■[漫画]散りゆく者たちへの子守唄「GUNSLINGER GIRL」14巻
GUNSLINGER GIRL(14) (DC) (電撃コミックス)
著者/訳者:相田 裕
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-12-17 )
コミック ( ページ )
作者サイト:JEWEL BOX
作者twitter:相田裕 (aidayu02) on Twitter
取りあえずコミックナタリーのインタビュー記事と、
それの前情報としてまとめられている世界観説明は一読の価値はあるかと思います。
さて、ガンスリ14巻なんですが…
電撃大王本誌で読んでた当時からして「続きが読みたいけど、怖いから読みたくない」
という二律背反を起こしながらも結局読んでしまっていたくらい面白いです。
でも読んでて結局「あぁあああぁぁ…」と思わずにいられないというか。
特にこの14巻は…
ジャコモが企てたテロ「クローチェ事件」で家族を失ったジャンとジョゼの兄弟が、
それぞれの義体とともにジャコモを原発で追い詰めていく物語のクライマックス!
作品の中核を担ってきたフラテッロたちが次々と永遠の眠りのついていくのは、
正直かなり精神的に来るものがあります。
特にラウーロとエルザの話を回想で持ってくるのは卑怯だ…
投薬による記憶障害から最後には立ち直り、最後までジョゼを愛して逝ったヘンリエッタ。
最後までジャンに対して従順だったリコが最後の最後で言った願い。
トリエラを少しでも長く生かすためにその身を捧げたヒルシャー…
連載初期の頃から読んでる人ほど心に響くものがあるんじゃないでしょうか。
サンドロとペトラだけは今の所まだ持ちこたえているけど、
福祉公社本体の方でもきな臭いものがあるしどうなることか。
本当に凄く気になりますが、やはりそれと同じく凄く読むのが怖いです。
それにしてもジャコモに対峙したあの女性兵士。
まさか彼女にあんな背景があったとはなぁ。
彼女もまたジャコモに人生を狂わされた一人なんだけど、
ジャンとジョゼほど狂わなかったのが不幸中の幸いなのか。
テロと戦う社会福祉公社のフラテッロ。
物語の終盤、最後にはどういった結末を見せるのか本当に気になりますね。
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