■[ラノベ]平坂読最新作!「妹さえいればいい。」1巻
妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)
著者/訳者:平坂 読
出版社:小学館( 2015-03-18 )
作者twitter:平坂読(@hirasakayomi)さん | Twitter
絵師サイト:5年目の放課後
Kindle版:妹さえいればいい。 1
「はがない」の平坂読さんと「変猫」のカントクさんのタッグで挑む新作!
ただしレーベルはMF文庫Jではなくてガガガ文庫!
しかも今流行っている、というか業界が流行らそうとしているラノベ作家モノ!
色々と大人の事情が垣間見えまくる新シリーズがこの「妹さえいればいい。」です。
羽島伊月は15歳でデビューし、現在は大学を中退して専業作家になった20歳。
早い執筆速度と癖はあるけど魅力ある内容で人気はそこそこあるんだけど、
「重度の妹好き」というクレイジーな性癖のせいでファン層がちょっとコア。
そんな伊月の親の再婚相手の連れ子である義弟の千尋。
伊月に影響されて作家になるも伊月より売れている伊月ラブの銀髪美少女天才作家の那由多。
大学生時代に知り合った見た目ビッチだけど中身は純情な京。
作家仲間のイケメンで優等生作家の春斗たちとダベるラノベ作家の日常モノです。
「はがない」と同じく短編連作系の内容なんですが、
相変わらずというか今回もキャラクターがキレにキレまくっていて極まっています。
特に那由多は隙あらば伊月とエロいことをしたい程にクレイジーサイコさんなので、
伊月の部屋で全裸、沖縄の無人島で全裸、TRPGの内容でも全裸、
とひたすら全裸で全裸しており、それに挿絵が付いているくらいに全裸です。
いやー、カントクさんも大変だなぁ。(笑
エアコン壊れて寒いからと突発的に沖縄に行ったり、
イクラを食べたいからと思いつきで北海道に行ったり、
アニメの仕事で忙しいのにTRPGを考えて遊んだり、
何も用事がないのに昼間っからビールを飲んだり、
作家って単なるダメ人間なんじゃないかと思えるような内容ばかりなんですが、
それでちゃんと面白いんだから不思議です。
やはり全裸のお陰なのだろうか。
最近のラノベ作家モノの定番なのか、実在のラノベタイトルが出まくりで、
しかも自作である「はがない」も普通に出てきているあたり、節操がないです。
そういったのが苦手な人にはお勧めしにくいですが、
耐性がある人には問題なく面白いと思います。
しかし幸村の前科があるから千尋の正体は早めに疑ってましたが、
まさか1巻の時点でネタバラししてくるとは思いませんでした。
この事実を妹キチガイの伊月が知ったらどうなるのか。
そして今回もゲロヒロインは人気はあれども不遇のまま終わるのか。
続きが色々と楽しみですね。
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