僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2018/10/17 水曜日::

■[ラノベ]広がる面白さ「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」2巻

峰守ひろかずさんによるビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ、まさかの2巻です。
原作好きだし、好きな作家さんだし、1巻も面白かったので嬉しいんですけど、
続くとは思ってなかっただけにビックリです。
やっぱり原作の実写劇場版が公開される関係なんでしょうか?
どちらにしろ嬉しいです。

2巻ということで時系列的にも1巻の続きなので、
まだ栞子さんの娘の扉子ちゃんは生まれてませんが、
それでもこぐちさんと響平は2年生に進級し、後輩の早紀ちゃんが出来ています。
今回も生徒会長の無茶振りから市立図書館に赴いた先で、
お嬢様学校の聖桜女学園の天塚さんとビブリオファイトすることになって…

今回はラブコメ要素が強かったですね。
やはり恋のライバルが出てくれば盛り上がりますよ。
こぐちさんと同じ黒髪ロングで読書好きなんだけど、
長身で胸が大きくて社交力もあり、実は隠れオタクな天塚さんが響平と仲が良いとか、
こぐちさんの心が穏やかじゃなくなるのもむべなるかなですよ。

響平は響平で、こぐちさんに想いを寄せる千倉くんの登場で、
奮起して頑張ること自体は間違ってないんだけど…
その方向性を間違ったがためにこぐちさんに悲しい思いをさせてしまったのは、
失敗だったかな、と思います。

しかし、最後にはきちんとこぐちさんと向き合って話すのは良いですね。
頑張りすぎて大変なことになってたのには笑ってしまいましたけど、
そういった失敗も含めて青春なんだなぁ…
これも「とらドラ!」を読んだからこその暴走なのかもしれない…

今回取り上げられた本ですが、前回と同じくこぐちさんが好きな児童文学だけでなく、
「ブギーポップは笑わない」や「とらドラ!」が出てくるあたり、
電撃文庫らしくて、高校生読者に合わせてて有りだな、と思いました。
テーマも明快でわかりやすいし、原作に時折混じる後味の悪さもないし、
とてもライトノベルらしい素敵な読み物だったと思います。

余談ですが、「トムは真夜中の庭で」の話を栞子さんが今の「ハリー・ポッター」みたいなもの、
と言っていたのを読んでわかったんですが、
「魔法先生ネギま!」のオマージュ元は「ハリー・ポッター」だったけど、
「UQ HOLDER!」のエヴァと刀太の関係のオマージュ元は「トムは真夜中の庭で」なのかな?
と思いました。
どちらも読んでないんだけど、一度読んでみたいかも…

:: 2017/3/12 日曜日::

■[ラノベ]めくるめく面白さ「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」

栞子さんと五浦、二人の物語は完結した「ビブリア古書堂の事件手帖」ですが、
番外編やスピンオフは続くみたいで、この作品はその一つです。
作者は「ほうかご百物語」などを執筆されている峰守ひろかずさん。
電撃文庫らしく高校生男女が主人公です。

舞台は古都鎌倉のとある高校の旧図書室。
豊富な蔵書はあれども古く、利用者が少ないため廃止されそうな所に、
隠れオタの前河響平が図書部員の卯城野こぐちさんと出会う。
そして二人は一緒に生徒会主催の書評バトル「ビブリアファイト」をすることに…!

個性的な高校生男女のボーイミーツガールとか、
とっても電撃文庫っぽくて面白かったです。
題材も「シャーロック・ホームズ」に「若草物語」と、
今の中高生が読んでも面白いと思えるし、
何よりメジャーだから手を出しやすいものが多いのも良いですよね。

あと、何と言ってもちゃんと栞子さんが出てくるところが良かったです。
本のことでこぐちさんと盛り上がる栞子さんが可愛かったし、
読書好きのこぐちさんを軽く圧倒する本に対する蘊蓄と、
事情を見通す観察力は本当に原作そのままでした。
しかし響平… おっぱいに魅入られすぎだろう…(笑

その響平の個性ですが、中々好感が持てましたね。
峰守ひろかずさんらしい主人公なように感じました。
まぁ、ちょっとエロに素直だけど思春期だから仕方ないよね。
こぐちさんの悲鳴がエロすぎるから仕方ないよね。

「ビブリア古書堂の事件手帖」のスピンオフとしても面白かったですけど、
ラブコメとして、青春物語としても充分面白かったです。

HTML convert time: 0.115 sec. Powered by WordPress