フラン☆Skin

タツマキとサイコスの超能力対決も終盤を迎える中、
地底ではサイタマとフラッシュが謎のキューブを見付け、
そこにS級1位のブラストが転移してきた。
一方地上では生き残った怪人協会幹部が疲弊したS級へと襲い掛かっていて…

ワガンマくんとタレオの二人に友情が有って良かったですね…

ワガンマくんは親の教育で歪んでいたけど、
まだ子供だから充分やり直せる範囲なんだよ。
これから良い方向に変わって、成長していけたらと思います。
そういった可能性を伸ばすことができただけで、
ヒーローはその仕事のし甲斐があるってものですよ。

そして地上で激戦を繰り広げるヒーローたちですけど、
人命救助で覚悟を見せたフブキが良い仕事をしてくれましたね。
それに、今までタツマキに護られてきたから、
ヒーローとしてタツマキを助けたいというフブキの心は尊いと思いました。

ただ、フブキ自身が感じている通り、
ブラストの言葉が呪いのようにタツマキの心を縛っているので、
これを解くのは中々に大変そうだな、と思いますね。

残っている敵幹部も中々に難敵だけど、
ヒーローたちとの相性も有って、必ずしも勝てないわけではないけれど、
かなりの苦戦が待ち受けているのは確かなので、
早くサイタマに来て欲しいと願ってしまいますね。
サイタマー！　早く来てくれー！

怪人協会のサイコスとS級ヒーローのタツマキとの超能力対決は、
町の地形すら変える壮大なモノだけど、タツマキは味方の救出と平行しているので、
攻めきれないでいた。
そこにジェノスが助太刀に入ることで、一瞬だけ救出に専念することで完了し、
タツマキは攻撃に専念することができるようになったんだけど…

タツマキの不調は超能力の使いすぎだと思ってたけど、
単行本で読み返すと月の描写が意味深なので、
神と名乗る存在が何か手を回していた可能性がありますね。
これから更に激化する戦いへの伏線でしょうか…

それはそれとして、今回はヒーローたちの信念が格好良かったです。
無免ライダーとタンクトップマスターの通じ合ってる所とか最高ですよ。

無免ライダーは力は足りないかもしれないけれど、
ヒーローの志は誇り高いのでS級ヒーローとも共感できるのですよ。
タンクトップマスターはよくわからんことを言ってるけど、
救助と協力を申し出るあたり、ヒーローとしてはかなりまともな部類だとしみじみと思います。

それとアマイマスクは闇堕ちしそうな時に、
イアイアンが極当然のこととして気遣うことで立ち直り、
似た境遇のクロビカリを相手に叱咤激励することで立ち直させるシーンも良かったですね。

何だかんだでみんな良いヒーロー魂を持ってますよ。
見た目や能力の多寡なんかでは計れないのがヒーロー魂ですよ。
みんな格好いいぜ…！

駆動騎士とサイコスの機動戦はマクロスみたいで格好良かったし、
S級ヒーローのみんなで協力して戦うシーンは圧巻だったけど、
閃光のフラッシュとサイタマはコメディ要員としてしか出番がなかったな…ｗ
二人の出番は29巻まで持ち越しだ…！

怪人協会を裏から支配していた超能力を操る美女サイコス。
タツマキに追い詰められた彼女は怪人王オロチと融合することで、
何とかその窮地を脱しようとするも、
タツマキの超能力は圧倒的で…

タツマキの超能力の規格外っぷりが半端なくて興奮する27巻です。
これでもまだタツマキの実力の全てではないんですが、
それにしても怪人協会のアジトを全て地上に引き上げるとかとんでもないです。
戦えばサイタマの方が勝つんだろうけど、
能力の汎用性の高さはやはりタツマキに軍配が上がるだろうなぁ。

そして地上にタツマキとサイコスが戦うことになったお陰で、
目に見える形で敵がわかることになったんだけど、
その強大すぎる怪人を相手でも怖じ気づかずに立ち向かう無免ライダーが相変わらず格好いいんですよ！

タンクトップマスターも相変わらず何を言っているのかわからないけれど、
志は無免ライダーと同じことが感じられて、
とてもヒーローしていて格好良かったです。

それにしても主人公であるサイタマの出番は少なかったですね…ｗ
一応要所では良い仕事をしてくれたんだけど、それが周りにはわからないのがなー
バトル要員としてはラスト近辺でしか出番はないだろうけど、
それまではコメディ要員としては活躍してくれると思いますよ！

怪人協会のレベル竜を相手に苦戦するS級ヒーローたち。
タツマキだけは余力があるけれど、
その相手はギョロギョロと見せかけて、
遠隔でギョロギョロを操作していた美女だった…！

うーむ、フブキといい超能力者はナイスバディの美女が多いですね。
端的に言ってとてもエロいです。
そんなエロい美女がタツマキの念動力でねじられるのを見ると…
こう…　そそられるものがありますね…！

もう一人の超能力者であるフブキですが、
彼女は彼女なりに責任者としての矜持を持ってて好感が持てますね。
そしてシルバーファングたちを勧誘するのに特選牛肉を選ぶあたり、
サイタマの勧誘の際で教訓を得たんだな、というのがわかって笑えましたｗ

笑えるといえばサイタマが一番でしたね！
閃光のフラッシュと一緒に行動しはじめた上に、
怪人の捕虜を連れてのトロッコ観光、もとい怪人協会本部探索では、
金塊ゲットを企みつつ、見事にロストしちゃった瞬間は最高に笑えましたよｗ
やはりサイタマはこういったふざけたところが有ってこそだよなぁ…ｗ

それにしても2ヶ月連続刊行には驚きましたね。
とはいえ連載ストックから考えると後2,3冊くらいは余裕でいけそうなんですけども。
単行本描き下ろしや凝ったカバーイラストもあるし大変だと思いますし、
無理しないペースで刊行していただけたらと思う次第であります。

怪人王オロチをワンパンで倒したサイタマだけど、
それは怪人協会の誰も知らないのでS級は各地で交戦中のまま。
そしてワガンマくんの救出は出来たんだけど、
弱者をいたぶりたい怪人ニャーンがやってきて…

セキンガル氏が率いるB、C級ヒーローたちの戦いが熱かったですね！
フードバトラーフトシはワガンマくんを護るため、
彼を不安にさせないためにやせ我慢をして、
そして、ジェノスの力を出すために背中を押して…
と、熱いヒーロー魂を見せてくれましたよ。
ヒーローの等級は低くても格好いいぜ。

そんなフトシを追い詰めたニャーンだけど、
駆動騎士のクレバーな戦いに敗北して、
これから解剖されることを考えるとちょっと同情しちゃいますね。
まぁ、自業自得なんだけどね。

主人公のサイタマはフラッシュと合流してまだまだ怪人協会のアジトでウロチョロしそうですね。
フラッシュは強いし速いんだけど、サイタマの速さに驚愕してるのは面白かったし、
これからどんどんサイタマに振り回されるんだろうと考えると楽しみにでならないです。

そしてオロチは倒したけれどガロウはまだまだ健在というか、
むしろ復活したため戦いはこれからですからね。
タツマキの活躍も残ってるし、怪人協会編はまだまだ続く…！

人質救出は成功するも、ボスのオロチは未だ健在。
そしてそのオロチは人知れずサイタマと邂逅したため、
本人の思いとは裏腹にその命運は風前の灯火なのであった…！

ナリンキ私設部隊、意外と熱かったですね！
トンガラの最期でお互いの名前を教え合うシーンはグッと来ましたよ…
ブシドリル…　トンガラの遺志を無駄にしないでくれよ…！

そんなシリアスパートから一転してのサイタマさんですが、
ポチの躾けからオロチへのお仕置きまで、
どこまでもシリアスとは無縁で笑っちゃうというか…
マグマで温まったり、マグマ水鉄砲でオロチの必殺技を相殺したり…
うん…　オロチが可哀想になりましたよね…ｗ

怪人弩Sとフブキの戦いは…
戦いは戦闘に入る前、どれだけ準備をするかで全てが決まっているのだ…！
何だかんだでシルバーファングと組んだ時点で勝利ですよね。
というか、シルバーファングと結構良いコンビしてると思うんですよ。
ナチュラルに慮ってあげるあたり、フブキは良い子ですし。

そして、そんな思いやりが心に染み渡っているシルバーファングの表情が実に良いですね。
やはり村田雄介さんは漫画がとても上手いな…

表紙になっているアマイマスクがピンチになって引いてますが、
ここからの展開もまだまだ長いのでご期待下さい。
もちろん、サイタマの活躍はまだまだこれからだ！