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:: 2015/2/3 火曜日::

■[ラノベ]機械仕掛けのロマンチスト「とある飛空士への誓約」7巻

ウラノスの女王として戴冠したニナ・ヴィエント。
しかし彼女の願い虚しく、ウラノスは充分な戦力が整い二千年の悲願「天地領有」へ乗り出す。
それによって秋津連邦と多島海を席巻していたセントヴォルト帝国は後背を突かれ、
為す術無く大陸から追い落とされて一気に苦境へと立たされることに…
世界がウラノスの前に屈しようとする中、
多島海でシルヴァニア王家を復興したエリザベート女王ことセシルは、
ラジオを通してニナと「エリアドールの七人」へと呼びかけて…

本格的に恋歌と誓約の二つの物語が交差しだした最終章。
秋津連邦、セントヴォルト帝国、シルヴァニア王国、ウラノス。
「エリアドールの七人」がそれぞれの立場に分かれながら、
それでも友情を信じていると宣言したセシルの青臭さが眩しかったです。
この宣言はセシルだからこそ出来たものであり、
セシルの純粋な想いをそのまま言葉にしたからこそみんなの心に届いたのだと思います。

バルタは相変わらずでしたけど、紫のことになるとキレる所は妙に可愛いし、
紫は厳しく難しい立場ながら決意を秘めており、この先が気になります。
清顕とイリアの二人は両想いなのは間違いないんだけど、
清顕にはミオという呪縛があるだけに結ばれそうで結ばれないのがなぁ…
セシルは今回良い仕事をしてくれたし、ライナも彼なりに頑張ってくれたけど、
やっぱりミオが一番不憫だし、一番魅力的でしたね。
というかどんだけミオに苦難が舞い降りたら気が済むんだ…!

唯一の救いはニナと心が通い合い、ニナではなくクレアとして友達になれたことですね。
それにしてもクレアがカルのことを語る時のデレデレっぷり、可愛いな!
やはり恋歌のメインヒロインを張っていただけはありますよ。
彼女には本当に幸せになって欲しいんだよなぁ。

だからこそ、サントス島の防衛戦は熱かった!
圧倒的な技量を持ちながら物量と機体性能の差の前に散っていくワルキューレの姿は悲しかったけど、
最後の最後に登場したカルエルの格好良さが輝きまくってました。
これは主人公の座がカルエルに奪われるレベルですよ。

カルエル率いる第二次イスラ艦隊だけではまだウラノスに勝てないという話ですが、
清顕たちと協力することで希望を見出せるのではと考えてしまいますね。
そして、追憶主人公のシャルルこと海猫も出てきてくれるのか。
本作はとある飛空士シリーズの集大成であるだけに期待が高まるばかりです。
早く続きが読みたい…!

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