フラン☆Skin

どちらかというと1期の方が好きなフランです、こんにちは。
おかわりも1話は好きです。（微妙なフォロー
まぁ、そんなアニメ化に浮つくことなく原作のみなみけは相変わらずです。
のんびりゆったりというより、のろのろぐったりな感じ。

アレです、アニメでも言ってるように過度な期待をしたらダメです。
この漫画はどこまで行っても「みなみけ」です。
「みなみけ」以上ではないし「みなみけ」以下ではないのです。
ドラマもないしロマンスもない。
あ、パンチラはあるけど。

今回はちょっと藤岡分が多かったように思えます。
何かすっかり南家の一員だなぁ。
そういった意味では冬馬もすっかり入り浸ってるし、
女装美少年のマコちゃんも居るしで何気にカオスですね、南家のお茶の間。

ちなみに巻末には2005年の読み切りが掲載。
作者の出世作である小学生コメディですよ。
やはりこの桜場コハル先生さんは小学生を描いてこそだよなぁ。
と無駄に感慨に耽ったりしたりしなかったり。

中欧の小国からの留学生であるお姫様、ファルニバールに想いを寄せるケンゴ。
実は魔法の国のお姫様だったファルの使い魔召喚魔法の失敗に巻き込まれ、
何だかんだでしばらく淫獣の姿にされちゃうというエロ漫画らしい導入。
責任を感じたファルがその身体を提供し、ケンゴは文字通り献身的な態度に感激するも、
やはり体は淫獣なのでファルにエロエロ触手プレイをしてしまうのであった―。
うーん、実にエロ漫画だ。

この漫画の特徴的なトコは触手プレイの根底にあるのが「愛」な点です。
元々ファルに憧れていたケンゴが更に姫様の献身的な態度でマジ惚れ。
そしてファルもケンゴの自分の体よりファルの身を案じる心根に絆され、
真っ直ぐに自分を求めてくれるケンゴに愛情が芽生えてくる訳ですよ。
今まで陵辱という要素が強かった触手プレイに新たな可能性を見せてくれます。

ただまぁ、折角の淫獣、折角の触手ですからね。
淫獣の本能は本人の意志とは関係なく働いてしまっちゃう訳で。
クラスの女子たちとの乱交プレイとかエロエロで大変宜しい。
また、ファルを取られたくない一心で迎えに来たメイドさんを襲ったりと、
そういった読者へのサービスも忘れないトコも良いですね。

触手プレイということでビジュアル的に引く人もいるかと思いますが、
陵辱要素は限りなく低く、ラブコメが基本骨格なのがこの漫画の素晴らしい所です。
ファルが何だかんだで愛欲の虜になってエロエロになるのは嬉しいですし、
綺麗にハッピーエンドで終わっているのも微笑ましくすっきりします。

しかし、無望菜志さんを月姫研究室さんトコで掲載された残暑見舞いで知ってから
長いこと経ったと思ったけどもう商業デビューかー
この調子で頑張って頂きたいです。
ちなみに読めない人がいそうなので一応補足しておきますと無望菜志は「なもなし」と読みます。
それとカバーを外すとエロくて面白いのが見られるので開けてみることをお勧めします。（笑

ライトノベルを好んで読む層なら「とらドラ！」はほぼ全員が聞いたことがある作品であり、
そしてその大半は「読んだ」か「読もうと思っている」タイトルだと思われます。
私は当然前作の「田村くん」の頃からゆゆこファンですし原作の感想は今まで全部書いてます。
そういった前置きをしておいてから言います。
漫画版「とらドラ！」は原作未読の人の入門用として最適だと。

父親譲りの三白眼と人相の悪さでヤンキーと言われる家庭的な男、高須竜児。
ミニマムなサイズと腰まで届く髪を持つ愛らしい姿なのに中身破壊的な逢坂大河。
お互いの親友がお互いの思い人であることを大河の間抜けな失敗で知った二人が、
失敗を重ねつつひたすら頑張る青春炸裂ラブコメディが原作なのです。

作画担当はREXで「じゅっTEN!」を担当していた絶叫さん。
読みやすく可愛い絵柄でラブコメ漫画を描いていたので原作に合っていると思いますが、
現在の進捗が原作1巻の途中なので原作の肝である「青春」の発露がどうなるのかが、
原作ファンとしては気になるところであり、期待したいところです。

原作ファンとしては期待半分不安半分で今後の展開を見守っている状態です。
それなのに何故買ったかというと、単行本の装丁がよつばスタジオ里見社長だからです。
あの人が関わっている以上、ただのぬるいラブコメになるとは思わないので、
原作の持ち味である迸る青春の息吹を感じさせてくれると信じています。

ちなみに原作がどれだけ人気かというとアニメ化されてない時点で同人誌が幾つか継続して出るくらいです。
あのハルヒですら、アニメ化の前は一桁くらいしか出ていなかったのにです。
現在コンプエースでイリヤ漫画を連載中のひろやまひろしさんが去年コミック１で出したのが一番有名でしょうか。
頒布数をいつもの半分にしたのに感想がいつもの2倍来たということからその人気の程が伺えるかと。
つまり何が言いたいかというと「みんな原作読んでね！」と。
ハルヒや狼と香辛料がアニメ化されてから読んで「もっと早く読むんだった」と思った人こそ読むべき作品ですよ。

時代考証は少年誌の割にはかなりきっちりしているのに、
敢えてそれらを無視してコメディに徹するという、
エンターテイメントとしてはある意味正しい道を邁進する本作。
具体的には江戸時代は貧乳の方が良しとされたけど、
作品内では巨乳が持て囃されたりとかそんなトコ。（笑

妖怪バカの榊が閑古鳥が鳴く見せ物小屋をやりながら、
のらりくらりと過ごしているようで、
妖怪の気持ちを考えて色々と手を尽くしてたりする日常。
付喪神に好かれる九十九髪の明日はどっちだ。
間違いなく金欠の日々だろうけど。（ぉ

2巻でのMVPはやはりMost Valuable Poyunでしょうか。
儚い夢だったとはいえ、蓮華はあの瞬間輝いてましたよ。
しかし杉忠はぽゆんの瞬間興奮してたのに榊は無頓着。
…マジで枯れてるなぁ、榊。（笑

隠れた名作が多いREXですが、この作品もその一つです。
飛び抜けた面白さはないものの安定した面白さがあります。
蘊蓄に耳を傾けるのも良し、コメディに笑うも良し。
（人外含めた）女の子の可愛さに萌えるのもまた良しな漫画です。

園児の杏の、保父であるつっちーへのラブがギャグコメディではなく、
微笑ましいほのぼのコメディへと作品の中核が移り変わったけれど、
むしろ面白さが増しているように思えます。
これは良い癒し系漫画ですよ。

3巻では杏の恋のライバルになる年長の雛菊ちゃんが登場。
街中でつっちーに助けられたことで一目惚れして、転入してくるんですが、
お淑やかで物腰が柔らかく、将来有望です。
されど山本先生という強力すぎる壁に挫けそうになるんです、
恋敵であるはずの杏が励まし、好敵手として立ち上がる姿は微笑ましいものがあります。

また、その山本先生が良いんですよねー
杏が落ち込んでいたら自分の恥ずかしい過去を話して元気づけてあげたり、
誰に対しても優しい姿勢は正に理想の保母さん。
ちょっと天然気味だけど、そこがまた山本先生の魅力だったりするんですよね。

この漫画は基本的に悪人ってのはいないんですよ。
ヤクザの組長ですら良い人だし、テキヤのにーちゃんも気の良い人。
子供を騙すはずの詐欺師のおじさんですら優しい魔法使いにする和やかな展開で、
小梅のピュアな笑顔はホント微笑ましいものがありました。

題名に「幼稚園」を冠することで背徳的なイメージがあるかもしれませんが、
中身は超が付くほどのピュアで癒し系のほのぼのコメディです。
疲れた時の清涼剤として是非どうぞ。

眼鏡をかけた女の子たちの多彩な魅力が溢れる恋愛模様を描いたオムニバス形式の短編集。
その名の通り「眼鏡っ娘」をテーマに描いた短編なんですが、全然マニアックではなくて、
基本的にどれもピュアな恋ばかりで、初々しかったり、こそばゆかったり、微笑ましかったりと、
どれもラブコメとしてとびきりの面白さが詰まった万人が楽しめる作品ばかりなのです。

第一話「かけず嫌い」
　
眼鏡好きな麻生先輩と素顔の先輩に一目惚れした後輩の神谷君。
何とか先輩に眼鏡を外して欲しい神谷君だけど、
一筋縄ではいかない麻生先輩。
文芸部室で不毛な争いをする日々を一年間過ごしてたけど…
インパクトは充分、眼鏡の魅力を伝えます。

第二話「外して二人」
　
眼鏡で変装したお忍びアイドル一戸綾。
お気に入りのカフェでオフを楽しんでいた所、
正体を知らずデートを申し込むウェイターの青年。
「ローマの休日」的シチュエーションにちょっと憧れて、
その申し出を受けてみるも鈍感で全然気付かなくて…
純朴な青年の言葉に赤面する眼鏡っ娘が可愛いラブコメディ。

第三話「見えない絆」
　
強がってるけど繊細な心を持つ水泳選手の梨香。
そしてそんな彼女を助けたい彼氏の正人。
他人のやっかみで心が荒れ、素直になれない気持ちになれない梨香。
そうして大会の日がやってくるも…
青春する年若いカップルが好ましい物語。

第四話「伊達男作戦」
　
友人の付き添いで行った眼鏡店。
そこで出会ったの店員のお姉さんに一目惚れした少年。
何とかお近づきになろうと頑張るも中々前進せず、
それでも諦めずに通い、想いを伝えようと…
片思いのもどかしさと眼鏡店員さんの魅力が伝わる短編。

第五話「空色めがね」
　
屋上で煙草を吸う不良少年の、黒川。
そんな黒川の世話を焼く将来の夢は「宇宙飛行士」な水谷。
水谷は天然で馬鹿みたいだけど、馬鹿が付くほどイイ奴で、
そんな彼女と触れあうことで…
中学生の若さと恋愛未満の男女を描いた物語。

第六話「透き通る心」
　
引っ込み思案の美月がトオルくんと付き合いだして半年。
手を繋ぐのも恥ずかしい、初々しい大学生カップルの二人。
淡泊な彼に不安を抱く美月はひょんなことから彼氏の眼鏡をかけてみたら、
間違ってお互いの眼鏡を交換してしまい…
恋心をストレートに描いた純情ラブコメ。

第七話「かけた魔法」
　
彼女と喧嘩しちゃった大学生の拓郎。
正義感が強い姪っ子の麻衣子。
無気力な毎日を過ごす拓郎だったが、
ある日麻衣子の眼鏡が割れていて…
心の触れ合いを描いたハートウォーミングな物語。

第八話「曇ぬくもり」
　
眼鏡が曇る程のアガリ症だった千秋。
辰也は中学時代は仲が良かったのに、
高校に入ってから刺々しい態度を取られるようになり、
変わってしまった千秋と昔のような仲に戻りたいと辰也は思うが…
ラストを飾るに相応しい恥ずかしいくらいに面白いラブコメ。

と、どれも女の子の魅力もラブコメの内容も異なっているのですが、
「眼鏡」が物語の構成上で鍵となるアイテムであることは共通しているのです。

この中では第六話「透き通る心」が個人的に一番好きだなぁ。
彼氏と手を握ったりしたいけど、自分からは言い出せない引っ込み思案な彼女が、
彼氏の眼鏡をかけることで身近に感じたりするちょっぴりフェチなトコと、
ぬいぐるみに眼鏡をかけて一人で盛り上がったりする可愛らしいトコを見せてくれ、
ラブコメ好きとして頬が緩まずにはいられないし、レンズの向こう側の瞳に魅せられずはいられません。

FlexComixブラッドというマイナーなWeb雑誌で連載されていた本作ですが、
ラブコメとして純度の高い面白さと「眼鏡」を愛さずには得られない奥ゆかしいフェチズムが同居しており、
眼鏡っ娘萌え漫画としてこの上ない出来となっています。
眼鏡好きの人には勿論そうですが、そうでない人にこそ是非読んで欲しい逸品です。
8つの眼鏡っ娘萌えの中にはきっと心の琴線に触れるものがあると思います。

Yahoo!コミック　眼鏡なカノジョ（第一話を読むことができます。）
FlexComix Web｜ファンキット（第八話の扉絵の壁紙がダウンロードできます。）
MANGAOH CLUB [眼鏡なカノジョ/TOBI]（まんが王倶楽部大プッシュ！）
睦月堂工房 | 眼鏡なカノジョ　★★★
TOBI『眼鏡なカノジョ』 – 枳棘庵漫画文庫

【オマケ】
表紙カバーを外すと不意を突かれます。（笑
それとTOBIさんの日記によるとペーパーが5種類あるらしいんだけど、全部集めるのは至難の業ですねー
特に地方の人間には絶望的かなー…
まぁ、私は昨年11月のコミティアでTOBIさんに第一話のヒロイン、麻生先輩を描いて貰ってますので！

オンリーワンの恩恵に与れるのは一話の頃から注目していたからなのだよー