僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2007/12/22 土曜日::

■[漫画]お姫様のお忍び留学も遂に…?「陽だまりのピニュ 3巻」

陽だまりのピニュ 3 (ガンガンコミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:スクウェア・エニックス( 2007-12-22 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4757521359
ISBN-13 : 9784757521353

「陽だまりの王国」チパルル王国からやってきた王女のピニュ。
ピニュは飛んだり跳ねたり転んだりと凡そお姫様とは思えない行動を取り、
彼女のお忍び高校生活はとびっきりに賑やかで、とびっきりに面白い。
季節は移ろい梅雨になり、掃除用具箱に逃げ込むくらい心がギュンギュンすることもあるけど、
その一瞬を大切に、思い出を心のアルバムに閉じていこう―。

こがわみさきさんはふんわりとした淡い恋を描いた作品が多かったですが、
「陽だまりのピニュ」では長く続けられる為かゆっくりと、丹念に物語が進み、
ピニュが自覚はないんだけど、久慈くんに恋心を抱く様が描かれています。
他人の恋には敏感なのに、自分の恋には鈍感で、初めての感情に戸惑うピニュ。
女の子が恋が原因で悩み、前に進んでいく姿を読むことは恋愛漫画の醍醐味ですよね。

そんなピニュですが、久慈くんへの気持ちが恋であることを自覚せぬまま、
周囲に王族であることが知られてしまい、ある決心をすることになります。
久慈くんもいつかはそうなる、と考えていたことが僅かに具現化したことで、
どんな行動を取ることになるのか興味をひかれます。

今までのこがわみさき作品の中では結構なスローペースですが、
その分、味わい深く面白いものがあると思います。
ただ惜しむらくはその刊行ペースだけという…
4巻を読めるのは2009年かなぁ…

:: 2007/12/21 金曜日::

■[漫画]ジョーさんは巨娘です。「巨娘 1巻」

巨娘 1 (1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:木村 紺
出版社:講談社( 2007-12-21 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 406314478X
ISBN-13 : 9784063144789

情緒豊かな街”神戸”を舞台に、儚く優しい雰囲気漂う大学生の辰木桂とその周りの人物を、
独特の作画で叙情的に書き綴った名作「神戸在住」
その作者、木村紺が生み出したもう一つの作品は豪快で破天荒なコメディでした。
恐らく「神戸在住」の雰囲気が好きな人の大多数は混乱すると思います。
でもその面白さは折り紙付きだと自信を持って言えます。

ジョーさんは181cmという巨娘です。
図体もでかいですし、、器もでかいですし、全てがでかいです。
焼鳥店「鳥吉」4号店の店長さんを豪快に務めます。
自分の立場を弁えない馬鹿や怠け者には鉄拳が飛びます。
ロリ彼氏の美樹くんを愛でますし襲い掛かりますし朝チュンします。
もう兎に角、生き方、漢前です。

そのジョーさんの周りも濃い面子ばかりです。
調理場担当のトオルさんは司法試験に合格する才媛ですが埒外なギャルです。
トオルさんと犬猿の仲な、実直で有能なタケルさんはジョーさんと男同士の友情を感じています。
そんなタケルさんに想いを寄せるサチさんは一番常識人です。
でもちょっと想いが暴走しがちかもしれません。
もう兎に角、周りの面子、個性的すぎです。

「神戸在住」とは全く趣きが異なる作品ですが、木村紺という作者の匂いは感じます。
ロリ彼氏の美樹くんに萌えるも良し、ジョーさんのでかさに圧倒されるも良し。
もちろんサチさんの恋路を応援したりするのも良いでしょう。
この作品をどう面白く読むかは読者が自分の中で調理して決めることかと思います。
素材は一級品ですので、どうぞ堪能してくださいまし。

:: 2007/12/20 木曜日::

■[漫画]多種多様な雑誌での短編を集めた「石黒正数短編集 探偵綺譚」

石黒正数短編集探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2007-12 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4199500669
ISBN-13 : 9784199500664

古巣のフラッパーから果てはパチスロ777まで。
OURsで「それ町」を好評連載中の石黒正数さんですが、
結構な放浪読み切り作家でもあるので追いかけるのも大変だったのですが、
こうしてかなりの作品を回収、出版されたのはファンとして嬉しい限りです。

「それ町」の原型となるキャラが登場する「探偵綺譚」から始まり、
モーニング2に載ったハードボイルドをテーマに描いた「気の抜けたビールで…」まで、
シリアスなようでいて下敷きにあるのはコメディという作品が多いです。
石黒正数さんらしい、という言葉が一番しっくりきますね。

個人的にお勧めというかお気に入りなのが「14歳 性の相談室」
チャンピオンREDいちごでこの作品が載った時は異色でしたねー
面白さは飛び抜けたものがありましたけど。(笑
中学生男子の思考と行動を嘘偽りなく再現した話が最高でした。

パチスロはやったことがないのですが「南国ピクシー」「南国番長」は面白かったです。
というか作者本人が素人なので関連した話がほとんどないというのが功を奏したのかも。
JOJOネタと北斗の拳ネタで強引に押し切っていく上に作者本人が登場するエッセイ風。
何もかもが新鮮だっただけに、それがまた面白かったです。

概ね満足したこの短編集ですが、一つ気になった事があります。
それはGファンタジーの担当編集はどれほどナイスバディで美人なのだろうか、ということです。
…男ってのはいつだって心は14歳なのです。

:: 2007/12/19 水曜日::

■[漫画]続編タイトル頭文字が何ともらしい「さよなら絶望先生 11巻」

さよなら絶望先生 第11集 (11) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:久米田 康治
出版社:講談社( 2007-12-17 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4063639290
ISBN-13 : 9784063639292

さよなら絶望先生が好きな皆さんごきげんよう。
意外にも面白かったアニメでしたが、2期放映も楽しみですね!
ネギま!の黒歴史三昧なメディアミックスを尻目に伸びていく絶望先生。
絶望先生役の神谷さんと日塔奈美役の新谷さんがパーソナリティーのWebラジオ、
さよなら絶望放送」も面白いので必聴ですよー

で、アニメ化ネタを自虐的に踏まえつつも少しずつ媚びが増えてきましたよ。
晴美の”にょんたか”なポーズはまだまだ序の口です。
水面下では壮絶なラブコメ化計画が始まっているのですよ!
今はまだ僅かな香りしか見せてないですが、それがまた良いのです。

久米田先生のラブコメは香りは良いけど味が悪いバニラエッセンスじゃないですからね!
事実今までにもラブコメ作品を描いてきましたから!(例:育ってダーリン!! – Wikipedia
そう…、ネギま!や涼風が同誌に連載していたからわざわざデチューンしていたのですよ!
それが涼風が終わったから徐々にラブコメエッセンスを入れてきたのですね!
今まででも十分面白かったのに更に面白くなって参りました!

巻末の久米田先生からの質問ですが、時間があったら応えたいと思います。
誰か纏めたりアンケートサイト作ってくれないかな。(笑

:: 2007/12/9 日曜日::

■[漫画]ベル・エポックのパリで頑張る日本人少女「異国迷路のクロワーゼ」

異国迷路のクロワーゼ 1 (1) (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)
著者/訳者:武田 日向
出版社:富士見書房( 2007-12-08 )
定価:¥ 609
コミック
ISBN-10 : 4047125229
ISBN-13 : 9784047125223

19世紀末、日本文化がまだ浸透しておらず未知の部分が多かった時代のパリ。その下町の看板工芸店に”奉公”にやってきた少女、湯音(ゆね)を主人公にしたハートフルな作品。

フランス人から見た日本文化の特殊性、日本人から見たフランス文化の特異性、それぞれを丹念に描きつつもそれを排除せず受け入れていこうとする、異文化交流を主軸に置いた内容。小さいのに滅私奉公という言葉通り健気に働くユネと頑固なところはあるけど根は優しいクロードが次第に打ち解けていく様は読んでいてとても心温まり、微笑ましいです。

この作品を語る上で欠かせないのが武田日向さんの美麗な絵。今までの武田日向さんの作品や、GOSHICKのイラストを見れば判るように、非常に精緻に、そして丁寧に描かれたフランスの建造物に日本の情景。人物もそうですが、背景に至るまで手を抜かずに描ききっているのには惚れ惚れします。

それとドラゴンエイジPureの方もこの作品をプッシュしていく方向のようで、何とI’veのKOTOKOさんによるイメージソングの提供ということを企画。12月20日発売のドラゴンエイジPure Vol.8にイメージソングのフルVer.CDが付録として収録されるとのことで、こちらも要チェックだと思います。ちなみにサンプル版はこちら→(ドラゴンエイジピュア: 『La clef ~迷宮の鍵~』サンプル版試聴開始です!!

Amazon.co.jp: DRAGON AGE Pure (ドラゴンエイジピュア) 2008年 02月号 [雑誌]: 本

:: 2007/12/7 金曜日::

■[漫画]不幸萌えまっしぐら「かりん」13巻

かりん 13 (13) (角川コミックス ドラゴンJr. 67-14)
著者/訳者:影崎 由那
出版社:富士見書房( 2007-12-08 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 4047125199
ISBN-13 : 9784047125193

雨水と念願のファーストキスも果たし、麻紀とか周りの人たちにもモロ判りなくらい幸せ絶頂な果林。思い出し赤面でモジモジする所とか初心な女の子そのままで、可愛いことこの上ないですよ。気絶した雨水にすりすりしちゃったりと愛情が溢れまくってるのも良いですよねー

でもそんな果林に襲いかかる不幸。気分は急転直下で一気にどん底に。ブラウンリック家と繋がっていた橘さんに罠に嵌められ「プシュケー」として攫われる果林。命の灯が尽きるまで他のヴァンパイアに命とも言える血を分け与えるという運命が突きつけられ、雨水ともう二度と会えないということに絶望する果林は果たしてどうなるのか?

とかなり続きが気になる所で終わっているのですが… 何というか、ホントに果林って不幸だよなぁ、と。幸せと不幸の振幅がでかすぎるお嬢さんですよ、ホント。プシュケーとして歓待される果林だけど、他のヴァンパイアは果林を一人の果林という吸血鬼として見てないですからね。手厚く扱われたからと言って幸せなはずがないですよね。

そして次の14巻ですが、どうやら14巻で完結らしいです。まぁ、キリが良いところかなぁ、とは思いますがどうか果林が幸せな最終回を描いて欲しいものです。裸エプロンで雨水に耳掃除をしてあげるというのは… 幸せの一つの形なんでしょうね。(笑

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