僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!

:: 2016/7/3 日曜日::

■[漫画]天才に翻弄される人々「響 ~小説家になる方法~」4巻

響~小説家になる方法~ 4 (ビッグコミックス)
著者/訳者:柳本 光晴
出版社:小学館( 2016-06-30 )

作者サイト:TTT
Kindle版:響~小説家になる方法~ (4)
Kindle版まとめ買い:響~小説家になる方法~

自尊心が肥大し鬱屈した独りよがりの文学ワナビ田中康平。
くすぶり続ける自分に疑問を持っているちょうどその時に新人賞受賞の連絡を受ける。
ついに才能が認められて文壇デビューができると内心興奮しながら、
文芸誌「木蓮」新人賞授賞式に赴いたらそこにはもう一人の受賞者という、
ピンクのゴスロリに金髪ウィッグという頭のイカレタ15歳の少女、響がいて…

圧倒的な才能は本人の自覚なく、否が応でも周囲に影響を及ぼしてしまう…
今回の犠牲者は人生の転機となるはずだった新人賞授賞式にて、
響にパイプ椅子でフルボッコにされた田中くんです。
見た目と年齢で勝手に判断して喧嘩を売った自業自得とはいえちょっと可哀想でしたが、
本当に悲惨なのは響という規格外の天才と同じ賞を受賞してしまったことでしょう。
今後の作家人生で比較対象にされるかと思うと不憫…

それにしても田中くんのワナビっぷりが凄いですね。
もうこれでもかというほどに独りよがりで観察眼がなくて、
自己中心的なところが如何にもワナビっぽくて読んでてゾワゾワしますよ。
むしろ典型的すぎて田中くんの言動が理解できるからこそ、
響の特異性が際立つんでしょうね。

そして田中くんと同じと言ったら失礼にあたるんだけど、
響と対比せざるを得ないのが華々しくデビューした凛夏。
日本文学会の巨匠の娘という最高の環境とたゆまぬ努力と人並み以上の才能。
それらを全て兼ね備えていながら響の影響からは逃れることができず、
ついには人当たりの良い女子高生の仮面を脱ぎ捨ててしまうあたり、
メンタル的な意味で心配ですよね…

しかし響は何というか生き方が格好良いというか眩しいよなぁ。
建前なんてなくて、本音でしか生きてないって感じが凄い。
そんな響を丸ごと受け止める涼太郎のキモさも中々だったけど、
扱いになれてきた隆也や普通に友達できてる花代子ちゃんを見てると、
響も15歳の女の子なんだなって感じがします。

でもその文才は圧倒的すぎるんだよなぁ…
ホント今後どうなるんだろう…

関連エントリー


響 〜小説家になる方法〜8巻 出版社:小学館 作者名:柳本光晴 作者サイト:TTT Kindle版:響~小説家になる方…

響~小説家になる方法~ 3 (ビッグコミックス)著者/訳者:柳本 光晴出版社:小学館( 2015-12-28 ) 作者…

響 〜小説家になる方法〜13巻 出版社:小学館 作者名:柳本光晴 作者サイト:同人サークルTTT Kindle版:響 …

響 〜小説家になる方法〜10巻 出版社:小学館 作者名:柳本光晴 作者サイト:TTT Kindle版:響~小説家になる…

響 〜小説家になる方法〜2巻 出版社:小学館 作者名:柳本光晴 作者サイト:TTT Kin…


 Comments (0)

No Comments »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

HTML convert time: 0.551 sec. Powered by WordPress