その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2017/2/18 土曜日::

■[ラノベ]最後の審判「りゅうおうのおしごと! 5 小冊子付き限定版」

りゅうおうのおしごと! 5 小冊子付き限定版 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2017-02-14 )

作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 5
Kindle版まとめ買い:りゅうおうのおしごと!

まいったな… まだ2月なのに2017年で最高の一冊に出会ってしまった…

八一にとって初の防衛戦にして、
将棋界の神、名人の通算100期と永世七冠が掛かった竜王戦。
その第一戦目はハワイで行われることに。
南国ではじけるJSや銀子たちとのラブコメとは対照的に、
八一にとって厳しすぎる戦いが始まる…!

熱い…!
今年も「このライトノベルがすごい!」で1位を取ってもおかしくない面白さですよ!
何なんですかね、この面白さの原動力は。
JSや桂香さんの戦いも熱いモノがあったけれど、
やはり3巻で見せてくれたように主人公の八一の熱戦こそが、
この面白さの原動力なのでしょうか。
いや、そうに違いないですよ。

今回の戦いの厳しさは4巻で予感できてましたが、
まさかここまで八一を追い詰めることになるとはなぁ…
でも、こういった大きな壁にぶち当たってこその面白さですよね。
そんな八一を支えようとするあいちゃんに銀子は健気だったけど、
やっぱり姉にして妹弟子である桂香さんが偉大でしたね。
誰よりも弱いからこそ、彼女の努力が八一の心を打ったんだよなぁ…
八一は本当に周りの女性たちに恵まれてると思いますよ。
まぁ、才能と努力と実績を併せ持つ主人公ですからね。
そりゃー、好かれるよなー

また、この作品の凄いところはバランスが取れていることでしょう。
八一の熱戦だけだと正直火傷しそうなんだだけど、
ハワイでの浮かれポンチ的な雰囲気だったり、
和倉温泉でのぶっ飛んだ展開だったりと、
きっちりと笑いも取ってきているのが素晴らしいんですよね。
熱さと笑いをきちんと織り交ぜているあたりが、
関西が舞台の作品らしいと思います。

それと、やられた! と思ったのも幾つかありますね。
名人の顔が出ないところとかは、羽生名人がモデルだからというのもあるだろうけど、
観戦記者の鵠さんについては完璧にやられましたよ。
これは文字媒体のライトノベルだからこその手法ですよね。
今までふりがなが打たれていなかった理由もよく判りましたよ。
いやー、本当にこれはやられたなぁ。

あと、限定版の小冊子ですけど、これは面白かったですね。
さがら総さんによる銀子が主人公の短編なんですが、
こういったif的なエンドを見せてくれるのはアリだと思います。
それと、キャラクター設定集も良かったです。
しかしこうやって一覧で見るとビジュアル的に供御飯さんが一番好みだなぁ…
黒髪ロングの黒タイツ… 良い…

:: 2016/9/19 月曜日::

■[ラノベ]女流棋士のお仕事「りゅうおうのおしごと!」4 ドラマCD付き限定特装版

りゅうおうのおしごと! 4 ドラマCD付き限定特装版 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2016-09-16 )

作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 4
Kindle版まとめ買い:りゅうおうのおしごと!

女流棋士への最短ルート”マイナビ女子オープン”
そのアマチュア枠で出場することになったあい、天衣、桂香の三人。
これから忙しくなり弟子に構ってられなくなりそうな八一は、
二人の弟子のサポートをしようと気合いを入れるが、
いつの間にか二人とも危なげない強さを身に着けていて…

今一番勢いのある(個人の感想です)ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」最新刊が発売!
今回は女流棋士とはなんぞや、という根本的な疑問に対して、
具体的に、そして赤裸々に答えを出してくれます。

女流棋士のトップを長年勤めている”エターナルクイーン”釈迦堂里奈曰く「晒し者」
女流棋士に将棋の才能以上に求められている才能「ルックス」
そしてニコ生でも人気の鹿路庭珠代女流二段が持つ属性「巨乳女子大生」
そういった現実的なモノをまざまざと見せつけてくるからこの作品は凄いと思います。

ただ、そんなイロモノみたいな女流棋士だけど、
戦う騎士たちの本気具合もビシビシと伝わってくるんですよね。
あいや天衣といった煌めく才能を持つ子供たちだけでなく、
将棋人生を賭けてかつての戦友と涙ながらに指す桂香さんや、
本気だからこそ孤独になる鹿路庭さんとか最高に熱いんですよ。
可愛いだけで乗りきれるほど、将棋界はぬるま湯じゃないんだよなぁ。

また、3巻で名前だけ出ていた祭神雷は予想以上にネジが飛んでましたが、
この4巻の銀子は読者のネジが飛んじゃうほどに可愛くてヤバかったですね!
将棋界は女流棋士が可愛いだけで乗りきれないと言いましたが、
ラノベ界はヒロインが可愛いことは必須事項ですからね!

釈迦堂さんの手によってドレスアップされた銀子は見た目だけでなく、
八一を罵倒する台詞も「…しねぇ」とか可愛いものになってる上に、
馴れないヒールで不安定だからと八一に頼りきりになっちゃったりと、
もうとにかく、マキシマムに可愛かったです。
やはりね、銀子は尖ったツンがあるからこそ、デレが輝くんだな!
と、そう思わざるをえないわけですよ!
まぁ、一番可愛いのはシャルちゃんだな、とも思うのですが!(ぉ

それにしてもあいと天衣の二人は本当に強かったですね。
その強さの原動力になっているのが師匠である八一のためというのが、
師匠そっくりだな、と思うんですよね。
あいに無様なところを見せてられないから頑張った八一の姿を見てきたからこそ、
あいも頑張ったんだなぁ、と思うと胸の奥からあたたかいものが溢れてくるようです。

そんな風に将棋に関して詳しくなくても面白かったですが、
将棋に関して詳しい人もニヤリとするネタも多かったかと思います。
終盤の歩夢と名人との勝負で千日手となった6六銀は、
第60期王座戦5番勝負の第4局の羽生名人のソレが元ネタでしょうし、
リップクリーム投了も佐藤天彦八段のソレが元ネタでしょうね。
そういった細かい将棋ネタも拾ってるところも評価されたからか、
ライトノベルで将棋ペンクラブ大賞を受賞という快挙も成し遂げられたのでしょう。
いやはや凄い。

しかし、そんな受賞をした直後にこの限定版に付属したドラマCDで、
JSだらけの海水浴な内容を収録するのが一番凄いと思います。(笑
うーん、小倉唯ボイスのシャルちゃんマジ可愛いな…
今からアニメ化が待たれる…!

:: 2016/5/21 土曜日::

■[ラノベ]だって将棋が好きだから「りゅうおうのおしごと!」3巻

りゅうおうのおしごと! 3 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2016-05-13 )

作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 3
Kindle版まとめ買い:りゅうおうのおしごと!

八一がデビュー戦以来、一度も勝ったことがないオールラウンダーの山刀伐八段。
何とか彼に勝つために居飛車党だった八一は振り飛車を学ぼうと、
「捌きの巨匠」生石充玉将の元を尋ねることに。
一方で八一の姉代わりで妹弟子の桂香さんは研修会で降級の危機に陥っていた。
年齢制限がありプロになれるかの崖っぷちの桂香さんは焦燥に駆られて…

あまりの面白さに震えが止まらない…

元々面白い作品ではありましたが、3巻に来て更に覚醒しちゃいましたね。
八一やあいといった才能の煌めきが面白いのは勿論なんですが、
桂香さんや飛鳥ちゃんといった凡才たちの泥臭い戦いも熱いんですよ!
心にひりつくような熱い面白さがここにはあります!

それにしても八一は強いとは思ってましたがここまで強いとは…
今までもその強さを発揮してましたけど、ここにきて本当に主人公らしい強さを見せてきたなぁ。
今回の振り飛車と超急戦から八一が出した三連続限定合って、
2010年の王将戦がモチーフなんでしょうが、
それによって八一の天才っぷりが思う存分伝わってきて痺れるんですよね。
やっぱり天才ってのはカッコイイんだよなぁ。

でも共感できるのは桂香さんなんですよね。
才能は研修会にいるからには人並み以上はあるんだけれど、
将棋に没頭できるほどの情熱はなく、でも25歳という年齢はもう引き返せないもので、
焦りながらの努力は上滑りするばかりで身につかずどんどん弱くなり、
更に焦ってしまってという悪循環。
桂香さんのプロフィールを知った時からいつかその時が来るとは思っていたけど、
それがこうまでも赤裸々に、真っ正面からぶつかってくるとは思いませんでしたよ。
そして、その衝撃がもたらす面白さは何者にも代えがたいものがありました。

そんな桂香さんに相対するもう一人の主人公であるあいですが、
彼女も彼女で辛く、厳しい試練を乗り越えていて素晴らしかった!
プロへ到るためには友達でも家族のような人を相手にしても容赦なく勝たなくてはならない。
そして何よりも負けたら泣いて走り去りたいほどの口惜しさがあるから、
どうしても勝ちたいという棋士たちの心理が如実に伝わってくるような迫力がありましたね。
小学生でその熱意を持つとか本当に末恐ろしいお子様やで…

もちろんライトノベルですので、
可愛い美少女たちの銭湯でのキャッキャウフフだったり、
ラブコメ要素も入っていたりとそういった面白さもありましたが、
それ以上に熱い面白さがある3巻でした。
近年稀に見る傑作なので3巻というまだ巻数が少ない今のうちに是非とも読んで欲しいですね!

:: 2016/1/17 日曜日::

■[ラノベ]あいあい(かわいい)「りゅうおうのおしごと!」2巻

りゅうおうのおしごと! 2 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2016-01-14 )

作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 1
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 2

将棋連盟会長、月光聖市永世名人から八一が受けた依頼は、
新しく女子小学生の弟子を取ること。
あいが居ることから初めは断るつもりだったけど、
会長の顔を立てるために会うだけ会うことになったんだけど、
その女の子、夜叉神天衣(あい)は予想以上の才能の持ち主で…

「ヒカルの碁」においてヒカルにアキラが居たように、
才能というものは同等の才能と切磋琢磨することにより磨かれるもの。
あいのライバルを作るために天衣の指導をする八一は、
師匠としてはとても正しいと思うんだけど、
恋する乙女の白馬の王子様としては不合格ですよね。(笑

ラノベですからラブコメは外せないわけで、
そういった意味でも十二分に面白かったです。
恐妻家というかヤンデレに育ちそうなあいちゃんの重い愛情も有りだし、
顔には出ないけど恋してることがよく判る姉弟子の銀子も有りでしょう。
しかし今回最萌えだったのはやはりシャルちゃんでしょう!
六歳児の可愛さ恐るべしだよ!
八一は自分が言ったことをポンポン忘れる奴だけど、
言質はきちんを取れたのでシャルちゃんはお嫁さんにしてもらうしかないよね!

しかし将棋というものは恋愛にかまけてばかりで上達するものではなく、
真剣師を相手にひたすら腕を磨いてきた天衣を前に、
あいちゃんが負けてしまうのも仕方ないのかなぁ、とも思いました。
それはあいちゃん本人が心の底から思い知ったみたいですが、
実力というものはその口惜しさを糧に上達するものだと思うので、
あいちゃんはこれから一層頑張って欲しいですね。
まぁ、読者的にはラブコメが減るのはそれはそれで困るのですが。(笑

それにしても天衣のバックグラウンドには驚いたなぁ。
いや、天衣の実家の職業的な意味ではなく、
彼女の父親であるアマ名人と永世名人との対局の話なんですけどね。
読み返してみたら八一本人が伏線となる発言をしているんですよ。
奨励会員時代に対局の記録係をしてたって。
うーん、上手いなぁ。
こりゃ一本取られたわ。

一手損角換わりとか私は将棋のことは詳しくないけど、
何となくわかる解説も丁寧ですしね。
本当によくできた作品だと思います。

それにしても八一は次々とフラグを立てておきながら本人は憧れのお姉さん一筋!
…に見せかけて、実際は仕事の将棋一筋とか、
「なれる! SE」の桜坂工兵みたいだなぁ。
これは周りの女の子たちは大変だわ。(笑

:: 2015/9/20 日曜日::

■[ラノベ]将棋界のロリ王爆誕!「りゅうおうのおしごと!」1巻

りゅうおうのおしごと! (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2015-09-12 )
作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter

Kindle版:りゅうおうのおしごと!

十六歳にして史上最年少で将棋界最強のタイトル”竜王”を獲得した九頭竜八一。
しかしタイトル保持者としてのプレッシャーとネットの反応に萎縮して連敗を重ね、
クズ竜王と呼ばれるほどになってどん底のスランプに陥っていた。
そんな時にタイトル戦の時に交した約束を頼りに、
自宅の北陸から小学三年生の雛鶴あいが押しかけ弟子になりにきて、
その出会いをキッカケに八一は将棋への気持ちを思いだして…

「のうりん」の白鳥士郎さんがしらびさんと組んで送り出す新作は将棋モノ!
「のうりん」のようなフォント弄りや奇抜な挿し絵といった飛び道具は使っていませんが、
綿密にして丁寧な取材を元にした作品作りは共通しています。
熱血将棋モノであり、ロリコンモノでもあるのでラノベ的には普通でも、
世間一般からすると充分奇抜かもしれませんが…

恐らくラノベで一番似た傾向の作品は熱血&ロリな「ロウきゅーぶ!」でしょう。
どこまでも熱く「将棋が大好き」という気持ちを女子小学生たちが体現してくれるんですよ!
女子小学生たちだけで構成された将棋研究会”JS研”がロリ萌えを体現してくれるんですよ!
これは素晴らしい作品だ!

また、主人公である九頭竜八一とヒロインであるあいちゃんが良いんですよね。
八一はタイトル保持者という重みに潰されそうではあるんだけど、
後進たちへの態度は真摯なものがあるし、何より将棋に対して一本気な所があります。
あいちゃんは将棋を始めて三ヶ月で驚くべき成長をする才能もそうですが、
日本一の旅館で培った礼儀正しい立ち居振る舞いに万能の家事スキルを持ってる上に、
プロ棋士も舌を巻く強靱な心の強さをもっているというのが良いんですよねー
ある意味、少年漫画の主人公みたいな魅力があるんじゃないかと思います。

二人以外のキャラクターも逸材揃いなんですよ。
八一の年下の姉弟子である空銀子の不器用な恋情も良かったし、
何よりJS研のシャルロット・イゾアールちゃんの辿々しい日本語のロリ萌えは至高でしたね!
それと巻末のバニーさんは最高だったことも報告しておきます。

いやはや、今後が楽しみな作品が出てきましたよ。
既にコミカライズが始まっててドラマCD化まで決まっているみたいなので、
これは順調に進めばTVアニメ化までの道筋が見えてくる気がしますね。
取材が大変かとは思いますが今後も頑張って欲しいですね。

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