■[漫画]独身ダメ男(35歳)と世話女房(14歳)と「一緒に暮らすための約束をいくつか」1巻
一緒に暮らすための約束をいくつか 1 (芳文社コミックス)
著者/訳者:陸乃 家鴨
出版社:芳文社( 2011-10-14 )
コミック ( ページ )
作者サイト:MEGAPLUS
作者twitter:あもい (amoijun) on Twitter
本作は「うさぎドロップ」に代表されるような独身男と年端も行かない少女の同居モノですが、
最近市民権を得てきたジャンルとはいえ、連載誌が週刊漫画TIMESなので認知度はイマイチ…
でも陸乃家鴨なので程良いエロさと郷愁感が同居した内容になっていて、
中々に読ませられます。
主人公の悟郎はフリーの映像作家といえば聞こえはいいけど、中身はバカでだらしない大人。
そんな悟郎も高校時代からの親友夫婦とその一人娘の紗那とは仲良く過ごしてたんだけど、
ある日友人夫婦の奥さんがなくり、それがキッカケになって逃げるように疎遠になって数カ月後、
残った友人も亡くなったという報が入り慌てて駆けつけるとそこには死んだ目の紗那がいて、
そんな紗那を放っておけず思わず口をついて出てきた「俺のとこに来るか?」の一言。
そこから始まる同居生活のアレコレが物語の主題です。
ただ同居生活といっても悟郎は本当にだらしない大人で、
いろんな約束をしても忘れることが多いし、デリカシーなんて皆無。
逆に紗那が大人になって世話をやいたり、「毎朝一緒に朝ごはんを食べる」という約束も、
紗那の努力によってなんとか守られているという現状だったり。
紗那の方も父方の祖母や母方の祖父母が健在なので、
いくら両親の親友とはいえ赤の他人との同居生活を続けるために努力して「普通」を維持し、
悟郎の世話を仕方なくやいているようで、頭の中は悟郎のことばかりで、
14歳の割に心中は複雑で大変なのです。
ホント、紗那に苦労をかけてばかりで、悟郎も大人なんだからしっかりしないと!
と読んでて何度も思います。
しかしそんな悟郎も何故かモテるもので、大学時代の後輩である原さんとは、
紗那を引き取る時のゴタゴタが元でなし崩し的に付き合うことに。
もうこれが、原さんが周囲には丸わかりなベタ惚れ状態。
でもデリカシーや女心とは無縁の悟郎だけはそれに気付かずのほほんおバカ状態。
それでいてエロいことにはウェルカムという、本当にだめな大人な悟郎。
デキる女に限ってダメな男に惚れてしまうジレンマ。
心情としては好き好き光線出しまくってる原さんとうまくいって欲しいんですが、
21歳歳の差カップルというのもアリかなー、と思ってしまうんですよね。
どういった経緯を辿って、どんな結末に落ち着くのか今から楽しみです。
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