その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2016/1/19 火曜日::

■[ラノベ]3人 vs 5万「強くてニューサーガ」6巻

強くてニューサーガ〈6〉
著者/訳者:阿部 正行
出版社:アルファポリス( 2015-12-18 )
作者サイト:阿部正行
絵師twitter:布施龍太(@chameleonrock)さん | Twitter

魔族領からマルニコ商会に戻り一息つけるかと思いきや、
ガルガン帝国から第一皇子が暗殺されたという凶報が舞い込む。
人族最大の国家で巻き起こる内戦の兆し。
そして暗躍する稀代の忍びソウガとその雇い主。
魔族大侵攻までガルガン帝国の国力を衰えさせたくないカイルは、
なんとか内戦を起こさないように奔走するが…

今回は中々辛かったなぁ…
大侵攻で人族を滅ぼさないために少数を自らの手で切り捨てるとか、
Fate/Zeroの衛宮切嗣みたいなもんだよなぁ。
この業のせいでカイルの魂がより魔族に近くならなければ良いんだけど…

とはいえカイルもまだ人間らしいところは残ってると思うんですよね。
危なくなったら裏切れば良いとか言いながら、
母と妹の恩人であるコンラートを最後まで助けようとしていたんですから。
そんなカイルの想いを無為にしようというんだから、
メーラ教の思惑というのはどういったものなのか気になりますよね。

そういったカイルの心情も興味深かったですけど、
カイルの周りの女性関係も興味深かったですね!
ミナギが徐々にデレてきてるみたいだったり、
ミレーナ王女が再登場してきて王配について匂わせたりと、
ラブコメ脳のセンサーがビビッと反応してしまう展開があったのが良かったです。

次はメーラ教の総本山に向かうことになるんだけど…
果たしてどんな情報を聞かされることになるのか。
Web版でもまだそこまで行ってないので本当に気になります!

:: 2015/12/13 日曜日::

■[漫画]ダンジョンに薬を求めるのは間違っているだろうか「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」8巻

来月からアニメ第2期が始まる「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
アニメ第2期は炎龍編に入りますが、このコミカライズはその次の動乱編に入ります。
しかし動乱編からはかなりストレスが溜まる展開が多いので、
読者的にはちょっと注意が必要です。

そのストレスの原因は帝国の皇太子であるゾルザルにあります。
自尊心と虚栄心が肥大化した稀代のバカ皇子でして…
彼を言葉巧みに操るテューレの陰謀でクーデターが勃発して、
「早くこのバカ皇子死なないかなー」と延々と思わされるんだよね…
外交やら自衛隊の特性的に仕方ないのかもしれないけど、
これは中々にストレスが溜まります。

もう一つストレスが溜まる要因であった伊丹の出番が少なさですが、
外伝+に載っていた迷宮編を入れることで良い感じになってましたね。
そう! 異世界ファンタジーで忘れてならないのはダンジョンですよダンジョン!
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているかもしれないけれど、
流行病の特効薬を求めるのは間違っていないと思うわけですよ! お約束だね!

とはいえお約束に全部付き合う必要が伊丹にはないわけで。
自衛隊式ダンジョン攻略方法が豪快すぎて笑えましたね。(笑
文化財保護の観点からするとダメな気もしますが人名優先だから仕方ない。
レレイが苦しんでいるんだからなんとかするのが伊丹ってもんですよ。

それとコミカライズならではの補完が今回も良い塩梅でした。
銀座事件で帝国貴族が捕らえられた顛末が描かれてたんですが、
ゾルザルと同じ貴族の傲慢さが出てましたねー
今後もこんな感じに世界観を補完する方向でも頑張って欲しいです。

:: 2015/7/4 土曜日::

■[ラノベ]過去番外編「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝+ 特地迷宮攻略編」

ゲート外伝+ 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり < 特地迷宮攻略編>
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2015-06-23 )

TVアニメが放送開始された「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」ですが、
その原作の外伝+が刊行されました。
今回は外伝というより番外編であり、短編集です。
ですが相変わらずソフトカバーの分厚い装丁ですので、
短編一つあたり、普通のラノベ一冊くらいの分量があります。(栗林編除く

収録されている短編は原作2巻と3巻の間に挟まれるヤオ編こと特地迷宮攻略編。
栗林が特地に派遣される前後を綴った栗林編。
そしてスピンオフコミカライズもされているピニャ14歳時代のグレイ編の3本です。

特地迷宮編はヤオが伊丹たちとの間の溝を埋めるための短編でしたね。
風土病に罹ったレレイを助ける為に迷宮に薬草を採りに行くとか、
割りとファンタジーっぽい展開なんだけど、
伊丹の自衛隊らしい迷宮攻略っぷりにはある意味感心したというか。(笑
それにしてもヤオの残念っぷりは凄いな。
これはダークエルフの間で疎まれるわけだわ…

そして栗林編ですが…
うん、原作1巻で伊丹が特殊作戦群だと知った時の嘆きもわかるというもんですよ…
というか拗らせまくった処女を今後捨てることができるのか。
そこが心配ですね!

そしてピニャ編でもある禿頭の騎士、グレイ・コ・アルド編ですが、
これが中々に面白かったですね。
帝国の異文化も興味深かったけれど、情熱を燃やすピニャが可愛かったです。
というか権力を持つミリオタに振り回されるグレイも不幸なようなそうでないような。
庶民出身で出世しまくってるのはある意味凄いのかもしれないけれど、
あのピニャに振り回されているだけとも言えるからなぁ…
何より、ピニャが「芸術」に目覚めるキッカケとなったというのが罪深い。(笑
まぁ、その「芸術」のお陰でボーゼスの友となれたというのだから、
ピニャにとっては良かったのかもしれないけれど…

ピニャが皇太女となったことからこれから更に大変だと思うけれど、
グレイには何とか頑張って欲しい所存です。

:: 2015/7/3 金曜日::

■[漫画]炎龍編クライマックス!「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」7巻

ついにTVアニメが放映開始!

ただし我が家は来週までお預けな模様…
そのTVアニメでも恐らくは炎龍編まではやると思いますが、
この7巻はその炎龍編の正にクライマックスが描かれています。
その内容はとても熱く、そしてグロテスクです…!

炎龍を倒すため、巣にC4爆薬を仕込んで木っ端微塵にする作戦を立てた伊丹。
伊丹たちが8人のダークエルフの増援と共に行軍する頃、
自衛隊もデュラン国王を水先案内人として炎龍討伐のために動いており、
全ての決着は炎龍の巣があるテュペ山でつけられることに…!

それにしても訓練の重要さがよくわかる炎龍との戦いでした…
炎龍と遭遇してパニックに陥り、LAMをプローブを伸ばさないまま撃ってしまったり、
後方の安全を確認しないまま撃ってしまい味方を殺してしまったり、
安全装置が作動したままで撃とうとして戸惑ってしまったり…

gate_comic07_01

竿尾悟さんが臨場感たっぷりに描いてくれるから凄く興奮したしスリリングでした。
そのせいでちょっとグロい描写が続いたので耐性のない人にはちょっと辛いかもですね…

そしてそんな中、伊丹は自衛官としてしっかり動いてましたね。

gate_comic07_02

剣や魔法で勇猛果敢に立ち向かう勇者なんかじゃない。
ただ愚直に自衛隊の訓練で培ってきた矜持に従い動こうとするあたり、
いくらグータラだとはいえやっぱり伊丹も自衛官なんだなぁ、と思いました。

それと今回はレレイがキレッキレでしたね。(笑
レレイが開発した爆轟の魔法と名剣のコンボで、
なんちゃって王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)みたいな感じになってて凄い。
レレイが魔法で剣を刺し、伊丹が爆薬をしかけ、テュカが魔法で雷撃し、
その3つが組み合わさり、図らずも与えられた役割を各々が果たすことで、
炎龍を退治できたんだと思います。

最後は亜神ジゼルが率いる新生龍の2匹とのバトルでしたが、
そこは自衛隊が見事にやってくれましたね!
4巻で自衛官たちが協議していた内容ほぼそのままに、
圧倒的な戦力で新生龍を鏖殺する場面はスカッとしたなぁ。

まぁ、それはそれとしてロゥリィですよ、ロゥリィ!
炎龍戦では裏方に徹して出番が少なかったけど、
その苛烈でありながら可憐な在りようは最高にヒロインしてましたよ!

gate_comic07_03

彼女が愛を司る神になろうとした理由とかは、
外伝2巻で明らかになるので是非ともそこまでこの連載が続いて欲しいものです。

取りあえずは夏コミでロゥリィの薄くてエロい本が出ることを期待しています!(笑

:: 2015/5/12 火曜日::

■[ラノベ]魔王の悲恋物語「強くてニューサーガ」5巻

強くてニューサーガ〈5〉
著者/訳者:阿部 正行
出版社:アルファポリス( 2015-04 )
作者サイト:阿部正行
絵師twitter:布施龍太(@chameleonrock)さん | Twitter

ドラゴンが抱えていた問題を解決し、「竜殺し」という最上級の名声を得たカイルたち。
そこで次は人脈作りをしようと人族有数の商人の所に赴いたら帝国のアンジェラ王女が居るわ、
商人経由で魔王からの招待を受けるわ、そこで魔族の幹部殺しの嫌疑をかけられるわと、
次々とトラブルが舞い込んできて…

5巻にしてカイルの怨敵であり、次期魔王の黒翼の魔族が登場しましたが、
それ以上に魔王ルイーザの印象が強かったですね。
気怠げな物腰でいながら人族との友好を図ろうとするとか、
中々その真意が読めなかったんだけど、判ってみれば何ともまぁ…

その昔、スコラ時代のバーズに「IBARAGI茨木」という漫画がありまして…
あれもクズ男に翻弄された純情人外女性の悲劇だったけど、
こっちは目の前で実父を殺されたとかより酷いですなぁ。
人族の英雄の意外な正体には驚きよりも呆れが先にきたけど、
武人である魔族の三腕を相手にしたカイルとセランの戦いを見てると、
さもありなん、と思ったりも。

それにしても女好きのセランは面倒な相手にばかり惚れられるなぁ。(笑
そういった意味ではカイルの方が相手がマシだけど、
女性関係をエンジョイするためには黒翼の魔族を倒さないと始まらない訳で。
しかし、黒翼の魔族との間には隔絶された実力があるみたいなので、
これからどう挽回していくのかが気になる所ですね。

というか、カイルの魂が魔族寄りになっている事とか、
黒翼の魔族にツノがない事とか考えると、
「クロノアイズ グランサー」みたいなオチにならないかちょっと心配です。

:: 2015/3/30 月曜日::

■[漫画]裏方たちの悲哀「ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」6巻

2015年7月からアニメ放映開始!

アニメのキービジュアルを見る限りデザインは黒獅子さん版を元にしているみたいですが、
どちらのデザインも好きなのでどちらにしろ楽しみですね。
1クールにしろ、2クールにしろ、1クール目のラストは間違いなくこの炎龍編だと思うので、
今からこの漫画版を読むことをお勧めしますよ!

異世界「特地」での自衛隊の活躍を描いた本作ですが、
災害とも称され、戦力的に「空飛ぶ戦車」な炎龍の退治をダークエルフから依頼されるも、
炎龍の活動範囲が他国の国境線を跨ぐために断らざるを得なかった自衛隊。
しかし、伊丹二等陸尉だけはテュカの壊れた心を癒すために、
テュカ、ロゥリィ、レレイ、そしてヤオを伴い炎龍退治に向かうことに…

いやはや、今回は裏方の柳田さんが不幸でしたね。(笑
無茶苦茶やる伊丹はちゃっかり昇進して、美少女にモテモテとか、
真面目な自衛官ならそりゃ切れるのも仕方ないとは思いましたが、
まさか鼻水たらすほどに興奮するとは…(笑
しかも、伊丹の尻ぬぐいで上官や関係各所に判子リレーしてストレスを溜めて、
更にはデリラに刺されるとか不幸のオンパレードやで…!
まぁ、それもこれもヤオを唆した因果応報… なのかな…?

この巻では伊丹たちと炎龍の戦いはまだ前哨戦という感じでしたが、
伊丹の行動に触発されて名乗り出たエルベ藩王国国王によって越境許可が出て、
自衛隊が炎龍退治に動き出し、
戦力偵察でF-4と炎龍が繰り広げたドッグファイトは非常に圧巻でしたね!

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そしてそのオチが最高に笑えましたね!(笑
これだからこの作品は面白い!

それと原作では特に描写がなかった自衛隊の行軍風景ですが、
渡河作戦まで含めてきっちり描いているのが素晴らしかったです。
確かに中世レベルだと自衛隊車両は幅員ギリギリの道路しかないでしょうし、
何より石橋だと渡河すらも難しいでしょうしね。
こういった細部まで描くあたり、流石は竿尾悟さんだと感心することしきりでした。

巻末の描き下ろし4コマも相変わらず面白かったし、
次回の炎龍退治編クライマックスも今から楽しみですね。
もちろんアニメ版も期待してますよ…!

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