その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2013/10/7 月曜日::

■[漫画]バドミントンな彼女。「はねバド!」1巻

はねバド! (1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:濱田 浩輔
出版社:講談社( 2013-10-07 )
コミック ( 228 ページ )
作者twitter:濱田浩輔 (gaburitsukimeet)さんはTwitterを使っています

少年ジャンプで「パジャマな彼女。」を連載していた濱田浩輔さんがgood!アフタヌーンに登場!
作家が出版社を跨いで活躍するのはそれほど珍しいわけではないのですが、
ジャンプから、というのは比較的珍しいですね。
更に連載作が単純に「パジャマな彼女。」みたいなラブコメ作品ではなく、
スポーツモノ、しかも「バドミントン」というのも目新しいです。

そこら辺の詳しい経緯に関しては↓の記事に載ってます。
コミックナタリー – [Power Push] 「はねバド!」濱田浩輔インタビュー、週刊少年ジャンプからgood!アフタヌーンへ (1/3)
なるほどなー、濱田さんは元々部活人間だったんだ…
バドミントンを選んだ理由も何だか納得です。

さて、本作のあらすじですが…
情熱が空回りしている北小町高校バド部OBにしてコーチの立花。
一度に8人も辞めてしまった上に、有望な選手の荒垣はスランプ気味で反抗的。
途方に暮れていた時に出会ったのが才能を感じさせる羽咲綾乃なんだけど、
綾乃本人はバドミントンをやるのを嫌がっていて…

hanebado01_01

綾乃は天才だけど天然であり、その才能もかなり歪ですね。
人見知りというだけならまだしも、声も小さいしバドにも消極的。
なのに世界的な強さを持つコニーをも翻弄出来る実力を持つという歪さ。
また、その力を発揮するためのモチベーションが他力本願なのに、
他者を絡め取るかのような強さには凄味を感じます。

それにしても1巻から綾乃のライバルキャラがどんどん出てきて凄いなぁ。
仲間の荒垣に、他校のコニーとバランスが取れてますね。
そもそも綾乃自身が闘争心を持たないと話にならないんだけど、
その闘争心を刺激するのもまたライバルであって欲しいものですね。

ちなみにgood!アフタヌーン連載なので試し読みが可能です。
1話丸々読めますので、まずはそちらから確認してみると良いと思います。
結構ボリュームがあるので読み応えもありますよー

:: 2013/9/6 金曜日::

■[漫画]おとさん たべるとこみてて!「甘々と稲妻」1巻

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:雨隠 ギド
出版社:講談社( 2013-09-06 )
コミック ( 192 ページ )
作者サイト:連続10時間睡眠 //
作者twitter:雨隠ギド (gidogakure)さんはTwitterを使っています

BLや百合方面で著名な雨隠ギドさんの一般向け漫画がこの「甘々と稲妻」です。
good!アフタヌーン連載作の中でも特にお気に入りな一冊なので、
この1巻発売を機に読んで欲しいです!

愛する嫁さんを亡くしてまだ半年の犬塚先生。
愛娘のつむぎはまだ5歳。
父子家庭で子育てに四苦八苦してそれなりにやれていると思ってたんだけど、
ある日急いで帰宅すると、つむぎが美味しそうな料理番組をテレビにかじりつきながら観ていて、
このままじゃダメだと思い、花見で出会った小料理屋の少女の店に行くとそこには美少女がいて、
一緒に料理をすることになるんだけど…

いやー、卑怯ですね卑怯。
父子家庭で一生懸命に子育てしてて、その子供が可愛いとかもう卑怯としか言い様がないですよ。
しかもつむぎちゃんが本当に美味しそうにご飯を食べるんだ!

amaamainazuma01_01

しかも「たべるとこみてて!!」とか言われちゃったらそりゃ泣いちゃいますよ。
たとえ苦手だろうと料理を頑張ってみようとか思っちゃいますよ!
だってお父さんなんだから!

また、美少女女子高生の小鳥ちゃんも良いんですよね。
こちらは母子家庭で、大好きなお母さんの手助けをしたいんだけど包丁がダメで。
それで包丁を犬塚先生、味付けを小鳥ちゃんで分担して一緒に料理をする共同作業!
惚れられたらどうしようと思いながら、どんどん犬塚先生の父性に惹かれていってて、
こちらのラブコメ展開も非常に魅力的です。

非常に魅力的な作品なので是非とも読んで欲しいです。
第一話は丸々読めるのでまずはそちらでどうぞ!
つむぎちゃんも小鳥ちゃんも可愛いよ!

追記
何かもうKindle版が出てるみたいですね。
こちらの方が少しだけ安いので端末がある人はこちらもご検討をどうぞ!

:: 2013/8/7 水曜日::

■[漫画]人生は転がる石のように「海月と私」1巻

海月と私(1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2013-08-07 )
コミック ( 184 ページ )

京都を舞台にした職人たちの恋模様を描いた「路地恋花」を描いていた麻生みことさんの新作は、
鄙びた民宿を営む中年独身男性と、そこに住み込み仲居することになった若い美人のお話。

堅物だった父親が残した民宿「とびうお荘」を継いだ元銀座の板前が、
高齢だった仲居さんをほっぽり出すことが出来なくて辞められなかったけど、
仲居さんが亡くなったのを契機に予約を消化してから春に民宿を畳もうと思い、
それまでの臨時の仲居さんを募集したら予想も出来なかった若い子が来て…

kuragetowatashi01_01

仲居になった梢さんは旦那さんもちょっと事情を抱えたお客さんも、
ひょいひょいっと転がす勢いで軽快に背中を押していき、
次々と人生を好転させていくのが読んでいて面白いですね。
民宿という舞台で色んなお客さんが訪ねて来るので、
オムニバス形式に近い感覚で飽きが来ない構成なのも良いです。

「路地恋花」で感じた絶妙な空気感は変わらず存在しますが、
辺鄙な場所の民宿な割りに梢さんのキャラのお陰かやけにさっぱりした印象があります。
ちなみに第1話を丸ごと試し読みが可能ですので、
そちらでその空気をまずは感じていただければと思います。
第1話が面白いと感じたらきっと大丈夫なので。

:: 2013/7/24 水曜日::

■[漫画]君に触れる指先の感触は「つるつるとザラザラの間」1巻

つるつるとザラザラの間(1) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:月子
出版社:講談社( 2013-07-23 )
コミック ( 160 ページ )
作者サイト:彼女とカメラと月子通信
作者twitter:月子 (TSUKlKO)さんはTwitterを使っています

白根環くんは両生類や爬虫類が生理的に苦手なんだけど、
実家がそれら専門のペットショップなので我慢して手伝っている普通の中学二年生。
通っているのが男子中なので女の子との出会いも学園祭くらいしかないんだけど、
学園祭の劇でも間が抜けた大蛇役を押し付けられたりする損な性格。
でも、そんな環を逆ナンしてくるスゴイかわいい虻川さやちゃんという女の子が…!

tsuruzara01_01

爬虫類が苦手な男の子と、爬虫類が大好きな女の子のほのぼのラブコメ。
それがこの「つるつるとザラザラの間」です。
good!アフタヌーンで連載している漫画の中でもイチオシの作品です。

環くんはイマドキっぽい草食系で消極系な男の子なんだけど、
代わりにさやちゃんが肉食系で積極系な女の子でバランスが取れてる感じがしますね。
話しかけるのもさやちゃんから、お茶に誘うのもさやちゃんから、
付き合ってくださいと言うのもさやちゃんから、と環くんは流されまくり。
でもそういうのも二人らしいから微笑ましいです。

何だかんだと流されてるとはいえ、環くんは環くんでさやちゃんのことを、
しっかりと好きなのが良いと言いましょうか。
このままさやちゃんに振り回される人生というのもそれはそれで羨ましいかな。(笑

まぁ、何だかんだ言っても読めば判ると思いますので、
まずは第一話を試し読みしてみれば良いと思います。
単行本だとモノクロな巻頭カラーもカラーのまま読めるので、
雑誌掲載時を読んでない単行本派な人にもお勧めであります。
面白いよ!

:: 2012/9/10 月曜日::

■[漫画]京都職人恋話、ひとまず完結。「路地恋花」4巻

路地恋花(4) < 完> (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2012-09-07 )
コミック ( 210 ページ )

京都の職人たちが住む長屋「ふきこ路地」を中心にした恋物語も、
この4巻でひとまずの完結を迎えることになりました。
「good!アフタヌーン」で一番好きな作品だっただけに、
次号から月刊化されるらしいけどポッカリ穴が空いたみたいで寂しい感じです。

流石に完結巻ということもあって、今回の新キャラは人形作家の鷹さんのみ。
しかしその読み切り的な内容も大変良いのが「路地恋花」でして。
元気で天然っぽいけど、しっかし女してる後輩の樹安ちゃんはかなり好みでした。

花屋の一松さんが頑張って女検事の月森さんを落とそうと頑張ったら斜め上の結末だったり、
靴職人の椿さんと内田父子のその後であり、恋話としては大変美味しいエピローグだったりと、
見所がたっぷりある内容です。

特に銀細工職人の光生くんが風花と良い感じに順調だったんだけど、
大阪商人にしてやり手の実業家な風化のおとんが出てきて、
この路地を全否定するかのような怒涛の正論で光生くんを叩き潰すのは豪快だったなぁ…
そこからテンパりながらも前に進んで、風花もちゃんとそれを支えようとしたりと、
何だかんだでお似合いで相思相愛なんだな、とエピローグを見てしみじみと思いました。

そして最後を飾るのは記念すべき1話のヒロインだった製本職人の小春さん。
十和田さんとは微妙な距離感で、お隣に住む時計職人からはアプローチされて、
更に仕事方面ではデザイナーとしての腕を見込まれて上京の選択が舞い込んできてと、
公私共に色々と大変な小春さんだったけど、最後は原点回帰で一歩前進していて応援したくなりますね。
三十路近くでお局様かもしれないけど、小春さんは割りと天然な恋する乙女で可愛らしくて、
最終回を彩るヒロインとして申し分なかったです。

ちなみに後書きではモデルとなった京都の路地があるとのことですが…
おそらくあじき路地のことでしょうね。
京都に訪れる機会があったら、足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。

:: 2012/3/7 水曜日::

■[漫画]スパロボ系な彼女「巨娘」2巻

巨娘(2) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:木村 紺
出版社:講談社( 2012-03-07 )
コミック ( 224 ページ )

ジョーさんは巨娘です。
サイズも規格外ならパワーも規格外で行動も規格外です。
ですが仁義はしっかりしているし、曲がったこともしないし、
何より仕事に関しては妥協を許さず信念を通してやっているので非常に頼り甲斐があります。

そんなジョーさんが務める居酒屋さんはしがらみに囚われやすい社長に振り回されて、
草野球をやったり想定外の場所に新規出店したりしますが、
ジョーさんが入れば腕力だけで豪速球投げて豪快にホームランを打って試合に勝ったり、
新規出店でヘマしたバイトに容赦無くダメ出しして、責任を取らせるけど、
自分も責任を取るし、何より能力があれば救いの手を差し出すナイスレディです。

色恋沙汰もジョーさんに任せれば豪放磊落に何とかしちゃいますし、
ご本人の色恋沙汰もベリーキュートなアニメーターのヨシキくんの為に、
ヨシキくんが勤務する潰れかけのアニメスタジオの社長にハッパ(というには豪快すぎですが)掛けたり、
借金の一本化までも知り合いの法律関係者を紹介して何とかしちゃうという、
八面六臂の活躍を見せてくれるのです。

そんな感じのスパロボ系の迫力と心強さを見せてくれるジョーさんはマジカッケーです。
こんな巨娘が居たら凄く頼り甲斐がありますが、それ以上にサボれないので、
色々と頑張れると思うわけですよ!
ジョーさんに憧れつつも、少しでも近づけるようになりたいなー
などと思わされる格好良さがジョーさんは見せてくれます。
いやー、イイ漢だねぇ…!(ジョーさんは女性ですが)

HTML convert time: 0.139 sec. Powered by WordPress