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夏! 海! 青春!
:: 2013/4/21 日曜日::

■[漫画]宿縁の決着「神様ドォルズ」12巻

神様ドォルズ 12 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:小学館( 2013-04-19 )
コミック ( 207 ページ )

TVアニメ化もされた「神様ドォルズ」も遂にこれにて完結です。
「BLACK LAGOON」と並んでサンデーGXの看板作品だっただけに、
完結したことに対してかなり感慨深いモノがありますし、惜しい気持ちもあるんですが、
きちんと物語が締められたのは喜ばしいものだと思います。

案山子という人知を超えた木製のカラクリ仕掛けの神様を操る日本の奥深い山村の因習に縛られ、
傷つけ合ってきた阿幾と匡平の二人の戦いがクライマックスを飾ることになりましたが、
二人の過去と因縁を考えると、なるべくしてなった最終決戦でしょうね。

幼い頃に出会い、出自の事で微妙な立場だった阿幾と分け隔て無く友だちとなった匡平。
曲がりなりにも仲良くしてきたのに、案山子と村の古い悪習のせいで二人の関係が少しずつ歪んできて、
「先生」のことで決定的にすれ違った二人が、お互いが本気でぶつかり合う最後の戦い。
まぁ、匡平はいつも本気を出すのが遅いからこそ、すれ違ってきたんですけどね…

周回遅れ

天照素の時も本気を出すのがキレてからだから被害が甚大になって阿幾が隻の任を解かれたし、
「先生」の時だってもっと先に本気で恋して行動してたら少なくとも「先生」は死ななかっただろうし…
そういった所は阿幾ももどかしかっただろうなぁ。
でも匡平は匡平なりに精一杯やってるんだよなぁ。
思春期のディスコミュニケーションが招いた結末がこれだと思うとやりきれないものがありますね。

阿幾と匡平の二人はそんな結末になってしまったけれど、
次代の詩緒と桐生たちには希望が残され、育まれることが示唆されるラストだったのが救いですね。
願わくば、その希望がいずれ生まれるであろう匡平の子供にも受け継がれていきますように…

:: 2013/4/19 金曜日::

■[漫画]成長を実感するコンクール「天にひびき」7巻

天にひびき 7 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:少年画報社( 2013-03-30 )
コミック ( 203 ページ )

先月末に発売された「天にひびき」の7巻ですが、
今回は秋央たちがコンテストに出る話がメインとなっております。

如月先生の計らいでコンクールに出ることになった秋央、南条、波多野さんの3人だけど、
マイナーなコンクールで自信を付けさせようという如月先生の思惑とは裏腹に、
その賞金の高さから実直と奔放という対称的ながら実力派な2人も参加してきて、
秋央と南条の2人は飲まれそうになるんだけど…

南条くんは残念でしたねぇ…
でもまぁ、性格に根ざしている所があるからよほど頑張らないと根治は無理かも。
逆に秋央は美月とひびき、二人のヒロインから励まされることで、
度胸を持って演奏に臨み、コンクールを楽しんだことで実力を100%発揮出来て、
見事な結果を残せたのには、成長が感じられて良かったです。

楽しむ

ただまあ、本人は自分の実力に無自覚っぽいですが。(笑
というか、生徒の結果に大きく一喜一憂する如月先生が可愛い。

また、コンクールの上位者ということで秋央と波多野さんが、
病院に慰問演奏会に行き、そこに美月が引っ付いてきたのはラブコメ的に面白かったですね!

ラノベ主人公

まぁ、秋央本人はどこのラノベ主人公だよ、ってなぐらい鈍感なので全く気付いてませんが。
ライバルに同情される波多野さんが不憫でなりませんよ。
しかし面倒見良いなぁ、美月って。
秋央は美月に尻にしかれるのが一番幸せな気がしますよ。
でも美月も油断してたらひびきという名の鳶に油揚げもとい秋央を攫われる予感も…

秋央もそうですが、ひびきも一歩ずつだけど着実に前進しているのが判りますね。
地道で一足飛びではないですけど、それもまた面白いと思いますので、
今後もじっくりと描いていって欲しいものです。

ちなみにやまむらはじめさんのもう一つの作品である「神様ドォルズ」ですが、
完結巻の12巻が本日発売です。

神様ドォルズ 12 (サンデーGXコミックス)
やまむら はじめ
小学館 (2013-04-19)

完結ということで限定版もありますので検討するのもアリかと思います。

:: 2012/10/10 水曜日::

■[漫画]ひびきのデビューコンサート、そして…「天にひびき」6巻

天にひびき 6 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:少年画報社( 2012-09-29 )
コミック ( 203 ページ )

コンサートに向けて順調に行っていたオケの仕上がり具合を全て無かったことにして、
もう一度、自分が見つけ出した音で仕上げることにしたひびき。
しかし、コンサート直前なため全体練習することは出来ず、ほぼぶっつけ本番で行く事に…

というのが前回までの話の流れですが、そこを何とかしてしまうのが曽成ひびきという指揮者。
奏者に対して強烈なイメージを残す、その特異生を持って完成に導く手腕は正に天才的。
そんなひびきに追いていかれないように、追いつこうとする秋央は大変だろうけど、
だからこその主人公なのかもしれません。

そしてコンサートで一躍脚光を浴びたひびきだけど、人生何が起こるか判らないもの。
取り敢えず一足飛びに進むことは当面なくなったけど、
それで秋央がのんびり出来るわけもなく、如月先生の勧めもあってコンクールに出ることに。
しっかし、コンクールに苦手意識を持ってるとか秋央は割りと面倒くさい過去持ってるよなぁ…(笑

相変わらずひびきはどこか超越したところにいるのでラブコメ的には進展ないけど、
秋央と一緒に居たいから同じコンクールに出る波多野さんは相変わらず可愛いです。
オケの人たちにもカップルが生まれそうだったり、それはそれで興味深いです。
そういった意味では美月に頑張って欲しいトコですね。
海外飛び回ってて出番が少ないのがネックですけど…

:: 2012/9/19 水曜日::

■[漫画]あと1巻だけ続くんじゃ「神様ドォルズ」11巻

神様ドォルズ 11 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:小学館( 2012-09-19 )
コミック ( 216 ページ )

前巻でこの11巻がクライマックス的な話が出てたのですが、
結局もう1冊だけ続く模様です。

取り込まれた桐生を救うために迦喪建角の隻を紫音から奪った匡平と、
玖吼理を良い神様で居させたい詩緒の兄妹二人が頑張っている一方、
阿幾は手薄になったお社を制圧する為に乗り込んできて…

全体の流れはそのような感じなんですが、
それぞれの感情はそう単純なモノではなく、
特に阿幾の感情は自分でもわかりきってないみたいで、
常絶と共振することで、前か後ろかはともかく一歩踏み出した感じですね。

案山子と隻が作られた経緯も分かったし、
次々と案山子が大破することで古い因習もほぼ全て無くなってきたけど、
阿幾と匡平の二人の断ちがたい関係だけはまだ決着がついていないので、
最後にどういった結末を迎えるのか、大いに気になります。

しかし阿幾にはバッドエンドしかないような気がするんだけど…
靄子の事を考えると割り切れないものがあるなぁ。
というか、案外最後の最後には空張さんが持って行きそうな気がしないでもないですが、
どちらにしろ靄子はさっさと次の恋を探した方が良いような気もしますが…
そんな簡単に割り切れないからこそ恋心なんでしょうし、何とも複雑です。

:: 2012/3/31 土曜日::

■[漫画]匡平の実力発揮!「神様ドォルズ」10巻

神様ドォルズ 10 (サンデーGXコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:小学館( 2012-03-19 )
コミック ( 216 ページ )

村の大人や老人たちのくだらない面子のために、
利用されて傷つけ合うことを強いられている子供たちの戦い。

日向の当主により天照素に囚われることになった桐生を助ける為に玖吼理で出撃した詩緒。
村の慣習にとらわれて親の言われるままに桐生を抹殺しようとする蒼也。
歪んだ村のしきたりを打破し、桐生を助けようと足掻く匡平。
桐生との約束を守るため、傷ついた身体で駆けつけようとする勾司朗。
それぞれの思いを胸に天照素との戦いがクライマックスを迎えることに…

今回一番切なかったのが阿幾への恋心が忘れられないけどギリギリ踏み留まった靄子ですね。
精一杯頑張って東京で買ったミニスカに着替えるなんて凄くいじらしいけど、
それでも阿幾の視界には入っていけない靄子がメッチャ切ないです。

そしてまひるは本当にブレないなー…(笑
目的の為ならポリシーとかそういうの無視するストレートさは割りと嫌いじゃないです。
すぐ案山子を乗り換える尻軽じゃないと言いつつ武未禍槌に乗って出撃して、
しかもドSお姉さま全開で天照素に攻撃しかけるとかマジ容赦ないですね!
今までの鬱憤を晴らす先となった桐生がかなり不憫…

でも今回一番見せ場はあったのはやっぱり匡平ですよね。
村のしきたりに対する革命とも言える一手を打つために、
紫音と契約中の迦喪建角の制御を奪い取り、封印された「八咫烏モード」も解放するという、
阿幾が今まで何度となく言っていたように匡平こそが一番の隻だと感じさせる展開!
やっぱり主人公なんだなぁ、と思わせられましたよ。

取りあえず今回で日向の枸雅のトップたちのくだらない諍いと桐生救出の目処は立ったけど、
空張親子の出番と三種の神器に阿幾の行方と色々と気になる問題が残っているので、
今後とも目が離せませんね!

■[漫画]あるがままに、わがままに。「天にひびき」5巻

天にひびき 5巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:少年画報社( 2012-03-30 )
コミック ( ページ )

秋央の幼馴染みである美月のドイツからの凱旋コンサートで始まったと思ったら、
あっという間にひびきの指揮デビューを中心の物語に。
まぁ、この作品の主人公は秋央とひびきなんだけど、
美月が不憫すぎるかなぁ、という気持ちも…
秋央は鈍感だし…、ねぇ…?

科野の音楽祭でコンマスを担当していた友田さんが主催する有志のオケに誘われて、
1年生ながら指揮者デビューを飾ることになった異例のひびき。
友田さんには実力を認められて、というよりも停滞気味になったオケの打破として、
起爆剤的な役割を求められたんだけど、ひびきはそんなのに関係なく、
音楽を楽しんで指揮をしていたら、土壇場でひらめいちゃってガラリと内容を変えることに。

高校の時の失敗を繰り返さないように気を付けていたのに、
それでも楽譜からの思いを読み取って解放していく自儘っぷりは吹っ切れたって感じですね。
そのひびきの方向性に唯一ついて行けているのがエキストラで参加して、
何とか食いついていこうとしている秋央だけで…

コンマスの友田さんの思惑、秋央に色々な意味で嫉妬している南条、
トランペット奏者の入谷にその友人の村野とオケのメンバーの事情も絡まってきて、
6巻では遂にオケが始まる訳なんですが…
果たしてどんな結果になるのか、かなり気になりますね。

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