二十世紀末に起こった事件を契機に世に知られることになった「超能力」
その「超能力」の研究の果てに「魔法」が技能となり国家により育成されることになった世界。
その世界の日本に設立されたエリート思想の魔法育成機関の一つである通称「魔法科高校」に、
西暦2095年、優秀とされる一科生に一人の妹が、劣等とされる二科生に一人の兄が入学したことで、
一大スペクタクルの物語の幕が開けます。
この作品は小説家になろうで歴代一位を長期間獲得しているWEB小説が下敷きとなっており、
「ソードアート・オンライン」等、WEB発のライトノベルの先駆者である川原礫さんの推薦文にあるように、
最初から商業レーベルとして売り出すにはあり得ない程の緻密な世界観の設定に、
商業では難しい紙幅を考えない長大な構成がこの作品の根幹をなしています。
それ故にWEBでの第一章の前半部分しか1巻には収録されていないので少々尻切れ蜻蛉になっています。
ですので、初めて読む人は来月に発売される2巻まで待ち、一気に読む方が良いかもしれません。
1巻では我慢できなくなって、WEB版に手を出すのもアリだとは思いますが、
電撃文庫版だと約一名がリストラされて3巻以降に登場が延期されていたりと、
少々リメイクされているので違和感があるかもしれません。
良い場面で「つづく」になっているとはいえこの作品の魅力の端緒は1巻でも散見されます。
そう、この作品の魅力の一つは何と言ってもヒロインの深雪さんと言えるでしょう!
度を超した実兄への愛情という、深雪さんの超絶ブラコンっぷりが随所で折り込まれているのです!
また、その愛情を向けられる兄の達也の最強っぷりも魅力の一つなんですが、
1巻では学内で五本の指に入る生徒を秒殺、という程度にしか見せていないので、
まだまだこれから、という所でしょう。
技術面の凄さは第二章、電撃文庫版だと恐らく4巻くらいで判明し、
戦闘面での凄まじさは第三章、電撃文庫版だと恐らく7巻あたりで判明すると思いますので、
それまで小出しで出てくる俺TUEEEっぷりを堪能すれば良いかと。
ちなみにWEB版既読組にとっての魅力はやはり石田可奈さんのイラストでしょうか。
本業はアニメーターだけにあってカラーイラストは非常に映えますし、
作監をやっていた「コードギアス」に近い印象を与えるキャラクターは世界観にマッチしているかと。
カラーピンナップで生徒会の面々の身長が分かるのは想像力を補完してくれて、
なるほどと納得させられましたしね。
また、調整の為に下着姿になった深雪さんをイラスト化したのは流石だな、と思った次第です。(笑
そう言えば石田可奈さんは俺妹でも総作画監督をされたそうですが…
その内、帯や巻末コメントで伏見つかささんor桐乃あたりが出てきそうな気がします。(笑
俺妹も実の兄妹モノだし、伏見さんも元はWEBで小説を発表していたし、
案外繋がりがあるんじゃないかなー、と。
まぁ、そこら辺も含めて2巻に期待です。
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