僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2015/1/11 日曜日::

■[ラノベ]十師族の綺羅星たち「魔法科高校の劣等生 15 古都内乱編 下」

魔法科高校の劣等生 (15) 古都内乱編 (下) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-01-10 )

達也が四葉から依頼された京都の「伝統派」に匿われた周公瑾の捕縛作戦。
それを察知した七草が証拠隠滅を謀って真由美さんの護衛を使って暗殺しようとしたら返り討ちにされ、
不審に思った真由美さんまで乗り出してきた上に、
論文コンペの下見に来ていたクリムゾン・プリンスこと一条将輝まで絡んできて…

一条、四葉、七草、九島と十師族に連なる若者たちが、
国に巣くう他国の魔法師を排斥するために動くとか戦時下とはいえ責任感あるなぁ。
幕末に同じく京都に居た維新志士も二十歳以下の者が多かったことを考えると、
動乱期に若手が積極的に動くというのはいつの時代も変わらない、という示唆も含んでいるのかも…?

今回の舞台は京都だったので、京都に土地勘があると判りやすいですね。
私は京都へは一時期毎週遊びに行ってたので比較的地理に明るいので、
あそこらへんかー、と思いながら読んでました。
それにしても渋滞がない交通機関が整備された未来って羨ましいな。(笑
実際の京都は車で行動しようとしたら凄く大変だからなぁ…

一条が都合良く達也に使われていたという実態はともかく、
二人がタッグを組んで戦うってのは少年漫画的な熱さがあって割りと面白かったです。
というか、むしろ一条が普通の熱血少年漫画的主人公の素質があるというか。
エリカたちのピンチに颯爽と現れて敵を倒すとか正に主人公だしなぁ。
そう考えると達也が主人公というのは異質だよなぁ、と改めて感じましたね。

そして今回一番ヒロイン度が高かったのは深雪…、ではなくて真由美さんですね。
14巻でも可愛い所を見せてくれましたけど、
この15巻ではもっと魅力的な所を見せてくれましたからね!
まさか酔っ払うと幼児退行するだけではなくて、あそこまでねだるとは…
これは薄い本が厚くなるな…!
あのシーンに挿し絵を指定した編集さんはマジ有能だと思う

そしてラストにて四葉家を構成する分家が多数登場しましたが、
次回からはついに四葉家の核心に迫っていくようです。
深雪の血筋に関しても何か予告で触れてきてましたが、
はたしてどういった真相があるのか。
次巻が夏に発売というのが微妙に遠くて待ち遠しいです。

:: 2015/1/9 金曜日::

■[ラノベ]想い合いながらもすれ違う師弟の対決「最新のゲームは凄すぎだろ」3巻

最新のゲームは凄すぎだろ 3 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2014-12-27 )

連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています

ぼっち主人公のコミュ障のせいで巻き起こるVRMMORPGと異世界転移の勘違いコメディの第3巻。
しかしその勘違いコメディはこの3巻でほぼ終わったとみて良いでしょう。
幾らゲーム内に酷似した世界だろうと、僅かなほころびは幾つかあるもので、
今回はそのほころびが残酷なまでにケイオスの目の前で露呈してしまうのですから…

今回は正式サービス開始に伴い、以前アレクシア様に告げたようにコミューン連合王国に来たケイオス。
馬車を含めてガチャで手に入れたアイテムはあれどもレベルは1からまた始めないといけないし、
何よりコミューンは公式サイトで告知されていた大規模イベントと思われる戒厳令が敷かれており、
吸血鬼が蔓延る都市からまずは離れることからしないといかず、
しかも吸血鬼に追われている王女ロズリーヌと出会ったことでまたもやケイオスの運命は流転していき…

勘違いコメディとしての面白さが薄れたとは言えこの作品の面白さは損なわれません。
むしろ、勘違いコメディという要素がこの作品の面白さの一つであったことに気付かされます。
前半は勘違いコメディなんだけど、後半からは勘違いトラジディと言えますが、
そこからケイオスが立ち上がって最後にはギリギリの所で踏み留まることが出来たので、
ケイオスの成長物語としても読むことが出来ると思います。

というか相変わらずアレクシア様が可愛いんですよ。
ケイオスが自分よりも先にロズリーヌに駆け寄った事に胸中が複雑になる所とか、
ケイオスが吸血鬼の眷属になってしまったと勘違いした時の憤怒とか、
ケイオスが本物だと確信した時のデレ具合とか、もうね!
うん、アレクシア様は本当に可愛い。

しかし、これでケイオスもはっきりと「アナザーワールド」がゲームと酷似した異世界であると気付いた訳ですが、
ヴァイクセル帝国の皇帝や敵の幹部っぽい奴の思惑もあるしこれからも大変だと思います。
それでも今回しっかりと立ち上がることが出来たケイオスなら何とかしてくれるのでは、と期待しちゃいますね。
ワールドクラスのぼっちでも、頑張る時には頑張ってくれるに違いない…!

:: 2015/1/6 火曜日::

■[ラノベ]新入社員エミリの失敗「フレイム王国興亡記」3巻

小説家になろうからの書籍化作品の第3巻!

…なんですけど、この3巻は全部書き下ろしです。
いえね、Web版のストックはまだまだ3冊分くらいは余裕でありそうなんですよ。
ですが、作者がどうしても入れたかったみたいなんですよね、このエピソード。
やはりこの物語的にはエミリがヒロインという事なんでしょうか。

ソルバニアからの経済戦争に対抗するために港を作ろうとしたテラ領。
浩太が提案した株式会社というフレイム王国では聞いたことのない方式で、
王家の後押しもあり上手く行くかと思いきや現実はそんな順風満帆な訳はなく、
海千山千の商人や遠くソルバニアからの操り糸も暗躍して…

いやー、ホウレンソウって大事ですよね。
特にまだまだ新入社員というか新人の頃はね。
賢しくて度胸もあるソニアもその経験不足を突かれて大変な事態になっているし、
まだまだテラ領は発展途上なんだな、と痛感させられます。

しかしそこは日本での多種多様な詐欺の相手もしたことがある浩太ですから、
詐欺には詐欺を、ということで反撃してくれてスッキリさせてくれたのは良いんですが…
このヒキはちょっとなぁ…
ソルバニアの老獪さは解るけど、そこをラストに持って来られたら非常にモヤモヤします。
この終わり方をやって良いのは続刊がすぐ出せる時だけですよ!
読者のストレスを早急に解消させるためにも早めの4巻の発売が待たれます。

というか、ソニアってばまた懲りてないですね!
ホウレンソウの大切さをレインの詐欺事件で学んでないなこのお子様。
やはりこういった事件の後はなぜなぜ分析するなりして根本原因を理解しないとダメですね!
うーん、エミリの魅力は上がったけど、ソニアの株価はストップ安な3巻でした。
これはもうヒロインとしてはダメかもわからんね…

そうそう、ヒロインと言えば綾乃の伏線が張られてましたね。
絶対に敵わないと思わされた同期こと、綾乃の登場が待たれます。
うーん、このペースだと出るとすれば7巻か8巻くらいになるかな…
先は長いな…(´д`)

:: 2015/1/4 日曜日::

■[ラノベ]ロマネスクの会「ビブリア古書堂の事件手帖 6 ~栞子さんと巡るさだめ~」

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-12-25 )

作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

古書と人とを繋ぐ事件手帖の6冊目。

長い時を経て、やっと付き合うようになった栞子さんと大輔。
それが文香ちゃんというスピーカーで拡散されて、
赤面しまくる栞子さんが可愛かったです。
しかし古書を巡る事件は待ってくれずに、因縁の太宰治の本が関わってきて…

今回は1巻で出てきた太宰治の「晩年」アンカットの出自が判る内容でした。
大輔と田中の祖父である田中嘉雄と縁があった人々の間に起こった四十七年前の盗難事件。
関係者も半分以上が他界し、盗難された稀覯本「駆込み訴へ」の実物も読めない状態で、
事件を見通す栞子さんは流石でした。

でも、事件は見通せても自分の人間関係は見通せない所は栞子さんらしかったですね。
久我山家の人々にどう思われているかを察することが出来ず、
自分の才能に無自覚な所とかは如何にも栞子さんらしいな、と。
そこが弱点でもあると思うので大輔にはきちんとフォローして欲しいですね。

また、太宰治に関してですが、作中に出てきた別PNの話とか新鮮でした。
そういえば最近でもハリーポッターの作者が別PNで推理モノ書いて、それがバレたとか何とか…
それと太宰治の心の弱さとか色々と興味深いエピソードが知られて面白かったです。

今回も「器量は悪くない」と大輔に天然で返されて赤面する栞子さんとか、
可愛らしい一面が沢山見られたので嬉しかったけど、
正直もっともっと見ていたいですね。

それだけにあと1,2冊で終わるっぽいのは残念だなぁ。
栞子さんの血縁とか判明した訳ですが、これがどう最後に収束するのか。
次巻もまた1年くらい先に出るかと思いますが、楽しみに待ちたいと思います。

:: 2015/1/3 土曜日::

■[ラノベ]6年半ぶりの新刊「紅 ~歪空の姫~」

紅 ~歪空の姫~ (ダッシュエックス文庫)
著者/訳者:片山 憲太郎
出版社:集英社( 2014-12-19 )
絵師サイト:SOYBEAN

Kindle版:
Kindle版:紅 ギロチン
Kindle版:紅 醜悪祭(上)
Kindle版:紅 醜悪祭(下)

正直、この作品の続刊が出ることは絶望視してました。
アニメ化するも原作クラッシャーで、そのせいか醜悪祭の下巻のあの有様。
これはもう作者の片山憲太郎さんは筆を折ったのでは…
と思っていたのですが、スーパーダッシュ文庫がダッシュエックス文庫として再始動するのを機に、
ちゃんと続きが出るとはなぁ…
醜悪祭のこともあったしこの新刊を読むまで楽しめるか不安でしたが、
読んでたらそんな不安が吹っ飛びシンプルに面白くて一気に読み進めてました。

星噛絶奈との戦いは引き分けに終わり、悪宇商会とは休戦状態になり平穏な日々が戻ってきたと思いきや、
世界は変わらず凶悪事件が蔓延り、駆け出しとは言え揉め事処理屋の真九郎は騒乱に巻き込まれることに。
今度は冤罪に苦しむ少女を救うという依頼と同時に、
裏十三家筆頭と言われる歪空の息女である歪空魅空にお見合いを申し込まれるも、
実はその二つが連動しており…、という展開。

歪空魅空の「紅」世界らしい狂った感性と思考回路に懐かしいと感じてしまいましたが、
それ以上に真九郎のモテモテっぷりに懐かしさを感じました。(笑
銀子と夕乃さんが溺愛するのはもちろん、紫も魅空に対抗してポニテ&スカート姿を見せたり、
お互いの思惑はともあれ、崩月、星噛、歪空の令嬢たちが真九郎を取り合って一触即発とか、
流石は真九郎だな、と。
あ、忘れちゃいけない、切彦ちゃんにもモテモテでしたね!

真九郎が巻き込まれた空港爆破テロへの糸口が見付かり、
この物語の大きな軸が見えてきた気がするんだけど…
このままちゃんと続きが出てくれるのかが心配です。
やっぱり面白い作品だと思うので、このまま完結まで頑張って欲しいです。
そして電波的な彼女の続きも何卒よろしくお願いします…!

:: 2014/12/24 水曜日::

■[ラノベ]少女の献身「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」外伝四 白銀の晶姫編

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2014-12-23 )

祝! TVアニメ化決定!

めでたい! 本当にめでたい!
この作品の面白さから考えるとメディアミックスがコミカライズだけで終わるはずがないと思ってましたが、
まさかドラマCDとか諸々を一足飛びにしてTVアニメ化まで行くとは思いもしませんでした。
確かに近年はミリタニーモノが流行っているし、ヒロインたちは萌えるしと要素は揃っているんですけど、
政治問題を扱ってるし国際問題あるしグロもあるからなぁ…
何より版元が実績のないアルファポリスというだけに半ば諦めていたんですが…
いやはや、これは嬉しい決定ですよ。
キャラデザが竿尾悟版と黒獅子版のどっちになるのか、声優が誰になるのかとか、
今から悶々としまくりですが、純粋に楽しみであります。

さて、この外伝4巻はレレイ編にして外伝最終章です。
如何にして門が再建され、日本と繋がることが出来たのかという、
結末はわかっているけれど、そこに至るまでの苦難の道のりが綴られています。

まずはその前に前回、他国の内戦に介入して内政干渉に近いことをした伊丹が、
なぁなぁで済まされないのが自衛隊という組織。
結局それは海自の江田島のとりなしと伊丹のガラス発見によって保留となったけど、
それが巡り巡ってレレイにしわ寄せがいっちゃうとはなぁ…

それにしても今回はフラストレーションが溜まりまくる展開でした。
悪役であるレディの動機が逆恨み&野心という下劣な所もそうですが、
彼女が巡らす策謀が政治機能がない自衛隊には致命的なものなのもそうだし、
無辜の民を苦しめ、何よりレレイの努力を踏みにじるという所がもうね…!
そしてレレイを守るべき組合が、組合を守るためにレレイを放逐とか、
ジョブズを追い出したアップルみたいで口惜しいったらありゃしない。

組合に必要ないと言われたと感じたレレイが泣いちゃう所とかもうね、何というかね!
守ってあげたくなって仕方がないですよ!
泣くレレイの傍に伊丹が居てくれて本当に良かった。
普段は鈍感で朴念仁でダメなヤツだけど、
こういった肝心な時に支えてあげるから伊丹はモテるんだろうなぁ。

感情の起伏が表情に出にくいレレイだけど、
炎龍編の時のアレや今回の泣いてしまうことからも判るように、
感情がないというわけじゃなく、その心の底がどうなっているのかわかるけど、
それによって俄然可愛さが増したと思うんですけど、どうでしょうか。
庇護欲を刺激されたと言いましょうか。
彼女の生い立ちを知ったことでより一層守ってあげなくては、と思わされます。

彼女の生い立ちと言えばレディの事情から考えると、
レレイの血筋も中々に複雑なことが伺えますし、
何より皇帝モルトもまだまだ野心を捨てきれないみたいなので、
門が再開通してもまだまだ物語が残されているように思えます。

正直言うと、ミュイの姉二人やレディにはもっと悲惨な目にあって欲しいというか、
汚物は消毒だー! とばかりに自衛隊無双な爽快感が欲しかったですが、
レレイが可愛かったのはそこら辺の爽快感は続編に期待したい所です。

いや、ありますよね続編?
期待していますよ!

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