僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2024/4/24 水曜日::

■[ラノベ]異世界転生ょぅι゛ょっょぃ「商人令嬢はお金の力で無双する」

商人令嬢はお金の力で無双する商人令嬢はお金の力で無双する
出版社:TOブックス
作者名:西崎ありす
作者サイト:西崎ありす
絵師名:フルーツパンチ。
絵師twitter:フルーツパンチ。さん(@pachikbl) / Twitter
連載サイト:商人令嬢はお金の力で無双する
紙書籍通販:商人令嬢はお金の力で無双する
DMM電子書籍:商人令嬢はお金の力で無双する

平民の母と貴族の父が駆け落ちした先で生まれたサラは両親が亡くなり祖父に引き取られたけれど、
侯爵である祖父の家にはイジワルな従兄たちが3人居て、いじめられて池に突き落とされてしまう。
死にそうになった時に日本の商社で働いていた記憶とともに魔法の力に覚醒したサラは、
力を身に付けるために王都の別邸を離れてもう一人の伯父がいる領都へ向かうことになるんだけど…?

TOブックスから刊行されたのは女性主人公の異世界転生モノです。
8歳の幼女なのに異世界で培った能力で危機に陥った侯爵家で無双して頭角を現せていく物語です。
かなり濃密で怒濤の如くイベントが盛り盛りなので読んでて疲れそうになるけれど、
面白さも濃厚になっているので、どろり濃厚家系ラーメンみたいな作品になっております。

サラも始めは猫を被って虎視眈々と実力を身に付けていくつもりだったみたいだけど、
前任の代官が横領して追放されたけど、文官能力が低い伯父が目の下にクマを作りながら、
今にも倒れそうになっているのを見かねてついつい助けちゃうんですよね。
8歳の幼女に次々と指示されて動く周囲の大人たちも驚いたでしょうが、
バリキャリだった商社務めの経験は異世界でも冴え渡るのです。

男尊女卑の世界で、有能だけど芽が出せない女性たちをメイド、侍女、錬金術師に薬師と、
あらゆるジャンルで引き上げて適材適所に割り振って活躍させるのは、
とてもリーダー気質で、サラこそが次期侯爵に相応しいように見えるんだけど、
本人は貴族社会で便利なコマのように使われるのが我慢ならないので、
平民の商人として自由に生きたいから頑張ってるんですよね。

とはいえわりと甘いところがあるので、
麦角菌に冒された村を救うためにすぐに自分の能力を隠さなくするとか、
とても危ういところがあるのが心配です。

すごく良いところで終わったので続きが読みたいですね。
基本的にWeb版からあまり変更はないみたいですけど、
書籍化で書き下ろしが読めるのは嬉しかったですね。
他者視点だとサラの規格外さがよくわかるので、もっと読んでみたいです。

:: 2024/4/22 月曜日::

■[ラノベ]難攻不落のチョロイン「家事代行のアルバイトを始めたら学園一の美少女の家族に気に入られちゃいました。」

祖母と二人暮らしの高校二年生の大槻晴翔は夏休みに家事代行アルバイトを始めることに。
祖母に鍛えられた家事スキルを活かせる自分に合ったバイトだと思いきや、
初仕事の現場は学校一の美人と言われるクラスメイトの東條綾香の家!?
そして晴翔の落ち着いた物腰と家事スキルに綾香の弟だけじゃなく、両親もメロメロになって…

なろう書籍化作品なんですが、内容はタイトルの通りです。
そしてこの作品の一番面白い所は、たまに挟まれる綾香ちゃん視点なのですよ!

綾香ちゃんは子供の頃から可愛かったんだけど…
小学生の頃は男子にイタズラされて嫌な目に遭うし、
中学生の頃は一方的に告白してきた男子を好きな友達と疎遠になるし、
男子には嫌な思い出ばかりなので、恋愛から距離を取ってたんですよね。

どれだけイケメンに言い寄られても靡くどころかドン引きしてばかりなのに…
両親不在&弟の面倒で疲れ、母に勧められていたこともあって家事代行を頼んだら、
成績トップで空手をやってる細マッチョで家事スキルが高く、物腰が柔らかくて、
弟の涼太くんも懐いてしまう晴翔のことを知ってしまい、
するりと綾香ちゃんの心に入ってきたわけなのですよ。

今まで碌に男性に免疫がなかっただけに、心の内側に入られたらあっという間でしたね…!
スーパーで偶然見掛けて軽くストーキングしたり、
少しの会話でテンパってプロポーズかと勘違いしたり、
綾香ちゃんの言動が一々可愛いんですよ!

友人の咲ちゃんが相談に乗ってくれてるけれど、
咲ちゃんが居なければ綾香ちゃんは一体どうなっていたのか心配になるレベルですよ。
高校二年生にして初恋だから、見た目とのギャップも凄いんですよねー
本当に綾香ちゃんが可愛すぎる…!

学校では難攻不落の高嶺の花なのに、
夏休みに入ってプライベートで出会ったら簡単に恋に落ちるチョロインが綾香ちゃんです。
そしてこの物語は恋に落ちた綾香ちゃんの可愛さを愛でる作品だと思います。

書籍化されたことでなろう版から全体的にブラッシュアップされていたので、
是非続きも書籍化して、より素晴らしい物語を読ませて欲しいものです。

:: 2024/4/7 日曜日::

■[ラノベ]それなんてエロゲ?「迷子になっていた幼女を助けたら、お隣に住む美少女留学生が家に遊びに来るようになった件について」6巻

明人を縛っていた家の問題もわりと強引に解決した上に、
晴れて親公認になった明人とシャーロットさんは誰憚ることもなくイチャイチャでラブラブ!
家族全員が一緒に住まうことになった上に、
クリスマスが近付いてきて、明人とシャーロットの距離も更に近付いて…?

終盤の展開が官能小説並みでビックリしましたよ!
てっきり朝チュンで終わらすものばかりだと思ってたので、
往年のエロゲ並みに割りとガッツリ目で書かれていてビックリしました。
少なくともプレステだと審査通らないと思うし、サターンでも厳しいですね。(世代が分かる比喩

それを抜きにしても見所は沢山ありましたね。
ラーメンを食べるエマちゃんがとても可愛かったし、
エマちゃんの面倒を見る明人がとても微笑ましかったです。
切符や券売機を買うためのボタンを押したがるのは子供のあるあるですね。
やはりエマちゃんの可愛さは癒しがあるなぁ…!

そして意味深に出てきた新キャラの金髪ツインテさんですが…
これはシャーロットさんの友人というオチでしょうか?
明人に近付く女には実母であろうと全方位で嫉妬するシャーロットさんですから、
親友だろうと容赦なく嫉妬すると思いますので、次巻がちょっと心配ですね。

それはともかくそろそろ表紙にエマちゃんが復帰して欲しいものです。
次巻こそよろしくお願いします!

:: 2024/3/31 日曜日::

■[ラノベ]親子三代の記憶「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~」

ビブリア古書堂の二代目に嫁いだ智恵子と、その娘の栞子。
そして栞子と五浦大輔との間に生まれた娘の扉子。
卓越した記憶力と洞察力を持った3人の女性が、
17歳の時に関わった鎌倉文庫に存在した夏目漱石の稀覯本と関わるお話です。

今回は扉子、智恵子、栞子の順番でそれぞれの物語が展開しています。
扉子の話では幼馴染みで親友の戸山圭ちゃんと仲違いしていた理由が判明するんですが、
前巻で扉子が恭一郎に対して自問するように言っていた言葉の意味がわかりました。
相手の話を聞かず、独断で動いた結果、手痛い失敗をしたからだったんですね。
この件に関しては扉子が自省しているように、彼女自身のミスが大きいでしょう。
それでも圭ちゃんと仲直り出来たのには安心しました。

今回大きく関わってくるのは鎌倉文庫という貸本屋に存在した鎌倉文士たちの稀覯本で、
その中でも夏目漱石の家が所蔵していた初版本が物語の核となっています。
私は松山出身でありながら「坊っちゃん」すら読んでいない粗忽者ですが、
それでも来歴や概要は知っているくらいに夏目漱石は存在感がある文豪です。
まぁ、令和だと間違いなく炎上するタイプの作家だとは思いますが…w

智恵子さんが関わった件ですが、ここで後に旦那となる登さんと関わっていったんですね。
登さんのザ・男飯みたいなラーメンと、それを無造作に客である智恵子さんに勧める無遠慮さや、
何故か智恵子さんのことを全面的に信頼している所とかを見ると、不思議な人だなぁ、と感じました。
まぁ、お互いに一目惚れに近いような感じだったんですね…
うーん、栞子さんと大輔とはまた違ったラブコメ夫婦だなぁ…

そして栞子さんが関わった事件ですが、
彼女はやはり17歳の頃からとても頭脳明晰だったんですね。
鎌倉文庫に関して智恵子さんが仕掛けた顛末も、
綺麗に解き明かしていて、流石は栞子さんだと思います。

今回は珍しく読後感もスッキリしていて良かったですね。
それに智恵子さんと登さんの過去が読めて嬉しかったです。
圭ちゃんと扉子の仲も戻ったのも。
惜しむらくは過去編メインなので栞子さんと大輔のイチャラブが少なかったことかなぁ…
まぁ、それは次巻以降に期待したいところです。

:: 2024/3/24 日曜日::

■[ラノベ]公式からのちさたきの供給!「リコリス・リコイル Recovery days」

リコリス・リコイルRecovery daysリコリス・リコイルRecovery days
出版社:KADOKAWA
原作者名:Spider Lily
作者名:アサウラ
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラさん(@asaura_seizon) / Twitter
絵師名:いみぎむる
絵師twitter:いみぎむるさん(@imigimuru) / Twitter
紙書籍通販:リコリス・リコイル Recovery days
DMM電子書籍:リコリス・リコイル Recovery days

「リコリス・リコイル Ordinary days」と表紙がそっくりすぎて二度見しました。
もうちょっと変えても良かった気がするんだけど… 狙ったのかな…?

それはさておき「リコリス・リコイル Ordinary days」がバカ売れしたせいか、
新シリーズというかTVアニメの番外編的なラノベが出ました。
今回もアサウラさんといみぎむるさんという公式タッグの作品なので、
とてもちさたきの魅力が120%詰め込まれていて面白いです!

映画館で映画を観たことがないというたきなに体験させるため、
千束が勝手に騒いだり奮闘したりと、非常に楽しそうなんですよね。
これでこそ千束って感じがしますし、
乗せられるたきなも、とてもたきなって感じがします。
公式でしか摂取できない、純正なちさたきが冒頭から漂ってきて満足感が半端ないです。

それにしてもアサウラさんはサバゲ作品を書かれるだけあって、詳しいですよね。
漫画家の伊藤さんが描かれる作品内のAKについての蘊蓄をたきなに語らせてましたが、
素人の私にはさっぱりでしたね!
まぁ、例えがわかりやすかったので理解はできましたけども!

しかし、漫画の作画資料のために仕事先で本物をかっぱらってくるとか、
千束は豪快だし、たきなも染められてるなぁ、と思いますねw
しかも予想通り、本物使っちゃったから暴発しちゃったし…w
伊藤先生には悪いけれど、笑っちゃいましたw

そして千束を看病するたきなが、これまた良いんだ!
ただの不摂生で体調を崩しているだけだというのに、
千束のために丁寧に鍋焼きうどんを作ってあげているたきな!
千束のために脚を伸ばしてお赤飯を買いに出かけてくれるたきな!
素晴らしいちさたきじゃあ、ないですか!?

それとフキとサクラのペアの話も有りですね。
アニメ本編ではあまり掘り下げられなかった二人だけど、
ちさたきとは違ったバディ感が良かったです。

このシリーズはこのまま続いていくのでしょうか?
新作アニメともども期待したいところです。

:: 2024/3/4 月曜日::

■[ラノベ]最後の戦い!「死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く VII 下」

死神ゼーニエと組んで世界に亡者の軍勢を差し向けた新皇帝ダルメス。
ファーネスト王国は精神的支柱となっていたコルネリアスやパウルだけでなく、
アシュトンまで失ってしまい崩壊の瀬戸際へと陥っていた。
また、サザーランドやメキアも亡者の軍の対処で忙しくしており…

長かった物語もついに完結です。
ラストはどうなるかと思ったんですが、多少ご都合主義でもこれはアリだと思います。
ゼットが死神という存在だったから可能性としては考えてましたけどね。
ハッピーエンドなのは良かったです。

バラバラだった国々を纏めたのがオリビアというのは面白いけれど、
ファーネスト王国の愚王が倒れて副王が立ったのも一因ではあると思うのですよね。
今回の戦争の傷跡はどこの国も大きいと思いますけれど、
それでもこれからの復興と成長が信じられる程度には希望が残っているように思えます。

あとがきにも書かれているように全ての謎が解けているわけではありませんが、
それでも英雄オリビアの物語としては過不足なく綴られているように思えます。
しかし最後にクラウディアを選ぶとは思わなかったなぁ…
それだけはちょっと意外かもしれません。

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