西尾維新の匂いが強いキャッチコピーですが、
2巻の内容を的確に表現できていると思うのだがどうか。
ヘタレ・マザコン・ナルシストという三重苦のカルエルくんですが、
更に義姉2人により教育された甘えん坊体質を加えた四重苦を抱える主人公だと思います。
その甘えん坊っぷりを具体的に言うと女の子のおっぱいに顔を埋めて寝る習慣とか!
義妹のアリエルのおっぱいに衒いなく顔を埋めるとかどんだけ…
何という羨まけしからん主人公であることよ…
前シリーズと同じく悲恋の物語になるかと思いきや、
この2巻では空戦も抑えめで、むしろ学園ラブコメの様相を呈してきており、
カルエル、アリエル、クレアの三人の淡い恋模様がきらめいており、
少年少女の若さが眩しくてたまりません。
ヘタレなんだけど、クレアの前ではそんなトコを見せられないから気丈に振る舞うカルエル。
誰よりもカルエルのことを気に掛けてるけど、素直に態度に出来ないアリエル。
不幸な生い立ちと過去から人付き合いが不得手だけど、
それ故に初めての友達のカルエルとの交流が楽しくて仕方が無く、
そして、聡明だからこそカルエルの出自が気になり不安で心が揺れるクレア。
クレアと出会うことで少しずつ成長し、アリエルの気持ちを考えられるようになり、
微妙なバランスだけど、平和で楽しいイスラの日常が過ぎていくかと思う最中、
突如の謎の空軍との戦闘で暗雲が立ちこめることに…
謎の空軍の所属が前シリーズを読んでいる人にとっては意味深長なものだったり、
クレアが危惧するカルエルの過去がいつ露呈するのか心配だったり、
それでどういった展開になるのか気を揉むことしきりです。
それにしてもこの作品を読むと無性にラーメンとカレーが食べたくなりますね。(笑
アリーメン食べたいなぁ。
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