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:: 2018/10/16 火曜日::

■[ラノベ]もっと本好きの下剋上が好きになる「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 貴族院外伝 一年生」

「本好きの下剋上」シリーズ、初の外伝!

元々Web版ではマイン視点以外の外伝SSは大量にあって、
今までも本編の巻末に収録されていたんですが、
マインが貴族院に行って登場人物が増えてきたこともあってか、
SSだけで独立した外伝として刊行されました。

Web版にあったSSよりも書き下ろしの方が多いので、
Web版からのファンにとって、とても満足度が高い一冊になっています。
ただ、作者の香月美夜さんの負担が多いけど大丈夫なのかな?
という心配はしてしまいますけども。
マインと同じくらい病弱な印象があるからなぁ…

外伝として色んな人物の視点で眺めることで、物語を多角的に見ることができて、
それによって面白さが増しています。
ヴィルフリートを例にあげると、
マインの視点では年相応の成長が感じられけど、マインに振り回される被害者でもある、
という印象が強かったんですが、
ハルトムートの視点からは領主候補生としてマインに比べて不足点が目立つし、
ヴィルフリート視点だと、どうしても自分本位なところが気になってしまうな、と。

自分本位と言えばトラウゴットなんか特に酷かったですね。
物事の表面しか見えてない、プライドだけが高いお坊ちゃんという感じで。
ユストクスにボッコボコにされてても同情は全くできなくて、
むしろスカッとするくらいでした。
マインの側近を辞任して正解ですよ。

それとエーレンフェスト以外だとダンケルフェルガーが面白かったですね。
ハンネローレ様視点だとルーフェン先生はディッター馬鹿の困った脳筋なんだけど、
ルーフェン先生視点だとレスティラウトを体当たりで教育する熱血教師って感じで、
ダンケルフェルガーの寮監としての頼もしさを感じました。

まぁ、ダンケルフェルガーの男性陣に振り回されるハンネローレ様は大変そうですが…
あんなに可愛らしいのに、精神的に逞しくないといけないとは…
ハンネローレ様、がんばろーね!

頑張ろうといえばヴィルフリートと友達になったオルトヴィーンも、
姉を持つ弟の悲哀っぷりが同情を誘い、応援したくなりましたね…
ヴィルフリートの場合は自業自得感がありますが、
オルトヴィーンに関しては姉という名の理不尽に翻弄されてばかりなので、
100%同情できてしまいます。
兄や姉に振り回される弟ってのはどこの世界にもあるものなのですよ…
フェルディナンド様もジルヴェスターに振り回されてるしね…!

元々Web版のSSは好きでしたが、更に好きになりましたね。
物語を多角的に楽しめるので、この物語をもっと好きになりました。
できれば二年生編とかの外伝も読みたいものです。

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