僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2015/2/11 水曜日::

■[漫画]当たり前のことをひとつひとつ「弱虫ペダル」38巻

2ヶ月毎に新刊が出るとかハイペースすぎますが、
漫画の中でのロードレースもハイスペースです。
山岳賞を獲るために箱学が出した天才・真波がハイペースでヒルクライムし、
凡人・手嶋がそれに必死で食らいついていく展開が熱い!

真波のライバルである坂道は相変わらず他チームから執拗にブロックされていますが、
あのどこまでも愚直な坂道が最後まで最後尾に甘んじている訳がありません。
手嶋の奮闘と言葉を胸に、第2期主題歌をヒメヒメ歌いながら一気に追い上げる展開が熱い!
そしてそんな坂道を邪魔しないようにクライマーを出してないチームが、
みんな前を開けてくれるのが面白かったです。
陸上競技等で使われる「バンフライ」に近いモノだと思いますが、
普通は自転車競技でありえないですよね。
でもまぁ、少年漫画だしこれくらいの嘘は面白いから良いと思います。

坂道も熱かったけど、やはり一番熱いのは手嶋ですよ。
才能と実力、どちらの面でも真波には及ばないし、
実際真波はそれをナチュラルに認識しているから上から目線で話してますよね。
それでも諦めずに食らいつく手嶋を見てると応援したくなります。

真波はまだまだ余力がある中、必死で集中力を切らさないように全力で喰らいつき、
それでもふと集中力が切れて気絶しそうになる手嶋の姿には共感してしまいます。
でも、だからこそそこから不屈の精神で前へ前へと進む姿が格好良いです。
泥臭くても良い。
全力を振り絞る姿は才能の有無と関係なく格好良いです。

さて、次巻でついに山岳賞が決まります。
そしてそれだけでなくゴールも間近です。
昨年と同じくゴールのみに焦点を絞ってきた京都伏見もいますし、
まだまだ波乱が待っていると思われるので続きが楽しみです。

:: 2014/12/9 火曜日::

■[漫画]負けた痛みを知っている仲間たち「弱虫ペダル」37巻

インターハイ初日、箱学の銅橋と総北の鏑木とのスプリント勝負!
お互い一歩も譲らない勝負は非常に熱かったですが、
それ以上に敗れた鏑木に対する仲間たちからの声が熱かった…!
「見てたぞ」というただその一言なんだけど、
そこに込められた想いを考えると胸が熱くなります。

鏑木はどちらかというと勝負は常に勝ち続けてきた側なので、
負けたことがある気持ちというのを、この時初めて思い知ったのでしょう。
昨年のインターハイ初日でスプリントを獲った田所が負け続けてきた男だっただけに、
好対照なスプリンターだったということでしょう。
そう考えると鏑木はここで敗れたことで、今後の更なる成長が見込めますよね。
鏑木はまだ一年生なのでまだまだ期待出来ます。

そして中盤からは他校から徹底的にマークされて最後尾になる坂道が辛い。
レースで勝ち続けてきた鏑木とは逆に、レース経験が少なく負け組だった坂道だけに、
そういった「他人から警戒される」という経験値が非常に低かったが故に、
このような事態に陥ったということでしょう。
手嶋がそういった経験を坂道に積ませなかったのは失敗だけれど、
そもそもそういった経験は練習で積ませることは難しかったのでしょう。
坂道の性格から考えるとそういったことを事前に言ったらテンパるでしょうし、
直前にアドバイスをするのが精一杯だったんでしょう。

しかしここで手嶋が出るとはなぁ…
周囲からは身の程知らず、どころか「誰それ?」と言われながら、
真波からも天然で上から目線で見られながらも、
愚直に努力する手嶋が泥臭くて格好良いです。
「負けたことがある気持ち」を誰よりも経験してきた凡人・手嶋なだけに、
頑張って欲しいですね。

それと、この37巻ではカバー裏に描き下ろしのイラストが描かれています。
カバー下どころかカバー裏というのが凄いですが、
確かにここに描かれたら漫画喫茶とかでは読めないですしね。
面白い販促方法もあったもんだと思います。
まぁ、渡辺航さんの作画量が増えるので大変かと思いますが、
月産100ページ超えの渡辺航さんですから、
一枚イラストが増えても誤差の範囲だと思えるようになってきました。(笑

:: 2014/10/9 木曜日::

■[漫画]怪物 vs バカ「弱虫ペダル」36巻

坂道にとっては二回目のインターハイ。
初日の勝負はまずはスプリンター同士の対決!

ということで、箱学のスプリンターの銅橋の実力が開陳!
いくら主将になったからとはいえ、アブな泉田が出ずに、
代わりを任されることからある程度察することができましたけど、
正に怪物な活躍でしたね!

とはいえ、これだけ怪物なら去年出てもおかしくないかと思ったんですが…
去年一年生だったという以上に、体育会系な部の雰囲気に潰されかけてたとは…
あの福富が主将でもこういうことが起きるんだなぁ。
大人数の部活はそれはそれで面倒なことが多そうだ。

でもそこを拾い上げる泉田は流石は変態というか。
変態は変態を知るということか…!

そして鏑木ですが、まさかここまでバカとは!(笑
バカはバカでも愛すべきバカですね!
操縦は大変だろうけど、青八木には頑張って欲しいとこです。

:: 2014/8/9 土曜日::

■[漫画]ゼッケン1のインターハイ「弱虫ペダル」35巻

TVアニメがもう既に2期目が決定しているみたいですが、
今度はまた3クール使ってインターハイラストまで描くのでしょうか。
ストックはまだまだあるので大丈夫どころか、
今度は別冊少年チャンピオンでも連載が始まりますからね!
というか、週刊誌1本に月刊誌2本の連載しながら自転車にも精力的に乗るとか、
渡辺航さんの筆の速さにはいつもながら驚かされます。
売れない期間が長かったから、その鬱憤を晴らすかのような量産っぷり!
これでまだ底が見えない所が恐ろしいです。

さて、この35巻ではインターハイに会場入りしてからスタートするまでが収録されています。
去年優勝したとはいえ、まだ世間的には箱根学園の方が知名度が高い中、
ゼッケン1番を背負うことになった坂道がプレッシャーに負けそうになると、
先輩たちから受け継いだ想いを思い出して一気に良い顔になる所はグッときますね!
今、会場には3年の先輩たちは着ていないかもしれないけど、
その想いは確実に受け継がれてここにあるということが判ります。

開場前は色んなキャラが顔見せしてますが、まず箱根学園の銅橋。
怪童とまで呼ばれる巨体でかっ飛ばすスプリンターの男が、
初っ端から活躍してますが、もう一人の新キャラも忘れてはならないと思います。
そう、少女キャラの仮面を被っていた6人目、新開悠人。
まさかあの新開の弟が出てくるとはなぁ…
中々に心憎いですよ。

去年と違って今度は追われるものになった総北が、
一体どんな走りを見せてくれるのか。
手嶋がどんな戦略を練ってきたのかも含めて、
この先も楽しみですよ。

:: 2014/6/9 月曜日::

■[漫画]期待されたから頑張るのではない、頑張ったから期待されるのだ。「弱虫ペダル」34巻

かつて才能豊かで将来を嘱望されるも怪我に苦しんできた古賀と、
三年間愚直に努力をし続けてきた手嶋。
2人の三年生がインターハイレギュラー、最後の切符を賭けた勝負の決着が、
今、ここに…!

私が2人の三年生、どちらに感情移入したかというと…
圧倒的に手嶋です。
どこに、というと凡人であるという所ではなく、
レース中の回想に出てきた今までずっと期待されなかった過去についてでした。

自分なりに努力しているんだけど、上の人たちからは期待されずほぼスルー
優秀な一部の人間が期待されるのを羨んでしまい、
「期待されれば頑張るのに」と思ってしまう凡人らしい心。
私にも両親祖父母に期待された優秀な兄が居ただけにその気持ちがよく分かります。
そして、だからこそ手嶋が「頑張らないと期待なんかされない!!」
という真理に辿り着いたのが凄く嬉しかった…!

正直言うと、この漫画を中学生の頃に是非読んでみたかった。
せめて高校生の頃に読んでいたなら私の人生は大きく変わっていたと思います。
煌めく才能や圧倒的な努力さえも厭わない天才たちが活躍する漫画という世界で、
等身大の凡人が苦しみながらもがき、悩み、答えを見付けて体現してくれる漫画は、
もの凄く泥臭いけど、だからこその魅力がそこにあります。

もちろん古賀も良い先輩していて清々しかったです。
レギュラーにはなれなかったけど、後輩たちを後押しするその言葉。
口下手だった巻島の代わりなのか、小野田に懇切丁寧に指導するその手腕。
実に先輩らしい姿を見せてくれ、だからこそあの涙は心に残りました。

そして遂に2回目のインターハイが始まります。
去年のインターハイの時点で盛り上がりすぎたからどうなるのかと思ってましたが、
ここに来るまでの期間だけで想像以上の熱さを思い知ったので、
これからのインターハイ編には俄然期待してしまいますね!

:: 2014/4/10 木曜日::

■[漫画]才能なき凡人の戦い「弱虫ペダル」33巻

弱虫ペダル 33 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2014-04-08 )
コミック ( 167 ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

Kindle版1巻:弱虫ペダル (1)

Kindle版32巻:弱虫ペダル (32)
Kindle版33巻:弱虫ペダル (33)

連覇を狙う総北が早々にレギュラーメンバーを決定し、
インターハイに向けて練度を高めようと恒例の1000km合宿に臨む中、
そこには長い雌伏から再起をかけて挑戦しようとする一人の男が居た。
それはかつてインターハイに出場し、将来を嘱望されていた男…
古賀公貴であった…

32巻は凡人だった杉元が一念発起し、全力全開で挑んで叶わなかった展開でしたが、
この33巻では愚直に努力してきた凡人にかつての天才が挑む展開です! 熱い!
挑むのはかつて1人だけ一年生にしてインターハイに出場した体力バカの”轟音の古賀”
迎え撃つのは弛まぬ努力を愚直に積み重ねてきた”自称・凡人”のキャプテン・手嶋純太。
まさかの三年生同士の戦いが熱い!

正直言って古賀先輩がこんなに強い選手だとは思いませんでした。
今まではずっとコマの隅っこに居て自転車を扱ってるだけだったり、
せいぜい「体力バカ」と言われているくらいでしたからね。
とはいえ、「体力バカ」なのに昨年の合宿に欠席したというのは確かに変です。
それに一年生の頃にインターハイを経験したというのは舞台版での設定だったとか。
渡辺航先生はキャラクターのバックボーンをしっかり考えていらっしゃるらしいので、
今回の古賀先輩に関しても後付けではなくて、伏線回収なのかもしれません。

まぁ、そんな細かいことよりも古賀先輩の設定がね! 熱い!
かつて総北を背負って立つ者として金城から信頼を寄せられていたからこそ、
金城が福富に転倒させられ怪我したことに対して気負ってしまった故の事故、そして怪我。
昨年のインターハイに来なかったこと自体も切なくさせ、
今までメカニックに徹してきたことすらも熱く感じさせるじゃないですか!
渡辺航先生はキャラクターの物語の魅せ方がべらぼうに上手いなぁ!

才能豊かでも必要以上にプレッシャーを背負い自滅してしまった古賀。
それに対して凡人の手嶋が食らいついていくというのも熱いです。
しかし、凡人の手嶋が同じ凡人の杉元をレギュラーに選ばず、
天才肌の鏑木を贔屓をせずに選んだというのも中々に感慨深いですね。
鏑木も天才肌故に古賀とは違った方向で自滅しそうになってましたが、
段竹という友人が居たから立ち直ったことを考えると、
自滅する前に古賀を救えなかった友人の手嶋という対比は中々に興味深いです。

そしてそんな総北に比べて箱学の面子は盤石なのが伺えますね。
1人謎の仮面をしている男が居ますけど、その素顔は今週のチャンピオンで見ることが出来ます。
かなりビックリするので是非読んでみることをオススメしますよ。
まさかなぁ… ○○の×だったとは…!

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