURs→月刊ヤングキングと掲載誌の引越しが多い作品ではありますが、
やはり面白さとしては光るモノがありますので今度も楽しみにしたい作品です。

:: 2011/1/12 水曜日::

■[漫画]圧巻! 同門太極拳士対決!「ツマヌダ格闘街」9巻

ツマヌダ格闘街 9 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:上山 道郎
出版社:少年画報社( 2011-01-11 )
コミック ( ページ )作者サイト:別冊兄弟拳
作者twitter:上山道郎 (ueyamamichiro) on Twitter

まだまだ未熟だけど、心根が真っ直ぐで好感が持てる八重樫ミツルが主人公の本作ですが、
この9巻に限ってはミツルよりもその親友であり好敵手であるジロー・王が主人公でした。
6日間に渡ってドラエさんから学び取った教えを遺憾なく発揮して、
明らかな格上の相手に一歩も引くことなく、勇気を持って挑む姿は文句なしに格好良かったです。

ジロー・王の相手は王家姉弟の目的であった台湾の王家本家からの刺客、孫安福。
功夫が上である上に、ジローたちの父・王英才と同じく祖父・王樹才から学んだ兄弟弟子。
圏と表現される(作中の造語)太極拳の間合いの扱いも抜群に上手く、
樹才が修めていた八卦掌と形意拳をも会得している安福に何度倒されながらも、
立ち向かっていく姿は格闘漫画の醍醐味とも言える面白さがありました。

そんなジローの努力が実を結んだ結果もそうですが、
そのジローの姿に涙を流すほどの感銘を受けたミツルもやはり主人公であると思わされましたね。
妬心に囚われるなどという次元ではなく、自分の未熟さに過度に慨嘆することもなく、
ただ自分を高めることで前に進もうとするする姿勢は流石と言えました。

それはそれとして、この作品のもう一つの楽しみである元ネタの藤子作品探しですけど、
カイン王子の妹は十中八九、怪物くんですよね。
オオカミ男に該当するキャラが出てきてないように見えるけど、
10巻以降に登場するのかと、ちょっと気になります。(笑

:: 2010/12/2 木曜日::

■[漫画]嵐山歩鳥は万能じゃない「それでも町は廻っている」8巻

それでも町は廻っている 8 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2010-11-30 )
コミック ( 187 ページ )
作者サイト:おかんの家4

「それ町」アニメはOPとEDが凄く中毒性が高いと思うのですが、どうか。

原作ファンの間でも結構評価が分かれると思われる「それ町」アニメですが、
個人的には全体的に見て「アリ」なんじゃないかなー、と思っている次第です。
OPの坂本真綾さんの歌が素晴らしいのはいわずもがなですが、
EDにメイズを持ってきた上に楽器まで揃えてる辺り原作リスペクトで素晴らしいじゃないですか。
あと、エビちゃんが可愛い。(←重要

そしてアニメに負けずに原作も快調に面白いのです。
今回は後書きで石黒正数先生が語っておられるように「歩鳥が通用しない」話が多いです。
「サインはB!」では歩鳥がウルトラCな解決策を見せる訳でもなく、
結局は紺先輩が自力で何とかする時に傍に居てあげただけだったし、
「さよなら麺類」に至っては歩鳥一人の力では何も出来ない切なさがありながら、
それでも日々は続いていく世知辛さとまだ終わらない希望を同時に見せてくれ、
何とも絶妙な読後感を与えてくれます。

その「さよなら麺類」で如実でしたが、歩鳥って商店街で大切にされてるんですよね。
いつもは憎まれ口を叩く三馬鹿オヤジどもにもしっかりと愛されてるのがよく判ります。
また、「踊る大捜査網」では他の商店街の店主たちも出てくるんですけど全員歩鳥と顔なじみ。
ばーちゃんの世代では孫のように可愛がられ、親の世代ではみんなの子供のように大事にされてて、
下町の村社会的日本人の良さというのが滲み出ていて凄く好きです。

それと毎度の如く伏線が多い本作ですが勿論8巻でも多いです。
タケルとユキコ回の「KAPPA QUEST」でユキコが虫除けスプレーを掛ける所は、
4巻「嵐山財宝調査隊」でタケルが歩鳥に虫除けスプレーを掛けるのと全く同じなんですよね。

この仕込みは姉弟で受け継がれてきたものだったんですよ…!

私が結構好きな「大怪獣 尾谷校に現わる」の映研の話で出てくる鈴木も、
2巻「出張メイドサービス」でPC関連に強そうなキャラとして出てきてますからね。

当時から映研としての設定があったとしたら本当に大したモンだと思います。
しかしこの回の歩鳥は探偵志望らしく鋭いけど、自分が絡む恋模様には鈍感ですよね。
そこがまた歩鳥らしくて良いんですけど…
真田も大変な相手に恋しちゃったもんだよなぁ…
頑張れ、真田エロ章。

:: 2010/11/30 火曜日::

■[漫画]終わる物語と続いていく物語「惑星のさみだれ」10巻

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2010-11-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

面白かった…

感想はもうこの一言に尽きます。
多くを語ることが野暮になるくらい、シンプルに面白い。
頭で考えるよりも前に心で面白いと感じてしまう―。
そんな素晴らしい名作中の名作でした。

アニマとアニムスの物語は9巻で終わり、
ラストを飾るのは惑星を砕く者、朝日奈さみだれの物語。
自分でも止められないさみだれの想いを、
獣の騎士団みんなの願いを受けた夕日が受け止める瞬間は、
何度読んでも心が震えてしまいます。

さり気ない伏線が多いので何度読んでも面白いんですよね。
作品のタイトルが最後を飾る伏線だったと知った時には感動すらおぼえました。

エピローグもたっぷり取ってあり、
瞼の内側から熱いモノがこみ上げてくるノイたちとの別れだけでなく、
物語が終わってから10年後、最終決戦前日に呼び出された夕日から語られる、
10年後のみんなのことは本当に感慨深かったです。

「少年から大人になるってのはこういう事だ!!」

そう帯に書いてある通り、東雲半月という大人の背中を見て成長し、
茜太陽という子供に見られることで大人になっていく物語でもありました。

ラストを締めくくるカラーページは本当に素晴らしく、ただただ最高で…
「惑星のさみだれ」を読んでいて本当に良かったと思います。
全10巻という長さで一切の中だるみもなく、全てが読み所でした。
水上悟志先生、こんな面白い漫画を描いてくれて本当にありがとうございました。
文句なしに私の中で殿堂入りの作品です。

:: 2010/5/19 水曜日::

■[漫画]最後の戦い「惑星のさみだれ」9巻

惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2010-05-19 )
定価:¥ 590
Amazon価格:¥ 590
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4785933852
ISBN-13 : 9784785933852
作者サイト:続・みずかみ小屋

この熱さ、この面白さ、この胸の高まりを言葉にするのは難しいなぁ。
仲間との出会い、そして死という名の別れ、過去のトラウマの克服、
1巻の頃からコツコツと積み上げてきたもの一つ一つの集大成としての、
この最終決戦での盛り上がりは筆舌に尽くせないものがありますよ。

近未来、双子のサイキッカーとして生まれたアニマとアニムスの物語は遂に終息へ。
幼いアニムスの暴走しがちなトリガーを常に諫めてきたアニマが、
外的要因によりトリガーが引かれたアニムスを止める為の果てしなく長い旅路の終わり…

年齢差に関係なく、獣の騎士団一人ひとりがそれぞれの想いを胸に精一杯全力を出し切り、
十二体目、ビスケットハンマー、アニムスとの連戦を勝ち抜いていく様がカッコイイし興奮するんですよ。
例えるなら、ドラクエ3で全力で鍛え上げてきたPTでゾーマとの戦いに臨んだ時のソレが近いですね。
装備も万全にしてきたけど、バラモスゾンビが立ちはだかったりゾーマの凍てつく波動が強烈で何度も瀕死になるも、
それでも諦めずに立ち向かった時の脳内でアドレナリンがドバドバ出てくるあの興奮!
やっぱりこの興奮は獣の騎士団の誰一人余すことなく思い入れや感情移入しまくってるからこそなんだと思います。
誰か一人が欠けてしまったら絶対に届かないだったであろう勝利だからこそ、感動も一入なんですよねぇ…

そして大いに興奮しまくるこの作品も次の10巻で遂に完結です。
アニマとアニムスの物語はここまでだけど、この作品はタイトルの通り朝日奈さみだれの物語。
地球を砕く最終目標を持つさみだれと、その騎士である夕日がどういった結末を描くのか。
幼き日に出会った二人が、数々の出会いと別れと再会を経てどういった結論を出すのか。
もう今から楽しみで仕方ありません。

今からドキドキが止まらない…!

:: 2010/4/30 金曜日::

■[漫画]もうすぐ動く歩鳥が見られるぞ!「それでも町は廻っている」7巻

それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2010-04-30 )
定価:¥ 560
Amazon価格:¥ 560
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4785933763
ISBN-13 : 9784785933760
作者サイト:おかんの家4

遂に「それ町」がアニメ化ですよ、アニメ化。
メイド喫茶だけど一般的な萌えと一線を画するメイド姿の歩鳥がヒロインのあの「それ町」がアニメ化ですよ。
凄く目出度いことですしファンとして当然嬉しいんだけど、
「それ町」は「自分だけの宝物」という感覚が特に強い作品なだけに、
ちょっぴり寂しい気持ちもあったりするので少々複雑だったりする今日この頃です。

多くの人に読んで欲しいけど、読んで欲しくない原因の一つが「生活感溢れる内容」ってトコなんですよねー
冬はどてらを着て姉弟三人こたつでゴロゴロ、夏はカラーピンナップにあるようにだらしない寝姿でゴロゴロと、
「うちの姉がお恥ずかしい…」という気持ちになっちゃうのが「それ町」なのです。
でもそこが面白かったりするんだよなぁ。(笑

また、「生活感溢れる内容」故に昔を思い出すことが多くて、またそこが面白いんですよ。
夏の高校野球の応援に駆り出されて暑さにヘトヘトになっちゃったりね。
そこで歩鳥やタッツンの女子トークに混じろうとして叩かれる男子とかもうね…!
ユキコの自分の部屋を持ちたいという我が儘と、実際一人になった時の寂しさや、
タケルがいつもと違うメンバーとカードバトルした時の新鮮さに目から鱗っぷりは子供時代を思い出すんですよ。
読者にこれほどの郷愁感を抱かせるは中々ないんだよなぁ。

そういった情緒的な面白さだけでなく、キャラクターの可愛さとかも勿論あって、
浴衣を着せられてテレる紺先輩は可愛いし、紺先輩を構う歩鳥も可愛い。
でも歩鳥が一番可愛いのはロリ時代なんですよねー
真田の恋する男フィルターも入ってるとはいえ、中学生時代の歩鳥も可愛さ5割増しだし、
小学生時代のツインテール歩鳥がすっごくロリ可愛いんですよ。
いや、勿論高校生になった歩鳥も可愛いんですよ?
でもアホの子なイメージがどうしても先行してしまうんですよね…(笑

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