本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身Ⅻ」 12/9発売!
遂にシリーズ完結!
:: 2024/1/12 金曜日::

■[漫画]肥大化したワカメの自尊心「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」4巻

Fate/stay night[Unlimited Blade Works]4巻Fate/stay night[Unlimited Blade Works]4巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:TYPE-MOON
原作者サイト:TYPE-MOON Official Web Site
作者名:森山大輔
作者twitter:森山大輔さん(@dai_greyhound) / Twitter
紙書籍通販:Fate/stay night[Unlimited Blade Works] (4)
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学校で謎のサーヴァントに襲われた士郎。
令呪を使ってセイバーに頼らず、自分の力だけで切り抜けようとするのは自信過剰だけど、
相手が士郎をいたぶるつもりだったので、何とか凛が間に合って…

士郎のバカさに毒気を抜かれた凛だけど、
衛宮切嗣の魔術師としての在り方を聞いたら、
真っ当な魔術師である凛には到底受け入れられないんですよね。
この時の凛の葛藤を表情と過去回想で見せるのはとても上手いと思います。
読者の大半がFate/Zeroを知っているからこそできる演出ではあるんですが、
森山大輔さんのFate/stay nightへの解像度の高さが伺い知れるのです。

他にもアーチャーが士郎へと語ったくだりですが…

これもUBWルートの真相を知っていれば、
かなり重要なことを言っていることがわかるんですよね。
この時のアーチャーの表情もよくわかってらっしゃる…!

でも、一番よくわかってらっしゃると思ったのはワカメですね!

魔術師家系の自分ではなく、士郎の左手に令呪が浮かび上がる兆候に気付いたワカメは、
内心で嫉妬と焦燥感とやるせなさが大変なことになっていると思うんですよ。
望んでも得られなかった資格をよりによって士郎に取られたとか、
そりゃ気が気でないでしょう。

だからこそ、自分がマスター権限を得られたことを見せびらかしたくなるんだと思うし、
こういった表情をするんですよ。

たとえ借り物でも、その事実から目を逸らし、
命のやり取りをするということを本質的に理解できず、
両親と祖父から愛情を受けずに育ったからこそ、
自分を見て欲しいと望んでいたからこそ肥大化した自己顕示欲が、
マスター権限を得られたことでとても満たされたことによって、
醜い誇らしさが内面から滲み出ているんですよね…!

いやはや、本当に森山大輔さんは原作への理解度が高い!
それがよく伝わってくるワカメ溢れる4巻でした。

:: 2023/12/18 月曜日::

■[漫画]閉ざされた世界「空の境界 the Garden of sinners」12巻

「忘却録音」も佳境に入ってきた12巻。
閉ざされたお嬢様たちの妖精郷、礼園女学院。
そこで起こっている妖精絡みの事件の真相を解き明かすため、
鮮花に協力して式も女学園へと潜入したんだけれど…

今回の事件の真相を探るために一番役に立ったのはやはり黒桐ですね。
鮮花の兄として、式の恋人として心配している黒桐ですけど、
相変わらず探すという一芸は多の追随を許しません。

鮮花が調べた事から組み立てた推論は外れたものではないですが、
黒桐は調べる事が膨大だから、推論のパーツの量が膨大だし、
部外者ということもあって残酷なまでに正確に組み立てられるんですよね…
橘佳織さんが自殺した原因はあまりにも残酷でした…

そして黒桐が探偵として有能だったのと、
橙子さんという魔術師が居たことで黒幕が判明するんだけど…
その正体が意外なほどにスケールが大きいんですよね。

どうでも良いけど、この構図にはCLAMPみを感じるな…

式は別ルートから黒幕に辿り着いたけれど、
彼女に待ち受ける運命は苛酷なので、本当のクライマックスはこれからですね。
「忘却録音」はもうちょっとだけ続くんじゃ。

:: 2023/11/30 木曜日::

■[漫画]身体が温まるあったかポトフ「衛宮さんちの今日のごはん」9巻

衛宮さんちの今日のごはん9巻衛宮さんちの今日のごはん9巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:TYPE-MOON
原作者サイト:TYPE-MOON Official Web Site
作者名:TAa
作者twitter:TAaさん(@tam_00xx) / Twitter
連載サイト:衛宮さんちの今日のごはん
紙書籍通販:衛宮さんちの今日のごはん (9)
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DMM電子書籍:衛宮さんちの今日のごはん (9)

今回は表紙にあるように士郎と一成とワカメが調理実習をする回があります。

士郎が調理実習をするとか、釈迦に説法というか、
野球部が体育で野球をして無双するようなもんですけど、
そこらへんは一成がよく分かっているので、ちゃんと難易度別に配分するわけです。

ワカメも魔術師コンプレックスさえ刺激しなかったら、
ちょっと面倒で生意気な悪友ですからね。
悔しいけれど、ワカメが作った鯖ミソは美味しそうだったんだよね…
まぁ、ワカメの味噌汁を作った方がネタにはなっただろうけど、
メタネタすぎるし、簡単すぎるからボツになったのかしら…?

そしてこれからの季節にピッタリの料理を作っているのは、
桜とライダーの二人でしたね。

野菜の皮で出汁を取るのは私もカレー作りの時よくやってますが、
それを使ったポトフはとても美味しそうでしたね。
冬には身体が温まるポトフは丁度良いので、
この冬は私も作ってみたくなりました。

身体が温まるという意味では凛が主導で作った中華料理も有りだと思うけど、
麻辣の辛みはちょっと私の好みからは外れているので、
作るにしても泰山みたいな本格中華ではない、
凛たちが作った町中華くらいのレベルでチャレンジしたいものですw

:: 2023/6/30 金曜日::

■[漫画]束の間の平穏が破られる時「Fate/stay night[Unlimited Blade Works]」3巻

Fate/stay night[Unlimited Blade Works]3巻Fate/stay night[Unlimited Blade Works]3巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:TYPE-MOON
原作者サイト:TYPE-MOON Official Web Site
作者名:森山大輔
作者twitter:森山大輔さん(@dai_greyhound) / Twitter
紙書籍通販:Fate/stay night[Unlimited Blade Works] (3)
Kindle版まとめ買い:Fate/stay night[Unlimited Blade Works]
DMM電子書籍:Fate/stay night[Unlimited Blade Works] (3)

墓地でのバーサーカーとの戦いから一夜明けた士郎とセイバー
聖堂教会が事件を秘匿したため束の間の日常に戻れたけれど、
聖杯戦争の闇の側面は日常の象徴である学校へも迫っていて…

冒頭から食事をするセイバーが描かれてましたが…

これが後にセイバーが腹ぺこキャラと認識され、
ついにはグルメスピンオフ漫画が生み出される端緒となろうとは、
お釈迦様どころか作者たちにもわからなかったのである…!

そんな平和なセイバーと一緒に学校に行って見学し、
藤姉と桜にもセイバーのことを紹介してとほのぼのとした雰囲気だったんだけど、
凛とアーチャーの二人は夜の街を警邏してキャスターの痕跡を掴んだりと、
積極的に聖杯戦争に参加していて、士郎との意識の差が感じられます。

そんな意識の差というか、危機感が全くない平和ボケの士郎を目の当たりにして、
愕然とした表情となる凛の表情が最高でした…!w

とても凛らしさと森山大輔さんらしさが滲み出ていて、
メチャクチャ笑えるんですよねw
この後、士郎にガンドの嵐をお見舞いしているけれど、
それも仲良く喧嘩しているようにしか見えないというか…
うん、やはり凛は殺伐としているよりも、
顔を崩してコミカルなことをするのが似合うと思います!

そしてラストにナイスバディのサーヴァントが出ましたね!
まぁ、流石に今更ネタバレを気にする人がいるとは思いませんが、
敢えて言及するの野暮だと思いますので、
詳細は4巻をお楽しみに…!

:: 2023/4/9 日曜日::

■[漫画]間桐桜という少女「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」10巻

Fate/stay night [Heaven's Feel]10巻Fate/stay night [Heaven’s Feel]10巻
出版社:KADOKAWA
原作者名:TYPE-MOON
原作者サイト:TYPE-MOON Official Web Site
作者名:タスクオーナ
作者サイト:A/O LABO
紙書籍通販:Fate/stay night [Heaven’s Feel] (10)
Kindle版まとめ買い:Fate/stay night [Heaven’s Feel]
DMM電子書籍:Fate/stay night [Heaven’s Feel] (10)

Fate/stay nightには色々と象徴的なシーンが沢山あります。
セイバーだと初登場の「問おう。貴方が私のマスターか?」ですし、
凛だとアーチャーと二人でビルの屋上に立っているシーンだったり。
そして、桜だと表紙になっている雨のシーンだと思うんですよね。
まぁ、次点にたくし上げがあるとは思うんですけども。

セイバーや凛と競べると、桜っていうのは弱い女の子なんです。
普通の人間らしさがある、共感できるキャラというか…
どこにでもいる、普通の女の子なんですよ。

そういった、弱くて、みじめで、それでいて我慢強くて。
抑圧されてきた生活の中で少しだけ見付けた喜びに縋り、
自分では勇気を出せなくて半ば流されるように生きてしまう。
そういった桜に私はとても魅入られてしまうのです。

作中では間桐臓硯が全ての元凶だと言ってましたし、
事実その通りではあると思うんですが…
一番悪いのは、そんな間桐臓硯の本質を見抜けず、
盟約を交わした魔術師の家系だからとホイホイと実の娘をプレゼントした時臣パパでしょう。
ギルガメッシュのことといい、言峰綺礼のことといい、
本当に時臣パパは人を見る眼が限りなくゼロですよね。
人を見る眼という意味だと雁夜くんの方が圧倒的にマシですよ。

さて、これからの展開はエロくて暗くて重くて…
そんなとっても間桐桜な物語に本格的に突入していくので楽しみですね。
Heaven’s Feelはここからが本番だ…!

:: 2023/4/8 土曜日::

■[漫画]魔都新宿に憩いはない「Fate/Grand Order ‐Epic of Remnant‐ 亜種特異点I 悪性隔絶魔境 新宿 新宿幻霊事件」4巻

アラフィフ、アルトリア・オルタ、ジャンヌ・オルタ。
3人のサーヴァントとともに新宿のバーサーカーに挑むことにした藤丸だが、
おぞましい人形を使役するバーサーカーを前に出したアラフィフの策がえげつなく、
その策がついに実行されるが…!?

元々狂っているファントム・ジ・オペラですが、
この新宿では更に狂ってバーサーカーになっているだけあって、
まともに読んでると頭がおかしくなりそうな気さえします。

元々暗い雰囲気が絶好調の新宿においても、
このバーサーカーは極まった暗さがありますからね…
最期に僅かながらも救いがあったのだけはホッとしましたね…

それだけに一段落ついて一息をついた所に、
新宿のアサシンが滑り込んだ時には本当に戦慄しましたね。
この新宿には気が休まるところはないのか…!

まぁ、ジャンヌ・オルタもアルトリア・オルタも気を抜いていたので、
それだけ新宿のアサシンが有能だった、ということでもあるのですが。

これからも暗い過去を持つサーヴァントが出てきて気が休まらないんだよなぁ…
本当に新宿は地獄だぜー!

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