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:: 2015/3/2 月曜日::

■[ラノベ]読めば読むほど涎が溢れる「異世界食堂」1巻

異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:犬塚 惇平
出版社:主婦の友社( 2015-02-28 )

作者サイト:犬塚惇平(犬派店主)
絵師サイト:エナミカツミ ウェブサイト
絵師twitter:エナミカツミ(@enonami)さん | Twitter

オフィス街に程近い場所にある商店街の3階建てビルの地下一階にある「洋食のねこや」
五十年前からやっている洋食屋で、洋食という名前以上にメニューは多彩。
客が殆ど居なくなる土日が休みだけど、土曜日が定休日なのは実は表向きだけ。
土曜日は特別なお客様を迎え入れるために中年の店主一人だけ切り盛りする特別営業日。
その特別なお客様たちからは「ねこや」ではなく「異世界食堂」と呼ばれていて…

昨今怒涛の勢いで書籍化される「小説家になろう」の中でも、
常にベスト10に入りながらも何故か書籍化されずに不思議に思われていた「異世界食堂
正に待望という言葉がぴったりの書籍化がなされ、ヒーロー文庫から発売されました。
いやはやめでたい。

エルフ、ドワーフ、リザードマンにハーフリングと人間以外の客が多数訪れ、
異世界日本の洗練された料理の美味しさに驚くという設定の妙。
また、客の一人ひとりにドラマがあり、それが繋がっていく物語の面白さ。
更に、一話ずつ読んでいくと次第に異世界の設定が解っていく構成の巧みさ。
そして何より、料理を食べているシーンの描写が本当に美味しそうなんですよ!
しかも書籍化に伴い挿し絵が付いたことで、より一層食欲を刺激してくるから困る!

例えば、あるベジタリアンなエルフ向けには豆腐ステーキ
例えば、ある駆け出し猟師が初の獲物の一角猪の肉で作ったポークジンジャー
例えば、手の平サイズの小人のリリパットたちが群がるホットケーキ
本当に読めば読むほどに涎が口中に滲み出てくるんですよ!
深夜に読むことはお勧めできません。(笑

それに登場人物たちのドラマも面白いんですよね。
病気で寂しく療養している皇女が祖父に連れられて幼い頃に食べたチョコパフェの話だったり、
無人島に漂着し、ねこやでカレーライスを食べることを生き甲斐に20年間生き延びた将軍だったり、
異世界食堂で見掛けて皇女に惚れてしまった砂漠の国の王太子だったり、
どのエピソードもキャラクターのバックボーンが感じられて面白いです。

あと、書籍版にはプロローグと書き下ろしエピローグ「豚の角煮」が収録されています。
プロローグのお陰で世界観が判りやすくなってるし、
エピローグの豚の角煮も店主のキャラクターを掘り下げてくれて良い仕事してくれてますので、
Web版のファンの人は是非読んで欲しいです。

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