僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2008/2/23 土曜日::

■[漫画]羽海野チカ最新作「3月のライオン」1巻

3月のライオン3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2008-02-22 )
定価:¥ 490
コミック
ISBN-10 : 4592145119
ISBN-13 : 9784592145110

桐山零 17歳 ――職業 プロ棋士。

美大での若人たちの青春を描いたハチクロの作者が次に選んだ題材は何と『将棋』
しかも青年誌「ヤングアニマル」での活動と更に読者を驚かせる行動ですが、
一番驚かされるのはその面白さ。
誌面から滲み出るかのような優しさ、暖かさ、そして寂しさ―。
それらが複雑に絡まり合いながら読む者に伝わってくるんですよ。

子供の頃に家族を亡くし、引き取られた先でも複雑な環境で育ち、
孤独の寂しさを長年味わった、ともすれば根暗とも取られるような寡黙な主人公。
そんな桐山零が住む下町で出会ったあかり、ひなた、モモの三姉妹が、
零が抱える凝り固まった『孤独』という病を下町の暖かさでもって、
優しく、少しずつ、そして丁寧に解きほぐしていく物語。

多くは聞かず、多くは口出さず、ただ自然体で接してくる三姉妹。
そんな三姉妹と自称終生のライバルの二海堂に翻弄されつつ、
日々の葛藤を噛みしめ、ゆっくりと前を歩んでいく零。
人と人との触れ合いの温かみがここにはあります。

零や三姉妹の事情も断片的に、少しずつ露出して、
過度な説明になりすぎないように、自然と理解できるように描かれており、
じっくりと味わうことが出来る作品です。
少女漫画が苦手な男性も、青年誌に気後れする女性にも読んで貰いたい面白さです。

まぁ、それはそれとして巻末のオマケ漫画には笑った。
あずまきよひこ先生も罪な人だなぁ…(笑

:: 2008/2/19 火曜日::

■[漫画]うどんが水着の中に…!「SEVEN OCEAN」

SEVEN OCEANSEVEN OCEAN (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:水無月 すう
出版社:集英社( 2008-02-19 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4088773977
ISBN-13 : 9784088773971
 
作者サイト:Falled Angel

あ…ありのまま 冒頭で 描かれいている内容を話すぜ!
『女の子にカッコイイとこ見せたい借金まみれの主人公が、
公園で出会ったメイドさんの胸を揉みしだいたら大海原でUMAをハンティングしてた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(AA略

えー、ヤンジャン漫革というメジャーなようでマイナー誌で連載されていた本作ですが、
ぶっちゃけ海洋冒険モノの皮を被ったラブ&エロコメ作品なのですよ。
シリアスなトコもあるけど、基本はエロコメです、ハイ。

おっぱいたゆんたゆんなリトリたんと海の上でUMA探して、
リトリたんが硬くて黒いナマコにぶっかけられたり、
うどんがリトリたんの水着の間に入って顔面騎乗位の状態でビクビクッとしたりと、
青年誌だから多少のエロはOKだぜ! と言わんばかりに、
水無月すうさんのバカっぽいエロコメが輝いているんですよね。
まぁ、水無月すうさんは少年誌でもかなりエロコメってますが。
(参考:そらのおとしもの 1 (1) (角川コミックス・エース 126-6)

リトリたんだけでなく、ツンデレちびっ子メイドのちよ子も良くてですね。
パンツ一丁の主人公を普段はバカにしてるんだけど、(実際バカだし)
いざという時には頼りになるトコに徐々に惹かれてくのが良いんですな。
リトリに比べて胸がちっちゃいのを気にしてたりするのもグッド。
ラブコメ的にはちよ子が一歩リードしている感じ。

ただ残念なことにこれからってトコで終わっちゃったんですよねー
謎の大部分が残ったまんまになっちゃったし勿体無い作品ですよ。
エロコメ的にもラブコメ的にも楽しみにしていた作品なだけにねー
単行本が売れて続編出ないかなー、と仄かに期待したいトコです。

:: 2008/2/18 月曜日::

■[漫画]絶望失格「さよなら絶望先生」第十二集

さよなら絶望先生 第12集 (12) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:久米田 康治
出版社:講談社( 2008-02-15 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4063639495
ISBN-13 : 9784063639490

小畑健の「人間失格」表紙をパロった表紙で、
しかも巻末には某ノートをトレスした新人で有名な某ドラゴンに載せた短編をネタにしてと、
編集部もよく許したなぁ、と思わずにはいられない。
そんなさよなら絶望先生の第十二集。

アニメの第2期では原作重視すぎる内容で笑いが絶えない絶望先生ですが、
社会を風刺ったコメディだけでなく、微妙にラブコメが入ってるのが見逃せません。
まといと小森の絶望先生を挟んだ恋の火花を楽しみにしているのは私だけではないはず!
しかも今回はあびるちゃんとかもいるんだぜ!
すみません、そんな本筋でないトコが大好きで!

それと恒例の巻末収録の紙ブログですが、今回も神でした。
畑先生のエンドカードが1期に使用されなかった大人の事情を赤裸々に暴露するだけでなく、
エンドカードのオファーが来ずに絶望している椎名先生にエールを送ったりと、
本人を中心とした周りの作家さんたちが楽しくて仕方ないです。

自分をネタにして笑いを取っていた久米田先生ですが、
最近では前田くんをはじめ、畑先生に椎名先生と身近な作家さんを巻き込み、
更にはアニメ化に伴い声優さんも巻き込んでいくことに!
ネタが進化していく久米田先生の今後の活躍に期待です。

ちなみにアニメだけでなく、さよなら絶望放送は面白いので是非聞くべきだと思います。
たまに久米田先生ネタが出てくるので原作ファンが聞いても面白いですよ?

:: 2008/2/16 土曜日::

■[漫画]おちんちんが咲き乱れる上連雀先生の傑作「わたしを有明へつれてって!」

わたしを有明へつれてって! (TENMAコミックス) (TENMAコミックス)
著者/訳者:上連雀 三平
出版社:茜新社( 2008-02-15 )
定価:¥ 940
コミック
ISBN-10 : 4871829677
ISBN-13 : 9784871829670

おちんちんランドの建国者にしておちんちん王子の上連雀先生だよー

ふたなりレズ同人作家の靖子のトコに通い妻な小学生のひかりちゃんが来て、
ひたすらハメ狂うという、究極的に言えばそれだけの漫画。
ひかりちゃんのレズ相手の朋子ちゃんが交じって3Pになったり、
靖子の幼馴染みの聡美さんも加わって4Pになったりと、
ひたすらハメハメ。

情緒溢れる尾道の町並みの至る所でハメてハメてハメまくる。
「かみちゅ!」ファンと尾道在住の方々には迷惑な話でしょうが、
もう尾道をまともな目で見ることはできそうにありません。
聖地探訪も性地探訪としか思えなくなってしまいます。

上連雀先生のセンスは神懸かり的なものがあり、
喘ぎ声が「あがっ」「はぎぃぃぃん」などは序の口で、
「好きになった女性にたまたまおち… お肉の棒が生えてただけのことで……」
と描写のエロさを遙かに凌駕するハイブロウなセリフのオンパレードで、
クラッときてしまいます。

もう兎に角上連雀先生のおちんちんっぷりには感服しますよ。
流石は児童誌でヒロインが女装美少年というネタをやる方は違います。
私は普段からエロ漫画家はどっか突出したモノがあるべきだと思ってますが、
この方は突出しすぎて成層圏を突き抜けそうな勢いですからね。
偉大なる上連雀先生に栄光あれ。

:: 2008/2/12 火曜日::

■[漫画]往年のファン感涙!「マップスネクストシート」3巻

マップス ネクストシート 3 (Flex Comix) (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2008-02-12 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 4797346477
ISBN-13 : 9784797346473

SF漫画の金字塔にしてスペースオペラの最高傑作「マップス」
その続編にして新作の「マップスネクストシート」ですが、
新作の面白さを伸ばしつつも旧作のキャラも徐々に加わり、
旧作ファンにはたまらない内容になっています。

十の魔物の一人である、食えない武器商人ガッハが美味しい場面で乱入!
レインとダインの記憶を引き継ぎ、旧作ではまだ小さかったレニーとデニーも出ただけではなく、
リプミラとゲンが助けた男の子が成長した姿だと思える有能社員Aまで。
旧作ではあまり出番がなかっただけに新作への侵食はあまり起こらず、
むしろ旧作ファンはあの子供たちの成長した姿を見ることができるという幸せ。

それでいて旧作では圧倒的強さを誇った伝承族を軽く撃破する”さまよえる狩人”
黄金の船ネクシート号のスペックの秘密と旧作の戦闘バランスを覆す破壊力も秘めています。
また、眼前で繰り広げられる手の出しようのない戦況に挫けかけるが、
ミュズの想いに応え、がむしゃらに立ち向かう主人公が暑っ苦しいほどに熱いんですよ。
この熱血っぷりが長谷川漫画の真骨頂だよなぁ。

Webコミック誌という新しい媒体での連載ですが、面白さは健在。
むしろ見開きを使うことが多い長谷川先生にとって、見開きが見易いWeb版の方が便利な面も。
それとせっかくだからコンビニに並ぶ廉価版で良いので復刻されないかな。
現状だとMF文庫で出てるんだけど中々見かけないですからね。

:: 2008/2/11 月曜日::

■[漫画]迸るアヴィ! はじけ飛ぶゴキ!「GAMBLE FISH」4巻

GAMBLE FISH 4 (4) (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:青山 広美
出版社:秋田書店( 2008-02-08 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253209149
ISBN-13 : 9784253209144

見所満載、お腹一杯。
もう隅から隅まで見所でとにかく笑わせて頂きましたよ。
青山先生のしっかりした原作と山根先生のぶっ飛んだ展開。
この二つがチャンピオンという場で化学変化を起こしたのがこの作品!
揺ぎ無い足場で変態キャラが暴れまわる「GAMBLE FISH」なのです!

朝比奈とのビリヤード対決のクライマックスでは杜夢の大胆なトリックに感嘆したし、
何より”ギャンブル”というこの作品の根幹にしっかりと触れる内容で感心しました。
そして新たに阿鼻谷ゼミからのダイス3番勝負での挑戦と実に少年漫画的です。
一つのエピソードが適度な長さだし、それを構成する一話ずつに面白い見所が用意されているしと、
週刊少年漫画として王道を行っている内容だったりするんですよね。

それでいてこの漫画の凄いところはそのキャラの濃さと個性の迸りっぷり。
対戦する相手を次々に虜にしていく杜夢も魅力的ではあるんですが、
それ凌駕する阿鼻谷のキレっぷりはヒゲ・デブ・ハゲの五木島を遥かに超えた艶やかさがあります。
天井からアビィイイ!
蟲をパクリ!
馬に乗ってハイヨォオオ!
もうどこから突っ込んで良いのか判りません。
阿鼻谷の魅力にみんなもアヴィイイだ!(意味不明

ボキャブラ天国風にたとえるならバカパクに見えてインパク知。
とにかく読んでて飽きないし何より楽しい。
チャンピオンでしか生まれ得なかったであろう名作であり怪作。
是非一度ご賞味あれ。

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