その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2009/5/9 土曜日::

■[漫画]ビジュアル化で原作の面白さ120%up!「生徒会の一存」1巻

生徒会の一存1 (角川コミックス ドラゴンJr. 143-1)
著者/訳者:10mo
出版社:富士見書房( 2009-05-09 )
定価:¥ 609
コミック
ISBN-10 : 4047126047
ISBN-13 : 9784047126046
原作者サイト:栄養の無いサプリメント>
作者サイト:サークル 雑踏景色 10mo ‘s web

癖の強いラノベ「生徒会の一存」を上手くコミカライズしていると思います。
元々オタクネタのオンパレードでメタ的な側面が強い作品で、
ただダベるだけの内容でどうやってメディアミックスするものかと思いましたが、
正攻法且つ文句なしの出来だなぁ、と感心している次第です。

ビジュアル化することで元ネタがより判りやすくなっていることと、
元々美少女いっぱいというのがコンセプトな作品だけあって、
常にビジュアル化されるということがそれだけでメリットになっています。
まぁ、つまり美少女マンセー、と。

作画担当の10moさんは元々絵柄も達者で筆が早いので有名な同人作家さんでしたから、
漫画としての完成度も、作画のクオリティ的にも文句なしの出来で、
しかも回を追う事に上手くなっているのが感じられますね。
1巻ではドラゴンエイジPureで連載されていた分+αしか収録されていないので、
ドラゴンエイジ本誌で連載が始まった現在は刊行ペースも上がるだろうし期待できるかと。

連載前のプレビュー版にドラゴンマガジンに載った告知バージョン。
更に単行本お約束の描き下ろしも盛り込んだ非常にお徳な一冊と言えましょう。
コミカライズとしてよく出来ていますし、
まだ原作を読んだことがない人にもお勧めできる作品だと思います。
ただハーレムを目指す主人公が美少女いっぱいの生徒会でだべるというだけの作品ですが、
萌えと笑いは多分に含まれていますので手に取ってみてはどうでしょうか?

:: 2009/5/7 木曜日::

■[漫画]ただ想う「この世界の片隅に」下巻

この世界の片隅に 下 (3) (アクションコミックス)
著者/訳者:こうの 史代
出版社:双葉社( 2009-04-28 )
定価:¥ 680
コミック
ISBN-10 : 4575942235
ISBN-13 : 9784575942231
Kindle版:この世界の片隅に (下)
Kindle版まとめ買い:この世界の片隅に

広島から呉に嫁いだのほほんとしたすずさんの戦時中の物語。
戦時中なのに朗らかな家庭で生活するすずさんの明るい日常も、
終戦を間近に迎え呉への空襲も勢いを増し、
いつまでもほのぼのとした雰囲気でいられなくなって…

戦時中を描いた作品だし、いつかは起こると思ってましたが、
やはりその時になるとぞくりとするものがあります。
爆弾が降り注ぐ中、姪の晴美と二人で防空壕で耐え、
何とか生き延びたと思ったらすぐそこには時限爆弾が…
人間とは戦時中とはいえ、何とも罪な兵器を生み出すものですね…

守りきれず、右手を失い、北條家に居たたまれなくなり、
広島へ戻ろうかと思うも、呉で紡いだ家族の絆は確かにあり、
ここで生きていこう、と思っていた矢先の閃光、轟音、震動、広島に見える巨大な雲。
広島に残してきた家族、ラジオから流れる玉音放送。
様々なことがすずさんの周りを駆け抜けていきます。

正直終盤は辛いことが多くて、心が痛かったですが、
最後まで読み続けて良かったと思える作品でした。
たった60余年前にこんな戦争とこんな日常があったのか、
と多少なりとも感じることができ、何よりすずさんの生き方を感じることができて良かったと思います。

:: 2009/5/4 月曜日::

■[漫画]マニアック&フェティッシュ「高校球児ザワさん」1巻

高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:三島 衛里子
出版社:小学館( 2009-04-30 )
定価:¥ 550
コミック
ISBN-10 : 4091825370
ISBN-13 : 9784091825377
作者サイト:日刊ザワ

スピリッツ連載なのにやけにフェティッシュな漫画で有名なザワさん。
公式戦に出られないのに野球部に所属している都澤理紗の部活のある日常。
とはいえ熱血系ではなく、かといってやけにエロいということもなく。
毎回8ページ程度で纏まったどこか面白い作品なのです。

いつもはかったるそうに授業を受けるけど、野球に関しては真剣で。
日焼けや筋肉が付いてたりと女の子らしいトコは少ないようで、
わきの手入れが甘いと言われた時は赤面するし、タオルは水玉を使ってるしと、
たまに見せる女の子らしいとこがまた可愛かったり。

でも本人は女の子らしさとかはあまり気にして無くて、
腹筋を鍛えたりとかそういったことに興味があったりするんですよね。
そんなザワさんだからこそ、たまに見せる女の子らしさが光るんですよねぇ。
いや、ホントにフェチな漫画だわ。

個人的に一番好きなのは練習試合で他校に行った時、
スラパンを家から穿いてきた為にパンツを忘れてしまう話の「女子マネ」
他校の女子マネとのやり取りとか実に素晴らしい。
釘刺されるまでノーパンで帰ろうと思ってたっぽいとことか特に!

いやー、ザワさん良いわー

:: 2009/5/2 土曜日::

■[漫画]おっとり女子の柔らかな恋「ももんち」

ももんち (ビッグコミックススペシャル)
著者/訳者:冬目 景
出版社:小学館( 2009-04-30 )
定価:¥ 780
コミック
ISBN-10 : 4091825508
ISBN-13 : 9784091825506

冬目景作品が2ヶ月連続で3冊刊行という珍しいことが起こり、その3冊目がこの「ももんち」
珍しいといえば主人公も冬目景作品では珍しく女の子が明確に主人公やってて、
しかもタレ目系のおっとりとした、何というか草食系女子?
スピリッツで不定期掲載されていた作品が1巻完結での単行本化です。

主人公のももは母や兄や姉に愛され、放浪癖のある父親にも愛され、
だからか若干人見知り気味で、幸せを実感してるからこそ家を出て暮らし始めた浪人1年生。
友達にも恵まれ、初めての恋には儚く破れたもののそれでも世界は回り続け、
過保護気味に愛されても、ももの日常は続いていきます。

アトリエに放置されている不思議なキャンバスの持ち主の松本くんと、
モチーフに使われたニワトリが縁で不思議な交流が始まり、
周りからの過剰な後押しだからこそ二の足を踏み、
彼女らしき女性と話していたからこそ離れ気味になっちゃう。
でも、受験会場に間に合いそうもなく途方に暮れてた所に駆けつけた松本くんは輝いていて、
松本くんが遠方の大学に通う為、引っ越しするギリギリになって今までの葛藤はどこかに行って、
とにかく走ってしまう姿は恋する女の子してて、どこか微笑ましくて読んでいて頬が緩みました。

後書きに古き良き時代の少女漫画を目指した、と書かれていて納得です。
あんみつ奢って貰うことになって変な踊りを即興で踊ったり、
それを松本くんに見られて凹んだり、もやもやすることがあって床に這いつくばって、
「しゃくとりむし」とかヘンテコなことしたりとどこか親近感の湧く女の子が主人公で、
ラストも明確な彼氏彼女な関係にはなってないけど、それも含めてこの作品らしいかな、と。

陰鬱な雰囲気は全くなく綺麗に纏まっている作品なので是非読んで欲しい作品です。

:: 2009/4/30 木曜日::

■[漫画]スクウェアエニックスの正に切り札!「プラナス・ガール」

かつてアトムを見て育った世代が二足歩行ロボットのアシモを作ったように、
子供時代に見た漫画やアニメというのは人生を決定付けてしまうことがあります。
かく言う私も幼稚園時代に「Dr.スランプ アラレちゃん」をTVで見ていた為、
色々な物を発明する千兵衛博士に憧れて理系に進み、現在の職業に就いていたりします。

そして同時期に見ていたアニメに「ストップ!!ひばりくん!」がありまして…
幼稚園の頃にこのアニメを見てしまったが為に女装漫画好きに…
見た目は美少女なひばりくんがホントに男の子か判らずドキドキした子供心。
その後、「らんま1/2」で女装漫画だけでなくTS漫画全般に興味を持つ種を蒔かれ、
「♂ティンクル2アイドルスター♀」で女装がバレるかどうかにドキドキするようになり、
TS作品好きとしての私が出来上がっていったのです。

女装がバレるドキドキ感とアイドルというみんなに注目される立場を描いた作品だと、
やぶうち優先生が「少女少年」という金字塔を打ち立て、
最近だと「絶対☆アイドル」という名作も生まれていますし、
性転換モノだと武田すん先生の「世界の果てで愛ましょう」という傑作があります。
ただ、ヒロインが男の子か女の子か判らない、という作品だと、
かつて北条司先生が描いた「ファミリーコンポ」くらいなんですけど、
連載が止まった「ひばりくん」に続き、「ファミリーコンポ」は打ち切りという結末に…

最近はTS作品も増えてきましたが、「こんなに可愛い子が男の子なわけがない」のがデフォで、
ハラハラドキドキ感とか背徳感とかあって、それはそれで大好きだったのですが、
どこか物足りないモノを感じているのも確かでした。

そんな心の穴を埋めるかのような素晴らし作品がガンガンJOKERにて連載が始まりました!
それが「プラナス・ガール」なのです!!!

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主人公の槙が桜が舞う頃に出会ったアイツ、藍川絆。
運命を感じた相手は実は…

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自称男だったのです…!

男心が判ってるラフな性格の絆なんだけど、見た目は美少女。
男なはずなんだけど、女の子であって欲しい。
そんな男心を手玉に取られ、翻弄される訳なんですよ。

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弄ばれてると判っているのにドキドキせざるを得ないし、

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水着姿にだって興奮しちゃう訳ですよ!

始終自称男の絆にはドキドキさせられたり興奮させられるんですよ。
でもそれがこの上なく心地良い…!
もう最高…!

元々ガンガンパワードで掲載されていた読み切りが元で、
ガンガンJOKERは第3話からなのですが、ガンガンONLINEで第1話と第2話が読めます。
んで、第1.5話は女装少年アンソロジーに収録されています。

当然私が我慢できるはずもなく、ガンガンJOKERと共に購入した次第です!
単行本が出るまで我慢できるはずがないでしょう!!!
「プラナス・ガール」の為ならガンガンJOKERも購読しちゃうね!!!

兎にも角にも女装漫画好きの原点「ストップ!!ひばりくん!」をどこか彷彿とさせる期待の作品です。
作者の松本トモキ先生を今後猛烈な勢いで応援していきたいです!
まだ3話目ですけど、今から単行本の発売が楽しみでなりません!

:: 2009/4/29 水曜日::

■[漫画]ヤングガンガンの面白い新人作家が送る新作「んぐるわ会報」1巻

んぐるわ会報 1 (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:高尾 じんぐ
出版社:スクウェア・エニックス( 2009-04-25 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4757525494
ISBN-13 : 9784757525498

今までヤングガンガンで読み切りを出してた高尾じんぐさんの初連載。
どこかの高校の生徒会の日常を描いたギャグ漫画なんですが、これが凄く面白いんですよね。
冷静でドSでやる気のない会長に穏和で優しいお嬢様風な副会長の常磐さん。
サボり気味な成子に一年生書記の里見に黒一点の一年生会計の松戸という生徒会の面々の日常。

巨漢で優しいのに誤解されやすくあまり報われない松戸が良い味出してるんですよねー
会長のことが好きなんだけど、気付いて貰えないし恥ずかしいしで言い出せない。
そして気付いてない会長はことある毎に松戸を冷静沈着にいじって遊んでしまうという…
連載第一話からして、男子の制服のズボンは夏場が暑いのでハーフパンツの校則容認要求を、
校則変更せず要望を叶えるために女子制服のスカートを提案し、実験の為松戸に履かせて…
と、恥ずかしくて内股な松戸の姿には哀愁と同時に笑いがこみ上げてくるんですよね。

普通に考えれば面倒見がよくお淑やかな常磐さんに惚れそうなもんだけど、
松戸は何故かいじられようとも報われなくても会長が好きなんですよね。
何とも恋は制御不能で理屈でないものであります。
そんな松戸も一応報われる回もあるのは嬉しいものがありますが、
結局は最後に好意が空振ってしまうのはギャグ漫画の宿命なのかなぁ、と。(笑

ギャグ漫画としてよく出来ているし、最近の新人作家の中では結構お勧めだったりします。
ヤングガンガンは面白い作品も多いし、新人も良い人が出てきているしで良い雑誌だと思いますよ。
できれば高尾じんぐ先生のこれまでの短編もまとめて一冊単行本にして欲しいトコなんですが。
具体的に言えば若い女性教師のおっぱいを揉みたい為、頭の悪い3バカがテストで良い点を取ろうとする、
最近話題の「おっぱいバレー」的なストーリーの「いただきッ!」をもう一度読みたいです。(笑

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