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:: 2011/5/7 土曜日::

■[漫画]ゴール前、限界ギリギリ白熱の三つ巴戦!「弱虫ペダル」17巻

弱虫ペダル 17 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-05-06 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

震える…! 心が震えまくる…!
王者・箱学と挑戦者:京伏に絶対にあきらめない男たち・総北が追いつく展開は本当に熱い!
諦めずにただただ愚直にひたむきに頑張り、遂には成し遂げるという偉業は、
私の感動の琴線に触れ、目から熱い汗を迸らせてくれるんですよ!
チクショウ、やっぱり総北は最高だ…!

勿論、総北だけでなく箱学も京伏といったトップ争いをする面子も凄い!
特に箱学は見えない信頼関係で揺るがぬ王者っぷりを見せつけ、
全力を持って総北を引き離しに掛かる姿は敵ながら天晴れ!
そしてその陰で牙を研いで容赦なく勝利の二文字に食らいつかんとする京伏も、
ある意味清々しくもあります。

特に京伏の御堂筋はホントある意味凄いと思うんですよね。
勝利の為ならありとあらゆる策を巡らし、それでいて策が役に立たないと思ったら即座に破棄。
一見非道な、容赦の無い篩い落としを躊躇うことなく行いながら、
己にも限界以上に身体に鞭を打ち、常軌を逸するような軌道でゴールを目指すその姿には、
正直ちょっと感動させられましたよ。

確かに少年スポーツ漫画としては総北と箱学が最高なんですけど、
邪道を極める御堂筋と、その下で道は違えども利用されていると理解していても、
それでも勝利を目指す気持ちは一緒だと我慢の走りを見せる石垣さんもカッコイイんだよなぁ…

いやー、本当に素晴らしく熱い少年スポーツ漫画ですよ。
17巻と長くなってきましたが、是非是非未読の人にも読んで欲しい作品です。

:: 2011/3/8 火曜日::

■[漫画]戦慄の御堂筋!「弱虫ペダル」16巻

弱虫ペダル 16 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2011-03-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

未だかつて無いほどに禍々しく、強烈な印象を与える表紙の16巻。
王者、箱根学園の最強スプリンター新開と圧倒的な悪役(ヒール)、御堂筋とのスプリンター勝負。
その決着が序盤から描かれるということで最初から盛り上がりが最高潮ですが、
その結果は強烈であり、無常でもあるものでした。

トラブルを抱える総北を引き離し、鎬を削る勝負をする箱根学園と京都伏見。
特にこの16巻では表紙になっているように御堂筋のオンステージで、
箱根学園に対する心理攻撃を含めて中々にストレスフルな口撃を行ってくれます。

それに対する箱根学園は意外とメンタルが弱い泉田以外は威風堂々。
泉田以外は以心伝心、目標に向かって揺るがない鋼鉄の意志を見せ、
これぞ強者、これぞ王者、と思わせる風格があり、
総北のライバル的なポジションながら格好良さに痺れるものがあります。

そしてそれに憧れを抱いてしまうのが京都伏見の元エースナンバー、石垣。
彼の脳裏に浮かび上がるのは御堂筋と出会う前、箱根学園のようなチームを作りたかった理想。
そして御堂筋と出会ったことで理想とはかけ離れてしまったチームの現状。
しかし、有り様はどうあれ、求めて止まなかった勝利の二文字が目の前にある葛藤。
必ずしも目立つ存在ではない石垣ですが、彼が見せてくれた苦悩はどこか魅力的に感じられました。

そんな鍔迫り合いの勝負の後方での光景が、これまた涙腺を緩ませてくれます。
何度も挫折を乗り越えてきた巨躯の男、田所をして絶望させた状況の中、
諦めずに必死にペダルを回してきた坂道が見せる自転車の楽しさ。
苦難を乗り越えたのに誇らず、ただやり遂げた男の意志を宿らせる坂道の瞳には、
吸い込まれそうな魅力があり、やはり坂道が主人公だと強く感じさせられたのでした。

それにしても、巻末おまけ漫画の弱虫ペダル誕生秘話ですが凄く興味深かったです。
旧サイトでの日記とか諸々からある程度は知ってましたが、
編集T氏の助言で自転車漫画が、編集長S氏の助言で坂道が生まれてきたという話は、
自分の中にあった「古き良き漫画家像」そのままでちょっと感動しちゃいました。
特に編集長が渡辺航先生の作品を読んでるからこその助言はさり気ないけど良かったなぁ。
チャンピオン編集部もカッコイイな、コンチクショウ!

:: 2010/12/9 木曜日::

■[漫画]箱学のエーススプリンター、出る!「弱虫ペダル」15巻

弱虫ペダル 15 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-12-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

この15巻では御堂筋くんが想像以上にキモイでぇ…

金城と福富が主将を務め、熱い奴等が揃っている総北や箱学と異なり、
京都伏見は御堂筋がリーダーな為にキモさ大爆発。
特に御堂筋はこれでもかというほどの悪役っぷりをキメており、
ここまで徹底的にヒール役に徹してくれるのなら、
キモイを通り越していっそ清々しい程ですよ。
…ごめん、やっぱりキモイかも。

という訳で15巻は御堂筋くんのキモさが輝く内容となっております。
今泉くんへの言葉責めから始まり、王者箱学へのあからさまな挑発。
そして箱学エーススプリンター、新開さんへの挑戦。
2日目グリーンゼッケンを掛けたスプリント勝負に京都伏見のエース、御堂筋くんが挑む!

かつて鬼と呼ばれながらも走れなくなるほどのトラウマを生みだし、
福富を始め、仲間の助力で克服して箱学最速にまで上り詰めた新開さん。
アブアブな泉田も心酔するスプリンター、新開さんをしかし嘲笑うかのように、
トラウマを抉り、全力を出させないようにして勝利を得ようとする御堂筋くんマジエグい。
情報収集と高度な心理戦ではあるんだろうけど、えげつなさが前面に出てるんだよなぁ。
流石はこのインターハイで悪役を一身に受ける御堂筋くんですよ。

しかし、だからこそそこからトラウマという名の鎖を引きちぎり、
もう一度先頭を取る新開さんはトンデモなくカッコイイのです。
御堂筋くんという名のフラストレーションを一気に吹き払いカタルシスを感じまくりですよ。
そんな新開くんに全幅の信頼を置く箱学の面々もやたらカッコイイんだよなぁ。

この15巻ではまだスプリント勝負に決着は付いてないんですけど、
これは是非自分の目で結果を確認して欲しいですね。
必見ですよー

:: 2010/10/11 月曜日::

■[漫画]何があっても全力で諦めない!「弱虫ペダル」14巻

弱虫ペダル 14 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-10-08 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

この1年間に6冊、平均するとなんと2ヶ月に1冊という驚異的な刊行ペースですが、
渡辺航先生はこれに更に「まじもじるるも」も1年間に2冊出してるんですよね。
それだけでも凄いのに、この14巻では驚きのレポートがあるんですよ!
何と連載を止めずにツール・ド・フランスに行ってるんですよ! 海外ですよ海外!
渡辺航先生のバイタリティには本当に頭が下がる思いです…

そしてこの14巻ですが表紙になっているように、坂道が熱い!
愚直なほどに真っ直ぐで、馬鹿が付くほど真面目で、呆れるくらいに真剣!
正に主人公、正にスポーツ少年漫画の王道と言わんばかりに熱いんですよ!

2日目に金城から与えられたミッションは「全員を率いて先頭に合流する」こと。
しかし巻島しか知らなかった田所さんの不調はレースが始まっても回復することなく、
初っ端から出遅れ、更にはどんどん抜かされて焦りが更に体を悪循環に陥らせ、
何度も挫折を繰り返しながら立ち上がってきたあの田所さんですら心が折れそうな時に、
わざわざ逆走してまで牽引する為に坂道が迎えに来た瞬間には感動しましたね!
坂道なら…、坂道ならきっと来てくれるって思ってたよ!

巻島が語るように、坂道の瞳はもの凄く語ってくるんですよ。
12巻で追いついた坂道に金城から投げかけられる問いに答えた時の瞳とか、
断固とした決意が秘められた瞳を見てしまうと信じてみたくなるんですよ。
「あぁ、こいつならやってくれる」って!

実際、田所さんを引っ張って更には100人抜きをした時に生み出したヒメ走法(?)で、
非オタの田所さんまで歌わせることによっていリズムをとって加速していくのには、
正直その馬鹿みたいな真剣さには笑ってしまいましたが、
そういった所も含めて坂道なんですよね。
いやー、本当に素晴らしい。

まだ本誌連載の方でも合流していない坂道ですが、この分なら間違いなく追いつきますよー
坂道は追いかける時が本領の走りを見せますからね!
田所さんも徐々に復調してきたことだし総北の活躍はまだまだこれからですよ!
いやー、本当に面白いでー

:: 2010/8/8 日曜日::

■[漫画]御堂筋来る…!「弱虫ペダル」13巻

弱虫ペダル 13 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-08-06 )
コミック ( ページ )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

12巻から殆ど間を開けてないのに13巻が発売しているだけで驚きますが、
実は渡辺航先生は休載もせずにMTBで100km走破レースに参加してたり、
最近だとツールを観に行ったりとアクティブに行動しているという事実には本当に驚かされますよね。
渡辺航先生は化け物か!

12巻では巻島と東堂のクライマー対決を壮絶に描ききり感動をもたらせましたが、
この13巻では各校のエースが1日目のゴールを狙いに来る訳ですが…
いやー、あの見開きには驚愕&戦慄させられますよね。
しかもリミッターを掛けてて更に力を出せたりとか、
普通は主人公サイドがやる事をやってしまう当たり何というかえげつないです。

にしても、12巻で終わったと思っていた東堂と巻島ですが、
1日目表彰式での東堂さんの巻島ラブコールが凄すぎて笑いが止まりません。
君ら腐女子をそんなに興奮させてどうすんのさ。(笑
しかし東堂さん、坂道に真摯にお礼を言ったり助言をしたりとカッコイイな。
少々お調子者だけど、そこもまた魅力的に見えてきてしまうから不思議です。

そして2日目のレースが始まる訳ですが…
いやー、毎度の事ながら坂道たち総北チームはトラブルに見舞われますねー
そこを何とかして這い上がってくるからこそ燃えてくる訳なんですが!
チャンピオン本誌でもまだ追いついてないだけに先が読めずにハラハラさせられます。
うーん、やっぱりこの漫画は面白い!

:: 2010/6/10 木曜日::

■[漫画]クライマー頂上決戦…!「弱虫ペダル」12巻

弱虫ペダル 12 (少年チャンピオンコミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2010-06-08 )
定価:¥ 420
Amazon価格:¥ 420
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4253214649
ISBN-13 : 9784253214643
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱

熱い…、兎に角熱すぎる…!

常に面白い「弱虫ペダル」ですが、特に3の倍数の巻は面白さにブーストが掛かるみたいで、
この12巻は主人公の小野田坂道は勿論のこと、先輩クライマーである巻島裕介と、
その終生のライバルである東堂尽八の二人の対決が兎にも角にも圧巻なのです!
全力を最後の一滴まで絞りきる男同士の戦いを見ると自然と熱い涙が溢れてきますよ…!

まず第一の見所は坂道が最後の難関、御堂筋に負けずにチームに追いつくところでしょう。
底の見えない実力を見せる御堂筋に、ゆれず、挫けず、ただひたすらにペダルを回す坂道!
正確には言えば挫けそうになっても持ち直す、不撓不屈なその姿には感動せざるをえません…!
そして追いついてからの金城に「すぐに引けるか」と問われ、
決然と返事をした時の坂道の表情の凛々しさがこれまたたまらない。
次のページでみんなを牽引する坂道の瞳は多少の気負いと多大な覚悟が感じられて、
部の先輩たちが坂道を可愛がる理由が十二分に判るものがありました。

そして12巻一番の見せ場である巻島と東堂の対決! これもまた凄い!
諦めたはずだった、期待を捨てたはずだったのに来てくれた…、追いついてくれたライバル…
読んでいると「たったいま絶好調になった」と言った東堂と同じく涙を流さずにはいられません。
好敵手と書いてライバルと読み、親友と書いてトモと呼ぶ、掛け替えのない相手。
今後二度と訪れない高校時代という輝かしい瞬間を全力を出し切って競い合うという、
正に青春という言葉でしか言い表せない輝きは本当に素晴らしいです。

全体的な試合の展開は読者の予想通りでしたが、
そこから生み出される面白さは期待以上のものを見せてくれました。
これぞ少年漫画、これぞ王道スポーツと感じさせてくれる傑作中の傑作です。
少年スポーツ漫画史上に名前を刻む名作ですので男女問わず読んで欲しい作品です。
もう最っ高…!

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